■殴る女■ フジ火9 (1998/10/13-12/15)

※ 日付順の日記から、このドラマの分だけを抜き出してまとめたページです。 ※

和久井映見は、一文字唇も含めていつも通りだったけど(いや、それでいいんだけどね)、元ブースカ(inランデヴー)・吹越満さんは味があったねぇ。ブースカの時とは別人だね。

奇をてらうことのない超オーソドックスな「第1話」。でも澤田さん(吹越満)は一発だけ当たったパンチに何か(= いるべき場所!?)を感じたようだし、でも来週予告ではスーツにカバンな仕事に戻ってるし、でもでも冒頭シーンで見たように、芳村香(和久井映見)をセコンドに付けて将来再びリングに登るしと、今後の展開への期待を抱かせる作りは憎かったね。

すごくいいテンポ。(^o^)　「腕の傷」は澤田さん(吹越満)にも絶対あることが視聴者にバレバレだったけど、それがわかるタイミングが絶妙。澤田さんが香(和久井映見)に「俺のトレーナーになれ! 責任とれよな!」とぶつけるのと同じダイミングだったので、香も視聴者もダブルショック!

　ストーリーも良いけど、吹越さんも和久井さんもアップの顔が決まってて、見ていて心地よいね。(^_^)　これなら安心! 「お子様にもぜひ勧めてあげてください!」 (byカーボウイ )

見事なカタルシス。(^o^)　ドラマの王道! って感じだね。

澤田さん(吹越満)もますますカッコよくなってる気がします!

過去 10 年間も続いていた、蓉子(天海祐希)と一緒に過ごす誕生日をキャンセルしてまで、婚約指輪を探す澤田さん(吹越満)。蓉子は自分から結婚を切り出そうと覚悟を決めていたのに......見つけた指輪を香(和久井映美)にはめてあげるシーンは、何か象徴的です。

蓉子はついに、澤田さんのトレーナーが香だと気づきましたね。さて、今後どうなるのかな......

澤田さん(吹越満)はパンチ恐怖症を顔ボコボコにしながら克服し初勝利!　ライバル意識に燃える蓉子(天海祐希)は香(和久井映美)に宣戦布告!　毎回着実に次のステップに進んでいくので小気味よいですね。(^_^)

試合での澤田さんが、相手のパンチを食らった後に「ニヤ」とした所で、勝利を確信できましたね。ただ一人澤田さんの勝利に賭けた元木さん(東幹久)と、澤田さんの負けに賭けていたのに大喜びするパラダイスジムのボクサー達もよかったです。(^o^)

自分には見せない軽妙なやりとり。必要もないのに減量・断水につき合う。香(和久井映美)はウェディングドレスのためのダイエット目標値以上に痩せてしまいました。彼女は「トレーナーだから」と言うけど......早坂さん(石黒賢)と違って、私は彼女のフィアンセでもないし、和久井映美の熱烈なファンでもないけど、なんかすごく妬けましたね。(^_^)　フィアンセなら「やめろ」と言うでしょう。やっぱり。

澤田さん(吹越満)は、早坂さんに対して(ていうか初対面の人に対してはいつもきっと)真摯な態度を見せていて、その様子を見ていると「いい人生歩んできたんだなあ」「信頼できそう」「この人好き」と思ってしまいます。香とは出会いからしてぶっちゃけてたから、やはり運命的に引き合うものがあったのかもしれませんね。

本人達が気づいてないっていうのが、またなんとも周りをやきもきさせてニクイね! (^o^)　あ、忘れてた。澤田さん 2 勝目おめでとう!

ケンカが強くなりたくてジムに来たイライラ高校生:今井くん(目黒正樹)......夜中のジムで澤田さん(吹越満)に「ボクシングで」ぶっ飛ばされ、それをきっかけにトレーナー:香(和久井映美)に従い練習を始めた。真面目なトレーニングが一段落した所で、今井くんをリングに誘う元木さん(東幹久)もナイス! (^o^)　ある日のロードワークの最中に、以前にやられた不良集団に絡まれ......
　　「あいつらのパンチが手に取るように分かったんだ。そしたら、殴るのが馬鹿らしくなってさ。」
......うーん、なんて分かり易い突き抜け方なんだ!　分かり易過ぎて感動してしまったよ。

