ラインナップ(2001/４/２６ 改定): ■ラブレボリューション■Pure Soul 〜君が僕を忘れても■新・お水の花道■私を旅館に連れてって■新・星の金貨■嫁はミツボシ。■渡る世間は鬼ばかり■R-17■昔の男■ラブストーリー
途中リタイア: ■ルーキー!(4/10放送 第1話まで)■ムコ殿(4/12放送 第1話)まで)■天国に一番近い男(4/13放送 第1話まで)■明日があるさ(4/21放送 第1話まで)
最初から見ない: ■21時・22時台以外■時代劇■NHK
※ 日記をつけ始めた経緯を、「ドラマ雑記(19９８年4月〜)」ページの最後にまとめてあります。※
各話を思い出すのに役立つ!?「キーワード」がつけてあります。タイトル右の「KW: xxx」がそれです。
※ 2001/6/1(金)以降の放送分は 別ページ です。 ※
城代親子による五月(泉ピン子)の誕生祝い＠フランス料理屋を、勇さん(角野卓造)が許してくれたことに感激! もちろん、まだ「城代の息子(宮下裕治)と愛(吉村涼)のことを認めた訳じゃないからな!」と言ってるんだけど、でもこういう小さいきっかけが積み重なることで、いつか勇さんが二人のことを許してくれそうに思えるから、何はともあれ嬉しいことだよね。
大学病院を休んで行方不明だった英作(植草克秀)は、地方の緊急救命センターで働いていたらしい。もう 30代半ばの英作は、救命救急に対して意欲はあっても体力的に勤まるかどうか不安だったから、試しに 1週間 + α の間、勤務を体験してみたそうで。で、どうだったかというと、脳外科医としての自分が現在の職場以上に必要とされていることを実感、大きなやり甲斐を感じ、転職の決意を固めるに至っていた。そうだよねー。脳関係のトラブルは一刻を争うし、処置は早ければ早いほど良く、素早い判断が求められるからね。
そんな英作の決意を聞いて、母・常子(京唄子)は当然のように大反対だったけど、妻・長子(藤田朋子)は英作の気持ちを察し、賛成してくれた。と同時に、長子は英作がいない間に、親子三人で暮らせる家の購入を考えていたことを伝えた。母・常子のことや、おかくらでの生活に気を遣いまくる英作のためを考えて......それは今すぐ役に立つことではなくなってしまったけど、でもその思いはちゃんと英作に伝わったと思うよ。
新しい職場で英作が何年働けるか、今のところわからない。続かないとすれば、医者としての将来が不安だし、続けられたとしても、その分だけ別居の期間が長引くし、いずれにせよ問題は多い。でも今は、英作の気持ちを尊重して送り出してあげることが何よりも大事なこと......大丈夫! 根拠はないけど、仕事も夫婦仲もきっと上手く行くよ!
それにしても、五月の誕生祝いも英作の地方勤めも、ぜーんぶ口頭説明だけだもんなぁ。普通のドラマじゃ許されないことだよね。「渡オニ」は凄いなぁ。良くも悪くも。(笑)
録画失敗! (泣)
ナイター延長は知っていて、予約は +30分していたんだけど、21:54 開始のこのドラマの場合、最大延長は +36分だったんだよね......最後の大事な 6分間を見逃してしまった......
クスリ 3錠目にしてすっかりトリップしてしまった京子(三船美佳)が、その後どうなったのか。中毒が行くところまで行って 3時間おきにクスリを服用している吉永(佐藤仁美)が、どうなってしまったのか。警察に目をつけられ、退学処分になってしまった女の子が、最後にどうなったのか。そもそも、今回でこの問題は収束したのか。全部不明に。(泣)
頭痛薬常用に睡眠不足、週末は酒浸りのあとにドロドロで水泳している俺が、いつまでもつのかも不明。ってそれはドラマに関係ないね。(苦笑)
しっかし、2錠で 2万円って高いねー。保険きかないからなぁ。←そういう問題じゃありません
次郎(梶原善)は、真理子(鈴木砂羽)が結婚詐欺師で自分を騙していたことを知り、ショックを受けていたけど、恨むどころか「何とか立ち直って欲しい」とまで願っていた。彼は言う。「だって本当に、愛していたから。」......人を好きになるって、こういうことだよね。
「あなたしかいないの! 一緒に逃げて!」......警察から逃げるため、またもや真理子が次郎についた嘘。昔と違い、その嘘に気付ける次郎が、なんとも切ない感じ。
「騙される方が悪いんだよ」......冷めたような、勝ち誇ったような言葉をよく聞くよね。しょせん人生は勝ち負けだというように。でも、次郎のような真っ直ぐさに触れると、「負けてもいいかも」「負ける方が尊いのかも」と思ってしまう。そんな次郎の気持ちが、最後には真理子の心を動かした訳だし。
ただ今回、まさに現在騙されていた男は、最後にどうしたんだろうねぇ。(苦笑)
事実をひた隠しにして、自分の前では微笑んでみせる まひる(星野真里)を、一樹(藤原竜也)は黙って見守り続けることができなかった。勢いに任せ、まひるをザクザクと傷つけてしまう一樹。さらに悪いことに、一樹はそういう自分を「最低だ」と責め続け、ついには耐えられなくなり、美月(奥菜恵)の誘惑に身を任せて逃避してしまう......一樹の優しさの元でもある、若さ・純粋さ・繊細さが、悪い形で現れてしまったんだね。
一方の弘人(高杉瑞穂)も、自分を押し殺して父の会社を継ぐべく努力しだした一方で、一樹の裏切りを知るや、まひるを力づけようと、ピエロになって現れてみたり......
きっと客観的に見て一番いいのは、一樹が何も知らないふりをして時の癒しを待つことや、弘人が まひるの前に一切現れないことなんだと思うんだけど、20歳前後の彼らにそうしろと言っても無理なんだよな。
お願いだから、まひるが妊娠したとか、美月が妊娠したとか言う話だけは勘弁して!
と言っても遅いのかなぁ。それこそが作り手の「次の一手」かもしれないし......
20歳も年下の豊田さんを避けつつも、実は内心惚れていた小夜子さん(萬田久子)。そんな母に、みゆき(木村佳乃)は言い放つ。
「好きなら好きだとハッキリ言うべきよ! あとのことは全部それから先よ!」
この言葉は、そばで聞いていた悟(森田剛)の胸にも響いていた。
みゆきは新庄家の一員として、家族の一人一人を大切に思い、いつも親身に接してくれる。そのおかげで、何とか父(橋爪功)のいない うなぎ屋も一緒に支えてこれた。でもそんな中で、悟には みゆきへの家族以上の気持ちが芽生えており......もちろん みゆきは悟のことを「弟」としてしか見ていない。見ていないから逆に、普通以上に接近してくるわけで、それがまた悟の気持ちを高めてしまうわけで......そんな悟の気持ちに感づいて茶化してくる妹・真由(上戸彩)が、またナイス。トラブルを楽しむタイプやね。(笑)
それにしても、「兄の嫁」か。うーん、いい響きだ。(笑)
兄の嫁だというだけでも十分困る話なのに、さらにラストには黛さん(東幹久)なる人物が登場! みゆきの昔の男なのか!? ま、最近の東幹久さんの傾向からいって、彼が想いを遂げる可能性は非常に低いんだけどね。(笑)
録画失敗! (泣)
ナイター延長に未対応で、前半 24分しか録れませんでした。明菜(財前直見)が五月(一色紗英)の後輩の忘れ物を届けて、五月に会って別れたところで、ビデオは終了......あのあと、どうなっちゃったんだろう? あとでりょうさんのページでチェックしなきゃ。
客としてパラダイスにやってきた五月。会社の人たちの手前、パラダイスで働いていたことは隠していたけど、現 No.1 の亜弓(真中瞳)と水面下で火花バチバチだったところを見ると、なんだかんだ言っても、あの頃の自分、あの頃のパラダイスに今でも誇りを持っているんだなぁと感じさせられて、嬉しかったね。
五月がビジネスの世界でも成功していたと言うのも、昔からの仲間にとっては嬉しいことだよね。俺も会社を辞めた同期入社の仲間たちが、名の通った会社で活躍して雑誌に載っていたり、新会社を興して成功していたり、スチュワーデスとして飛び回っていたりするのを聞き知ると嬉しいしね。でも、そーゆー話が出るたび「なんでお前は辞めないの!?」と言われちゃって、言葉に詰まったり焦ったりもするんだけど。(苦笑) ←社会人失格
やっぱりなぁ。日本語がちゃんと通じるお店に行きたいっす。(ボソ)
須賀(藤木直人)から恭子(江角マキコ)への留守電で、彼が婚約披露パーティーで「結婚しません」と言ったのは、恭子のためを思って、恭子に仕事を辞めて欲しくなかったからだとわかった。「最後まで迷ってた」「今日も恭子さんが現れていたら、知らんぷりなんて出来ずにムリヤリ連れて行っただろう」......一瞬「そうかぁ」と感動しかけたけど、でもちょっと、ご都合主義っぽくありませんこと!? ＞作り手のみなさん
あー。最近心がひん曲がってるなぁ。俺。
本当は汚職なんかしてないのに、若い議員たちにまんまとハメられた片桐健三(西岡徳馬)。片桐健三と亜紀子さん(戸田麻衣子)のためを思い、身代わりになって自首する吉田(山崎銀之丞)......裏目に出なきゃいいんだけど。なんとなく、第一秘書のオジサンも怪しいと思ってしまうのは、俺だけかな? 身代わり自首のことを吉田に言ったのも、「私にも娘がいるが」と言っていたあたり、吉田を代わりにハメようとしていたとも取れなくもないし。ぜひとも須賀に吉田を救って欲しいと思うけど、彼はもうワシントンだからなぁ。
真理子(米倉涼子)の方は、ついに矢吹(押尾学)に「別れよう」と。気持ちはわからなくもないけど、別れたダンナを矢吹に重ねて「同じだ」と言っているあたりは、ちょっといただけなかったな。まだそんだけ引きずってるってことかもしれないけどさ。
なんか、三角関係話になっちゃってるねぇ。
薫(永作博美)のために、すぐ具体的に何かをしてあげられるのは、確かに島田部長(寺脇康文)の方だし、実際に薫の夢である「自分ブランドの服」を実現するために動き始めていたし。それに、いくら病気の症状だと説明されても、「かずや」と言いながら微笑む薫の安らかな表情を見たら......浩介(緒形直人)の無力感、すごく伝わってくるよ。
浩介が自分のためにいろいろしてくれることが辛いんだ、と言う薫。その話を聞いた桐野(室井滋)は、植物状態で動かない夫も、本当はこうやって世話をされているのが辛いのではないかと感じてしまい、ついに夫の生命維持装置のスイッチを切ってしまった。もちろん他の医師や看護婦が飛んで来て事なきを得たけど。
