ラインナップ(2000/１/１７ 改定): ■月下の棋士■二千年の恋■お見合い結婚■イマジン■3年B組金八先生■恋愛中毒■ブランド〜BRAND〜■バーチャルガール■ビューティフルライフ■
途中リタイア: ■モナリザの微笑(1/12放送 第1話 まで)■金曜日の恋人たちへ(1/14放送 第1話 まで)■
最初から見ない: ■シンデレラは眠らない■貯まる女■平成夫婦茶碗〜ドケチの花道■京都迷宮案内■恋の神様■おばあちゃま、壊れちゃったの?■他、時代劇・NHK■
※ 日記をつけ始めた経緯を、「ドラマ雑記(19９８年4月〜)」ページの最後にまとめてあります。※
各話を思い出すのに役立つ!?「キーワード」をつけてみました。タイトル右の「KW: xxx」がそれです。
※ 2000/3/1(水)以降の放送分は 別ページ です。 ※
なんか、回を増すごとに、光太郎ことユースケ・サンタマリアのファンが増えている気がするなぁ。オレでさえ、感じ入っちゃったもの。
ノアノア(産まれることなく亡くなった赤ちゃん)を失った美津子(黒木瞳)に対する俊彦(阿部寛)の行動・言動......「お願い、独りにして。」と美津子が言うと、黙って部屋を出て、階下のソファでじっとしている。手術のために病院まで送ったとき、入り口で「ここでいいわ。」と美津子が言うと、その通りに見送りつつ「美津子! 愛してる!」と叫ぶ。術後の美津子を見舞ったとき、「美津子さえいればいい。」と言う......その、相手の気持ちを尊重した距離感は、絶妙だったね。本当に愛しているんだなーと思った。
サラリーマンの宿命か、洋平くん(中村俊介)は仙台に戻ることに......会えなくなるのはもちろん、仙台には貴子サン(高峰陽)もいる。有羽(深田恭子)の不安も絶頂だね。
観衆の目にも明らかな誘いの「銀」に、敢えて乗ってみせる刈田升三(寺田農)。技術を極めた棋士たちにとって、まさに将棋盤は人生の縮図であり、心と心の勝負になっていた。ていうか、将棋がよくわからないオレにはそう見えた。(笑)
そして刈田は最後まで、自分が氷室将介(森田剛)の父だとは言わなかった。一生言ってはいけないことを決して言わないその「生き方」にも感動したね。
酸素マスク着用で現れた大原(中尾彬)は凄かったねぇ。ただでさえ勝てない対戦相手も、勝負以前にその迫力でチビりそうになっていた。そして次回はいよいよ、氷室v.s.大原戦。
情報を得たい一心で怪しげなホームページに登録してしまう理得(中山美穂)は、騙されやすーい女性だね。ボスの指示で安泰と思われた理得の命も、ナオミ(Fayray)が「私情」を挟むと、相変わらず危険だったわけね。ナオミは一度、化粧品か何かの営業としてビッグマウスを訪問していたと思うけど、騙されやすい理得は、そんなことも覚えていないみたいだし。
理得(中山美穂)がナオミから逃げ出すとき、大きい方のカバンを置いて行ってしまった。中身が散乱しているそのカバンを見て、ナオミがなぜ理得の動きを疑ったのか......ビデオを一時停止してみたりしたけど、カバンから飛び出ている青いモノが何かもよくわからなくて、イマイチ理由が不明だったんだけど。
またもや手を握りあって走る理得とユーリ(金城武)に、前回紹介した女性は、またもやときめいていたそうです。(笑)
柊二(木村拓哉)に直接会って、「杏子(常盤貴子)から身を退いてくれ。」と告げる兄・正夫(渡部篤郎)......妹を思うあまりのその行動は、確かに一理あるし、今まで様々な辛い局面から杏子を守ってきたに違いない。でもその分、杏子から人間らしく生きるチャンスも奪ってきたんだと思う。杏子の母が言っているように、辛くてもグッと我慢して杏子の思い通りにさせて見守ってあげることも必要だと思うんだけど......
