ラインナップ(2001/４/２６ 改定): ■ラブレボリューション■Pure Soul 〜君が僕を忘れても■新・お水の花道■私を旅館に連れてって■新・星の金貨■嫁はミツボシ。■渡る世間は鬼ばかり■R-17■昔の男■ラブストーリー
途中リタイア: ■ルーキー!(4/10放送 第1話まで)■ムコ殿(4/12放送 第1話)まで)■天国に一番近い男(4/13放送 第1話まで)■明日があるさ(4/21放送 第1話まで)
最初から見ない: ■21時・22時台以外■時代劇■NHK
※ 日記をつけ始めた経緯を、「ドラマ雑記(19９８年4月〜)」ページの最後にまとめてあります。※
各話を思い出すのに役立つ!?「キーワード」がつけてあります。タイトル右の「KW: xxx」がそれです。
※ 2001/7/1(日)以降の放送分は 別ページ です。 ※
最終的には、マリ(富田靖子)が折れちゃったんだね。
「私も嵐(大沢たかお)も無理してた。もう無理するのはやめよう。」って。
恋人や夫婦にとって多少の無理やストレスは必要だと思うけど、程度にもよるしね。
でも、マリが「嵐が内緒でバイクをぶっ飛ばして」いたことを、浮気以上にショックだと言っていたのには、ちょっと......俺の感覚だと、こういうカタチの息抜きって割と「フツーのこと」だと感じるんだけどなぁ。
マリは嵐に言った。「今までの私には、嵐しか見えなかった。大学入学を思いついたとき、目の前が開けた。人間は、もっといろんな人やモノに出会うために生まれてきたんだ。」......まぁ、一理あるね。妻が夫に(夫が妻に)何もかもを求めてくれば、「もっと自分の趣味を持ったり、他の人たちと交流を深めたりしろよ!」と言いたくなるだろうしね。
でも、人間は「もっといろんな人やモノに出会うため*だけ*に」生まれてきた訳でもないんだよね。そこは注意が必要だと思うよ。常に新しい人やモノに出会っていないと不安になって、でも出会った人やモノのすべてを捨てることもできず、一杯々々になって、結果的にすべてを疎かにしている人っているからさ。
他のすべてを犠牲にしても構わない。一つのことに没入したい......そういう人やモノを見つけることもやっぱり大事だし、人間の幸せだと思う。もちろん、バランスは必要だけどね。
爛(ただ)れた関係だった丈(鈴木一真)と沙多子(黒谷友香)が、いい感じになっていたり。
迅人(阿部寛)と美奈(加藤貴子)が、再び美奈の店でお互いに「アーン」なんてしてたり。
嵐を諦めたマリが、京都で仏閣の勉強に熱心に打ち込んでいたり。
嵐を諦めた あかり(藤原紀香)が、仕事に打ち込んで成果を出していたり。
ラストシーンでは、あかりと嵐が三度(みたび)出逢っていたり。
ちょっと夢を与えすぎな気も。罪なラストシーンだなぁと思ったよ。
ま、ドラマだから、夢がある方がいいんだけどね。(笑)
勇さん(角野卓造)が無断外泊した上に、眞くん(えなりかずき)の件も賞賛したものだから、キミさん(赤木春恵)は拗(す)ねちゃって、1週間の温泉旅行に行っちゃった。五月(泉ピン子)も言ってたけど、キミさんの気持ちはわからないでもないし、少しは立ててあげるべきだった気も。だって、勇さんはいいオヤジになったとはいえ、やっぱりキミさんにとっては息子で、その息子が帰ってこないのを、キミさんは心配して寝ないで待っていたんだから。
でもまあ、きっかけはどうであれ、友達と温泉旅行に行って息抜きできたのは良かったんじゃないかな。こんなことでもなければ、キミさんに休息は訪れなかったんだから。ただ、旅行から戻ってきたら、今度は「最新レジに勝手に入れ替え済」という新問題が用意されていて、またキミさんが拗ねることは確実なんだけどね。(苦笑)
ロケもほとんどなく、あらゆる物事を登場人物に説明させて終わらせてしまう「渡オニ」なんだけど、意外に細かいトコでディテールを追求している部分もあるね。おかくらでの、本題に入る前の大吉さん(藤岡琢也)と勉ちゃんの食材についての会話とか、最近何かと話題に上ることが多いパソコンの画面とか。
特に今回は、幸楽のバイトの女の子がレジ代わりに使うために作った Excel シートが、すごく細かかったねー。ちゃんと罫線でフォーマットは整えてあるし、「ラーメン」って入力したらマスタ参照して単価が自動表示されていたし、朝の忙しい中で作ったとは思えないほどの出来で驚いたよ。ってスタッフが作ったんだけど。(笑)
なんとか休みが取れて、久しぶりに おかくらに帰って来た英作(植草克秀)。「一刻も早く寝たい!」とフトンに潜り込む英作を見てちょっと心配したけど、そんな彼の寝顔を長子(藤田朋子)が愛(いと)しそうに見守っている様子を見て、ホッとしたよ。
葉子(野村真美)の方は、背に腹は替えられないってことで、ムナカタさん(井上順)の仕事を受けることに。でもなんと 3年越しの仕事になるらしく、ムナカタさんはそのための仕事場まで用意するというし、そこでの世話は政子さん(草笛光子)がやるというし......あーあ、これではまた、なし崩し的に......(苦笑)
カヲル(黒沢優)はもちろん、理事長(西村雅彦)夫妻も救われた感じで、良かった良かった。
過去の殺人が原因でクビになりそうだった芽美(中谷美紀)も、最初は退いていた生徒たちが「そんな芽美なら自分のことをわかってくれるのでは?」と思い直し、大挙して押し寄せて来てくれたおかげで、クビにならずに済んだ。良かった良かった。
「R-17」プロジェクトの対象者は、芽美(中谷美紀)だったんだね。そしてそれは、松崎さん(桃井かおり)が進めていたプロジェクトだった。松崎さんがジョージ(←だっけ?)ことガイコツ模型を愛(め)でていたのは、そこに監視カメラが仕込まれていたからだし、超ヘビースモーカーだったのは、ライターにカメラが仕込んであったからだったという。うーん、なかなか完璧かも。ていうか、鈍感な俺には、前回に松崎さんが芽美を問い詰める様子を見るまでは、予想も出来なかったことだったという。(苦笑)
特に、「R-17」の「17」が意味するのが、対象者の現在の年齢ではなくて、対象者が問題を抱えるに至る原因の事象があった年齢だったとは、まったく思いもよらなかったよ。ま、「17」はわかっても、「R」の方はまだちょっと謎なんだけどね。次が「S」だったから、単にシーケンス(プロジェクト実施順に A・B・C...)かもしれないけど。
それにしても、桃井かおりさんはカッコ良かったよねー。ま、彼女の生き方だけを真似しても彼女のようにはなれないという点は、女性のみなさんは注意した方がいいと思うけど。(笑)
倫子(観月ありさ)がバラバラに働いている元従業員たちを次々と訪れて......各人の嬉しそうな様子が良かったね。あと、クラブに勤めていた なぎさ(矢田亜紀子)が源氏名に「倫子」を使ってるのにはニンマリしちゃった。ていうか、そういうことってよくある気が。(笑)
社長さんが花壱の営業継続を認めた理由が、「落とし物を見つけてもらったら、1/10 の謝礼をするべきだから」というあたりが、「もー最高!」って感じだね。どんなに花壱が素晴らしいおもてなしをしたとしても、こういう客観的な理由がないと、社長さんが折れても単に「情に絆(ほだ)されただけ」に見えてしまうからねー。いやー、お見事!
視聴者のみなさんの中には、「紛失した契約書の与える損失は、花壱の 10軒分だ!」と聞いた時点で「ははーん」と感づいた人もいたかもしれないけど、俺は気付かなかったから(笑)、感動も 10倍! って感じだったよ。
ラストの桜の木下でのパーティは、今は亡き高邑さん(中井貴一)の「誕生祝い」。彼が亡くなったのも桜の季節だったから、命日でも良かった気もするけど、ムリヤリ「誕生祝い」にしてしまったあたり、何とも言えず巧い感じ。
史子さん(浅野ゆう子)と篠田さん(風間杜夫)は結婚しちゃってるは、
なぎさと千葉くん(金子賢)はじゃれ合ってるは、
法生くん(岸田健作)は 行きつけのお店の女の子といい雰囲気になってるは、
黒沼さん(金田明夫)とお店のママ(田村英里子)は......と、これはまだかな。(笑)
まぁ、なるようになるもんだねって感じ。とりあえず良かった良かった。
肝心の倫子にこの方面での幸せが訪れるのかどうかが気がかりだけど、そういう余韻が残るのも、またいい感じかな。
ラストシーンは、無人の花壱にかぶせて、いつもオープニングで倫子が言っているナレーション......うーん、いい感じ。ってなんかベタ誉めだね。(笑)
「実は...」っていうのが多かったねー。
うーん、どこもかしこも丸く収まりすぎて、ちょっと拍子抜けだったかな?