「物言わぬ夫でも気持ちは繋がっている」......桐野はそう思うことで、長すぎて深すぎて出口の見えない辛さに耐えて来られたんだと思う。そんな心の拠り所を失った彼女の辛さを感じて、胸がズキズキしたな。ドラマだからって訳じゃないけど、ぜひとも今度こそ、人工授精に成功して欲しいね。そうやって現実にはあり得ない「淡い期待」を視聴者に抱かせることは、ご法度ですか? ご都合主義ですか? 「ラブレボ」の日記に「ご都合主義だ」なんて書いたくせに、俺は何を言ってるんだろうね。(苦笑)
美咲(中山美穂)と池谷くん(加藤晴彦)って、長続きしそうにないと感じてしまうのは俺だけ? なーんか、恋と呼ぶには落ち着きすぎているというか、慎重すぎるというか。これが「燃え上がったあとの落ち着き」ならぜんぜん違うんだけど......きっと美咲は、今まで「自分が惚れた」ばっかりで、いつも相手の気持ちに不安を抱えていたけど、自分の燃える想いが消えた経験なんてなくて、つまり、自分の方が冷めちゃったことなんてなかったんじゃないかな。そういう意味だと、美咲にとっては初めての経験になるかもね。
普通に考えると、惚れたままフラれちゃう人の方がかわいそうに思えるけど、惚れた気持ちが冷めて相手をフッちゃう人も、なかなか哀れだよね。そういうのってクセになるし。付き合ってて何か上手く行かなくなったら、その恋自体に疑問を感じ始めて、気持ちが退いて、乗り越えようともせずに疲れてやめちゃうという。「自分の気持ちに嘘はつけない」とか言いながら。そもそも恋愛って勘違いベースだから、そこを疑って「やめグセ」が付いちゃったら救いようがない。でもそういう人に限って、いつまでも「永遠の恋」を求めていたりするから手に負えないよね。
話が逸れたけど、きっと二人はどちらともなく別れを切り出しそうな気がするよ。
前回に俺が、香乃(優香)のフィアンセだと勘違いした男は、香乃の兄だったんだね。香乃にフィアンセがいる、というようなことを言っていたから、頭の中で混じっちゃってたみたい。香乃は「ちゃんと実家に帰って見合い相手と結婚する」と言っていたけど、東京駅近くでの鍋友くん(香取慎吾)との別れ際に......さて、どうなるんでしょうね。
康(豊川悦司)の方はというと、実は他に男がいてそれで亡くなってしまった元彼女の、妹さん(戸田菜穂)が本格登場。そしてみなさんの期待通り、ずーっと密かに康を想っていたという。ありがちな感じだけど、まー美咲に池谷くんがいるなら、康にも誰かいないとバランス悪いしねー。もちろん何度も言うように、最終的には康と美咲がくっつくんだけどさ。(笑) って、もしかしたらそうじゃない可能性も!? うーん、もしそうなったら、かなり驚き。
雨に濡れて玄関先でうつむいたマリ(富田靖子)の横顔は妙に艶っぽくて、丈くん(鈴木一真)曰く「もし家の中に入っていたら、欲望を抑え切れなかった」......うーん、なるほどね。何も無く平和な毎日よりも、不安で不安で堪らない状態の方が、女性の魅力は増すのかもねー。俺としては、早くこの二人に過ちを犯して欲しいな。(笑)
ベッドで嵐(大沢たかお)にのしかかられたときのマリの嬉しそうな表情も、なかなか魅力的だった。あのあと、したのかな? 次のシーンではお互いパジャマを着ていて嵐はベッドから出てうずくまっていたから、しなかったのかな? うーんどっちだろ。(←こだわりすぎ(笑))
美奈(加藤貴子)が あかり(藤原紀香)の店に行って、あかりを一目見て「絶対あの人だ!」と見抜くあたり、うーんと唸っちゃったね。ま、他にめぼしい女性がいなかったのかもしれないけど。(←失礼) それで、「昔の女です!」と自己紹介しちゃったりして。確かに相手が藤原紀香似では、先に付き合っていたということ以外に勝てる要素はないからなぁ。わかる気がするよ。
美奈がそのことを迅人(阿部寛)に告げると、迅人は自分を責め出し、もう二度と美奈の店には来ない気配を見せたものだから堪らない。逆に「何で会ったんだ!」「何でそんなこと言ったんだ!」と責められた方が楽だったのに......俺としては、美奈が あかりを逆恨みして何かやらかしてくれることを希望。(笑)
あかりも嵐もお互いのケータイ番号を消して「もう逢わない」とか言ってたのに、なーんだ、結局最後に嵐が*直接訪問*してヤッてんじゃん! 逢わずに耐えていたのも、次に逢ったときに燃えるためだった訳だ。ま、本当に逢わなくなっちゃったら、ドラマにならないんだけどさ。(苦笑) それにしても、もしマリとしたあとに あかりともしたんだったら、すっごいパワーっすね。(←なぜそれにこだわる!? (笑)) まぁ障害ありまくりで燃え上がっているときは、そんなモンだろうけど。
でもせめて、ドラマ時間で 1週間ぐらいは我慢して欲しかったなぁ。
それだと、今回の「見どころ」が無くなっちゃうってか!?
でも、なーんか拍子抜け。
沙多子(黒谷友香)の件は落ち着いちゃったけど、今度は美奈の方が浮雲急を告げている感じだから、とりあえずそれを楽しみに見続けることにしましょうか。
浜崎あゆみの主題歌を聞いていて思うけど、彼女の詞には、抽象的な「もし○○なら」しいかなくて、「○○しよう」という部分が無いんだよね。これを聞いて若いコたちは、自分の経験にあてはめて、自分なりの「○○しよう」を結びつけて、感慨に浸ってるのかなぁ。そうすると自分の経験が永遠の真理のように感じられて嬉しいという。単純に「つまんねぇ詞だなぁ」と思ってしまう俺は、「お前自身がつまんねぇヤツなんだよ!」って感じですか?
実は思いっきり「ながら見」してしまって、何があったかあまり覚えていないんだよね。(苦笑) 「ごはんや」がホームページを出してるとか、加津(宇野なおみ)が Web をチェックして「幸楽の弁当屋もホームページを出そう」とか、そういうのは何となく覚えてるんだけど。
そうそう、周ちゃん(岡本信人)と聖子(中島唱子)がケンカして傷だらけだった。
それと、野々下さん(大和田獏)が加津や隆(田中恭兵)をケアしたりしてたなぁ。
あと、文子(中田喜子)の旅行代理店を亨(三田村邦彦)が認めてたっけ。
ええと、常子(京唄子)も出ていた気がするんだけど、何言ってたっけ!?
まぁ、こんな調子でも次回の視聴に支障ないのが、「渡る世間」(←「渡オニ」と略すのが正しいらしい)のいいところなんだけどね。(笑)
麻薬犯罪専門の刑事・西本(内藤剛志)は、かなりストイックな刑事。家庭でも、娘・京子(三船美佳)への期待に際限がなくて困り者。実力テストでいい成績を取っても、「やったな!」のあとに「でも気を抜かずに頑張れ!」だもんなー。「じゃあ今度の休みは勉強を休んで旅行にでも行こう!」とか、月並みだけど何か欲しいものを買ってあげるとかして、ちゃんと息抜きさせてあげないと、ストレスが溜まる一方なのに。
実はウチも、ちょっとそうだったんだよねー。いい成績をとっても「良かった*じゃない?*」とまるで他人事のような反応で、成績が良くて当然という感じだった。友達んちのように 100点とったらご褒美くれる、とかも一切なかった。なんか子供心に虚(むな)しかったなぁ。ま、恨んではいないし、逆にこのドラマのように変にプレッシャーをかけられなかったことには感謝してるけど。
ウチは基本的に放任主義で、大学とかも「別にイヤなら行かなくてもいい。ただし独立しろ。」って感じだった。関心を持ってくれていないように見えたのは寂しかったけど、本当に関心が無かった訳じゃなくて、目の前で喜んでくれなくても、親戚から「ヒロシくん凄いね!」とか言われると謙遜しながら喜んでいたらしいね。病弱で親にさんざん苦労をかけてきた俺なんて、勉強の成績ぐらいでしか親を喜ばせることは出来なかったから、まぁ嬉しかったかな。
そうやって変なプレッシャーをかけないように、ずっと努力してくれていたんだと思うんだよね。今でも、いい歳して独りやもめなのに、一切何も言ってこないしね。(苦笑)
そういったおかげで、クスリ(※)にも走らずに今までやって来れたのかもなぁ。
※注: 医者からもらって飲んでいる劇薬系は除く。いや、そういう体だから。(笑)
京子役の子は、何か見たことあるなぁと思ったら、三船美佳さんだったのね。以前に何かの番組で見たときは、学校と主婦業と掛け持ちしていて大変そうだったけど、今でもちゃんとやれているのかなぁ。
倫子(観月ありさ)は、「人を信じる」という当たり前のことをしただけ。
なのに、こうもみんなの心を動かしてしまったのは何故だろう。
世の中、歪んでるのかなぁ。歪んでるのは俺か。(苦笑)
生きていたときよりも亡くなってからの方が、存在感が増している高邑さん(中井貴一)。彼が残した花壱には、いみじくも倫子が指摘した「あなた(=高邑さん)自身も気付いていない本当の気持ち」が息づいている。日々それを感じ新しい発見をする倫子は、それによって自分もどんどん成長しているというか、自分が秘めていた可能性が引き出されているよね。高邑さんが、ただ若くてキレイだから倫子を選んだんじゃないってことを、志保(黒川芽以)も気付き始めたみたいだし。
ひょんなことから旅館の女将になってしまった倫子だけど、モデル時代の「つまらない毎日」のままでいるよりは、ぜんぜん幸せだったよね。でも、もしこのまま高邑さんの愛に包まれて、一生未亡人で居続けるとしたら、ちょっとかわいそう? ま、モデル時代に、キミもさんざん楽しんできたわけやし。ズルズルズル。(←コーヒーをすする音)
それに、未だにモデル時代の「男を便利に使うクセ」も残ってるしねー。(苦笑) 彼女が望む「便利な男」になろうと努力している黒沼法生くん(岸田健作)は不憫だねぇ。きっと報われないのに。
美月(奥菜恵)から、弘人(高杉瑞穂)が まひる(星野真里)を強姦したことを知らされた一樹(藤原竜也)は、こみ上げる怒りと悲しみを抑えるのに必死だったはず。弘人と会う場所を図書室にしたのも、弘人に「かわいそうなヤツだな」と言ったのも、そういう気持ちを抑えるためだったと思う。
だけど弘人は、一樹のそんな反応に逆ギレした。実は激しい後悔の念に苛(さいな)まれている弘人は、むしろ激しく非難されたり殴られたりする方が楽だったんだろうな。でもね、甘いよ。お前のやってしまったことは、そう簡単に許されることじゃないんだから。
弘人は まひるに対して「ひどいことをしてしまったけど、好きなんだ!」と言っていたけど、もう遅いよ。彼女はいつか許してくれるかもしれないけど、お前がしたことを一生忘れることはできないんだから。
ああ、救いがない。どうなるんだろう? どうするんだろう?
