■ボーダー・犯罪心理捜査ファイル■ 日テレ月10 (1999/1/11-3/8)

※ 日付順の日記から、このドラマの分だけを抜き出してまとめたページです。 ※

なんかストーリーが邪魔だね。犯人(鶴見辰吾)の動機が「唯一の心の支えである母の死」によるものだったなんてお粗末すぎ。プロファイリングも根拠があやふやでご都合主義。

杉嶋桐惠役:中森明菜の、身の毛もよだつ表情だけで十分なのに。「あたし、演技できないから」なんて、明菜が言うとリアル過ぎて十分怖いよ。(-_-;)

ううむ。 ELT をもってしても浮いてしまうのか。＞エンディング

イヤな事があった時だけ、彼女を抱きにいく男:辻くん(筒井道隆)......さすがに自分の自己中ぶりに気付いたか、杉嶋桐惠(中森明菜)を認め始めたようだね。あの息が詰まりそうな特殊犯捜査係に、ノーテンキな如月吹雪(佐藤仁美)を配属した人の采配ってすごいと思うよ。

犯人の美容評論家(鰐淵晴子)が発する、怪物的な、異様なオーラ......ぞぉぉっとするけど、「キレイかキレイじゃないか分類しろ!」と言われたら、「キ、キレイです」と答えてしまいそうで怖いなぁ。ああいうオバサンにどう向き合ったらいいのか、マジで悩むよ。

桐惠の元に送られてくるメール、逃げられない回想、傷の残る手首、未だ外せないミサンガ(のようなもの)、苦痛の表情......そして、大量のファックス with 講演会での写真付き!　いったい過去に何があった!?　男は誰!?　いつ出てくる!?

「あなたはもう汚れている。あなたが死ぬことは、なんの意味も持たない」
雅彦くん(藤原竜也)に杉嶋桐惠(中森明菜)が言い放ったこの言葉、その表情、ショックだったなぁ。生きていくのは苦しい、汚れていくだけだと言った雅彦くん......その気持ち、よーくわかるよ。でも、それを言って絵になるのは、君のような美少年だけかもね。(^_^;)

今時金融関係で働いている人は、多かれ少なかれみんなイライラしていそう。それに、冷蔵庫の音で眠れなかったことって誰にでもありそう。歩く時の歩数を数えていたのにはゾッとした。自分も「偶数歩で歩こう」なんてやってたことがあるから。公衆トイレのヘッドホンシャリシャリ男、間一髪だったねぇ。これを見たみんなは、音量下げようね。(by なんとなく怖くて注意できない男)

過去の記憶のぶり返しが日に日にひどくなる杉嶋桐惠(中森明菜)......明菜のイってる目つきも日に日にひどくなるし、それを見ているこっちも怖いよ......早く「ヤツ」が現れた方が、精神衛生上いいかもしれない!?

勘違いしないでくれー!　オレはこんなヤツ(野村宏伸)じゃない!!　確かにオレは手フェチ発言が多いが、それは
　　　　・絵が得意だったのに、人の手だけは上手く描けなかった
　　　　・「どこが好きなの?」に「手がキレイ」と言われた
といった過去のせいであって、絶対××が△△したからとかじゃないんだよ!　切り取ったりしないよおぉぉ!!
はあ、はあ。被害妄想に走ってしまった。(^_^;)

さて今回、杉嶋桐惠(中森明菜)は辻くん(筒井道隆)に心を開いた。(今までも、開いてなかったわけじゃないらしいけど。)　桐惠をつけ回している男は、連続幼女誘拐殺人犯。しかし桐惠(←幼女の)だけは殺さなかった。男の影への怯え方がヘンだったのは、明菜の地が出たからではなくて(^^;、心のどこかで「(右手首のヒモを)外しちゃいけない」「逃げちゃいけない」「過去を見極めたい」と感じていたからで、プロファイラーになったのもそのためだったらしい。