足が痙攣(痙攣)してズルズルと順位を下げてしまった まひるに光が差して、全てが吹っ切れたような笑顔でぐんぐんと追い上げて優勝してしまうのは、ちょっとマンガっぽかったけど、ああいう「何かが降りてきた感じ」は、そんなに嫌いじゃなかったり。(笑)
最終回にいきなり登場の竹脇無我さんが、苦悩するシーンや専門用語言いまくりの手術シーンで、流れにしまりを与えてくれていたかな。でも、まだ頭蓋骨をパカッと開いたままの一樹(藤原竜也)の頭部に、美月がラジカセを持って唾を飛ばしまくって叫んでいたのには、ちょっとゾッとしたよ。(苦笑)
一樹に残った後遺症が「喋れない」と言うあたりは、ちょっと都合良すぎな気はしたけど、画面を見なければ「波の音だけが数分間続くだけ」というラストシーンは、なかなか画期的だったかもしれないね。
最終回でスポットを当てるのが麻弥(原沙知絵)というあたり、いいよね。
もちろん見ている人はみんな、麻弥にしかない「いいところ」を感じていたと思うけど、口で説明されると改めて、「うんうん、そうだよね!」と思えたし。
麻弥の前では素直に祝福してあげられなかった明菜(財前直見)だったけど、実は麻弥の結婚相手・鈴木さん(沢村一樹)の母の病院に毎日通い、麻弥の「いいところ」をアピールしていたという......石崎さん(上川隆也)が麻弥に「一緒に来てください」と言ったときには、一体何が? と思ったよ。「お水」にしては珍しく、このときまで一切、明菜の行動を伏せていたから。誰かが誰かのために密かにしていることをみんなが気付く、というのは、現実にはあまり無い「お水」らしいパターンだけど、今回はそれを押し付けがましく感じずに見れたなぁ。
鈴木さんの母にも認められ、無事に麻弥と鈴木さんの結婚式がとり行われて。
いつもはドジぶりばかりが目立つ麻弥も、石崎さんにエスコートされてバージンロードを歩くウェディングドレス姿は、長身でスマートなおかげかすごく凛として見えた。裾を踏んで転ばないかと、ちょっと心配だったけど。(笑)
そのあと、二人っきりの教会で、明菜を見つめながら石崎さんが言った。
「私にとってあなたは、永遠の No.1 です!」
まずこの言葉自体が良かった。好きな人は自分にとって、永遠の No.1。そうだよねー。もう会うことも無くなったあの人も、たまに見かけたときには、今でも特別の輝きを感じるもの。
そして、それを言う石崎さんの態度。胸を張って、視線を明菜に固定して、無表情なりに精一杯の笑みを浮かべて、低い声で力強く、照れもせずに堂々と。良かったぁ。
そしてそして、明菜の手をとって......
「行こう!」
キャー! タメ口だぁ! 石崎さんが「ですます」調じゃない言葉を言ったぁ! (狂喜)
普段ものすごくストイックで感情表現も抑えている人が、そうじゃない面をチラッとでも見せてくれると、こうも印象深いものなんだねぇ。うーん。
二人はその後結婚したのかとか、明菜はお店を続けたのかとか、邪推するのは無粋かな。
真理子(米倉涼子)と福ちゃん(山本圭壱)が結婚。自分の店付きで。
亜紀子さん(戸田麻衣子)と吉田(山崎銀之丞)が結婚。亜紀子さんの選挙当選付きで。
キスシーン(前者はなぜかホッペだけど(笑))も、とってもいい雰囲気だったりして。
それに、福ちゃんも吉田も、相手にひけを取らない感じに見えた。
それは、彼らをひいき目に見すぎていたからかもしれないけど。
レギュラー陣からあぶれた良枝ちゃん(酒井美紀)は、なんとマギーさんと! (驚)
カップルになり損なった矢吹くん(押尾学)も、ビューネ CM 引継ぎで挽回! (笑)
そして、恭子(江角マキコ)と須賀(藤木直人)も......
大団円ですな。月９の王道ですな。
悔しいけど、すっかり「笑顔で見送る」気分でした。
オマケで、ラストのモノローグを。
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恋は、タクシー待ちに似ている。いつ来るかわからない。
それまで闇に紛れていた自分の姿が、
やってきたタクシーのヘッドライトに照らされたとき、
初めて人は、自分という人間を確かめられる。
始めは、
愛しい人の笑顔に、高鳴る胸の鼓動に。
愛しい人の言葉に、傷つく胸の痛みに。
自分が今、ここに生きていることを意識し、
そして、だんだん欲張りになっていく自分が、
かっこ悪い自分、ダメな自分に見えてきて、
そんな自分と向き合い、戦うことになる。
恋をすること。
それは、実にやるせなく、身悶えするほどの、
痛くて、苦しい病なのだ。
そしてそんな、恋という革命を、成し遂げる力を与えてくれるものは、
自分と、愛しい人とが触れ合う瞬間の、痺れるような感触だ。
その一瞬から、放たれる光を頼りに、
恋をしたまえ。
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藤井直人くんの「恭子サン!」という呼びかけ、印象に残ったなぁ。
順当に、というか......薫(永作博美)は単身で、ケア施設に入所したんだね。
前回のドラマ雑記では、予告の聞き違い & 見間違いで、余計な心配をしてしまったよ。というより、変にドラマチックな展開を期待してしまっていたのかな。反省反省。
浩介(緒形直人)は、薫の決意を受け入れることも、薫を連れ帰ることも、自信がなくてできそうもなくて、だから薫に逢いに行くこともできなくて、さんざん悩んでいた。「自分が薫を支えているんだ」という実感を心の支えにして生きてきたのに、その薫が、自分の意志で居なくなってしまったんだから。
ついに薫に逢いに行った浩介は、薫が自分のことを覚えていない様子に、激しく取り乱した。そういうシーンをちゃんと入れていたのは、いいと思えた。もちろん現実には、そういう問題だけじゃなくて、施設でかかる費用のこととか、アルツハイマー患者を取り巻く人間関係のこととか、数え切れないほどの問題があるんだろうけど。
和哉(寺脇康文)も、元同僚の二人の女性も、工務店の人たちも、みんなそれぞれの想いで、今の薫に接していた。薫が日常生活の中ではなくケア施設に居るから、そういう限られた場所と時間だから、そうできるのかもしれない。そしてその状況を望んだのは、薫自身。
浩介を救ったのは、記憶を失ったはずの薫がスケッチブックに書き溜めていた、浩介の優しい笑顔。同じ表情を何枚も。その画力は、さすがデザイナー志望という感じ。でもちょっと美化しすぎ。(笑) 現実にそこまでできるものかどうかはわからないけど、浩介が薫との心の繋がりを信じるに至る心境の変化を、視聴者が理解するためには、必要なものだった気がするな。
物心のつく時期ではなかったせいなのか、ひまわりちゃんは、薫を見ても「ママ」だとは気付かなかった。お互いに相手が誰なのかを知らないまま、海岸で楽しげに遊ぶ薫とひまわりちゃん......浩介とひまわりちゃんを見送る薫が、満面の笑み以外に何も現さなかったのが、当たり前のことではあるけど、良かった。
ひまわりちゃん役の子は、すごくいじらしかったね。上手かった。
最後のテロップ、ちょっと消えるのが早すぎ。(苦笑)
前回に感じた嫌な印象は、結局最終回でも変わらずじまいだったなぁ。1時間半のスペシャル最終回で、最後の 5分になるまで、康(豊川悦司)は美咲(中山美穂)に告白しなかったしなぁ。ていうか、冒頭の電話で美咲のことをフッていた康の心境の変化って、なんかわかりにくかったなぁ。
ただ一つだけ思ったのは、鍋友くん(香取慎吾)を捕まえた香乃(優香)も、康を捕まえた美咲も、「上手くやりやがったなぁ」ということ。鍋友くんも康も、すっかり相手に翻弄されて、つい相手を受け入れて、しかも「俺が君を好きなんだ!」という気持ちにさせられていた印象だったよ。そういうありがちな男女関係、よく描けていたねー。
マリ(富田靖子)に全面的に感情移入してしまったなぁ。
彼女が並べた主張の全てに納得してしまったし。
彼女のとった行動の全てが許せてしまったし。
最初に嵐(大沢たかお)の居る あかり(藤原紀香)の家へ行ったとき、ちゃんと帰宅したことを「エライ!」と思ったし。
「抜け殻でもいいから、嵐にそばに居て欲しい!」という叫びに共感してしまったし。
病気のふりをしてても、いつかはバレると不安で堪らないだろうなぁと心配してしまったし。
他人の恋人を好きになり一線を超えてしまった経験があるかどうかで、
この辺の感じ方は、まったく逆なんだろうけど。
自分もそうなれば、その気持ちを理解できてしまうんだろうけど。
でも、一つだけ言えるのは。
そういう状況に対して「そういうものだ」と、謝りつつも開き直っているのは、卑怯だ。
ということかな。
え? 「まだわかってない」って!?
ま、恋愛経験浅いっすから。(苦笑)
大吉さん(藤岡琢也)も勇さん(角野卓造)も、望くん(冨田真之介)・眞くん(えなりかずき)・隆(田中恭兵)の三人がものすごくしっかりと、しかも楽しんで生活している様子を見て、眞くんを幸楽に連れて帰ることを思い留まってくれた。勇さんが訪ねて来たときに、眞くんが「俺を連れて帰るんだろ? 仕方ないよね。」と笑顔で言っていたのが印象的だったなぁ。
まぁそのあとの勇さんの泥酔 & お泊りが、また問題を起こすようだけどね。(笑)
久しぶりに登場のムナカタさん(井上順)。呼ばれるたびにこそばいのは相変わらず。
葉子(野村真美)はムナカタさんが好条件の仕事を持って来てくれたことを、それで恩を売っといてまた求婚してくるんじゃないかと心配してたけど、長子(藤田朋子)が言っていたようにそれは考えすぎだし、ムナカタさんに失礼。ムナカタさんは相変わらず以前のように、葉子のことを親身になって気遣ってくれているけど、もう前ほど結婚相手としては考えていないかもしれないしね。(笑)
心配が必要な相手は、それはもう政子さん(草笛光子)でしょ。
ぜったいまた二人を結婚させようと画策するはずだから。
せめて、二人と一緒に自分も住もうとさえしなければ、まだいいんだけどねぇ。
松崎さん(桃井かおり)のカウンセリングによって、芽美(中谷美紀)は学生時代に自分が殺した友達・タエのことに向き合えるようになり、立ち直ってくれた。そしてついに、部屋をキレイに片付け、掃除した! なぜか知らないけど、ここが一番感動的だったり。
そうかぁ。
部屋が片付けられないのは、過去を断ち切れないからなのかぁ。←単なる不精です
芽美は自分の家に乃木先生(田辺誠一)が相談に来たときにも、カヲル(黒沢優)の「死にたい」想いに乃木先生が火をつけてしまったことを冷静に分析してみせたし、ハッキリと「私はカヲルちゃんが嫌いよ!」と言っていたし、屋上で「先生を殺して自分も死ぬ」モードのカヲルには、「私が乃木先生を殺してあげるよ。」と来たもんだ。
それにしても、カッターナイフを両手でガッシリ掴んで目を瞑(つむ)って乃木先生の元へ突進していく芽美は凄かったねぇ。もし致命傷を負わせなくても、ぶつかった勢いで乃木先生を屋上から落下させてしまったり、逆によけられて自分が落下してしまったりしそうだったもんなぁ。でもまあ、あそこで躊躇するそぶりを見せていたら、カヲルの「やめてぇ!」は引き出せなかったんだろうね。
それにしても、松崎さんってナニモノ? あの「R-17」フロッピーは何!?