もしかして、弘人に自殺でもさせる気ですか? ＞作り手のみなさん
愛しているという気持ち。星の金貨の物語。一樹の手話が、まひるに笑顔を呼び戻した。抱きしめ合って見えなくなった一樹の頬を伝う涙。その意味を、まひるもいつか知ることになる......基本が不幸ベースの物語とはいえ、見ていて辛くて仕方がないな......
陸上のグラウンドを駆ける まひるの姿が、唯一の明るい兆しかな。
真由(上戸彩)は、手伝っていた施設に迷惑をかけないようにと、誰にも事実を言わなかった。だけどみんなには信じて欲しかった。でもこれって、なかなか難しいこと。
真由がお着替えパブのビルに入っていくところも目撃済みだし、彼女が働いている様子も思い描くことが出来てしまうし、事実を隠している理由もわからない。それをもって「援助交際をしている証拠だ」と言われてしまったら、反論できないよね。本当は何か別のことをしていたとしても、何をしていたのかがわからなければ想像も出来ず、信じることも、他人を説得することも難しい。「この子はそんな子じゃない!」と反論しても、よくある親バカな言い分だと思われてしまうし。
もちろん、いけないことをやって*いない*と信じればいいんだけど、今回のように、真由が疑いをかけられたことによって店や周りの人々にも影響が出始めている中では......結局みゆき(木村佳乃)は、真由の手荷物をきっかけに事実を知ったことで、真由を信じることが出来たんだよね。みゆきは、それまで真由を信じ切れなかったことを反省していたけど、でもやっぱり小さくてもいいから、何か信じるための「足がかり」がないと、人を信じ続けることって、なかなか難しいよね。信じることは、疑う気持ちを抑え込む努力をするということで、初めから疑う気持ちがないこととは違うから。
お客の青年(伊藤高史)と本気の恋に落ちた ゆうか(黒坂真美)。彼には既に婚約者がいたが、その彼女に ゆうかのことを話し婚約を破棄しようと決意していたし、そういうことを全て ゆうかに話していた。ラブラブな中でも、ゆうかは迷惑をかけないようにと今まで以上に仕事を立派にこなしていたし、何よりも、逢う度に高まっていく二人の気持ちは、誰にも止められそうもない。婚約者を悲しませてしまうけど仕方ない。見守るしかないよね......みんなそう思っていた。
明菜(財前直見)には「この恋を貫く」と言っていた ゆうかだったけど、自分が不幸にしてしまうであろう婚約者の存在は頭から消えず、ついにある日、エステで働く婚約者に会いに行った。立場を明かさずに、お客として......彼女に彼との結婚を決めた理由を尋ねると「理由はない」と言う。二人の関係は、それほどに自然で当たり前のものだった。
その夜、パラダイスにやって来た青年は、ゆうかに「結婚しよう!」と切り出す。だけど ゆうかは、自分にはそんな気はない、こういうの困るのよねー、と嘯(うそぶ)いた。裏切られたと言う思いで ゆうかをビンタし、走り去る青年。彼が去ったあとに泣き崩れる ゆうか......
青年はその後、ゆうかの気持ちに気付いた。ゆうかの気持ちに気付ける優しさを持った青年だったのが、嬉しいような切ないような。ゆうかに謝ってお礼を言いたいという青年を、明菜は制止した。その気持ちは、ちゃんと ゆうかに伝わってるよ.....明菜の目は、そう言っているように思えた。
ゆうかには、「婚約者を悲しませたくない」「彼は彼女と一緒になる方がきっと幸せだ」という思いも少しあっただろうけど、それよりも「勝てない!」という思いの方が強かったんじゃないかな。パッと見は熱く見えないけど、熱量的にぜんぜんかなわない彼女の想いの強さ・深さ。自分の情熱さえ霞んでしまうのを感じて、すごく辛かっただろうね。
何度かドラマ雑記でも触れている、とあるご婦人は、「好きだから身を退く」という行為を「思いやりではなくて思い上がりだ」と否定されていたんだけど、このエピソードをご覧になったら、どうおっしゃるのかな......
話は変わるけど、財前直見さんと黒坂真美さんのどアップが切り替わると、黒坂さんの若さ・可愛さが際立つよねー。普通にしててもそうなのに、明菜役の財前さんは顔にクシャクシャとシワをよせた演技が多いから、よりいっそうガケップチ度が際立つという......なんというか......財前さん、いつまでも応援していますので、これからもずっと頑張り続けてくださいね! できれば、独身のままで。(笑)
結婚をとるか仕事をとるかで悩む恭子(江角マキコ)。彼女は「どうして女だけ...」って言ってたけど、近頃は女だけとも限らない気がするのは俺だけ? まぁ未だに、親族まで含めて考えたり、田舎の方に行ったりすると、男か女かどちらかが仕事を諦めるとなったら女が諦める、ということが多いのかもしれないけどね。
舞台上で、台本のセリフを無視し、恭子への気持ちを語った矢吹(押尾学)。真理子(米倉涼子)だってしっかり見ていたのに、舞台の最中も、舞台が終わって帰るときも、すっかり「真理子は居ない」モードだった二人。あの親しげな会話も、本人たちは決別の意味でしたキスも、目撃していた真理子にとっては堪らないもの。あの距離では会話も聞こえなかっただろうし、ほっぺにチューとはわかりずらかっただろうし。ほっぺならいいという訳じゃないけどさ。
こっそり盗み見する微妙な距離って、一番真実が伝わりにくい距離かもしれないねー。いずれにせよ、見られていようがいまいが、あれはしてはいけないキスだったと思うな。そのあと真理子が須賀(藤木直人)に、恭子の仕事のことをわざと誤解させてしまうのも、もっともだと思ったよ。
それにしても、須賀があそこまで憮然としていたのは意外だったなぁ。真理子から恭子の栄転の話を聞いたのに、そのことを本人には確かめず、一言も言わず、婚約披露パーティーでいきなり「結婚しません!」と言って立ち去るだなんて。恭子はほぼ「仕事を諦める」モードになっていたのに。
やはり片桐健三(西岡徳馬)が恭子に言っていたように、女たらしな須賀も「特定の誰かにそばにいて欲しい」という気持ちが強まっていたのかな。恭子のプロポーズに即答したのも気まぐれじゃなくて、密かに「年貢の納め時だなぁ」と感じていたのかな。ま、今まで自分だって思わせぶりな態度で恭子をはじめ多くの女性を泣かせてきたんだから、今になって相手に誠意を求めるなんて、おこがましいと思うけどね。
前回の日記で、藤木直人さんが役で俺と同じ PDA を使っていたのを喜んだけど、あるバラエティ番組で、藤木直人さん自身が俺と同じ大学・学部出身であることもわかったんだよね。一瞬喜んだけど、「こうも違うのか...」とまたもや劣等感に苛(さいな)まれてみたり。(苦笑)
アルツハイマーの症状が顕在化した薫(永作博美)に、2年前と同じように「かずや!」と呼ばれた島田部長(寺脇康文)。それが病気のための一時的なものだとわかっていても、島田は「それでもいいんだ! その時間を俺にくれないか!?」と薫に迫る......2年前、既に妻との関係が冷えていたとは言え「不倫」であり、気持ちに素直になれなかった二人。だけど今は違う。って今度は薫の方に浩介(緒形直人)がいるんだけど。(苦笑)
だけど、薫がおかしくなってからずーっと見守っていた島田の目には、不安に耐えながら一生懸命に責任を果たそうと頑張る薫と、そういうことを一切忘れて穏やかに微笑みながら自分を求めてくる薫の、どちらが幸せそうに映ったか。それは、明らかに後者。残された僅かな時間を苦しみながら過ごすよりも、俺が全部受け止めてやるから何も考えずに穏やかに過ごして欲しい......島田がそう考えてしまうのも無理はない、と思ったな。
お見合い相手の女子大生にビシッと言ってやって、だけど「オタク」だ「のび太」だ「時代遅れ」だと、さんざん捨て台詞を言われて。その場は黙って聞いていた康(豊川悦司)を「偉い!」と思ったなぁ。だけど実は、ものすごくショックを受けていたらしく、美咲(中山美穂)に「俺は時代遅れなのか!?」と聞いていたりして。(笑) そんなアナタだから、素敵な小説が書けるんですね。
そんな康は、セクハラ小説家に執筆を断られて落ち込む美咲を見て、「このままでは彼女はクビになってしまう!」と心配し、一念発起、短編小説を 3日で書き上げて。これが思いのほかよく書けたりして。なのにその作品はもう不要になっており、それを書いたことも、書こうとした気持ちさえも、美咲に伝わらなかったという......誰かのために密かに頑張ったことが無駄になったときの気持ちは、よくわかる気がするなぁ。
美咲は、康に対しても池谷くん(加藤晴彦)に対しても、気を許せるようになってからは、歳に似合わないお茶目さを見せたり、冗談で思わせぶりなことを言ったりしてたよね。そうなんだよなー。自分では「モテない」だ何だと言っていても、実は周りの男たちをジワジワと翻弄している三十路女っているんだよねー。(笑)
セクハラ小説家に襲われる美咲を、後先考えずにとっさに守ってしまった池谷くん。そのあと、落ちそうだったページをギリギリで埋めれた喜びも二人で共有したりして、彼には勢いがついてしまったのかな。タイミングのいいことに、美咲も池谷くんも今はフリーになってたし。(池谷くんも最近まで誰かと付き合っていただろう、というのは俺の予想だけど。だって加藤晴彦くんなんだから。(笑))
美咲もそこまでは意識していなかっただろうけど、池谷くんも「密かに熱い想いを」というほどではなかったと思うんだな。きっと「だらしないところもあるけど、可愛い女性(ひと)だなぁ。年上だけど。(笑)」ぐらいだったんじゃないかな。それに、ものの考え方とか、小説に対する想いとか、いろいろ共感できることも多くて。一緒にいると落ち着けて。それで......ま、半分以上勢いだと思うね。ありがちありがち。(笑)
目の前で恋に破れて、今度は恋に目覚めて。そんな美咲を見守る立場になってしまった康。
もちろんドラマの目的から言って、美咲と池谷くんは破局して最後には康とくっつくことは保証されているんだけど。(笑) どういう風に持っていってくれるのかな?