毎回少しずつ明かされていく桐惠の過去、その明かされ具合が、ちょうどいい感じです。(^_^)

最初の方のダンナの食事シーンで、「あ! 入ってる!」とわかってしまって、ずっと気持ち悪かった。(-_-;)　荻野目慶子だというだけで怖さ十分だったのに、逮捕時の演劇調な説明ゼリフは、逆にひいてしまったなぁ。

どう勉強したのか、正攻法なプロファイリングが出来るようになった辻くん(筒井道隆)。でも、ヒントをくれた彼女は、ないがしろにされてかわいそう。(^_^;)　如月(佐藤仁美)の「ありゃできてるね。」もナイス。(^o^)　二人のサポートに助けられた杉嶋桐惠(中森明菜)、「男」も現れず平和な回でした。(^_^)

きっかけ発動型催眠と言えば、「CURE」を思い出すねぇ。あの萩原聖人は良かった。(^o^)　下半身不随少女役:持田真樹さん、彼女の年齢不詳ぶり・非現実ぶり・薄幸ぶりは、いつまで続くんだろう!? (^^;

杉嶋桐惠(中森明菜)を常時監視、もういつでもオッケー状態の謎の男は、彼女と一緒の辻くん(筒井道隆)に狙いを定めた模様。辻くんが時々回想する「やり切れない過去」が再現されてしまうのか!?

うすい......(-_-;)ウーン

痛みがわからない人間の描写としては最悪のものだったんじゃないかなぁ。観ている方に「認めたくない共感」が発生してこそ、怖さとかリアリティが出てくるものだと思うんだけど......でもきっと、こういう人間としてオレは分類されているのだろうなぁとは思った。あの挙動不審ぶりなら、いつでも演じてみせるよ。あ、でも「アブない貴さん」になっちゃうかもしんない。(^_^;)

如月(佐藤仁美)の奮闘ぶりと、辻くん(筒井道隆)の「誰かが立ち向かわないと」というセリフ以外に、見どころはなかった気がするよ。杉嶋桐惠役:中森明菜さんも、この回の時点で既に弱まっている感じで、活躍する場面が少なかったし......あ〜あ、このまま半端に終わらせられるの、もったいないなぁ。明菜さんって、ホントに薄幸なんだねぇ。

キレイに終わりましたねぇ。(^o^)

今まで様々な形で登場した猟奇殺人犯を都築(永島敏行)に象徴、「彼らの側」に引き込まれそうな辻くん(筒井道隆)が対峙。昔の彼女が殺された時の無念をかかえ、今の彼女まで殺された上に、如月(佐藤仁美)まで拉致され、最後にどう決断するのか? これを焦点として話が進みます。迷いを語る辻くんの本心 =「誰かが踏みとどまって戦わなきゃいけない」を言い当ててみせる如月、都築に拉致されても毅然とした態度だったのもナイス。

「撃てないんじゃない。撃たないんだ。」......踏みとどまった辻くん。正規の手続きで発砲(「ケイゾク」参照 ^^;)し、都築にとどめを刺したのは、その昔に彼を逮捕し杉嶋桐惠(中森明菜)を保護した瀬戸山(根津甚八)。このドラマの意味を瀬戸山のモノローグで語らせることで、現実に引き戻される空気。今まで違和感のあった ELT のエンディング曲がマッチした幕切れ......(最後のスポンサー紹介 BGM が、逆に違和感アリ。^^;)

杉嶋桐惠が弱まったおかげか、主要な登場人物がみんなちゃんと活躍、すべての伏線にもちゃんと決着をつけて、手抜きの全くない、しまりのある終わり方になったのではないでしょうか。最終的に弱まったとはいえ、ドラマのトーンを決めたのは、やはり明菜さんです。色々言われてるみたいですが、結果的になかなかの秀作となりました。明菜さん、よかったねぇ。(；_；)