黒沼役の金田明夫さん、やっぱり最後には人間味溢れるところを見せてくれたね。金田さんっていつもそう。まるで、最後にそういうトコを見せられる役じゃないと引き受けていないかのように。(笑)
「42円黒字だー!」とか、「予約が安定してきましたねー」「土日もいい感じに埋まってますねー」とか、「ミニコミ誌で紹介されてるよー」とか、それぞれの役割を自然にこなしている従業員たちの働きぶりとか......花壱がひとつにまとまっている感じが、もう嬉しくて堪らないね。
倫子(観月ありさ)が花壱を存続させるために密かに走り回っていたことを知って、従業員たちは最初「なぜ言ってくれなかったんだ!?」と怒っていたけど、その後各自が倫子に「自分は花壱が無くなっても大丈夫。女将さん(=倫子)に従うよ。」と言ったり、買収先の会社に直談判に行ってダメで戻って来た倫子を、みんなで「ご苦労さま」と出迎えたり......溢れ出る信頼感には、ジーンとしまくり。「クサいよ」と言われても平気さ!
そしてそして、ちゃーんと花壱は閉館したねー。素晴らしい! 下手に一発逆転的な展開だと、逆に興ざめしちゃうからね。うんうん。もちろん単なるバッドエンドじゃなくて、「冒頭のお客さんが実は買収先の会社の会長」という望みを、ちゃんと繋いでくれてるし。
最終回では、その会長が、一日だけ花壱を復活させ、息子である社長と共に泊まりに来るらしいね。もちろん最終的には花壱が完全復活するんだと思うけど、各自がバラバラになって新しい職場で働いている状態から、花壱に集結し復活させるために走り回る様子や、会長と社長をどういう感じでもてなすのかというあたりのディテールが、とっても楽しみだなぁ。
最終回までの一週間は、次回予告でチラッと見えた各人の新職場での様子などを想像しつつ、ワクワクしながら過ごすことにしましょうか。
うーん。どうもなぁ。
いくら担当医(田中美奈子)が「一樹くん(藤原竜也)の意識は恐らく戻らない」と言っていても、「ドラマなんだから」と自由自在に意識を戻させてしまいそうに思えるし。
弘人(高杉瑞穂)が父(峰岸徹)に頼んで優秀な脳外科医を手配してもらえることになったけど、優秀な脳外科医なら絶望的な状態でも治せるというあたり、いかにもドラマ的な都合に思えるし。
一樹の生命維持装置を一樹の母に止めさせて同時に自分も死んでしまおうという美月(奥菜恵)の発想が、どうも理解できないし。
一樹の母だって、何ヶ月も看病して心労のあまり......というならわかるけど、美月にそそのかされ、担当医に絶望的だと知らされたからって、即、生命維持装置を*勝手に*止める決意をするなんて、変だと思うし。
とりあえず間違いなく、弘人が手配した優秀な脳外科医によって一樹の意識は「奇跡的に」(苦笑)戻るんだろうけど。
意識の戻った一樹を、記憶喪失にしたり半身不随にしたりすることは自由自在。
一樹に残った症状と、一樹の気持ちと、周りの人々の反応を組み合わせれば、どんなトラブルを起こすことも自由自在。
それで足りなければ、一樹以外のメンバーにも大怪我をさせたりすればオッケー。
ということで。一樹に変化が見られなかった今回は、無駄な回だったね。
いきなり「2ヶ月後」ですか。でもまぁ、2ヶ月という微妙さは良かったかも。
例えば、誠が亡くなった直後を詳細に描いてみても、泣いたり落ち込んだりしている様子以上しかないし、1年後になれば、もう悲しみを乗り越えていそうだし......ショックを乗り越えるにはまだ早すぎる「2ヶ月後」は、ちょうど良かったかもしれない。
いかにも立ち直ったように振舞い、以前と同様に「うな政」の女将をこなしていた みゆき(木村佳乃)だったけど、黛さん(東幹久)が誠(原田龍二)の最後の願いとしてもってきた「オーストラリアでの架橋」の話は断ってしまった。「うな政」には自分が必要だから、と言い訳していたけど......
みゆきの様子を見に訪ねて来た母・小夜子さん(萬田久子)が、将来の他の人との恋愛や結婚について話すと、みゆきは激昂し、「私はもう、誠と一緒に死んでるの! 恋愛も結婚もできる訳ないじゃない!」と叫んだ。ここで抑えていた気持ちを爆発させた みゆきが一番印象的で、最終回のピークだった。そうだよな。俺も大切な人を失ってしまったら、きっとそう考えるだろうと思うよ。
あとは予想通り、かな。
みゆきをオーストラリアに行かせようと嘘をついた新庄家の人々。でもその中で、ひょうたんからコマ、嘘から出た誠で、石神井川さん(西村雅彦)と和子(浅田美代子)が結婚することになって。
みんなの気持ちを理解した みゆきだったけど、まだ「政吉さん(橋爪功)がリハビリしてお店に立つのを見届けたい」という想いが残っていた。そこで政吉さんは一念発起して厨房に立ち、みゆきを送り出す意味で うな重を作ってみせ、彼女に差し出した。
悟(森田剛)の秘めたる想いを、百戦錬磨の父・政吉さんが「すっかりお見通し」だったというのが微笑ましい。今までぜんぜんその辺はコメントしてなかったくせに。(笑) そして悟は、みゆきに気持ちを告げた。みゆきは「誠のことしか考えられないの。」 悟も「わかるよ。俺の胸にも兄貴(=誠)は生き続けているから。」......「悟くんの気持ちは嬉しいよ。ありがとう。」 これで、一件落着。
「心の掛け橋をかけるために、オーストラリアに行きます」と告げた みゆきに対して、新庄家のみんなが「もう みゆきさんは、心の掛け橋を架けてくれたよ。」と言ったり、ラストの石神井川さんと和子を囲んでの家族紹介で第1話のシーンをリフレインしたり、政吉さんが「ウチの嫁はミツボシだ!」と言ってくれたりというあたりは、視聴者に対して親切すぎるほどのケジメのつけ方だったなぁ。いやあホント、ウザいぐらいの親切さ。(笑)
気持ちを告げてスッキリした悟が、集合写真の撮影時に、ズケズケと みゆきの隣に割って入ってきたのには、頬が緩んでしまったね。そうねー。気持ちはちゃんと告げちゃった方が、ウジウジと悩まずに済んでいいかもしれないね。場合によっては、自分の代わりに相手が悩み出しちゃうかもしれないけどさ。(笑)
六本木のボスのところに行って、パラダイス買収を目論む権藤(小木茂光)に「ぜったい屈しない」宣言をした石崎さん(上川隆也)。これが今回の一番のみどころだった。
「そちらがそう来るなら、こちらもどんな手を使ってでもパラダイスを守ります!」......いつも通りの「ですます」調なんだけど、鼻の穴をピクピクさせながら頑として言い放つ様子は迫力満点だったね。
そのあと二人の対決はどうなるのかと思ったら、六本木のボスが、石崎さんの誠実で本気な目と、権藤のウソっぱちな目をちゃんと見抜いていて、権藤に「そろそろ六本木から手を引いたらどうだ。」とズバリ。密かに、権藤役の小木茂光さんの目が本当に怪しい感じだったというのも、ポイント高いよな。
権藤の部下たちに半殺しの目にあった石崎さんは、そうなることは覚悟していたらしく。動けなくなった彼が、恋のライバルである五郎(長嶋一茂)に助けを求めたのも、ライバルでありつつも信頼し合っている感じがして良かったよ。
石崎さんを探して走り回り、血まみれの石崎さんを胸に抱きしめる明菜(財前直見)......いつもより胸元が開いていて、いつもより大き目のパッドを入れている感じで、なかなか惹かれるものを感じてしまったり。(笑) ←相変わらず簡単に魅了されるヤツ
麻弥(原沙知絵)と似た者同士なハジメさん(沢村一樹)。あの前髪の下ろし方とか、デートのときの服装でシャツのボタンを一番上までとめてるあたりとか、なかなか。(笑) 仕事を続けたいと言っていた麻弥は、最終回でどういう風に心変わりするんでしょうね。あと、そんな二人に刺激されて、明菜と石崎さんはどういう風に......