一方の鍋友くん(香取慎吾)の方には、香乃(優香)のフィアンセだと名乗る男が現れた。見るからに、親同士なり何なりが用意してくれた良縁を掴みそこなった男、という風情で、なんか見るに忍びなかったり。(苦笑) 俺的バランス感覚では、ルックスやスペック面である程度オッケーな感じの男の方が、見ていて楽なんだけどね。
靴下の件も花束の件も、マリ(富田靖子)の勘違い・思い込み。それとなく嵐(大沢たかお)に訊いたり、オフィス訪問時に部下たちに訊いたりすれば、簡単に誤解が解ける話なんだけど、マリはすっかり浮気の証拠と信じて疑わなかった。奈良以後で あかり(藤原紀香)と嵐が逢ったのは、今回ラストの 1回だけなのに、毎日逢っていたことになってしまった。もちろん、1回逢おうが 10回逢おうが、マリにとっては同じことなんだけどさ。
迅人(阿部寛)を嘘でハメて、あかりと嵐の密会現場に向かわせ、美奈(加藤貴子)のいる前で高笑いしてみせた沙多子(黒谷友香)。おお、期待通りキレたキレた。(笑) 沙多子は「これで彼はあの女から離れるわ!」なんて言ってて、確かにその可能性も無くは無いんだけど、正義感の強い迅人がこれを仕掛けた女に振り向く可能性なんてゼロになってしまった、ということまでは、わかっちゃいないみたい。(苦笑)
密会現場にはマリもいたけど、以前に馴染みの店に現れたりオフィスに現れたりしたタイミングから考えて、彼女の場合は情報を掴んだ訳じゃなく純粋に「女の勘」だろうね。怖い怖い。丈くん(鈴木一真)には「関係が終わるまでじっと耐える」なんて言ってたけど、同志たる迅人と結託した日にゃあ、何をし出すかわからないなぁ。楽しみ楽しみ。(笑)
丈くんは丈くんで、マリを心から心配する気持ちが、いつの間にか熱い想いになってしまったご様子。池田宅で丈くんがマリに抱きついたとき、マリは「それが答えね」って言ってたけど、俺にはどういう答えだと思ったのかわからなかったり。(笑)
ありゃまー、簡単に破局しちゃったねぇ。突然現れた二人の子供を、久光さん(榎木孝明)が泣きながら抱きしめていたのが敗因だったとのことで。ふーん。前回いろいろ予想したけど、考えすぎだったみたい。ていうか、葉子(野村真美)の覚悟ってその程度のモンだったんだねってちょっとガッカリ。
もちろん、わからなくはないけどね。例えば、異性と付き合い始めてラブラブであっても、「いつかは別れが来るだろう」と密かに覚悟を決めていることってあるけど、付き合って 1ヶ月でいきなり「別れよう」と言われたりしたら、さすがに耐えられない。そんな感じで、いくら「いつかは子供を引き取るかも」と覚悟していても、それが結婚前にいきなりでは、突然すぎて面食らってショックだよねー。
葉子と珠子さん(森光子)が久光さん宅を訪れているときに二人の子供が現れたのは、偶然ではなくて、タキさん(野村昭子)が前妻に情報漏洩していたから。いつかはきっとこうなるだろう、というタキさんの心配を、積極的に前倒ししてみせた訳だ。「時計の針は元には戻せない。しかし自分の手で進めることはできる。」by 碇ゲンドウ って感じだね。
元奥さんも、ゲンキンなヤツというかなんというか。会社を倒産させた久光さんにバイバイしたくせに、画家として復活したと知ったら、よりを戻したがっているんだから。「昔の男」の あかり(藤原紀香)みたいなヤツだなぁ。(苦笑)
野村ゆかり(宮崎あおい)を監禁していた本郷彩(上原歩)にも驚かされたけど、それよりも怖いなーと思ったのは、クラスメートたちの反応だね。二人が異端だと知るや否や、ワイドショーもビックリな村八分ぶり & 蔑(さげす)みぶり。きっとこれ、ごく普通のことで、すんごくリアルなことなんだろうなぁ。ラストになってくると、堂々と次の一歩を踏み出している ゆかりと彩の方が まともに見えてくるぐらいだもんなぁ。
学校に閉じこもった二人に「開けなさい!」と詰め寄る、理事長(西村雅彦)をはじめとしたお偉いさんたち。すぐ肉眼で確認したがる。問いただしたがる。不安な気持ちが少し紛れるから? 言いたいこと言ってやればスッキリするから? 量子力学の世界では、「見る」という行為が量子の存在そのものに影響を与えるんだけど、人間関係においても同じだと思うんだよね。芽美(中谷美紀)死守した、二人っきりの僅かな時間が、どれだけ意味のある時間だったのか......彼らにはわからないんだろうなぁ。
篠田さん(風間杜夫)は、設備や材料が不十分であっても自分の料理を大事に考えてくれる花壱をとった。宿泊客 10人分の調理で絶体絶命なところに現れた篠田さん、カッコ良かったねー。まぁ、引き抜き先の店のオーナーがあの俳優さんだった時点で、なんか怪しいとは思っていたんだけどね。(笑)
とにかく、「情に流される」という点を抜きにして客観的に考えても、この判断は正解だと思ったね! 自分の作り出すものを、心から必要としてくれている人たちがいること......お金では買えない価値であり、「職人冥利」に尽きるものだよねー。俺が仕事で作り出すものは料理じゃなくてコンピュータのアプリケーションだけど、篠田さんと同じ事を求めているし、篠田さんに対する倫子(観月ありさ)たちの接し方を凄く羨ましく感じたよ。
もちろん俺の作品が認められないのは、お客さんの口に合っていないとか、盛り付け方や宣伝の仕方がマズイとか、オーダーから料理が出てくるまでが遅すぎる(苦笑)とかいう自分の未熟さも大きな原因なんだけどね。それにしても、毎日会社の全員が使っているんだから、少しぐらいほめてくれてもいいのになぁ。不満とか要望とかでも張り合いになるのになぁ。←無いものねだり
篠田さん不在の中で独りがんばっていた里子(馬渕英里何)の様子は、なかなか本物っぽい感じがして良かったな。由幸(金子賢)が厨房で手伝っているのも、いかにもありそうな様子だと感じたし。って本職の人が見たら、ぜんぜん違うのかもしれないけどね。
夜に旅館入口の桜の木の下のベンチで、親しげに話している篠田さんと勅使河原さん(浅野ゆう子)。その様子を「ラブラブじゃん!」とか言いながら微笑んで見守る従業員たち。「篠田さんが戻ってきたのはそういう訳かぁ」なんて考えながら......だけど二人が話していたのは、自分たちが「おかしくなっちゃった」原因、すなわち倫子のことだった......なかなか秀逸なシーンだったと思わない? 久しぶりに余韻にひたったよ。
それにしても、あんな客足では、借金を返済するどころか逆に膨らむのでは? と思ってしまうけど、経営のプロたる勅使河原さんが上手いことやってくれているのかなぁ......
うん、とりあえず、そう思い込むことにしよう。(笑)
星野真里さんの まひるは、なかなかいいなぁと感じ始めた。オープニング最後の提供にかぶさったあたりで、一樹(藤原竜也)と並んで海岸を歩くところで、一樹との身長差とか、白ワンピースの星野真里さんのボディバランスとか、すごく可愛いんだなぁ。
ああ、それなのに。
弘人(高杉瑞穂)が まひる(星野真里)を強姦!? (のように見えた)
ついに始まっちゃったかぁ、という感じで、ちょっと退いちゃった。
前のシリーズは真剣に見てなかったけど、こういう展開あったのかな?
再び言い寄って来た美月(奥菜恵)に真(吉沢悠)が騙されなかったあたりも、それはそれで真が賢くなったということなんだけど、なんか寂しいものを感じたし。
だんだん辛い展開になっていきそう......