既婚と言うことで安心させてくれた柊二の幼なじみ(小雪)は、実は離婚を決意していたんだね。柊二も思いが残っているみたいだし、果たしてどうなることやら。
宝石デザイナー・純子こと未唯さんの迫力は、彼女らしかったねぇ。ああいう妖艶な路線では、もう右に出るものはいないという感じ。その異次元調の心象世界は、東映の戦隊モノを彷彿とさせて、彼女がバスト強調コスプレじゃなかったのが不思議だったぐらい。
ただ、VR した世界の怖さで言ったら、前回のエンクミに VR した時の、赤ん坊時代の風景が圧巻だった。画像の初期化が済んだ時点で、辺り一面真っ暗だったというアレは怖かったぁ。
リサ(榎本加奈子)が瀬名(陣内孝則)の企みに気づき、逆に瀬名も気づかれたことに気づいた。目的は「パスワード」......もちろんプロテクトは何重にも掛けてあったんだろうけど、 VR 2000 が正常動作していることから、そのほとんどは解除済みだと思われるし、リサの指紋とか声紋とかも既に取得済みだと考えていい。最後のパスワードが解除されると、何が起きると言うんだろう......
次回は、先端技術に常に付きまとう「人の尊厳」にかかわる問題。どう描かれるんでしょうね。
デラを除く 3B 全員が、高校受験に合格! デラにもまだチャンスは残されている。もちろん健次郎も、無事合格。今度こそ、手続き忘れないでよー。＞ご両親
ところが健次郎の兄は、母から逃げたいあまりに、今度は健次郎に直接、救いを求めてきた。「1年ぐらい、留年してくれ。」だってさ。つらい監禁生活を経ても、彼は何も学んでいないんだね。悲しいよ。
寿司屋の息子の彼は、小さな旅に出た。それはほんとに小さな旅だったけど、彼にとっては大冒険だった。寿司屋を継ぐ覚悟を決めた彼が金八先生(武田鉄矢)に見せた明るい表情は、ちょっとできすぎな感じがしたけど、あの年代にとっての事の重大さというものを感じさせてくれたね。
学力偏重が空回りして第一志望に落ちた彼は、金八先生(武田鉄矢)に勧められたフレックス的な高校の受験会場で、新鮮な出会いができた。提灯づくりを目にした彼の素直すぎる喜びは、ちょっとできすぎな感じがしたけど、出会うもの全てに喜びを感じている様子が見れたことには、安堵感があったね。
もし彼が、うまいこと第一志望に合格しちゃって、学力偏重のまま社会人になっちゃったりしたら、不幸な大人になったかもしれない。ここでつまずいたことは、逆に良かったんじゃないかと思えたよ。
一流企業、一流大学、一流高校、一流中学、一流小学校、一流幼稚園......子供の幸せを保証するためのこの帰納法による強制が、何の保証にもならないばかりか弊害も大きい、ということに、いい加減みんな気づいてもいいと思うんだけどなぁ。
ついに暴走する荻ちん(岡本健一)。美雨(薬師丸ひろ子)を抱きしめるなんて、まさに意味なしの極み。それは優しさじゃなくて、自分の罪の意識を癒すための自己満足行為だよ。
かたや創路先生(鹿賀丈史)は、美雨に対して本気で覚悟を決めたようだね。でもその一方で、退職金を渡した秘書さん(櫻井淳子)の暴走は加速するし、嫁の嫉妬が爆発するし......クラブのママは、美雨に昔の自分がダブって、美雨に優しくなったけど。
基本的に創路先生を取り巻く女性陣は「派手さが命」だから、地味ぃーな美雨に創路先生の心が持っていかれることは、自分の存在意義を脅かすことでもあり、何よりも許せないことのようだね。
宗一朗(市川染五郎)に年齢差10歳の重さを痛感させる碧(今井美樹)。先んじてるものにしかできない、ある意味でズルい「あなたにはわからない」攻撃も炸裂して、なかなか感じ入ったのだった。
ところが宗一朗は、店中に響き渡る声で、堀口(吉田栄作)もいる前で、碧に戦線復帰宣言。店中の人が拍手喝采ってなんだそりゃ。まぁギャラリーは、「いいぞ、もっとやれー、ヒューヒュー!」って面白がってるだけなんだろうけどさ。だいたい、「戦線」ってぇのが、男の独りよがりな感じで面白くないねぇ。それに、堀口 & 碧 & 宗一朗という美男美女揃いでそれなりにカッコついちゃってるのがまた面白くない。ていうかひがみだけど。
自分の失敗までも逆手にとって戦略練り練りの堀口に対して、単純に猪突猛進な宗一朗。さて、どっちが「勝つ」ことやら。どっちでもいいけど。碧さん、両方とも振っちゃえ振っちゃえー!