きな臭い騒動が今回で終わったおかげで、最終回はホレたハレたに終始できるのは、なによりなことだよねー。
前回ラストの組み替えカップルたちは、結局なんにも無かった。キスさえも無かった。「あれ?」と思った。キスがメインテーマでキスしまくりだった今までが嘘のようで。
初回からずっと謎だった須賀(藤木直人)の行動や言動も、彼の生い立ちが片桐健三(西岡徳馬)によって説明されてからは、スカしたような彼の一言一言が胸にスッと入ってくる感じになり、「あれ?」と思った。さらには、反発を感じていた「今までの彼」にまで、共感できるようになってしまっていたり。
今回のラストでは、医療過誤の責任を無実の看護婦に押し付けた病院を告発しようとする恭子(江角マキコ)と、それはできないと言う須賀が言い争っていた。二人はお互いに、自分の信念よりも相手の信念の方が大切になっていたんだね。よくある自己主張の言い争いとは逆になっている様子に、不覚にもジーンと来てしまい、「あれ?」と思った。お互いに相手のことが何よりも大事なのに、上手く噛み合わずにすれ違ってしまうなんて......恭子と反対方向に歩き出す須賀を見て、何て切ないんだろうと感じてしまったり。
今回を見て、このドラマの評価がいきなり最上位になってしまったのは意外。ちなみに、初回に「イチオシ!」とコメントしてしまった「ラブストーリー」は、今回で最下位になっていたりするんだけど。(苦笑)
「ラブストーリー」には、どこか「恋愛は別腹」な雰囲気を感じてしまうんだけど、このドラマでは、恋愛も仕事も日常生活も含めて自分というものがあり、そういう人生と人間関係の中で各人が生きていて、「別腹」ではない感じがするんだよね。だからと言って、そういう事情を押し付けがましく主張してくる感じでもなくて。ってちょっと誉めすぎかな。(笑)
今までこのドラマに感じていた違和感やムリヤリ感が、今回感じさせられた印象の急激な変化を演出するために仕組まれたものだったとしたら、ちょっと悔しいかもしんない。でもきっとそこまで用意周到ではなくて、試行錯誤の末にこうなったのだ、と思いたいんだけど。(笑)
冒頭で、いきなり出産。薫(永作博美)の病状も悪化することなく無事ひまわりちゃんが誕生、前回ラストではボロボロだった三人の新居もすっかりリフォームが完了していた。産まれるまでが大変なのかなぁと予想していたから、ちょっとビックリしたし、薫が ひまわりちゃんを抱きかかえながら「夢じゃないよね?」って言ったときには、まさか夢オチ!? と焦ったよ。さすがにそれは無かったね。
でも本当に大変なのは、産まれてからだった訳で。
ひまわりちゃんが 2歳半の時点から、物語は再開。薫が浩介(緒形直人)と出逢ってから既に 3年半が経過していたけど、様々な痴呆症対策もあり、薫は苦労しながらも何とか育児や家事をこなしており、幸せな日々を送っていた。アルツハイマーだと診断されたときには、下手すると「あと数ヶ月」なんて話もあったから、ここまでやれてこれたのは奇跡的かも。とはいえ、病状は改善した訳ではなく、徐々に悪化していた訳で。
幼稚園に入園した ひまわり、小学校に入学した ひまわり......自分は逢えないであろう将来の ひまわりちゃんに必要となる物を買い集め、メッセージとともに残していく薫。自分の着ていたお気に入りの洋服は、大人になったひまわりちゃんへ......
ひまわりちゃんの発熱によるひと騒動があり、次に、薫が食事を作り忘れるというトラブルがあり......ひまわりちゃんが小さい声で、昼食を「たべた。」と繰り返す様子は、健気すぎて涙が出てきたなぁ。病院でのテスト結果でも、明らかに病状は進行していて......
もうすぐ自分が自分で無くなることを、もう時間がないことを肌で感じ取った薫が、「自分の意思で行動できるうちに」と、家を出て行くことを決めた気持ち、わかる気がするよ。発症が確認された頃にも、出て行こうとしたことがあった。でも、感情的になっていたあのときとは違って、今度は、途切れる記憶の中で冷静に一生懸命に考えて出した結論なんだよね。「最後のお願い」という言葉にも、我々が常日頃口にする場合とは違って本当に「最後」という響きがあるから、堪らないものがあるよ。
家を出た薫はどうするのか。次回予告では、桐野先生(室井滋)に薫が「お願いします。」と言っていたけど、何のことなのか。予告には、永遠の眠りについた薫の姿もあって......
桐野さんは、夫の存命中には妊娠できなかったけど、一年後に、凍結保存していた夫の精子で人工授精に成功し、並外れた体格の赤ちゃんを産んでいたね。とりあえず、良かった良かった。
香乃(優香)がみんなの前に現れたときに、首をかしげながら発していた言葉って何よ!? 「カギ!」? 「ガギ!」? ま、美咲(中山美穂)を除く他のみんなは「ちょっとサブッ!」って感じていたみたいだけど。(笑) でもまぁ、目の前で優香ちゃんみたいな子にやられた日にゃ、体がとろけてしまうのかも。(←そーゆー攻撃に弱すぎ(笑))
香乃はずいぶん前に結婚をキャンセルしてて、書き残した結婚式の日時・場所もウソだったんだってさ。そんで、鍋友くん(香取慎吾)が茨城に来たときに着いて行かなかったり、鍋友くんの家に来たのに翌朝に姿をくらましたり、式場に鍋友くんが来るのを待ってたりしたのは、「たくさんの女性と遊んでいる鍋友さんが信用できなかったから」だってさ。で、「俺は頑張ったぞ!」と主張する鍋友くんに、香乃は「まだ足りない!」だって。チッキショー! 優香ちゃんだと思っていい気になりやがって! (←と言いつつ負けそうな俺(苦笑)) こんな女の子特有の駆け引き攻撃に負けるなよ! 鍋友くん!
前々回ぐらいまでは、美咲に対して、周りの似たような女性を重ねてみたり、性別は違うけど自分を重ねてみたりして感情移入できていたんだけど、前回ぐらいからちょっと怪しくなってきた。なんか鼻についてきたんだよなぁ。やたら被害者ぶったり、康(豊川悦司)といきなりタメ口になってみたり、池谷くん(加藤晴彦)の前でイジけてみせたりとか......美咲が新雑誌の編集部でイジメられてるってのも、なーんか余計な話に感じるし。
ラストで、美咲が康に電話で「先生のこと、好きかもしれない。どうしよう。」なんて言ってたのも、どーも胡散(うさん)臭く感じてしまったし。美咲には、恋愛に不器用なら不器用で、こういう相手を惑わせるような女性特有の言動もやらないで欲しかったんだよなぁ。ま、いるけどね。「自分は不器用だ」とか言いながら、ちゃんとオンナやってる女性(ひと)って。
今回はオンタイムで見ていたんだけど、何も印象が残らなくて、ビデオでもう一回見直してみたんだけど、それでもイマイチな感じだった。とっとと康と美咲がくっつくなり、もしくは康とあの元カノの妹(戸田菜穂)がくっついちゃうなりしてくれないかなぁ、とか思ってしまったりして。まぁ三十路にもなれば、「好きだっ!」ガバッ! って訳にはいかないのも、よくわかるんだけどね。
印象に残ったのは、次回予告で鍋友くんが言っていた「二人(美咲と康)は、仲良くなりすぎたんですよ。」というセリフかな。男女入り混じりの腐れ縁って状況は、よく見聞きするからね。俺の場合は無いけど。
第1話では「今シーズンのイチオシ!」なんて書いちゃったけど、あの気持ちはどこに行っちゃったのかなぁ。
もうダメかと思われた あかりのご両親だったけど、そこに迅人(阿部寛)が突然現れ、二人の気持ちを救ってしまったのには驚いたなぁ。迅人が最初にご両親に会ったのは あかり(藤原紀香)のマンションで、そのときに「結婚するつもりはない」発言によってすっかり嫌われてしまったというのに、突然訪問しちゃうのがまず凄いし、そこで展開した話が「結婚するつもりはない」発言から基本的に一貫性を保っているのも凄いよねー。
「主義を曲げて、あかりさんにプロポーズしたけど断られました。でもお二人に あかりさんとの仲を取り持ってもらおうというつもりじゃありません。今日はお礼に来たんです。」......で、バラの花束を進呈。この花束は、歳をとっても女性である母親(藤田弓子)を喜ばせると同時に、今や何にでも突っかかって行きそうな父親(石倉三郎)の気持ちを拍子抜けさせ冷静にする効果もあったと思うな。
迅人は家に上げてもらうと、次に、隠していた母の話をして、二人の心を掴んじゃった。加えて、「母は自分を困らせなかった」なんてことを、あかりの言った言葉として告げ、チクッと皮肉ったりして。あかりをさんざん困らせているご両親が、自分たちを恥じてうつむいてしまう様子には、思わずニヤリとしちゃったね。
それにしても、今まで隠していた母のことをいざ告白するとなったら、嵐(大沢たかお)や あかり、そしてご両親に話すときにも、非常に効果的な武器として使っているんだよねー。こういう対人スキルは、さんざん苦労して身に付けてきたものなんだろうなぁ。
理屈に訴えたあとは、酒を酌み交わし将棋をさしてと感情に訴える攻撃で、あかりが登場する頃には、もうすっかり迅人と父親はマブダチ状態! うーんやるなぁ。俺も意外に相手のご両親にはウケが良かったりしたんだけど(第一印象は悪かったみたいだけどね(笑))、たった数時間でここまでは行けなかったよなぁ。ここまでやれちゃう迅人自身、こういう努力をぜんぜん辛く感じてなさそうだし、むしろこういう展開を楽しんでいそうだよねー。いやー凄い。周りの誰が見ても「結婚するならこういう人だよ!」と思うに違いないね。
でもそうは行かないのが、恋愛の世界ということらしくて。あかりは相変わらず嵐にご執心。はたから見てると、この二人には全然余裕が無いし未来も無いように見えるんだけどねー。「マリさん(富田靖子)のところへ戻って」と言う あかりも、マリに別れ話を切り出した嵐も、周りの人々を傷つけたくない一心で一生懸命に考えて行動しているんだろうけど、やっぱりどこかズレてるんだよねー。
冷静な迅人と違って壊れまくっているのが、丈くん(鈴木一真)と沙多子(黒谷友香)。特に沙多子はすっかりアバズレ状態で、初回の頃の生真面目な面影はどこへやら。嫉妬に狂って あかりを攻撃しだすだろうと思われた美奈(加藤貴子)でさえも、沙多子の様子を見て退いてしまい、「自分はああはなりたくない!」と冷静になっちゃったりして。ちょっと残念だなぁ。(笑)
さてさて次回は、マリが本格的に壊れる待望の回だね。楽しみ楽しみ。
前回に心配したタキさん(野村昭子)の件は、あっという間に解決、タキさんは おかくらに戻ることに。ただし、もし葉子(野村真美)が戻ってすぐにタキさんに連絡して*いなかった*ら、タキさんはそそくさと引っ越しして行方をくらましていた可能性が高かったらしいね。そういう意味で、すぐに連絡を入れた長子(藤田朋子)はナイス判断!