一樹から真のケータイにかかってきた電話に出た まひる。彼女は何も話せないのに、何も聞こえないのに、電話がずっと繋がっているだけで、一樹が自分に話しかけていると感じ取ることができ、涙を浮かべていた。相手が まひるだとわかったらメールという手もあっただろうに、と思ったのは、あまりに無粋なことなので内緒。(笑)
一樹の母が まひるのことを認めてくれたのも、ちょっとした救いだったかな。しっかし、いくらボタンが無いからって、自分の衣服からボタンをとって付けてあげるなんて、「ギャフン!」と言ってしまったね。色も全然違うし。(笑)
謎の男(榎木孝明)は、どこかの陸上部のコーチらしい。
「いい足をしている」って、そういうことだったのね。
突然やって来た おばさんは、政吉さん(橋爪功)の前妻のお姉さん。店のことにいろいろ文句をつけていたけど、文句をつけていた時点で、もっともなことを言ってるよなぁ、と俺は感じていた。さすがに みゆき(木村佳乃)の代わりに接客してしまうのはどうかなぁと思ったけど。
で、その おばさんの実家は、昔それなりのうなぎ屋だったのに、息子の代になった今は、調理・パック済の蒲焼きをバイトの店員が電子レンジでチンしているという、老舗の面影もない店になっていた。実際俺なんて、ああいうチンした蒲焼きをとっても美味しくいただいている訳なんだけど、「うな政」の様子を見聞きしてきた目で見てしまうと、みすぼらしくてレベルの低いものに感じてしまうから不思議だ。(笑)
おばさんの胃がんの疑いは晴れ、みゆきが職人を大切に想う気持ちにも納得してくれてと、ハッピーエンドなサイドストーリーだったね。
加えて今回は、石神井川さん(西村雅彦)が昔、東大で うなぎの生態研究の第一人者だったことがわかった。職人としての腕についてはケチョンケチョンに言われている石神井川さんだけど、こういう経緯というか取り得があったんだとわかると、なんとなく安心できるね。それで今後腕が上がる訳でもないんだけど。(笑)
今回の主役は、マネージャー・清野さん(佐藤Ｂ作)。
相変わらずややこしいことは一切抜きの、ストレートでわかり易い展開だったね。
あとは、石崎さん(上川隆也)と五郎(長嶋一茂)のあからさまな対決構図が見どころだったかな? まぁ明菜(財前直見)の本命は石崎さんに変わりない訳だけど。(笑) 明菜への気持ちを利用されてノルマのために店に呼ばれたりしている五郎は、そういうキャラとはいえ不憫だなぁ。
冒頭のたとえ話が、ちょっとムリヤリに感じたかなぁ。ガムを買ったから次の支払いで小銭をちょうど出せなかったなんて、もちろん誰でも経験していることだけど、そこから人生論に展開したりはしないよなぁ。
病院の入口で、須賀(藤木直人)との婚約のことではしゃぎまくる恭子(江角マキコ)と真理子(米倉涼子)を見て、「いい歳こいて何はしゃいでんだか。」と言い捨てる若い看護婦。コイツはいつも恭子に嫌味を言いまくってるけど、心配しなくても次は君の番だよ! そんな性格だと、きっと結婚に失敗するか、行き遅れるかだね。
式場探しのホテルで、須賀が jornada 720 + P-in Comp@ct を使用。俺とおそろじゃん! ちょっと嬉しく思ったり。同じ物を持っていても、こうも違うのか! とは思わないようにしたり。(苦笑)
深い関係になるチャンスを逃してきた二人は、どうも「エッチしないで結婚する」ことに決めたらしい。えー、信じらんない! やっぱり事前に確かめるべきでしょう! 余計なお世話ですが。
矢吹(押尾学)との想いの深さの違いに落ち込んでいる真理子を、さり気なく慰める福ちゃん(山本圭壱)、優しー! これでもっとモテてたり、慰めて抱きしめたりしていたら、もっといいんだけどね。
亜紀子(戸田麻衣子)と花屋にいる矢吹を見て動揺し、後をつけてしまう真理子。俺、あのぐらいじゃ動揺しないけどな。少なくとも、ちょっとジェラっても、自分に置き換えて納得するようにしているよ。自分一人で彼女の希望を何から何まで満たすことは出来ないしね。なーんて言ってるから、最終的に彼女からも必要とされなくなるんだけどね。(苦笑)
で、矢吹ったら、真理子に亜紀子とのことを追求されても、ちゃんと「姉弟だ」と説明するんじゃなくて、別の話とキスで誤魔化すんかい! 俺なら何でも話しちゃうんだけどなぁ。なーんて言ってるから、誰からも魅力的に感じてもらえないんだけどね。(苦笑)
話は戻って恭子と須賀の方は、仕事で栄転が決まった恭子に対して、須賀が「アメリカ転勤を決めたよ。仕事は辞めてもらうしかないな。」と来た。なんかベタな感じー。つまんなーい!
1% にも満たない可能性を信じている浩介(緒形直人)の叫びを聞いて、さりげなく折れてみせる桐野(室井滋)。下手な配慮が悲しみを増幅してしまうことまで判りながら......
娘の薫(永作博美)がアルツハイマーだと知った両親は、その晩はアルツハイマーの進行を食い止めるのに効果がありそうな料理を冷静に調べていた。でもきっとこの行動は、大きなショックをまともに受け止めて押しつぶされないようにするためのもの。ちょうど、亡くなった親族の葬儀の準備に忙殺されることで、湧き上がる悲しみを受け流しているのと同様に。←不吉なことを言うな!
翌日の公園で、犬と元気に駆け回ってみせる妻(市毛良枝)の呼びかけに、応える気力を失っている夫(森本レオ)。ふと気が抜けたら、ジワジワと悲しみに襲われて、押しつぶされそうなんだろうな。そんな夫の気持ちが伝わって、今度は妻が嘆きだした。すると今度は夫が、犬と元気に駆け回って見せたり......まるで、二つの音叉の振動が、互いに共鳴して行き来しているみたい。こうやって支え合っている夫婦の姿、いいね。
脳腫瘍摘出後も症状は治っていないことに気付いた薫。浩介に電話して泣き崩れた彼女の体を、包み込んで励ましているのは、和哉(寺脇康文)だった。もう会社の人たちの目も気にしていない和哉は「俺が薫を支えるんだ!」と決意してそう。
さて、どうなるやら。もちろん結末は、もう準備され予告されているのだけど。
浩介と学(小栗旬)の母も、何か重い病気? うーん、凄く悪いタイミングで絡んできそう。
あの「リストラされそう」と言っていた編集者の話、俺も言葉のまま信じちゃったなぁ。美咲(中山美穂)と同じように「原稿を渡そう!」とまで考えちゃったし。俺が美咲と同じようにバカ正直なのか、演出によって誰でもバカ正直になるようにされていたのか。ま、後者なんだろうね。逆に最初から疑ってかかっていた人は、もうちょっと人を信じた方がいい人か、ちょっとドラマ見すぎでパターンが判りすぎな人(笑)だね。
仕事で作成途中の文書などを、PC がハングアップしたり操作ミスしたりして無くしてしまった経験は誰にでもあると思うけど、そういう場合に作り直してみると、意外にスムーズに、前よりいい感じに完成しちゃったりするんだよね。でも康(豊川悦司)の場合は、どうしてもそれが出来なかった。仕事で作った事務的な書類や、8割ぐらいの力でやっつけた小説と違って、100% の力で、もんのすごく微妙なバランスで書いていたんだろうねー。
紛失した原稿を見つけてくれた美咲を、ギューッと抱きしめて感謝する康。鍋友くん(香取慎吾)に抱きつかれたときと違い、戸惑う様子もなく微笑んで喜び合っている美咲が印象的。ある意味、男と女を意識することなく、心のやらかい場所まで見せ合ってきた二人だから、かな? でもきっと、後で思い出したときに「あれ?」って顔が赤くなると思うんだけどね。(笑)
鍋友くんは自信を取り戻し、香乃ちゃん(優香)とも自然に仲直りできたみたいだね。
落ち込んでいた鍋友くんにとっては、池谷くん(加藤晴彦)が本気で自分の絵のファンになってくれて、担当を申し出てくれた、というのも大きかったみたい。やっぱりねー、信念を持ってやっていることでも、ちゃんと人から認められることって大事なんだよね。羨ましいよ。
嵐(大沢たかお)が、大学時代の馴染みの店から、あかり(藤原紀香)のところへ行こうと階段を昇ったとき、突然現れたマリ(富田靖子)。何故だかわからないけど、ホッとしたよ。
美奈(加藤貴子)の目の前で、あかりにフラれたことを嘆き取り乱して涙する迅人(阿部寛)。恐らく迅人は、美奈と付き合っていたときでさえ、こんな姿は見せなかったはず。これはぜったい、美奈の心に火を着けるな。(笑)
あかりが迅人とのことを隠しているのを逆恨みしてしまった沙多子(黒谷友香)は、陰湿な社内メールで あかりに復讐開始。「あなたがやったんでしょ?」と聞いても沙多子はとぼけていたのに、確信の表情を見せていたお局 OL (ふせえり)、鋭すぎて怖い。(笑)
それにしても、奈良で買ったキーホルダーだかストラップだかをケータイに付けてた あかりって......不倫する資格ナシだね! 不倫する資格って何? そんなのあるの? と言われると困るんだけど。(苦笑)
そしてラストは、あかりの家を迅人が襲撃!