碧の父(宇津井健)が、娘の結婚を願ってしまう親の気持ちを切々と語るところは、なかなか実感がこもっていたと思うぞ。藤原紀香の「出た! 結婚話や。」の一方で、妹にそんな話をちっとも持ってきてくれないウチの両親。ちょっとはがんばったらどうなの? と思うぞ。もちろん妹は断るだろうけどね。(笑)
光太郎(ユースケ・サンタマリア)が、自分の優柔不断さと事なかれ主義を乗り越える話。
光太郎と節子(松たか子)は、互いの言葉で自分を変革しようとしている点において、結婚はともかくとしても、いい関係であることは間違いないね。
ミカ(さとう珠緒)は、強い男と占いに弱かった。
恭子(川原亜矢子)は、一昔前風のチープな昼ドラ(by 野猿 feat. C.A.)にときめいていた。
次回は、「お見合い結婚」というカタチの是非を問う話らしい。ある意味いろんな困惑にケリをつけてくれる「肉体関係」が、二人にはまだないよね。二十代同士だと特に、この問題って大きいだろうなぁ。二人に婚前交渉があるのかどうか、ちょっと興味あるよ。下世話だけど。
「娘(深田恭子)と関係を持った男」として、母(黒木瞳)と初対面する洋平くん(中村俊介)。ドキドキもんだよね。わかるなぁ。(遠い目)
つまずいて階段から落ちて腰を打って流産、というのがドラマにありがちなパターン。だけど美津子さん(黒木瞳)の場合は、赤ちゃんはお腹の中で自然に息を引き取っていた。ショックは大きかっただろうね。事実を知った時の俊彦(阿部寛)の行動が楽しみだよ。
やっと思い通りの焼き物ができたばかりだった貴子(高峰陽)は、妻子ある師匠を好きになってしまったばかりに、夢は途絶えて、田舎へ帰ることになってしまった。有羽(深田恭子)がいなければ、洋平くんは貴子の全面フォローに入っていたかもしれないけど......もしそうなっても、同情発の関係は不幸だったかもしれないけど。
秀逸! この枠ならではのダイナミックな展開が炸裂していた感じ。
自分が書いた 2日目の記譜を「捨ててくれ。」と真由美(山口紗弥加)に託す氷室(森田剛)。それを見たがる記者仲間の前で、記譜を破り捨てる真由美は、氷室たちが大切にしているものを理解している。氷室に出会う前に比べ著しく成長した真由美は、今後の彼らの戦いを看取る人間として相応しい。
心臓に爆弾を抱えた大原(中尾彬)の、名人位に掛ける執念のすさまじさ。石丸千代子(川島なお美)の言葉で、見失いそうだった本質を取り戻し、覚悟を決める。そして、最終第七局終盤での執念の一手。まさに「将棋の神」が降り立った瞬間だった。
その完璧な一手をあざ笑うかのように、時間稼ぎに走った滝川(田辺誠一)。この執念もまた、名人位を争う人間のなせる業。この執念を、「将棋の神」はどう見ているのだろうか。
そしてついに、氷室と滝川に対決のチャンスが巡ってきた。と同時に、氷室の生い立ちの謎も明らかになりそう!? うーん、次回が待ち遠しいぞ。
佐伯(宮沢和史)が掴んだ「使える情報」。それを読んだ理得(中山美穂)の、腰砕けの反応。それが明かされるまで、そこには日本人皆殺し的な残酷な計画が記されているのではと思っていた。しかし実際には、それよりも残酷なことが記されていたのだった。