売り言葉に買い言葉のケンカでしばらく距離をおいたことにより、香と澤田さんの絆は最強に強まってしまったらしい。(^_^;)　もともと澤田さんは、香のためを思って「辞めろよ」と切り出したんだけどね。二人の関係については、早坂さん(石黒賢)よりも蓉子さん(天海祐希)の方が鋭かったね。(^_^)

八百長を思い直すシーン、クサくなるかなーと思っていたけど、パラダイスジムオーナー:天野さん(小野武彦)の「どれだけボクシングが好きだったか思い出したんだっ!!」という情熱のみなぎり方はバッチリでしたね!! (^o^)　約束を破って借金がどうなるかと思いきや、相手のボンボンボクサーは、負けてむしろボクシングを好きになったらしく、チャラにはならなかったけど一年の猶予ができた。元木さん(東幹久)&金城(RIKIYA)がいなくなったジム、いよいよ澤田さん(吹越満)の出番だっ!　もしや金城と対決することになるのか!?

債権者のジムオーナーの、目つきの悪い役者さん、結局いつも「わかってくれる人」だねー。(^_^)
ジムを辞めないという香(和久井映美)に、「結婚を考え直したいんだ」と言い出した早坂さん(石黒賢)......次回予告では、なぜか結婚式当日的な服装で満面の笑顔! (^o^;)　一体どうなるんだー!

12月24日に結婚する不届きな「ねむ森」カップルとは違い (^_^;) 香(和久井映美)と早坂さん(石黒賢)は 3月3日に挙式予定(TVドラマ的季節感は無いけど ^^;)。香の機転でひょうたんからコマのように決まった、澤田さん(吹越満)と金城(RIKIYA)のタイトルマッチも、3月3日に決定!　香と澤田さんは「残された時間」に全力投球し、充実した時間を過ごしていく......挙式 & タイトルマッチを明日に控えた深夜、澤田さんが香に贈ったボクシング・グローヴは、ちょっと卑怯かな!? (^o^;)

実は「残された時間」には、もうひとつの意味が......澤田さんは「網膜剥離ぎみ」、これ以上の試合には失明の可能性があった!　蓉子さん(天海祐希)が「試合をやめて!」と言うのは当然。しかし澤田さんは、止めても聞かないばかりか、「トレーナー(香)との約束だからな」と深い愛情まで感じさせる始末......ついに蓉子さんは、挙式当日のウェディングドレス姿の香に「あなたしか止められない、止めて!」と直談判する!

最終回予告を見る限り、香はやっぱり澤田さんの元へ駆けつけてるけど、止めるどころかけしかけてるし、泣いたりしてる。澤田さんの目も、蓉子さんや早坂さんの動きも気になるけど、時間軸がうまくシャッフルされていて結末がはっきりしないため、最終回への期待は高まるばかりだー!! (^o^;)

まさにこれから結婚式開始という時に、「澤田さん(吹越満)の所へ行っておいで」と香(和久井映美)に言い出す早坂さん(石黒賢)。どう考えたって、もうギリギリだし、大勢の人を呼びつけているし、お金もかかってるし、明日からの周囲への対処は胃が痛くなるし、花嫁を奪うならともかくただ単にやめるなんて常軌をを逸してる、早坂さんどうかしてると思ったけど、次のセリフで頷いてしまった。

　　　　「後悔したくないんだ。だから僕はこの道を選んだ。キミにも後悔して欲しくない!」

もちろん早坂さんのどうしようもない優しさもあるけど、それよりも、「現在の流れ」を過大評価しない価値観がすごいと思ったね。(「後悔しなけりゃいいのか」については、一応別の話と言うことで......^^;)　そして、10年の長きにわたって、なんだかんだ言っても澤田さんの全試合を見ていた蓉子さん(天海祐希)の存在もあった。この二人がいたからこそ、あの最高に輝いた試合があったと言える。(-_-)ンー

互いにかけがえのない存在、トレーナーとボクサー。「二人に恋愛が芽生えて」という線でストーリーが脱線することなく、ラストシーンを迎えました。二人の関係は、ある意味恋愛以上のもの。ラストのやりとりからすると、この分じゃあ「いわゆる恋愛関係」になるのは、ボクシングをやり抜いたン十年後? になりそうな感じ。(^_^)　最終回としては超オーソドックスにまとめてくれたけど、その分バタバタした感じもなく、ヒジョーに後味よく、余韻に浸ることができました。(^o^)