今回の主役は、母・文子(中田喜子)を海外への調査旅行に行かせたい息子・望くん(冨田真之介)。文子が旅行に行くためには、旅行中に望くんが おかくらに世話になる必要があるんだけど、望くんは前回の おかくらでの生活に懲りていて、自分の家で独りで生活したかった。そこで望くんが考えついたのが、祖父・大吉さん(藤岡琢也)に「望を預かるから、安心して旅行に行っておいで。」と嘘をついてもらうこと。
結局、大吉さんは、望くんが幸楽の眞くん(えなりかずき)と一緒に生活することを条件に、これを引き受けた。さらにそこには、配管工事屋に住み込み中の隆(田中恭兵)も同居できることとなり、楽しかった三人での共同生活が再び実現することに。しかし......その件に関して父・勇さん(角野卓造)に承諾を得ているという眞くんの言葉は嘘だったし、15歳前後の三人の生活では、またトラブルが発生しないとも限らない。ていうか、橋田壽賀子先生は着々とトラブルの火種を用意しているだろうね。(笑) さっそく今回は、幸楽のキミさん(赤木春恵)が「眞を連れ戻しといで!」とキレていたねー。さてこの問題、どこまで広がることやら。
やはり吉永(佐藤仁美)は死んでいたんだね......
第1話で校舎から飛び降りた女子生徒は、乃木先生(田辺誠一)が想いを受け止めてくれなかったから自殺したらしい。そのことを引き合いに出して、「先生(=乃木)を助けられるのは、私だけだよ。」と言う矢沢カヲル(黒沢優)の言葉が、乃木には「私を助けられるのは、先生だけだよ。」と聞こえていたらしい。その上、乃木が芽美(中谷美紀)に震えながら語るには、実は乃木自身もカヲルに惹かれていたらしい。
「矢沢カヲルを助けたい。そのためにどうなってもいい。」......そう決意した乃木は、カヲルと関係を持ってしまった。でも、はたから見る限り、乃木はカヲルを助けるどころか、「何もかも壊したい」「両親を殺したい」そして「先生と一緒に死にたい」というカヲルの常軌を逸した願望を加速し、現実のものとしてしまいそうな勢いだったり。
前回までの件ですっかり自信を無くした芽美は、カヲルに対峙しても彼女の勢いと怖さに押されているばかり。それどころか、松崎桜子(桃井かおり)との対話の中で、学生時代に死んだ親友を「私が殺したの」と言い出していたり......生徒たちを救うどころか、自分自身さえも救えるのかどうか怪しくなってるね。最近妙に頼もしくなってきた桜子だけが、頼みの綱か......
次回、芽美は復活できるのかな。ドラマらしい「解決ぶり」を見せてくれるのかな。もちろん、そう簡単に解決できるような問題ではないのだろうし、簡単に解決して見せたりしたら嘘臭くなって、ドラマとしての価値が下がるかもしれないけど......
(例によって各セリフはうろ覚えでございます)
日に日に深まっていく信頼関係の中で芽生えていた、二つの片想い。すなわち、
なぎさ(矢田亜紀子) → 千葉くん(金子賢) → 倫子(観月ありさ)
千葉くんが倫子を想っていることに、以前から気付いていた なぎさ。
そうとは知らず、なぎさと千葉くんをくっつけようと無邪気な倫子。
そんな倫子に苛立ち、ついに想いを告げる千葉くん......
それを見た なぎさが、居たたまれなくなって花壱を出て行ってしまうのも、無理はないと思ったな。恋心だけは、どうしようもないもんね......
花壱のお昼どき、「ごはんだよー!」という なぎさの声が無くなった寂しさがよく出ていて、いい感じだった。しかもみんな、あからさまに寂しがるんじゃなくて、「これが普通なのかもねー。」なんて言いながら少し寂しそう、というあたりがまた秀逸だったりして。
倫子と千葉くんは、なぎさを探しに東京へ。土手で昼食をパクつきながら倫子は、亡くなった高邑さん(中井貴一)への気持ちを語り、千葉くんの気持ちには答えられないと告げた。「わかってたけど、気持ちは伝えたかったんだ。」と言う千葉くんが、切なかったね。
その夜、昔の仲間と居る なぎさを見つけ出した二人だったけど、いざテーブルを囲んでも、言葉が出てこない。
そんな中、なぎさは自分を卑下して言う。「私が好きになる人は、みんな倫子ちゃんを好きになるんだよね。倫子ちゃんが羨ましかった。私よりキレイだし、スタイルいいし。前から勝てなかったのに、花壱の女将になってからはどんどん成長してて、もう手の届かないところまで行っちゃった。それに比べて自分は......」
それに応えて、倫子は言う。「なぎさのことが羨ましかった。私より可愛くて、いつも元気で、誰とでも仲良くなって、みんなに愛されて。私には真似できなかった......」
お世辞でも何でもない二人の本心、お互いを認め合っている気持ちを聞いて、胸がジンとしたなぁ。
なぎさは終始、昔の仲間と居ても、昔らしさが無かった。つまり彼女も、それだけ花壱で成長していて、物の見方がいろいろ変わっているということ。
お店から出てくる なぎさを待っていた千葉くん。「お前が出て行ったのが俺のせいなら、済まない。だけど、自分には価値が無いと思っているんだったら、それは違うぞ。お前はお前なんだ。」......そう言って、修理したネックレスを なぎさに渡して立ち去る千葉くん。これが彼の精一杯。当事者が相手に何かを言うのは、難しいことだからね。無理強いなんて出来ない。
翌日、「旅行は中止かな...」と脱力していたみんなのもとへ、なぎさが戻って来た! みんなをバスに乗り込ませ、明るく幹事役をこなしている なぎさの表情が、ふっきれた感じで嬉しかったねー。
その一方では暗雲が......まさか花壱の経済的な母体である黒沼旅館が危機に陥るなんて! 意外だし心配だし......でもきっと、「乗り越えてくれるだろう!」と楽観的に思えたりするんだな。根拠はぜんぜん無いけどね。(笑)
意識不明状態から目を覚ました一樹(藤原竜也)が、頭に血液の流れるチューブが刺さっているのに無造作に起き上がったりするのを見て「大丈夫かよ!?」「医療面の考証がメチャメチャじゃん!」なんて思ってたけど、まひる(星野真里)の想像だったのね。はー拍子抜け。んもう、いつもいつも、まひるの想像ってリアルすぎ! (苦笑)
前シリーズはそんなに真剣に見ていなかった俺でも、田中美奈子さんがレギュラーだったことは覚えてるよ。で、その彼女を出してきたということは、前シリーズと話に繋がりを持たせる気なのかな? でもなーんか、そういう「偶然」とか「運命」とかに対するありがたみが、イマイチ薄い気がするなぁ。(苦笑)
弘人(高杉瑞穂)に「もし一樹が怪我をしなかったら、二人のどっちを選んだの?」と問われた まひるは、なんと弘人を指差した!? それは正直な気持ちなの!? 思いついてもあまり言いたくなくて、でも言っちゃうけど、「弘人が初めての人だから?」......なんか、言ってて自己嫌悪しちゃうけど。
今回は、ビデオ録画が後半分(22:24-22:54)だけだった。別に録画を失敗した訳じゃない。22:00-22:24 の間に、このドラマと「新・星の金貨」と、「私を旅館に...」の*ナイター延長分*の 3番組が重なってしまったため、ビデオ 2台体制でも対応できず、このドラマの前半を泣く泣く諦めちゃったんだよね。(実際にはナイター延長は無かったんだけど)
前回のラストが「誠(原田龍二)に何かトラブルが!?」という感じだったから、見逃した 24分間にどうなったのかとハラハラして見始めたんだけど、ちゃんと誠からメールが来たりして、とりあえずホッと一安心。
で、そのあとは、今回の主題である政吉さん(橋爪功)の浮気 & 隠し子疑惑が解消され、悟(森田剛)が本気で店を継ぐ意思を見せ、政吉さんに自分の作ったうな重を食べさせ、親子して涙を流し、そのあと親子で酒を酌み交わしと、とっても幸せな展開だった。
悟は、みゆき(木村佳乃)から「実はお父さん(=政吉さん)にはその気(=浮気心)があったけど相手にされなかった」という話を聞いても、自分が みゆきを想う気持ちに重なるから許せたりして、これもいい感じだった。「今日はハッピーエンドだったなー」とすっかり安心して、誠のことはその時点ですっかり忘れていたりした。なのに......
突然の電話のベル。
もう、鳴った瞬間に胸騒ぎしまくり。誠のメールの「土砂崩れに遭った仲間を助けに行く」というのが思い起こされて、嫌な予感がしまくり。そして、その予感は当たってしまった......