12/25 発表の情報、すなわち、ユーリ(金城武)が弟を自分の手で殺してしまった直後か、もしかしたらそれ以前に、ユーリの家族は処刑されていた......理得がユーリの家族になんとか連絡を取りたいと願ったのと同様、オレも、ユーリの行動次第で運命が左右されている家族の生存を信じて疑わなかったから、ショックは大きかった。今回現れたボス的人物が「弱みは残せ」と言った裏に、こんな事実があったとは。
その国なりの思想というものに、なんとなく同情の余地はあるのかもしれないと思っていた。しかし、それを為す者たちには、思想を建前にした残忍さがあった。国は違っても、その残忍さは世界共通なのかもしれないと思うと、あまりの無力感に打ちのめされそうになる。
事実を知ったユーリは、自分の国でも日本でも「抹殺対象」であり危険な立場に置かれたのは確かだが、それ以前に、ユーリがこの事実に打ちのめされずに持ちこたえられるのかどうか。理得は彼に何ができるのか。
ところで、理得って「りえる」なのね。
今回はついに、サトル(西川貴教)が折れた。負けを認める敵キャラの潔さは、まさに東芝日曜劇場らしさ!(←最近こればっか) この方程式で行くと、今回現れた柊二(木村拓哉)の幼なじみ(小雪)も、終盤には潔く身を退いてくれると楽観視できるね。
柊二に出会ってから、今まで願わなかったこと......柊二に駆け寄りたい! とか、手を繋いで一緒に走りまわりたい! との想いを抱くようになった、と言う杏子(常盤貴子)。自分で自分に課した制限を突き破ろうとする心の衝動は、まさに愛の力。
さて、才能アリアリで女の子にモテモテの、まさにキムタクらしい主役・柊二に、今後どこまで感情移入できるのだろうか。ちょっと不安。
レストランでの正夫さん(渡部篤郎)と佐千絵(水野美紀)のやりとりは、オレの身内でも好評! 主旋律から離れたところで、ほのぼのと愛を育んで欲しいね。
いやぁ、エンクミはいいねぇ。歌は上手かどうかじゃなくて、ハートよハート。
遊井亮子さんは期待通りの嫉妬キャラで、しかも殺されちゃったね。
今回のトピックは 2点。まずは VR 2000 のフィードバックによるリサ(榎本加奈子)の負傷。「これ以上 VR すると、失明するかもしれないぞ!」とのセリフもあり、第2話の日記でのオレの期待に近かった。おまけに次回は、命の危険までいっちゃうらしいし、楽しみだよ。
そしてもう 1点は、ついに見えてきた瀬名先生(陣内孝則)の陰謀。リサの記憶の断片を聞いた後の、陣内孝則さんの超怪しい目つきがサイコーだったね。判明した記憶は定期的にメール報告されていて、裏に黒幕がいることもわかった。誰が黒幕なのかも楽しみだねぇ。実は母が生きていたっていうのもアリかなぁ。あ、篠井英介さんだっていうのはナシにしてくださいね。ベタすぎるから。(笑)
健次郎の両親の不甲斐なさは、せっかくの合格までフイにさせてしまった。健次郎と話すとき、自分の弱さを受け入れさせようとする父親......情けない。母親はさらに重傷。
健次郎の兄を引き受けた院長が出した結論は、「病気のために帰国したことにする」......健次郎のためにもすべてを明らかにすべきだと考えていた金八(武田鉄矢)も、その折衷案が兼末家との長いつきあいの中で悩み抜いて導き出されたものだと感じて、不本意ながらも従わざるを得なかった。健次郎に残ってしまう苦しみは、自分が何とかしなければ、と強く決意しつつ......
