■オーバー・タイム■ フジ月9 (1999/1/4-3/22)

※ 日付順の日記から、このドラマの分だけを抜き出してまとめたページです。 ※

「優しいから上手くいかないとは思ってない。写真に関しては、まだまだ実力不足だと思う。」
　by 宗一郎(反町隆史)......くううっ! シビれるねえ! (^o^)
夏樹(江角マキコ)と宗一郎が、初回からいきなり打ち解けていたのは意外だったな。

悩める美男美女たち。記号化された、ガス爆発事故 & セスナのトラブル。
月9っていいなぁ、リアリティがなくて。

「オレは君が思ってるようなカッコイイ男じゃないから」 by 宗一郎(反町隆史) to なずな(木村佳乃)
......って、そのセリフが既にカッコイイんだよぉ! (*^o^*)　なずなに見せる表情やリアクション、男でも一発で参っちゃうね。もし「その気」が無かったら罪だよなー。
またもや世間知らずなお嬢さん役の木村佳乃......女の子はどう見てるのかなぁ。知りたい。

宗一郎の後輩(加藤晴彦)を交え、三十路(チョイ前)女×3人のネチネチ攻撃が炸裂!　親子電話で盗聴する野次馬根性!　うーん、リアルだ。(-_-)　しかしケータイは社用しか持ってないの?　それとも電話代節約対策? (^^;　先週の日記で「ストーリー上重要でない事件の記号化」を指摘、そのリアリティの無い美しさが「月9」の真骨頂だと確信したけど、それは今回のような「下世話なシーン」の中にあるから際立つんだなーと気付いたね。

「どしゃぶりの中でも燃え続ける炎」......朝の何気なさのおかげか、ゆうべの下世話な喧噪とは打って変わって、飾らずに会話できてしまう宗一郎と夏樹(江角マキコ)。心が通じる瞬間って、こういう感じに何気なく訪れるのかも。

久我先生(椎名桔平)に会ってポワーンとしている三十路(チョイ前)女:夏樹も良かったね。(^_^)　またもや盗聴準備の春子(西田尚美)と冬美(石田ゆり子)は、まさか「かかってくるのを待っている」とは知らず、待ちくたびれたことでしょう。(^o^)

久我先生の急患処置シーンって、これだけで「救命病棟24時」越えたんじゃない!?　マジで。
こういう丁寧な描写を見ると、今回の「月9」には期待しまくってしまうね。

同年代より下が相手だと年齢が邪魔して斜に構えてしまう夏樹(江角マキコ)だけど、長年の憧れ:久我さん(椎名桔平)の前だとホントに素直で、久我さんが言う通り「可愛いな」と思えるね。帰宅後、またポワーンとしてるし。(^o^;　三十路女をオバサンにしてるのは、世間の「ヘンな常識」のせいだよなー。それに合わせないと、ヘンな奴だと思われるから、無意識のうちに自分の魅力を抑え込んで三十路女を演じてしまうんだろうねー。周りを見ていてもそう思うよ。

ケンカ後の夏樹と冬美(石田ゆり子)の「いたたまれない行動」はよかったねー。夏樹の「いいもん! どうせ 250円だもん!」「んんんんんんんん!」とかサイコー。(^o^)　結局みんなイルカ探し。優しい奴らだねー。

何かと宗一郎(反町隆史)の部屋に入り込む夏樹......前半では「女の部分を意識したでしょう?」(←この決め付けな言い回しもイイ)とか「じぇんじぇん!」とかやってたのに、後半ではすっかり自然にザコ寝状態。(^_^;　この打ち解け具合が恋愛に発展していくことを、視聴者の誰も止めはしないだろう。(^o^;

宗一郎となずな(木村佳乃)のデートは、ラストのわずかな時間のみ。「楓くん」と呼べる段階までは来ているけど......宗一郎は左脳で恋愛しようとしてるなぁ。無意識で悪気はないんだけど、なずなは間違いなく傷つくことになるね。決断できない宗一郎を想って自分から振ってみせるなずなが、今から見えるようだよ。