みゆきの今までの奮闘は「家族を大事に想うから」できたことなんだけど、みゆき独りで乗り切ってきた訳じゃない。どんなに辛いときでも、誠からの毎日のメールに励まされ、3ヵ月後に帰ってくる誠の「喜ぶ顔」を何よりも楽しみにしていたから、頑張ってこれたんだと思う。なのに突然......このドラマは「新・星の金貨」と違って不幸ベースのドラマではないだけに、そのショックはより大きく感じられた。やっぱり新庄家の人たちの運命って、ちょっと数奇すぎるよ。(泣)
よおこ(戸田恵子)が肝硬変寸前......けっこうマジで重い話だったね。
よおこは結局、「お酒を飲まないホステス」として再スタートを切ったけど、仕事以外でもお酒が飲めなくなったのは辛いだろうなぁ。俺も医者から毎日劇薬を飲むように言われていた 2年間、完全に禁酒だったけど、辛かったもんなぁ。
でも よおこには、明菜(財前直見)がいて、パラダイスの仲間たちがいた。お酒以上に、「飲めないホステスなんてまっぴらだ」というプライド以上に大切な人たちが、自分を必要としてくれていた。もちろんそれは、今まで よおこ自身が作り上げてきた人間関係......うーん、羨ましい。努力足りんな。＞俺
既に半年の服役を終えてしまった吉田(山崎銀之丞)なんだけど、でもちゃんと須賀(藤木直人)が、真実究明に乗り出してくれたね。これは嬉しかった。それに、片桐代議士(西岡徳馬)の第一秘書が怪しそうだというのも、俺の睨(にら)んでいた通りで嬉しいな。
しっかし 1年間もの間、亜紀子さん(戸田麻衣子)に手を出さなかった須賀って凄いねぇ。まぁ、そっち方面がまったくご無沙汰だった訳じゃないんだろうけど。(笑) 次回は吉田の勤めるお好み焼き屋さんに亜紀子さんがご来店だけど、彼の想いは通じるのかなぁ。
バツイチなのを隠していた真理子(米倉涼子)をフッたピカリンさん。そういうのを言えない気持ちがわからないヤツなんて、別れて正解だよ! とも言えるけど......真理子にも「別にこの人でいいや」的な失礼さがあった訳で、実は彼もそういう気分を敏感に感じ取っていたのかもしれないね。最終的には、バツイチの件がきっかけになったけど。
恒例の「前回の予告」=「今回のラストシーン」。恭子(江角マキコ)×矢吹くん(押尾学)と、真理子×須賀が、それぞれ横になったところで次回へ。はぁ。
次回予告の真理子が、どうも前の晩のことが記憶に無いらしいのは笑えたけどね。
現在は矢吹くんのマネージャーな良枝ちゃん(酒井美紀)は、この四角関係に絡んでくるのかなぁ。
前回に心配した、ひまわりちゃんへのアルツハイマーの遺伝については、今回の冒頭で桐野(室井滋)が言及してくれたね。遺伝の可能性は高いけど、遺伝子解析の進捗により、ひまわりちゃんが 12歳になる頃には遺伝子治療が可能になる見通しとのこと。とりあえずホッとしたよ。
その桐野は、まだ妊娠が確認できていない中で、抵抗力が極限まで落ちた植物状態の夫への抗生物質投与をやめて......妻であると同時に担当医でもあり、冷静(そう)に死亡確認をしていたのが切ないね。そしてそのとき、夫の目から一筋の涙が......彼はきっと全部わかっていた。二人の気持ちは通じていた......弱いんだよね、こういうのに。
島田(寺脇康文)と同僚の女の子二人が作ってくれた薫(永作博美)ブランドのネットショップは、とりあえず 4アイテムからスタート。こういうのはオープン後の更新が大事だよ〜。ドラマの中では、薫のメッセージは手紙のカタチで残っているんだけど、このネットショップ内で、薫が日々の行動記録というか、いわゆる「日記」をつけていたっていうのでも、今っぽくて良かったかもね。
次回は、薫の症状が本格的に酷くなっていく模様。そうなる前に、薫と浩介(緒形直人)が気持ちを確認し合えていたことや、周りの人々がみんな応援してくれそうなことが、不幸中の幸いというか......とにかく、物語上の都合をなるべく入れずに、現実に即した展開にしようとしているように感じるから、こちらも最後まで、真面目に付き合います。
現実にも、その可能性は、あるかもしれないしね。
鍋友くん(香取慎吾)の家を突然訪れた香乃(優香)。「ずっとここに居なよ。」に頷いた彼女だったけど、一夜を共にした翌朝には、書き置きして居なくなっていた......相手に未練を残させたら右に出るものはいない、という感じ。罪作りな女性(ひと)だな。
彼女が書き残した結婚式会場に、鍋友くんは行かなかった。「俺にできることは全部やったんだ。」と言っていた。その気持ち、わかるなぁ。
で、その香乃を、なぜか東京で美咲(中山美穂)が目撃。どうも花屋さんでバイトしているらしく。どうしたんだろう? 鍋友くんが来なかったら来なかったで、独りで式場から逃げ出したのかなぁ。ウェディングドレスのまま、とかで。それで家も出て......いざとなったら両方ともやめてやり直そうとする、というのは、現実にもよく見られる女性の行動だけどね。
ところで、「美咲は以前から康(豊川悦司)を想っていた」ということになった訳ね。そうですかそうですか。
迅人(阿部寛)の家の玄関先で待っていた美奈(加藤貴子)。食生活を気遣った手料理を持って......でも迅人は、彼女に「あかり(藤原紀香)にプロポーズしたんだ」と告げて、その手料理を受け取らなかった。この場だけを見れば、せっかくの手料理を受け取らないというのは冷たく見えるけど、先のことを考えて、下手に未練を残させないようにキッパリとするのは、迅人の優しさなんだろうなぁ。
ただ、やはり相手に期待を持たせないようにと考えての「返事はまだもらってないけど。」(←ホントはすぐ断られた)という迅人の言葉によって、やり場のない美奈のわだかまりは あかりに向いてしまいそう。ま、それが楽しみなんだけどね。(笑)
自分をホタルに喩えていた あかりは、マリの狼刺繍(ししゅう)を見て「自分は狼なんだ」と震えていたけど、最後にはまたホタルだって言ってたね。いやはや、なんだかんだ言ってもやっぱり酔ってるわ、この人。(苦笑) だいたい「嵐(大沢たかお)とずっと逢っていたいから、マリさんの所に戻って。」って理論も絶対おかしいよね。
あかりの家に怒鳴り込んだ丈くん(鈴木一真)と沙多子(黒谷友香)は、そのあと傷を舐め合うようにしてホテルへ。こういうのはよくある話だけど、沙多子を抱きながら「マリさん!」って言ってる丈くんにはビビったよ。
ビビったと言えば、お店の経営を断念した あかりの両親が、あかりが産んでくれるであろう孫に依存し出して、せっぱ詰まった感じで「結婚して子供を産むのが幸せなんだよな!」「孫のためにこのオモチャを残しておこう!」って言い合っているのにもビビったね。子供の結婚と孫の誕生を願う気持ちは、人の親であれば誰しも抱いている気持ちだし、ウチの両親も密かに抱いているだろうけど(ごめんなさい、おとーさん、おかーさん(泣))、「それだけ」になってしまうのはねぇ。
プラスに考えれば、毎日お店に縛られていた今までより自由な時間が持てるようになったということだし、まだ二人とも健康なんだから、ちゃんと老後の楽しみを見つけて欲しいよねー。ウチの両親の場合、父が再就職してからは、よく二人で旅行に行くようになって、妹と一緒に「ラブラブだねぇ!」なんて冷やかして笑い合ってるんだよね。あかりの両親にも、そういう楽しみを見つけて欲しいな。
(いつものように各セリフはうろ覚えですが、ニュアンスは合っていると思います。)
英作(植草克秀)の引っ越し前夜。大吉さん(藤岡琢也)との晩酌でとても気持ちよく酔えたと言う英作。「あまり飲んでなかったじゃない?」と長子(藤田朋子)が言うと、英作は「ストレスや嫌なことを忘れたいときは、いくら飲んでも酔えないけど、気持ちいいお酒は、そんなに飲んでなくても酔えるものなんだよ。」と......確かにそうだよね。
「私のことなら心配しないで。英作が自分のやりたい道でがんばれることが、私にとっても幸せなことなんだから。」......そう言いながらも長子は、逢えなくなる寂しさがこみ上げて来て、涙ぐんでしまう。そんな長子の背中を、英作は包み込むように抱きしめる......他のドラマでは日常茶飯事だけど、「渡オニ」では滅多に見られない抱擁シーン。滅多に見られないから、逆にとっても印象的だったよ。
長子 「毎日メール送ってね! 私も毎日送るから! 電話だと邪魔しちゃうから...」
英作 「声が聞きたくなったら電話もするよ。
だからいつも、ケータイの電源は入れといてくれよな。」
世の中にケータイとかメールとかがあって良かったね。でもそういうのが負担で、「毎日メールは送れないよ」「ケータイを切っておきたいときもあるよ」と思ってしまった人も、たぶんいるだろうけど。(苦笑)
五月が誕生日祝いから帰っても城代父(神田正輝)をほめまくっているのが面白くない勇さん(角野卓造)。亡き母・節子さん(山岡久乃)の着物を着ていた五月が、いつもより魅力的だったから、勇さんの焼き餅はより加熱している感じ。でも五月は言う。「親を見るのは大事よ。私も勇のお父さんにお世話になって、この人の息子なら信じられると思って、勇と一緒になったんだから。」......なかなか上手いね。城代父にときめいている気持ちを上手いこと「勇さんを愛する気持ち」に結び付けてる感じで。(笑) ま、本心なんだろうけどね。