オレにもわからなかった「2万円貸せ」の微妙な心理が、ついに語られた。明快な因果関係のない彼の行為が、こうも長い時間をかけて描かれてきたことに感動を覚えるとともに、わかりやすい理由を求めていた自分を恥じた。殺人であろうと、そこに明快な因果関係が示されれば腑に落として安心してしまう、オレを含めた大衆心理の怖さ。「結果には必ず説明のつく原因がある」という先入観のおかしさは、自分自身のことを考えてみれば、すぐわかることなのに。
知らない方が幸せなことを、どんどん知ってしまう美雨(薬師丸ひろ子)。荻ちん(岡本健一)に届いていた藤谷(寺脇康文)の転居届を偶然見てしまうなんて、運命としか言いようがない。
元夫・藤谷には、お腹の超大きくなった彼女がいたんだねぇ。藤谷の言葉を信じたかった美雨の気持ちも、真珠のネックレスで打ち砕かれて......「誰か、私を止めてよ!」という叫びが悲痛だった。自分を捨てた相手が、新たな幸せを手にしている......左脳で「認めなくては」と思っても、右脳がそれを許せない。そんな自分を取り繕う難しさ。わかる気がする。
美雨を止めたのは、創路先生(鹿賀丈史)だった。今までつき合ったタイプではない美雨に惹かれている彼は、美雨を嫉妬に走らせる女性関係から見ると「適した相手」ではないのだけど、彼の度量の深さは、その全てを乗り越えさせてくれそうな気がするよ。
それに、嫉妬に狂い悪行三昧の秘書さん(櫻井淳子)を救えるのは、美雨かもしれないしね。
堀口(吉田栄作)が初めて経験した挫折は、持ち上げられるだけ持ち上げられた末の、落差最大のものだった。「誰かがいてあげなくちゃいけない。それは私なんだ。」という碧(今井美樹)の想いは、本当に純粋な友情なんだと思う。でも結局その想いは、友情の範疇に留まれなかったのだけど......癒しをカラダに求めてしまうのって、しょうがないのかなぁ。もちろん堀口には、「やり直したい!」という強い願望もあったんだけどさ。
冷静に考えると、碧も宗一朗(市川染五郎)もモテモテだねー。贅沢な悩みじゃないの? とか、ひがんでしまったりして。
節子(松たか子)が酔った勢いで話し始めた、過去の男遍歴。思いっきり惚れてフラれた男、成り行きでつき合った男......光太郎(ユースケ・サンタマリア)が受けたショックは、遠い温泉宿の部屋に突然、田沼さん(今井雅之)やミカ(さとう珠緒)が現れても、何も感じないほどだった。誰も話を止めることができないまま、なぜかなされる反復確認は、まさに暗記に最適。
東京に戻り、光太郎が悩み抜いて導き出した結論は、好感度アップでファン急増間違いなしのものだった。多くの女性が光太郎の言葉に感じ入ったと思われるが、どうでしょうか?
次回は、光太郎の側が責められる番。でも、飲み屋のネーチャンに付きまとわれているだけで、節子と同罪に問われるなんて、ちょっとかわいそうに思ってしまう。確かにキッパリ言わなかったという罪はあるけど。やはり女性にとっては、それでも重罪なんでしょうか?
確かに仕組んだのは母・美津子(黒木瞳)だけど、まさか一晩でいきなり最終段階まで行くなんて、当の母も思ってなかったみたいだね。有羽(深田恭子)がエッチしてる様子ってのも、あまり想像したことなかったみたいだし。オレも考えただけで頬が赤らんで、「考えちゃイケナイ!」と思ってしまったよ。
憂いのある目尻からして不幸キャラな貴子(高峰陽)は、ますます洋平(中村俊介)無しでは生きられない状況に自分を追い込んでいる。貴子の電話を受けて、有羽に「後で電話する」ことも忘れてしまう洋平の単純さは、まぁ彼の良さでもあるんだけど、ちょっと罪深いね。
それにしても、俊彦(阿部寛)は頼もしいねぇ。ただでさえ好きな阿部寛さんが、より好きになってしまうよ。ところで、後輩のカメラマン・奥山くん(鈴木一真)は、まるで有羽に惚れそうな勢いを見せてるね。一悶着あるのかなぁ。
大和岬こと雛形あきこさんは、期待通りのキャラでしたねー。そんだけ。
テロ集団の行動パターンから言って、理得(中山美穂)を密かに消そうとはしても直接接触することはないだろう、というのが、警察を初めとした犯罪を分析する側の認識。これはこれで、今まで大いに成果を上げてきたのだろう。しかし独り、必ず理得に接触してくると確信している佐伯(宮沢和史)。彼の勘は、女性の勘を越えている!?
最新の起爆装置を使おうとせず、起爆装置の手作りに没頭して気持ちを紛らわしていたユーリ(金城武)。その気持ちの揺らぎが計画に影響することよりも、ユーリの気持ちが自分に向いてくれないことにわだかまりを感じているナオミ(Fayray)は、その装置を理得の元に送りつける。爆発までに 3分の猶予を持たせたのは、どういう気持ちなのかわからないけど、結果的に失敗だったね。
「ここにいてはダメだ。逃げよう!」と理得の腕を掴んだユーリ。あてのない中で、どこに行こうというのか。腕から徐々に、手と手を握りあう状態になり、走り続ける二人......