「しちゃいけない恋なら、自分の気持ちを『捨てる』か、(それができなければ)『抑え込む』」
......宗一郎(反町隆史)はそう語り、夏樹(江角マキコ)は共感した。そしてオレも共感した。(^^;　「捨てる」なんてなかなかできるもんじゃないから、「抑え込む」が本当の所だね。確かに「本気で人を好きになったことがないから」かもしれない。けど、気持ちを抑え込んで、苦しんで、でも後悔しなかった経験があれば、宗一郎の言葉には共感できるはず。「自分の気持ちに素直になる」のが原則のドラマの中で、こういうセリフが自然に出てきたことに、痛く感動を覚えた今日この頃でした。

この早い段階で冬美(石田ゆり子)が「不倫な自分」に別れを告げたのはうれしかったね。湯舟で冬美の話を聞く夏樹も良かった。宗一郎に近しい人の集まりに初参加するなずな(木村佳乃)の「気が進まない感じ」もよくわかった。少々強引な理屈で攻める久我さん(椎名桔平)も......なんか感情移入しまくってるなぁ。恋愛と無縁な人間のくせに。(^^;

決別した不倫に残る思いを、電話越しの和也(加藤晴彦)に話し続ける冬美(石田ゆり子)。そんな長電話でケータイのバッテリーは大丈夫なの!? と心配するオレ。(^^;　冬美は和也の優しい相槌に声を詰まらせる。
　　　　冬美　「そんなに優しい声、出さないでよ。好きになるでしょ。」
　　　　和也　「......いいよ。なっても。」
くぅーっ!　相手を思いやる恋、報われない恋を演じ続けてきた加藤晴彦くん、ここに極まれり! って感じですか。(^o^)　好感度さらにアーップ!

寒い早朝、青白い風景、ビルから出てきた宗一郎(反町隆史)を待っていたなずな(木村佳乃)。差し入れにと買ってきたハンバーガーを取り出そうとするなずなの手がかじかんでいる。思わず抱きしめる宗一郎......くぅーっ!　クるねぇー!　オレの記憶に検索ヒットって感じ。(^o^)　抱擁の安心感は冬だねぇ。「かじかむ手」という男心直撃ワザを無意識にやってるなずなも怖いけど。(^_^;)

"Over Time"=「延長戦」か。人生の延長戦ってイメージしにくいなぁ。長生きってことじゃないだろうし。

H に関することが、結構露骨に会話に出てくるんだね。そのシーンこそないけど。(^_^;)

宗一郎(反町隆史)への独占欲全開! 勘も恐ろしく鋭いなずな(木村佳乃)。好きになった人の過去、生活、好み、そして本当の顔、その全てを一番知っているのが自分でないのが歯がゆい!......その気持ち、わからんでもないけどさ......自分から求めない達観ぶり、というより枯れぶりを見せる久我さん(椎名桔平)との対比も面白いねー。でもね、こういう女の子って、ある日突然、相手を完膚無きまでに叩きのめす「別れの言葉」を口にするんだよねー。(ってそれは過去へのオマージュ。^^; )

久我さんへのブリった笑顔を再現してみせる夏樹(江角マキコ)は良かった。ていうか、このドラマの江角さんっていつもナチュラルで、惹き込まれてしまうのだった。(*^o^*)　歩行リハビリ拒絶娘(田中麗奈)に対する宗一郎は、バージンロード + GTO って感じだったね。

まさか利奈ちゃん(田中麗奈)のメモでまたこじれるとは......次回予告で「しばらく会わない方が」なんて言ってるきっかけが利奈ちゃんのメモなんだから笑っちゃうね。まあ、こじれるきっかけって実際、そんなもんだけど。(^_^;)　でも、宗一郎(反町隆史)!　ああいう時は速攻で何が何でもなずな(木村佳乃)に追いついて、説明攻撃して抱きしめちゃったりするもんじゃないのか!?　それができないのが AB 型なのか!?　わかる気もするが......(^o^;)← AB 型