寂しさを紛らわすために、二人はやっちゃうのかなぁ、やっぱ。
ま、そういう相手がいるのも、俺から見れば幸せなことだと思うけどね。
おかくらでの居候をやめ神林先生(愛川欽也)の家での居候を始めた英作(植草克秀)だけど、幸楽の勇さん(角野卓造)との恒例酔っぱらい談義によれば、たった 1週間しか経ってないというのにもう辛くなっているらしい。「六畳一間のアパートで構わないからいい物件はないか」なんて言ってる。だったら最初からそうすれば良かったじゃん! と思うんだけど。
英作が神林先生を頼った理由として「経済的に余裕がない」なんて言ってたけど、ホント? 勤務医とは言え脳外科医で、難しい手術まで担当して忙しく働いてるし、ダブルインカムなんだし、アパートの一部屋借りるぐらいの余裕はあるだろうに。「物件がすぐ見つからなくて...」って言うかもしれないけど、条件がそれだけ緩ければいくらでもあるよ。俺だって今の部屋は思い立ったその日に決めて、1週間後には引越してた。入居が先なら、それまでビジネスホテル暮らしでもいいし、その間だけ神林先生にお世話になっててもいいし。
要は、一人で決められない、そこまで自分を突き通すほどの意志がないってことなんだろうね。おかくらでの生活が辛くても長子(藤田朋子)や大吉さん(藤岡琢也)に切り出せず、常子(京唄子)に相談してしまって、常子に「ならアンタ、おかくらを出てったらよろしいがな! 部屋なら心配おまへん。神林先生が世話してくれるさかいに。(笑)」なんて言われて、ホントは出て行く決意なんてしてなかったのに話の流れ的に出て行くことを決めて、でも「『出て行く』と言ったら、長子はついて来てくれるかも」なんて淡い期待を抱いていたんじゃないかな。そうやって他人に依存して成り行きにまかせているから、必要以上に傷口が広がってしまうんだよ。
まぁ、英作のそういう優柔不断さと、他人を思いやる優しさって、表裏一体だと思うけどね。でももう少し、しっかりして欲しいな。
英作が出て行ってから、長子はずっと「清々した!」って強がってるけど、夜に独りになると、実は涙を浮かべたりしているんじゃないかなぁ。長子も「英作を甘やかしちゃいけない!」と思っているのかもしれないね。
さてさて、今回はハワイの珠子さん(森光子)が久々の登場だ! 最終目的である葉子(野村真美)の結婚式はまだ 1ヶ月先だということは、珠子さんが 1ヶ月連続して登場してくれる可能性もあるね! とはいえ喜んでばかりもいられず、さっそく大問題が発生。久光さん(榎木孝明)の元へ、別れた妻が育てているはずの二人の子供たちが訪ねて来てしまった。二人は葉子に「父さんは渡さないぞ!」なんて言ってるし。
次回予告によれば、内容は不明だけどよくよくの事情があるらしい。まさか加津(宇野なおみ)の母親と同じように、男を作って逃げたとか!? いや、そうじゃないな。それなら子供たちが久光さんと暮らすことになるけど、葉子はそういう可能性も覚悟していたはず。だけど次回予告の葉子は泣いていたからね。うーん。
子供たちが本当の母親以外は認めようとせずに葉子を否定したのか、それとも本当の母親が今のダンナ(←確か再婚していた気がするんだけど違ったかな?)とうまく行かなくなってて、久光さんとよりを戻したがってるのか。こういうときってどうしても「子供のため」が最優先になっちゃうから、久光さんも葉子のことを守り切れないかもなぁ。
話は変わって幸楽に目を向けてみると、勇さんと愛ちゃん(吉村涼)は冷戦状態に入ってしまったから置いとくとして(笑)、店の裏で例のバイトを始めた女の子と眞くん(えなりかずき)が話していたときに、加津が現れたら眞くんがそそくさと逃げてしまった、というのがポイントかな? やっぱ眞くん、淡い恋心を抱いているね!? (笑) そんな眞くんを見て加津が「心配しなくったって、二人が話してても誰も怪しいなんて思わないのにね。」って言ってたのもナイス。もちろん当の女の子だって、そんなことぜんぜん意識していないしね。きっとこの片想い、成就しないんだろうなぁ。
出た出た! 田島令子さん! (←だっけ? あとで確認します) 彼女の子供でスクスクと育った子は、未だかつて一人もいないんだよねー。(←※注: ドラマ中の話です)
野村ゆかり(宮崎あおい)に重い友情を求め、ついには ゆかりを監禁してしまった本郷彩(上原歩)。彼女が冒頭で、付き合っていた男をフッたのは何故だったんだろう? きっと男が至極普通な感じで他の女の子と話していたりしたのを見たから、なのかな。
いずれにせよ、次回に続くワケだ。
雑誌記者と思われる宿泊客に過剰サービスして裏目に出るあたりとか、人の想いを踏みにじる偽カメラマンを倫子(観月ありさ)をかわきりにみんなで断固として排除するあたりとか。メッチャメチャわかり易くて良かったよねー。勧善懲悪って感じでスッキリしたよ。雑誌の影響力の怖さを痛感している勅使河原さん(浅野ゆう子)までが「これで良かったと思う」と言ってるあたりにもカタルシスを感じたし。
何よりも、記憶を失っていた奥さんが完全に「今」を思い出したんじゃなくて、当時の気持ちを思い出して、当時の自分に戻って、幸せそうな笑みを浮かべていたというのが、ダンナさんの気持ちを想うとメチャメチャ切なくなって、涙が出てきたなぁ。
そして、大切な人脈を失った前回とは違って、今回は最終的に、本物の雑誌記者に対して本来のサービスが意識せずにできていたりと、ハッピーエンドだったしね。
水道がトラブったため緊急で使った井戸水だったけど、宿泊客たちの様子を見ていると、水道水を使った料理よりも好評だったみたい。水道が直った今後は井戸水は使わないのかなぁ。描かれないだろうけど、視聴者はみんな「使うんだろうな」と思っているよね。ただ、何十年も忘れ去られていた井戸ということで、各種衛生基準的に大丈夫なのかどうかだけ、ちょっと気がかりだけど。(笑)
手と手のシワを直角に合わせて、「親友ー」ってか。
真(吉沢悠)も弘人(高杉瑞穂)も、まひる(星野真里)に惹かれ始めているんだねー。
一樹(藤原竜也)を含めての 4人の愛憎劇は、ちょっと見たくないんだけどな......
プライドをかなぐり捨ててでも うなぎ屋を守ろうとする みゆき(木村佳乃)のがんばりが、「俺は間違ってない!」と言い張っていた石神井川さん(西村雅彦)を夜中の原因究明試食大会へと駆り立て、まだ歩行もままならない政吉さん(橋爪功)をお店へと向かわせ、悟(森田剛)に「ありがと。」と言わせた。
がんばり屋さんが人の気持ちを動かす......確かによくある展開なんだけど、なんかすがすがしいんだよな。ひとつには、ウナギの手配に関してドラマの作り手が周到に用意した一発逆転が*なく*、正々堂々と正攻法に勝利を勝ち取ったからかな。ずるがしこい問屋のオヤジにギャフンと言わせた政吉さん、すごくカッコよかったしね。あとはやっぱり、木村佳乃さんの醸し出す爽やかさやハツラツさ加減かなー。彼女に対しては好き嫌いが激しくわかれそうだから、彼女のことが生理的に嫌いな人は、そう思ってないかもしれないけど。ていうか、そういう人はもうこのドラマを見てないか。(苦笑)
俺は好きだなぁ。ご本人も割と好きだけど、この役柄を演じている彼女はそれ以上に。同じ働き者な役柄だった「ブラザーズ」よりも、ぜんぜんうまく彼女を活かしてる気がして、回を追う毎に惹かれていく感じ。「お父さん、カッコいいー!」と政吉さんの左腕に抱きつく様子を見て、「あーん当たってるー! うらやましー!」とか思ったりして。(笑)←スケベオヤジ!
今回の主役は みずき(伊東美咲)。今まではセリフも少なくて、店での凛としたいでたちだけを見ていて「すごく大人っぽくて色っぽい人だなぁ。」と感じていたけど、実際に肉声を耳にしたり、プライベートの様子を目にしたりすると、ちゃんと「若い女の子」なんだなぁ、とわかった。俺って女性のパッと見に惑わされ易いんだなぁと、あらためて痛感したよ。(苦笑)
みずきのやったことは、お水の世界に限らず追放必至なことだったけど、「好きな人のためなら何だってしたい!」という想いからやったことだという点で、パラダイスの仲間たちの共感を受けることができた。共感だけじゃなく、以前よりも強い仲間意識が芽生えたし、みずき自身も心を開いて、働く姿も以前より魅力的になった気がするよ。
もちろんどんな理由があっても許されるべきじゃないことはあるんだけど......でもこういう純粋な想いがパラダイスらしさを創って行くんだという、そういうことを石崎さん(上川隆也)は言ってた。一人一人の人間らしさを認め、活かしてあげること。なかなかできないことだよね。
しっかし、5年も同棲していた男に他の女を作られて逃げられたばかりか、お金まで持ち逃げされて、マンションを追い出されて、店はクビになって、帰る田舎どころか両親ももういないだなんて......みずきは「同情なんてまっぴら!」って言ってたけど、まずは同情してしまうよねぇ。同情や憐れみって、される方は辛いというか、ある意味蔑(さげす)まれているような気さえしてしまうものだけど、でも相手は、自分の痛みのごく僅かでも感じようとしてくれているってことだし......難しいね。
前回のキスにより、意外なウブさが発覚した石崎さんと、やっぱり憶えてなかった明菜(財前直見)。こーゆー記憶喪失ぶりって、持って生まれた才能というか、男を惑わす強力な武器だよねぇ。「いるいる!」って感じー。(苦笑) まぁ石崎さんは、ラストでしっかり復活して、いつものように周りで聞いている方が恥ずかしくなってしまうような愛情表現をしてくれたけど。でもこれからも、酔った明菜には要注意だよー。(笑)
個人的に注目の菜々子こと矢沢心さんは、すっかり三人組に仲間入り & 弾けまくり! ていうか、すっかりみんなのオモチャ。(笑) スパイのご褒美だったパフェも、マジで半分ぐらい一気食いしてたよねー。次回からもがんばってちょうだい!