「金城くんと手をつなぎたーい!」とは、波瀾万丈の人生の中、いまだに情熱的恋愛への夢をもち続けており、かつ、いいオトコに目のない、とある素敵な女性のお言葉でした。(^^;
正夫(渡部篤郎)と佐千絵(水野美紀)のやりとりってば、もう。
好きな相手なら、プレゼントがパチンコで取ったものでも嬉しいすか、やっぱ。でも、とっさに「私、香水使わない。」と言ってしまうあたりは、佐千絵らしさですかね。
「香水の代わりに、触れてもいいですか?」って、取り敢えずみぞおちの辺りを触れてどうする!? つづけて「抱きしめてもらってもいいですか?」って、やっぱり恋愛の主導権は女性なのね。
かたや杏子(常盤貴子)は、自分が車椅子であることによるデートへの悪影響を気にして、柊二(木村拓哉)と気まずくなる。でも、お互いに率直な言葉でケンカしているから、救いがあるよね。
いろんな問題が全部うまく解決されちゃったあたり、感動、というより、感心したね。
リサ(榎本加奈子)に蘇った記憶を立ち聞きする瀬名先生(陣内孝則)の表情に、何か怪しさを感じて、疑う気持ちが芽生えてしまったよ。 VR 2000 開発にも関わっていた瀬名先生、はたして「いい人」なのだろうか!?
VR 2000 の処理で新たに 1つ気づいたのが、リサが VR した直後に、相手はまだリサの存在を意識していないということ。相手が異物感とか気配を感じた瞬間に、画像上ではリサがモノクロからカラーに変わっている。
VR 2000 の処理で興味があるのが、情報のやりとりが双方向かどうかということ。リサによる刺激が逐一相手にフィードバックされて、相手の反応を引き出しているのか。あるいは、相手の情報を一方的に読みとるだけで、あとは VR 2000 上に構築された相手の精神世界と行動パターンの中で、リサが走り回っているのか......
今までの話で、相手がリサと初対面にもかかわらず、わずかに「知ってる」様子を見せていたことから、前者(双方向)なんだろうけど、だとするとあのカメラが発する光線って怖いよねぇ。VR するリサも危険だけど、相手にも同じ危険がありうるってことだから。でもそうすると、なんでリサの側だけあんな大がかりな装置が......と思うけど、意識下の数秒間のやりとりを記憶した状態で戻ってくるためには、あれだけの装置が必要になるのかなぁ。
後者(一方通行)の場合......限られた入力情報と膨大なデータベースと統計データを元に、精神世界を推論で現実的な世界に置き換えて構築していて、あれはあくまで「エミュレーター」であって、相手の精神世界と完全に一致しているわけではない。VR するリサを危険から保護する機能も一応あるんだけど、保護しすぎると情報が読みとりにくくなるから、その辺の設定が難しい......とかなって、なんかコンピューター的に美しいと思うんだけどね。(^^;
実際は、双方の中間ぐらいかな。モロ精神世界だと、相手が念じるだけで、リサが「プチッ」と弾けて死んじゃいそうだから。
「合格おめでとう。」と声をかけた幼なじみの女の子に、初めて「あんがとな。」と返した健次郎......ちょっとジンとした。
そして、徘徊する兄が怪我をして......家に独り残された健次郎に、金八先生(武田鉄矢)から電話が入る。健次郎は、先生がすぐそばにいると気づいて家を飛び出し、今まで抑えていた気持ちをぶちまけて、門の外の金八先生に抱きつく......まんまと涙を誘われてしまった。
健次郎の両親に、思いのたけをぶつける金八。でも変なプライドを主張するだけで、あまりわかってない両親。倒れる母、役立たない父、母を賢明に介抱する健次郎......やりきれないね。
元夫・藤谷(寺脇康文)からの意外な誘いで、想い出の公園に赴く美雨(薬師丸ひろ子)。コーヒーを買いに行った藤谷の背中を、いとおしそうに見つめる彼女。どんな経緯があっても、忘れようと決意していても、いとおしかったたたずまいは、相変わらずいとおしい......その気持ち、共感できた。徹底的に嫌いになる人も多いだろうけど。