大学の授業が早く終わり おかくらを訪ねて来た愛ちゃん(吉村涼)。城代くん(宮下裕治)との付き合いに相変わらず反対な父・勇さんのことで愛ちゃんが怒っていると、大吉さんはそっと諭した。「男親にとってはね、相手の男は、娘を奪って行く憎たらしいヤツなんだ。おじいちゃんも、五月を勇くんに嫁にやるときは、そう思ってたよ。」......勇さんが妻・五月に辛く当たっていることについても、自分も妻・節子さんに辛く当たってたんだと言い、「でもおばあちゃん(=節子さん)は、『それで気が済むんならいいですよ』って、明るい顔で聞いてくれてたな。きっと五月も同じ気持ちだろうよ。」......愛ちゃんの表情が明るくなった。これからは心に余裕を持って、父・勇さんと接することが出来るようになるんじゃないかな。
突然おかくらを訪ねて来た政子さん(草笛光子)が言うには、葉子(野村真美)が行方不明とのこと。電話でも FAX でも連絡がつかないし、結婚前に仕掛かり中の仕事は全部他の人へ引き継いでいたから仕事もないだろうし......葉子をそんな風にしたのはタキさん(野村昭子)とその息子・久光さん(榎木孝明)で、そんなタキさんが未だに おかくらで働いているのはおかしい、それでは葉子が おかくらに帰ってきたくても帰って来れないではないか......「他人のあなたに心配される筋合いの話じゃありません!」 タキさんの気持ちを思い、大吉さんは反論したけど、タキさんにとっては十分にショックなことで、ついに「今日限りでお暇をいただきます。」......タキさんの辛い気持ちがわかるから、とめるにとめられない大吉さん。
タキさん不在のため、店にかり出された長子と文子(中田喜子)。店がはけると、二人は行方不明の葉子に恨み言を言いながら、なぜか話は「もう死んでるかも...」「もし死んでても...」とかなっていたり......と突然、葉子が登場! しかもかなり明るい表情で! 「もし死んでても、泣いてあげないから!」なんて言ってた長子も、「良かった無事で〜!」と泣いて葉子に抱きつく始末。(笑)
葉子だってタキさんには おかくらに居て欲しいと思っているはず。「タキさんが居ると辛い事を忘れられなくて困るだろう」という政子さんの言い分ももっともだけど、葉子はそんなヤワには育てられていないよ。ていうか、政子さんが付きまとっていると太郎(船越栄一郎)とのことを忘れられない、というのは棚に上げてるの!? (苦笑) そう言うと政子さんはきっと「葉子さんへの罪滅ぼしのつもりなんだ」とか言いそうだね。まったく、自分ばっかり都合のいいように解釈してさ。
とにかく葉子には、タキさんに戻ってもらうために、がんばってもらわなくちゃね。
クスリの話は今回に続いたんだね。前回にラスト 6分弱を見逃して後悔したけど、とりあえずホッとしたよ。まぁ、あんな大きな問題を 6分弱で解決できっこないんだけどね。
刑事・西本(内藤剛志)は、逮捕した女子生徒の自白と、芽美(中谷美紀)の守秘義務違反によって、娘・京子(三船美佳)が覚醒剤をやっていることを知った。もちろん、うすうす感づいていたんだろうけど......「親への連絡と、警察への通報を、一緒に済ませられたって訳だ。」と芽美に皮肉たっぷりに言う西本だったけど、その目は座っており、何かとんでもない決意を固めていることは、このときにも感じられた。
京子と妻と息子のいる前で、押収した覚醒剤の山を広げ、コップの水に溶かし、注射器で吸い上げ、自分の腕に打ってみせる西本。京子に向かって「俺も付き合うよ。」......まだ禁断症状も出ていないのに、次々と何回も注射し、その度にのた打ち回っている様子は、迫力満点というか、何というか......ビックリしたね。ビックリしすぎて、とりあえず「さ、さすが内藤剛志さん!」とか言ってみたり。(苦笑) 京子と西本がいる部屋には鍵がかかっている訳ではないのに、妻と息子が入っていくことができないというのが、またなんとも言えず。
駆けつけた芽美に、西本は「君がこの数週間に責任を感じているのはわかる。だが俺には、この 17年間の責任があるんだ!」「君には無理だ! 出て行け!」と叫ぶ。部屋の外でへたり込んで、じっと待ち続けることしか出来ない芽美。
その一方では、松崎桜子(桃井かおり)と吉永(佐藤仁美)がケータイで話していた。「一つだけ誉めてあげる。よく電話してきたね。」と言う桜子に、吉永は「アンタなら、なんか答えを出してくれると思ってさ。」......吉永は今や警察に追われる麻薬中毒患者で、恐怖と戸惑いを紛らわすために、覚醒剤を何粒も飲み込んでいた。そんな中で、やっと芽生えた信頼関係......切なすぎるね。そしてフラフラになった吉永は、トラックに跳ね飛ばされて......次回予告ではもう他の話題になっているし、吉永はこれで終わりなのかな......
西本の格闘はまだ続いており、もうすっかり外は明るくなっていた。
それでもまだ覚醒剤を打とうとする西本に、京子がやっと言ってくれた。
「もうやめて!!」
これ以外の方法が思いつかなかった、と言っていた西本。それにしても壮絶。でも、相手の気持ちを本当に理解しようとしたら、究極的にはこんな方法しかないのかな......芽美は、クスリをはじめる前から自分のところに相談しに来ていた京子に何もしてあげられなかったことと、西本のように「一緒に地獄に落ちる」ようなことは自分には出来ないという無力感で、体にも力が入らなくなっていたね。
理事長・矢沢(西村雅彦)の妻、つまりカヲル(黒沢優)の母から、なぜか家に招かれた乃木(田辺誠一)。意味もわからず食事していると突然、カヲルの母は乃木にグラスのワイン(たぶん)をぶっかけて、「娘に言い寄って、どうするつもりなの!?」と罵倒しはじめた。でも乃木は、真実を言わなかった......玄関先で乃木に「助けて...」とすがるような目をしたカヲル。その表情は、果たしてホンモノなのか......疑ってしまう自分が悲しいけど。
とにかく感じるのが、このドラマの作りが非常に丁寧だということ。しかも、単に真面目一筋というだけじゃない。
例えば、勅使河原さん(浅野ゆう子)と元カレ(宇梶剛士)のことが気になる篠田さん(風間杜夫)を里子(馬渕英里何)がからかって、篠田さんがキャベツの千切りを作りすぎたりエビを剥きすぎたりするというシーンとか、勅使河原さんが元カレの 1年前のプロポーズに実は気付いてなくて、みんなでそれをズバリ分析してみせて、勅使河原さんがいつもは見せない戸惑いの表情を見せたりするシーンとか......笑えるんだけど、それと同時に、周りの人々がその人のことを見守っている温かい気持ちもさりげなく感じさせてくれて、それでこっちまで何か温かい気持ちになってくるんだよね。
冒頭の予約電話が鳴るシーンだって、今回のストーリーの導入部分でもあるんだけど、それと同時に、次郎さん(梶原善)と初恵さん(円城寺あや)が「女将ちゃん(=倫子のこと)が来てから、よく鳴るようになったねぇ。」なんて言い合っているあたり、さりげなく今までの展開や花壱の変わり様を振り返っているんだよね。
そのあたり、「新・お水の花道」がいつも記号的すぎる展開で、視聴者に伝えたいメッセージが全部セリフになっていたりするのとは、非常に対照的に感じるよ。今週はあちらも温泉旅館話だったから、特にそう感じたな。「お水」は「お水」で他に見どころがたくさんあるからいいんだけど、でもやっぱり、こっちの方が好きだな。って最初は「リタイア」だって言ってたヤツが何を言うって感じだけど。(笑)
そして、今回のラストシーン。
倫子(観月ありさ)が話していた白鳥座脇の赤い星雲を見ようと、勅使河原さんと篠田さんが花壱の玄関を出ると、既に倫子が居て、しかもだらしない表情でうたた寝して船を漕いでいて、月光に照らされている開いた胸元が魅力的で。(笑) 二人がそれを見て微笑みながら倫子のことを話し、それは彼女に対する信頼感に満ちていて。倫子が目を覚ますと、自分が座っていた桜の木の下のベンチに二人を招き入れ、三人で空を見上げて、「ほぉー!」「キレイでしょ〜」と笑い合って......で、エンディング。すごくいい余韻が残ったよ。
あー、リタイアしなくて良かった。
あれ? 今回のストーリーに触れてないよ!? ま、いっか。(笑)
展開に困ったら、交通事故かよ......はぁ。確かに現実でも、こういう事故をきっかけに人々のわだかまった気持ちが通じ合うということは良くあるって、自分が怪我して 1ヶ月入院したときにも感じたんだけど、それにしてもなぁ。
好きな人がいると正直に告白した弘人(高杉瑞穂)のことを箱入り令嬢が好きになってたり、
真(吉沢悠)が「俺は王子様になれないから、魔法使いになるよ。」と言っていたり、
まひる(星野真里)が真の妹に「走っていると風の声が聞こえる」と(手話で)言っていたり、
そういう割といいところもあったんだけど、これじゃ台無し......