須賀(藤木直人)に振り回されていても、関係が壊れるのが怖くて何も言えなかった恭子(江角マキコ)。矢吹(押尾学)の妙な優しさに別れた夫を重ねて不安がり、ついに矢吹が恭子を訪ねた現場を目撃し、あとでそれとなく尋ねたらとぼけられ、それでも「おみやげは何がいい?」と笑顔を作ってみせた真理子(米倉涼子)。描かれる関係は、言ってみれば定番中の定番なんだけど......うーん。いったい何割の女性が、恭子や真理子に感情移入できているんだろう? 彼女たちほど受け身な女性はトンと見かけなくなったし、もし彼女たちの行動に「そうそう!」と感じた女性がいたとしても、二人のルックスに嫉妬して、感情移入までは行かないだろうし。←失礼
今の女性はもっと強くて、もっと積極的に自分で道を切り拓くと思うんだよなぁ。関係をやめる、ということも含めて、驚くほど冷静に。もちろん、「本当はすごく辛いんだ。」「本当は私、弱いんだ。」と他人に訴えて共感して欲しがる気持ちは、相変わらずだと思うけど。
むしろ男女の立場を逆転させてみた方が、しっくりくるかもしれないな。
で、恭子の「結婚して!」に、須賀が「いいよ。」と即答、ですか。ふーん。
独りで病気のことを抱え込んでいた薫(永作博美)は、浩介(緒形直人)の優しさを感じるほどに辛くなって、ついに家出してしまった。浩介は彼女を探す過程で弟(小栗旬)から病院のことを聞き、担当医である桐野(室井滋)に会いに行く。そこでアルツハイマーのことを聞いて、間違いないと断言されて、治る見込みもないと聞いて......最初は「いい加減なことを言うな!」と憤慨した浩介だったけど、思い返してみれば、思い当たる症状がいくつもあって。
薫は、自分を見つけ出した浩介に「別れよう!」と切り出した。だけど浩介は「嫌いになんかならない!」「ずっとそばにいてくれ!」と薫を抱きしめた。二人で病気に立ち向かって行けること......こう言っていいのかわからないけど、「幸せなことだ」と感じたよ。病気のことを浩介の弟に話して、彼が二人のことをサポートしてくれそうな感じになっていたのも救い。
しかし、薫の症状はより酷いことに。超大事な契約書を、メモに使ってゴミ箱へ。しかもそうしたことがまったく記憶にないという......契約書を受け取ったときには「よし、大丈夫!」と確認していたのにこれだから、ショックは大きかっただろうな。さながら、朝に目覚まし時計を止めて「よし、ちゃんと起きれた!」と思って気がついたら二度寝していた、という感じかな。←ぜんぜん違うって
さらには前回と同様、出先でいきなり場所がわからなくなって。駆けつけた浩介に「かずやぁー!」と抱きついて。今まで薫の病気のことを冷静に受けとめていたつもりの浩介も、ここで初めて、この病気の怖さを思い知ることになって。
次回も、僅かな望みを繋いでいた脳腫瘍の摘出後も症状が改善しなくて、両親をはじめとしたみんなが悲しんでいる様子が見られて、何と言うか、気が重いね。
いくら高級なお店の中であっても、まつげにマッチ棒乗せたぐらいじゃ、店の人が退いたり気まずい雰囲気になったりはしないよねー。店の問題とかマッチ棒の問題じゃなくて、やっぱ基本が「気まずさベース」だったからであって、店の人も二人の超不自然な鬼気迫る笑顔を見てビビってしまった、といったところかな。
雑誌なんかを見ていると、このドラマはセリフが自然だとか面白いとか「あるある!」とか書いてあるんだけど、俺は若干あざとさを感じてしまうんだなぁ。少なくとも、普段何気なく言ってる言葉には感じない。そういう意味では、前シーズンの「2001年のおとこ運」の方が自然に感じたな。(あれは誰の脚本かな?) 実は、松嶋菜々子さんの MAX FACTOR の CM が同じ北川さんの脚本だと知ったせいで、ちょっと偏見を持ってしまったからでもあるんだけどね。(苦笑) でも、悪いって訳じゃない。それこそ小説を読んでるみたいに、練り込まれたセリフから、いろいろと感じることは多いしね。
泥酔した鍋友くん(香取慎吾)を彼の部屋まで送って、彼にのしかかられたときに、偶然に鍋友くんの描いた香乃(優香)のイラストを見つけてしまうユミ(畑野浩子)。「あ、いた。」と言うあたりも、部屋を出て行くときに「お祝いパーティに香乃ちゃんが来ていた」と告げるあたりも、やっぱ出来すぎなんだけど、やっぱ悪くはないんだな。なんか象徴的だって意味で。あと、「ラブレボリューション」と比べていいところは、脇役のユミが才女かつモテそうな雰囲気を醸し出しているおかげで、そんなに彼女が惨めに見えないってことかな。
鍋友くんの表紙の仕事が彼の父の差し金であることを知らず、素直に「絵がいいからだよ。」と言ってくれた美咲(中山美穂)。とにかく誰かに心を埋(う)めて欲しい鍋友くんは、立っている美咲のお腹に頭を埋(うず)めた。女の子のお腹って気持ちいいんだよねー。「このままじっとしてて。」......鍋友くんを慰めようとやって来た康(豊川悦司)がそれを目撃! 美咲も思い遣りなのか戸惑いなのか、キッパリと否定してみせることができず......康はどう感じたのかな。
奈良における、あかり(藤原紀香)と嵐(大沢たかお)の大胆極まりない行動。しかも本人たちには「悪いことをしている」という意識がなく、むしろ「収まるべきところに収まった」という安堵感や充足感に満たされていたらしく。これには、同様の経験があって大きく頷いた人も多かったんじゃないかな。
学生時代の あかりからの写真付きメッセージカードを偶然見つけてしまったマリ(富田靖子)だけど、夜遅くに戻って来た嵐が自分のペディキュアのない足を触って「一緒に頑張った足だ。」と言ってくれたおかげで、少しは不安がまぎれたかも。なのに......嵐の膝に凭(もた)れ掛かって安息に満たされていたマリの表情が、次の瞬間、悲しみの表情に変わった......その原因は恐らく、嵐の衣服に漂っていた、嗅ぎ覚えのある微(かす)かな残り香。もう! 嵐ったら不用心なんだから! 石鹸ナシで身体をシャワーで洗い流しただけじゃダメ。ちゃんと衣服にも、ビールを振り掛けるなりして消臭しておかないと。(笑) まぁでもマリなら、それでもちゃんと嗅ぎ別けちゃうだろうけどね。
あ、あらためて言う必要もないことだけど、俺は浮気なんてしたことないよ。「その人だけ」って暗示を自分にかけちゃえる方だから。と言うより、浮気心を起こすような段階になる前にフラれてばっかだから、と言う方が正しいかな。←欠陥人間
※注: ここでいう浮気は、弾ける若さとか色気ムンムンとかに「おおっ!」と視線と心を一瞬持って行かれる場合は除く。(笑)
給湯室での あかりに関する噂話を聞いて微妙に変化した迅人(阿部寛)の表情を、OL たちは見逃さなかった!! 社内恋愛の情報ってどこから漏れてるの!? とか思うけど、案外こうやって本人が態度で漏らしているものなんだねぇ。こわ。
「彼女(=あかり)は別れると言ってた」という迅人の話を聞いて、密かに喜んでいた感じの美奈(加藤貴子)＠料理上手さん。「彼女は料理ができない」という話も嬉しそうだった。でも相変わらず迅人は「結婚はしない」と言っている上に「彼女は絶対戻ってくるよ」とまで......もう気持ちは安定しているつもりの美奈だけど、こうやってわだかまって行けば、だんだんと......美奈にはぜひ、キレて欲しいよね。あ、あと沙多子(黒谷友香)にもね。
奈良にいるはずのマリが白鳥宝石店の前に突然現れて、あかりを見据えて微動だにしない様子......最高だったね! 富田靖子さんったら、回を追う毎にどんどんパワーアップしてるよ! 期待が膨らむなぁ。
以前にも「橋田壽賀子さんはラジオドラマ出身だから、全部言葉で説明してくれるので画面を見てなくてもわかる」と書いたけど、今回もそれを痛感したなぁ。6月に結婚するという葉子(野村真美)は式の準備に大忙しらしいけど、その状況はすべて、おかくらに来た葉子自身の口から説明されただけ。特にウェディングドレスとかの衣装合わせなんて、普通のドラマなら絶対外せない見どころ定番シーンなのに、一切ないんだもんなぁ。まさか、結婚式自体も口頭説明のみってことはないよね!? (笑)
ついに英作(植草克秀)が、おかくらを出て別居することに。あれほど嫌っていた神林先生(愛川欽也)にお世話になろうというぐらいだから、おかくらに居候していた彼の気持ちの辛さはどんなに大きかったことか......「お父さんと一緒にいられるのは自分だけだから、私は おかくらを出て行かないよ。」と別居に同意する長子(藤田朋子)に、「お父さんのことはどうでもいい! 英作くんと一緒に行きなさい!」と叫ぶ大吉さん(藤岡琢也)だったけど、何と言っても階段から転げ落ちた前科があるから、それ以上言えなくて......短絡的に「誰かがおかくらに同居してくれさえすれば!」と思ってしまうけど、メンバーを見渡しても、そんな人はいないしなぁ。
でも、信じてるよ。こんなことで英作と長子の仲は壊れないって。
愛ちゃん(吉村涼)と城代くん(宮下裕治)の件は、愛ちゃんが嘘をついてまで城代くんと逢っていたことがバレて、より深刻な状態に......前回も書いたけど、みんなを敵に回している父・勇さん(角野卓造)に、誰か一人でも味方してあげないと、頑(かたく)なな勇さんが子離れするきっかけはゼロなんだよね。勇さんのことを一番理解している妻・五月(泉ピン子)も、今の娘に昔の自分が重なってしまうせいか、中立的な立場を貫いてるし。もちろん勇さんのことだから、味方を見つけたら付け上がる危険性もあるんだけどさ。
まぁ次回予告によると、恒例の勇さん & 英作の酔っ払い & グチ大会が開催されるらしいから、それが何かのきっかけになればいいなぁと思うけど。それにしても、病院勤めとラーメン屋で立場もぜんぜん違うし、一回り以上も年齢の違う二人なのに、こういうときに意気投合して酒を酌み交わせるんだよねー。いいよね。
さて次回は、葉子の結婚式に出席するため、ハワイの珠子さん(森光子)が久々の登場! 良かったね、石川くん!