久我さん(椎名桔平) & 夏樹(江角マキコ)の、恋人同士の職場訪問というのは、なんか良かったね。職場で抱擁してたりするのも。(*^_^*)　しかし、熱烈に好きな人と馬が合わないとかタイミングが合わないのって、ジレンマだろうねー。

リアルすぎ。(-_-)　ていうか、思い当たりすぎ。(^^;

玄関前まで行ってひたすら待っておきながら、電話するどころか、「TELして」のメモを置いていくことさえためらう宗一郎(反町隆史)。強すぎる想い、的外れな嫉妬、拭えない不安感......頭でわかっているのに、その苦しさに耐えきれず、自滅していくなずな(木村佳乃)。会話がどんどん深刻な方へ振れてしまう二人。あるぞーこういうの。

かたや久我さん(椎名桔平)は、夏樹(江角マキコ)に対して「結婚する気はない」宣言。残酷なようだけど、ハッキリさせといた方が後々のためなのか!?

重い破局のおかげで、宗一郎と夏樹に障害はなくなった。(^o^;)　果たしてこの AB 型カップルは上手くいくのでしょうか......

ほうら、ただただ「元気になってくれて」「元に戻れる」ことを願っていた宗一郎(反町隆史)に対して、なずな(木村佳乃)は相談もなく勝手に割り切って、ひとりで北海道へ帰ることを決めちゃってる。二人が気まずくなったのはお互い様なのに、望みを繋いでいた優しさの分だけ宗一郎の方が「ふられた」ようなことになっちゃった。なずなって、O 型だろうきっと。←これは根拠のない主張か。(^^;

かたや久我さん(椎名桔平)も、夏樹に相談する気もなく勝手に海外行きを決めて......夏樹(江角マキコ)の叫びは逆に、状況を確定させることになっちゃった。夏樹の話を聞き、たしなめて、よいリアクション(「あ〜ん居なくなっちゃうの〜あたし寂しい!」とか)を示す冬美(石田ゆり子)には「なるほどぉ」と思ったな。

宗一郎となずなの、最後のデート。思い出化された自分を感じながら、懸命に振る舞い、空回りする宗一郎。「うれしいな」なんてコメントが逆に虚しい。なずなにとって、言って欲しかった「北海道に行くな!」は、実際に宗一郎が言った「オレが北海道に...」とも「やり直せないか?」とも違うんだよね。正解は「北海道に行くな!」で、それ以外では意味が近くてもダメで、正解が出た場合だけ、思い直そうかと決めていたという......

なずなが自分から話題を出したディズニーランド......最後かもしれないけど、精一杯の時間を過ごそうと、「これから行こう!」と駆け出す宗一郎。でも「やめよう?」となずな。「これ以上、思い出が......」という言葉を聞いて、ウ〜ンと声を出してうなってしまったね。なずなの悲しみは既に自己完結していて、なずなは宗一郎が思い出に見えていて、宗一郎はそうじゃなくて、でもなすすべがない状態。もう、まるで自分を見ているようだったね(10年ぐらい前の)。まあ、オレに夏樹はいなかったけど。(^_^;)

酔って危険な夏樹の、タチの悪い三十路(チョイ前)女ぶりは、なんか身近でよく見かけるような気もした。(^^;

翌日の、夏樹(江角マキコ)に対する宗一郎(反町隆史)の言葉の選び方、良かった。(-_-)ンー
短絡的だと「これからも友達」か「これからは恋人」か!? とかに話が振れてしまうところを、「夏樹を大切に思っている」と本質を言えたところが凄い。そもそも翌日に、夏樹にも、周りの人に対してもまっすぐだったのがイイ! (姉に席を外してもらうところとか)　それが AB 型なのだとも思いたい!