微妙な心の動きで視聴者を惹きつけるのは大変だからと、大味な展開に走るんだもんなぁ。前のシリーズで唯一覚えているのが、竹野内豊が誰かの陰謀にハマって工事中ビルでエレベーターもろとも落下するシーンだったりするんだけど、そういう意味では、こういう展開ってこのドラマの「伝統」なのかなぁ。(苦笑)
みゆき(木村佳乃)の元カレかつ仕事でもえらく成功している黛さん(東幹久)だったけど、みゆきに想いが通じなかったばかりか、「君は半人前だな。」と見くびっていた悟(森田剛)にさえも勝てなかった。予想通りだね。(笑) ま、本気で自分の道を切り拓いていこうとしている女性に対して「*俺が*夢を叶えてやるよ。」と言っても、全く意味がないんだけどね。その辺、彼はわかってない。
それに彼の場合は、自分が好きになる人は自分を必要としていない人だという、俺と同じ根源的なすれ違いの運命(というか不幸な志向性?)を背負っている気がするね。(苦笑) 彼女を振り向かせるためにいくら力をつけたところで、彼女は振り向いてくれない運命。でも、彼女を振り向かせようと努力した結果、自分が成長できたんだからいいじゃん! ってトコなんだけど。まぁ俺の場合は、その無駄な努力たる「力をつけるところ」から、まず始めたらどうなのよ!? って感じなんだけど。(笑)(泣)
黛さんとの勝負では勝った悟だけど、みゆきの夫すなわち自分の兄・誠(原田龍二)には、彼が不在だというのに勝てなかったね。絶妙なタイミングでメールが届いたり、花束が届けられたり......が、ラストでは、誠の身に何かが起こったという連絡が!? 大怪我した? 死んじゃった? それ以外思いつかないよ! (笑) しっかし新庄家の人々は、死んじゃったり大怪我したり、健康面では恵まれない星の元にいる気がするね。
明菜(財前直見)と石崎さん(上川隆也)の温泉入浴シーンって、あれ(明菜の妄想)だけなの? うーん不完全燃焼! (笑)
中小企業のみなさんは、幸運にも六本木 No.1 クラブのホステスたちのもてなしを受けられた訳で、そりゃあ嬉しいわな。社長さんは若女将(菊地麻衣子)にすごく感謝していて「来年も来ますよ!」と言っていたけど、でもそれって、若女将の心遣いがお客様に届いたって訳じゃないし、来年は明菜たちは居ないんだよよねー。
ま、とにかく今回は、若女将が「お客様に満足していただけること」に喜びを感じたことと、大きな問題を従業員みんなと乗り切ろうとして絆が強まったことがポイントだし、明菜も「これからが本番よ!」というようなことを言っていたけどね。
でもなんか、感情に流されてポイントがうやむやだった感じ。中小企業の人たちも「来年も明菜たちが居ること」に期待しているようにしか感じられなかった。そうねー、例えば、失敗連続の若女将がさりげなくお客様にしてあげていた小さなことを、社長が「そう言えば...」と思い出してくれたりとか、そういうほんの小さなことさえあれば、「これから」に繋がってとてもスッキリしたと思うんだけどな。
いきなり「1年後」スか......前回に心配していた吉田さん(山崎銀之丞)は、すっかり「おつとめ」を終えていたりして。ふーん。
1年後には、すっかり人気芸能人になっていた矢吹くん(押尾学)だけど、黒系の服装にサングラス程度じゃ、あんまり変わった感じがしなかったよ!? 見ていた女性たちはどう感じたのかなぁ。例えば、ありがちだけど、髪をビシッと固めていたり額を出していたりすれば、もう少し「変わったね! 1年経ってる!」と感じられたかも。
恭子こと江角マキコさんは、毎日の日課であるジョギングシーンがあったけど、あの姿が妙に似合わないと感じたのは俺だけかな? 病院での白衣 & メガネや、矢吹くんに呼び出されてお店に向かうときのタイトスカートとかは、相変わらず超キマッてるんだけど。
で、最後は「鉢合わせ」ですか......なんか妙に須賀さん(藤木直人)が、こじんまりとしたいい人に見えてしまったのは、今回矢吹くんがストーカーまがいに恭子さんに迫っていた反動かな? 次回予告によると、須賀さん×真理子(米倉涼子)シーンまであったりして、こりゃーすっかり「ビバリーヒルズ青春白書」状態(レギュラー内カップル組み替えで話を繋ぐ)だねっ! (笑)
「本当は一緒にいたい! でも一緒にいると、相手を苦しめてしまうから......」
そう思って実家に戻った薫(永作博美)だったし、そう思って引き止められなかった浩介(緒形直人)だったけど。
最後には、やっぱり二人で一緒に住むことに。とりあえず、良かった良かった。
亡くなった高原母は、男運が悪かったんだね。彼女の話を聞いていると、女の子たちがよく言う、自分と合わなかった(←自分が相手に厳しい)という意味での「男運が悪い」とは違って、本当に男運が悪かった感じ。浩介と学(小栗旬)をほっぽらかしたときも男を待っていたらしく、しかもすっぽかされたとのこと。待ち合わせのブッキングで、子供より男を選んだのは確かに罪なことだけど、でもそのあとに形振(なりふ)り構わず懸命にフォローしていたら、子供たちとのこんな深い断絶は避けられたはず。だけど「こんな酷いことしたんだから、もう会えない...」って思ったんだろうな。生きるのが下手な人だったんだね。でも最期に、子供たちに気持ちが通じたのだから、幸せに逝けたんじゃないかな。
一時は暴走しかけた島田さん(寺脇康文)だけど、薫に対しては「心の中で想い続けるのは自由だろ?」ってことで、以前のように「陰ながら応援」する立場に戻ってくれた。そんな彼に、薫の同僚二名が、薫ブランド洋服のインターネット販売＠会社外活動に「協力したい」と申し出てくれたし。うーん島田さん、やっぱり今の方があなたらしいよ!
植物状態の夫との、恐らく最後になるであろう人工授精を終えた桐野さん(室井滋)。(「最後」とは、精子の運動率低下により今後は担当医が施術を拒否するだろうという意味) 彼女は「今度は絶対だ」と確信しているし、こういう思い込みはけっこう本当になることもある。俺も信じてるよ。「今度こそ絶対だ」って。
ラストでは、薫の妊娠が判明! ドラマ内の時間経過はよくわからないけど、誠実な浩介のことだからアルツハイマー判明後はちゃんと注意していたと思われるので、きっとそれ以前に出来ていたんじゃないかな? 薫と浩介の子供、つまり ひまわりちゃんが無事産まれることが最初から保証されているのは、安心できる反面、ハラハラ要素がちょっと減ってつまらなかったりして。
でも、ひまわりちゃんも将来、遺伝によってアルツハイマーが発症する恐れはあるんだよね......その点もきっと言及されると思うけど、二人はそれをどういう風に捉えるんだろうね。
前回に「美咲(中山美穂)と池谷くん(加藤晴彦)は長く続かない」って書いたけど、その通りどころか予想以上に早く別れが来たねー。でも「どちらからともなく」というのはハズレで、池谷くんの方が、半年前に別れた彼女から「やっぱりあなたじゃなきゃダメなの」と言われたことがきっかけだった。うーん、男ってバカだよねぇ。こんなんでコロッと行っちゃうんだから。優しい男がやらかす酷い仕打ちのパターンだね。
「美咲さんは俺にはもったいない」とか「美咲さんは独りで生きていける」とか「彼女のことは放っておけない」とか。もう全視聴者が痛感している、オブラートに包んでいるようで実はより相手を傷つけてしまう「別れ」の言葉の数々......脚本の北川さんが、わざと狙って言わせているように感じたよね。俺も何度言われたことか。(泣)
美咲が康(豊川悦司)に話していたときに、あっという間に終わっちゃった恋を病気の早期発見に喩えていたのは、「エッチする前だった」という意味だと思うけど、まぁそれが、不幸中の幸いと言うか何と言うか。
結局美咲は今回も「自分の方の気持ちが冷める」ということは経験せずに済んだね。それどころか、不意に始まった恋にも関わらず、すっかり池谷くんに入れ込んで、気持ちをどんどんエスカレートさせていたという。もしかしたら美咲の場合は、どんなに恋が長く続いても、「自分の方が先に冷める」ということがないのでは? と思ったり。相手を想う気持ちの持久力という点では、誰にも負けないんじゃないかな。なんか俺に通じるものを感じて、共感してしまったよ。そういう点では、悪い意味で合格! 「ご愁傷様」という意味で。(笑) もちろん「客観的に見て美人」と言ったあたり、俺には真似できない部分も多いんだけどさ。(苦笑)
「相手に伝えたいという気持ちを抑え込んでいると、やがて何も出て来なくなる」......うーん、その通り。でも、そうやって抑え込んでいる方が、相手にも他人にも迷惑をかけずに済むのも事実だったり。結局そうすることで、日々を平穏に過ごせているんだよなぁ。
香乃(優香)の田舎(茨城)に逢いに行った鍋友くん(香取慎吾)。「朝一の電車で待ってる」というのは、香乃にとっては微妙だったかも。鍋友くんがハッキリと「プロポーズだ」と言ったり、本当に「今ここで連れ去る」ということをしたら、香乃も思い切って身を任せられたと思うけど、鍋友くんは、敢えてなのか、本当に自信がなかったのか、冷静に考える余裕を香乃に与えていたね。うーん「敢えて」かな。
次回予告は荒れ模様。美咲が康に「先生はそんな気持ちであたしを見ていたんですか!?」とか言っていたり。そう言われても、好きでもない人のために親身になったりしないんだよね。少なくとも、俺の場合には。
破れかぶれな沙多子(黒谷友香)は、マリ(富田靖子)に想いを寄せる丈くん(鈴木一真)まで巻き込む始末。「マリさんと貴方(=丈くん)。北沢さん(阿部寛)と私。」と言い残して沙多子が去ったあと、「迅人(阿部寛)は私のものよ!」と怪しく微笑む美奈(加藤貴子)。おお、ついに動き出したか! 期待大だ! (笑)
あかり(藤原紀香)と嵐(大沢たかお)の方は、前回の予告で感じられた逃避行ぶりに反し、意外に中途半端な印象。「二人で地獄に堕ちてもいい」と言う嵐に対して、嵐の父が「妻を地獄に落として、二人で極楽に行こうって話じゃないか!」と釘を刺したのはナイス! そうだよその通りだよ。「地獄に堕ちる」なんて言いながら陶酔してるんだよね。
それにしても怖かったのが、嵐の浮気を知った母親の反応。まぁ考えてみれば、マリにとって嵐の母親は姑だから当然の反応かもね。とはいえ、マリの前ではあんなに心を痛めているように見せていた母親の「手のひら返し」ぶりには参ったな。怖い怖い。
あかりに対して「独りで生きる力をつけろ!」と言い続けていた迅人は、あかりに宝石鑑定士の資格取得を勧めていたり。確かにそうやって手に職をつければ、禁断の恋愛に溺れた彼女が生活面でまで堕落してしまうことは回避できるよね。でもなー。独りで立派に生きていて、それで寂しさに打ちひしがれている人も一杯いるしねー。(苦笑)
そして、ラスト。結婚しない宣言をしていた迅人が、いきなり あかりに「結婚してくれ!」......これが彼の言っていた潮時ってヤツなのか!? 凄いねぇ。絶対真似できないよ。
※ 2001/5/31(木)以前の放送分は 別ページ です。 ※