恵子(水川あさみ)を探して編集部の溜まり場にやってきた芽美(中谷美紀)に、「ほっときな。」と言う編集員・吉永(佐藤仁美)。さらには、「あんた万引きしたことある? 今まで何人の男とヤッた?」と攻撃。そういう経験がなければ今の女子高生たちの気持ちは理解できないんだよ、という意味で。酸いも甘いも噛み分けて来たと自負する人々が口にしそうな言葉だよね。でも芽美は負けなかった。「ロバに蹴られてでも彼女を説得したい!」と。嬉しかったねぇ。捨て身の覚悟で感情移入すれば、経験の浅い人間にだって出来ることはあるかもしれない! お節介かもしれないけど、でも自分はそうしたいんだ! っていう想い。何かと経験不足な俺は、ずいぶんと勇気付けられたよ。
恐らく吉永にだって、彼女たちを救おうとしていた時期があったはず。でも、何度も失敗したり、より酷いことになったりして、自分には何も出来ないと思い知って、打ちひしがれて、それで今の冷めた境地になったんじゃないかな。そんな吉永は、芽美を見て「バカなヤツ」以上の何かを感じたに違いないよ。
夏也(一條俊)の態度って、悪い意味で完成されちゃってるよね。しかも、互いに過去を良く知っていて腐れ縁な女の子とゲームセンターで話していた内容を聞くと、自分がやっていることが怖くなることもあるのに仲間内で「大丈夫でしょ!」と言い合って安心しているフシも見られる。手に負えないね。でもこういうヤツが、あの世代の女の子にはとっても魅力的なんだろうなぁ。俺でさえ「確かにカッコいいよ。それは認める。」って気持ちになるもんなぁ。
ついに父親に刃物を振りかざしてしまった恵子だけど、そこに大きな姿見(鏡)があって、芽美の言葉を思い出すことができ、最悪の事態は免れた。いやー、やっぱり家には大きな鏡が必要だよね。←そういう問題じゃないって
恵子が盗み出そうとした通帳に「恵子 結婚資金」とか書いてあったり、父親が「親が与えられるものが金だけだと思うなら、持って行け!」と言ったり。自分が思っていたよりもずっと、両親は自分のことを考えてくれていた......ええ話や。
悪魔の囁き女・カヲル(黒沢優)が、乃木先生(田辺誠一)にいきなりキスして、「先生となら、あたし寝てもいいよ。」と言ったり。終始冷酷に人の気持ちを弄(もてあそ)んでいるカヲルだけど、彼女にも何か、心の中にわだかまっているものがあるのかな。最終的にそれを芽美(中谷美紀)が救ってあげたりしたら、俺としては申し分ないんだけど。
前回に倫子(観月ありさ)が救急車を呼んであげた旅行代理店の人と、今回に彼が紹介してくれた 4人の宿泊客......倫子が花壱の経営方針をあれこれ変えなければ、今後彼らは草の根的に花壱の良さを広めてくれていただろうに......せっかくの人脈を失ってしまったね。彼らの再登場はあるのかなぁ。無いんだろうなぁ。サービス業では、こういう取り返しのつかない失敗で、そのお客さんと永遠に縁が切れてしまうことってあるよねー。
じゃあ倫子が何もしない方が良かったのかと言うと、そういう訳でもなくて。勅使河原さん(浅野ゆう子)が指摘していたように、今まで倫子は情熱だけで、具体的な旅館経営のことをまるで考えていなかったからね。金銭面と人脈面の両面で高くついたけど、今回の失敗は倫子にとっても従業員たちにとっても、一歩踏み出して花壱を見直す貴重な経験になったと思うよ。なけなしの 10万円で評判の旅館に泊まりに行ったり、その帰りに早速必要なものを手配していたりという倫子の積極性・行動力(怖いもの知らずとも言う(笑))は、他の人には真似できないものだし、何でもそうだけど、「やっぱ実際にやってみないとわからない」という面もあるからねー。
そんなトンチンカンな彼女のやり方にもきっちり従ってくれた従業員たちも見直したなぁ。ただのダレた旅館じゃあないよね。酔いつぶれた なぎさ(矢田亜紀子)を送り届けてくれた由幸(金子賢)曰く「あんた(=倫子)は女将なんだから俺たち従業員には何をしてもいいけど、こいつ(=なぎさ)だけは大事にした方がいいよ。」というのも印象的だったなぁ。
地域 No.1 旅館の女将ことジュディ・オングさんは、倫子を嘲笑する他の旅館の女将さんたちを尻目に、今は未熟な倫子と花壱の将来性を見抜き、ライバル意識まで感じていたね。そういう風になるといいな。ドラマ的にあまりムリヤリじゃない感じでね。(笑)
美月(奥菜恵)は、自分をモデルにして真(吉沢悠)が描いた絵を切り裂いた。美月の内面に潜んでいる優しさを描き出したその絵を、「こんなの私じゃない!」と怒って......美月は本気でそう思っている訳じゃない。彼女自身、自分の中にそういう優しさを感じて戸惑うことがあるんだ。彼女が怒ったのは、そういう面が白昼の元に抉(えぐ)り出された気がしたからじゃないかな。それに気付く気付かないに関わらず、人に何かを言われて「違う!」と怒ってしまうのって、実はズバリと言い当てられているからだってこと、あるよね。
周りの人々がみんな美月自身ではなく美月の持つ財力や地位・名誉を見ていることを、彼女はヒシヒシと感じていて、孤独感に苛(さいな)まれている。まひる(星野真里)に代表される「そうじゃない人たち」を羨ましく思い、妬んでいる。そんな気持ちを理由に、自分を冷酷な人間に仕立て上げて、「そうじゃない人たち」をハメて、その無邪気さを嘲笑することで、彼女はアイデンティティを保っているんじゃないかな。
でもそれだって、完全にはできてないと思う。「仕事を紹介したいけど、どうかな?」「あなたと友達になりたいの」という言葉に無邪気に喜ぶ まひるを見て、冷笑しながらも内心はショックを受けていた気がする。まひるの元を離れてから「あなたに星の金貨なんて一枚も降ってこないわ。」なんてわざわざ声に出していってしまうあたり、揺れ動く気持ちを戒めるためだという気がしたし。(←いや、それはドラマ的な心理描写だからだよ。(笑)) 「あなたは耳が聞こえないけど、人の心が見える人よ。」......まひるに言ったこの言葉も、騙すためじゃなくて、心から自然に出てきた言葉だという気がするよ。
美月とは金持ち & 孤独繋がりな弘人(高杉瑞穂)が、彼女が まひるに酷い仕打ちをする理由を、「一樹(藤原竜也)が好きだからじゃなくて、あんな子が一樹と仲良くしてるのが気に入らなくて邪魔してやりたかったんだろ。」と言い当ててやった風だったけど、ちょっと言いすぎな気が。美月は、自分に偏見なしに接してくれて、自分もつい心を許してしまう一樹のことを、やっぱり好きなんだと思うよ。こんなことを言ってる俺こそ、美月みたいな女にまんまとハメられて嘲笑されるタイプかもしれないけどね。(笑)
なんとラストでは、謎の男こと久光さん(榎木孝明)が登場! 絵描きを目指す真に絡んだ方が自然な気がしたけど。(笑)......って言って笑える人はごく僅か、ていうかゼロかもしれないな。(泣) だって、このドラマとあのドラマを見ていて、しかもこの辺境の地のこんな長文の中の、この部分を読んでいるという、とてつもなく厳しい条件がつくからね。
なんと みゆき(木村佳乃)は、ついに会社まで辞めちゃった! 理由は、政吉さん(橋爪功)を介護しつつウナギ屋の女将をやるためで、心情的には、「家族の絆を大切にできずに夢を追っても意味がない」と悟ったから。夢を諦めた訳じゃないのがまた凄い!
家庭を犠牲にしながら、具体的に言うといつも帰りが遅くなって妻や子供とのコミュニケーションが取れなくなりながら、何とか仕事を成し遂げようと日々頑張っている人は多いと思うけど、そういう人たちが聞いたらどう思うんだろうなぁ。「理想はそうだけどねー。」って苦笑いするのかな。
誠(原田龍二)からのメールで、新庄家にとっての菖蒲(しょうぶ)湯の大切さを知り、「ぜったい政吉さんを菖蒲湯に入れねば!」と決意した みゆきは、もう諦めて入ろうとしない政吉さんを「私が一緒に入りますから!」と引きずり出した! さすがに見かねた悟(森田剛)が「俺が入れるから!」と彼女を止めたけど、それでも政吉さんが「みゆきさんと入るぅ!」とダダをこねていたのが笑えたね。ていうか、俺だって木村佳乃さんが一緒に入ってくれるんならその方がいいモン! (笑)
とは言え、息子・悟と 10年ぶりぐらいで一緒に湯船に浸かっていた政吉さんは、鼻歌なんか唸ったりして、すごく幸せそうだったね。
パターンといえばパターンだけど。でも、ええ話やねー。
富ちゃんこと富塚さん(大杉漣)はもともと、再就職先が決まったら家族に話そう(と考えながら完全にやる気を失って就職活動もしてなかったけど)と考えていた訳だけど、明菜の行動を知ったあと、まず一番最初に家族にリストラのことを思い切って話したというのがいいし、それを聞いた妻が、話してくれたことを喜んで、もっと早く話して欲しかったと言っていたというのもいい。再就職先は恐らく仕事の知り合いづてだと思うけど、やっぱり彼の過去の業績は大きくて、それを知っている人たちは、燃え尽きていた彼では対処に困っていたけど、また熱意を取り戻してくれたのなら是非、と考えていただろうから、自然な結果だと思ったよ。
リストラされたことを隠しながらパラダイスに来ていた富塚さんに対して、あくまで事情は知らないふりをして店にいる間は楽しませてあげたいと考えた よおこ(戸田恵子)や亜弓(真中瞳)と、何か自分にやれることはないのかと悩んで彼の再就職先まで調べていた明菜(財前直見)......どちらが正しいのかとか、そういう問題ではなくて。お客様のことを心から考えていたという点では、どちらも尊いと思えたな。
ただ、ありがちなのは。
よおこが言っていたように、明菜のようなことをされた場合、相手は多少なりともプライドが傷つく訳だし、そっとしておいてあげた場合に比べると人間関係を崩してしまいやすい面がある。今回は富塚さんが店に来たときにたまたま明菜たちの話を聞いてしまい明菜の行動を知った訳だけど、もし明菜から面と向かって言われたとしたら、富塚さんの第一声は「余計なことをしないでくれ!」だったかもしれない。それがきっかけで、明菜の気持ちが伝わらないどころか、逆に恨まれてしまったかもしれない。
こういう気遣い、悪く言えば「余計なお節介」は、とってもデリケートな作業なんだよね。これは誰もが感じていて、割と多くの人が失敗した経験もあることだと思う。
でもだからと言って、どんな場合にでもそっとしておいてあげるのがベストだと、今の相手の事情も深く考えずに結論を出してしまうのはどうかと思うんだな。この考えにはいくらでも理由付けが可能で、「どんな事情があろうと店に来たお客様を心から楽しませてあげるのがホステスだ」という亜弓の主張がそうだし、「そんなことされたら富ちゃんのプライドが傷つくでしょ!?」と憶測した よおこもそう。そして、余計なことをするよりは何もしない方が最終的には無難な結果を生む、という誰もが感じている経験則もある。でもそういう理由を元に「何もしないのが正しい」と決め付けてしまう考えには、疑問を感じてしまうんだよね。
逆も言えて、明菜のようなことをしていても、不安な気持ちを正当化したいという想いから「あなたのためを思ってやってあげてるんだ」となり、自分は一生懸命やったんだから「やってあげたんだから応えてよ!」となってしまうと、それはぜんぜん「あなたのため」では無くなってしまうんだよね。
今回、明菜は何もせずにはいられなくて再就職先を調べていたけど、その一方で富塚さんにどう伝えたらいいのか、伝えない方がいいのではないか、と悩み続けていた。よおこも先のように主張しながらも、明菜の行動を否定し切れずに悩んでいたし、亜弓もああ言いながら、明菜のことが気になってそっと見守っていた。どっちかがベストと決め付けて相手を頭ごなしに否定し無視する、ということを、みんなしていなかった(と感じた)。それが良かったと思う。それに、明菜を突き動かしたのが「富ちゃんの心からの笑顔が見たい」という気持ちで、それが亜弓の主張した「ホステスの本分」にも繋がっているというあたりも、できすぎだけど、良かったな。
神様はそんな明菜に、石崎さん(上川隆也)とのデートをプレゼント。酔っ払って甘えん坊さんになってる明菜＠ガケップチの姿は、周りで似たような光景を何人も見ているせいか、微笑ましく感じると同時に、ちょっと苦笑いしてしまったけどね。(笑)
石崎さんにキスしたこと、明菜は覚えているんだろうか? いや、きっと覚えてないだろうな。(笑) 先日のパーティでは何人もの女性と堂々とハグハグしてた石崎さんなのに、明菜にキスされただけで、固まって耳を赤くしていた。意外とウブなのね。ていうか、あんなに素敵な女性から引く手数多(あまた)なのに、やっぱ明菜がいいのね。これだから、仕事に成功していても幸せになれない男が後を絶たない訳なんだねー。(←幸せになれないと決め付けてどうする! (笑))
※ 2001/4/30(月)以前の放送分は 別ページ です。 ※