それにしても、上目づかいの夏樹(ていうか江角マキコさん)、可愛かったなぁ。(*^_^*)　上目づかいしてもらえる身長になりたいもんだよ。

冬美さん(石田ゆり子)、妊娠しちゃったの!?　遠藤くん(加藤晴彦)が、そんないい加減なヤツだとは思えないんだけど......「今日は大丈夫よ」と大丈夫じゃなさそうなのに言っちゃったとか!?　みんな気を付けよう。大丈夫な日でも付けよう。オレはそうした。(^_^;)

なずな(木村佳乃)は結局、北海道行ってないし。(-_-;)
久我さん(椎名桔平)は、「自分なりのけじめ」が夏樹を惑わせちゃってるし。
来週もタイヘンだぁねぇ。

冬美さん(石田ゆり子)から妊娠のことを聞いた遠藤くん(加藤晴彦)の反応は、年上女性の皆さん狂喜必須ですね! (^_^;)　加藤晴彦くん、またもや好感度アーップ!

なずな(木村佳乃)との約束がある宗一郎(反町隆史)に、夏樹(江角マキコ)から電話が......「もう、今日しかないの!」　バイクを走らせる宗一郎がどっちに向かったのか......AB 型なら、約束を破るわけがないけど、掛け持ちするとして、先になずなの所へ行くにしても、すぐに話が済むわけはないし......と、想像するのは楽しかった。(^_^)　結局、なずなの所に小林くん(伊藤英明)を行かせた宗一郎。うーん、合理的な AB 型らしい!?

夏樹と話すのを、室内じゃなくて屋外で夜景を見ながらにしたのも、AB 型ならではか!? (←しつこい)
※以下のセリフ後ろの (・・・) は、宗一郎への感情移入ぶりを示しています。※

　　　　夏樹　　「アンタだったのよ......会いたいの、久我さんじゃなくてアンタだったのよ!」
　　　　宗一郎　「......それ、愛の告白?」　　(←ちょっと茶化してみたが)
　　　　夏樹　　「わかんない......」　　(←茶化されなかった。失敗。それじゃ...)
　　　　宗一郎　「久我さんに会うの怖いんだよ。オレが好きな訳じゃない。」
　　　　夏樹　　「そうなのかな......そうなのかもしんないね。」
　　　　宗一郎　「ハッキリ言うね。」　　(←ちょっとショックだが戸惑いぶりを理解できた)
　　　　夏樹　　「......宗ちゃんは、私のこと好きなの!?」　　(来たー!!　ジタバタ)
　　　　宗一郎　「......どう言って欲しい?」　　(出たー!!　ジタバタ)
　　　　夏樹　　「思った通りを言って欲しい!」
　　　　宗一郎　「......好きだよ。」

次回予告、夏樹を「襲う」宗一郎、久我さん(椎名桔平)と一緒の夏樹を「夏樹ぃー!!」と呼び止める宗一郎......もーどうなるの!?　ジタバタ

振替休日と言うことで、オンタイムで見ていた。妹も一緒に見ていた。TV 中の一言々々に、自分のことのように赤面し悶絶するオレ。(*^o^*)　いつも見れるときしか見ていなかった妹は、屋上や、久我さん(椎名桔平)の前で、抱き合っている夏樹(江角マキコ)と宗一郎(反町隆史)を見て、「この人達の気持ち、わかんない!」と叫んだ。(^^;

宗一郎の行動は、冬美さん(石田ゆり子)の嘘がきっかけとは言え、考え抜いてのことだった。久我さんのプロポーズに揺れる夏樹には、乱暴する宗一郎の気持ちを読める余裕も、宗一郎とのことを隠し通せる狡猾さもなく、真っ直ぐさだけがあった。全てを知り対峙する二人。二人で導き出す結論。夏樹は久我さんにも真っ直ぐに対峙した。そして、自分の非も、夏樹と宗一郎の気持ちも完全に洞察している久我さんには、夏樹を包み込む十分に大きな心と、大人の落ち着きがあった。

恋愛や結婚とは別のカタチで、永遠を見つけた二人......写真集のラストを飾る、夏樹(ていうか江角マキコさん)の後ろ姿......ミニスカとわずかに覗く腿は、うーん、悩ましすぎ。(*^_^*)