過去の回想シーンは、初回で肝心の美雨の逮捕が描かれ、回を追うごとにそのディテールが描写されていき、今回は、藤谷との美しい想い出、藤谷の優しさが描かれた。点が描かれ、点が増え、それが徐々に線になっていき、それが、見る側の美雨に対する感情移入度を、より深くしていく......秀逸だ、と思った。
「オレを許すな!」という藤谷の言葉は印象的だった。「ウソだ、ウソだ...」とつぶやく美雨だけど、徐々にその事実を受け入れていくだろう。そしてその後も、相変わらず藤谷の背中を、いとおしく感じるに違いないと、オレは思う。
京都のしみ抜きから戻ってきた 25歳の宗一朗(市川染五郎)に、抱きつけるのが 24歳の由里(佐藤藍子)で、抱きつけないのが 35歳の碧(今井美樹)。碧の秘めた思いまで見抜けずに、碧の望み通りに自分の気持ちを封印してしまうのが、宗一朗の正直な若さで、彼の封印宣言を笑顔で返せてしまえるのが、碧の身につけた悲しいスキル。
元彼氏・一仁(吉田栄作)の胸が自分を受け止めてくれるとわかっても、現実に飛び込むとき、碧は自分の甘えと罪悪を意識していたに違いない。そういう年齢なんだと思う。
自分の未熟さを打ち明けた節子(松たか子)を、あたたかく受け入れた広瀬母の優しさ。だからといって、「Hiroshi」ライターを広瀬母がなんとかしてくれるんじゃないかと、期待したオレが甘かった。ライター話は次回に持ち越しー。
ついに主婦であることがバレてしまった恭子さん(川原亜矢子)、さて、どうなるのかなぁ。
美津子(黒木瞳)が選んだ「中絶」という選択を、全面的にサポートする決意を固めた俊彦(阿部寛)。中絶手術の当日朝に電話で「オレも病院に行くよ」と伝えたとき、電話の向こうから「産むわ。」という意外な言葉が! しばらく気が抜けた後、「やった!」とガッツポーズする俊彦のうれしさが伝わってきたよ。
有羽(深田恭子)に「今晩、お祝いしましょう!」と提案した母・美津子は、やっぱり最初から、有羽と田中サマ(中村俊介)を二人っきりにしようと企んでいたのかなぁ。
ギクシャクしていた二人は、有り余る 4人分の料理をどれだけ食べられたんだろうねぇ。窓の外の雪が二人の緊張をほぐし、洋平くん(中村俊介)が初めて「有羽。」と呼んで、唇が重なって、フェードアウト。洋平くんはメガネを、どういうタイミングで外すんだろうねぇ。
幼なじみどころか、元恋人だったことが判明した本城貴子(高峰陽)に、これから洋平くんは厳しくなれるんだろうか。ちょっと心配。
滝川(田辺誠一)は石丸千代子(川島なお美)に、母まで重ねていたのねー。札束を手渡してしまう不用意さを見るにつけ、滝川が紫のバラの人より未熟なことがよくわかるよ。これは先が思いやられるというか、非常に楽しみになってきた。
次回予告の最後のテロップで、「ドラマ中での年齢制限は 32歳となっていますが、実際には 25歳です。」(←各年齢はうろ覚えです)と出たのが、一番ショックだった。現実の方が厳しいんだね......
佐伯(宮沢和史)が理得(中山美穂)の家に踏み込んできて、不審なライターを見つけたとき、成次(東幹久)はとっさに、それは自分のものだ、と言った。なんか見直してしまったというか、ヘンな気持ちになった。あこぎなことをやってきたならやってきたなりに、そういう「かばい方」が身についているのかなぁ。
「俺の名は、ユーリ。」......ありがとう、謎の工作員(金城武)! これで今後、ドラマ雑記で苦労せずに済むよ!
父殺しを成し遂げたユーリ(金城武)だけど、課せられた使命は、それだけじゃなかったようだ。「生きろ。」という父の願いと、残された使命と、理得の無償の優しさと......そのはざまで、彼が出す結論は......
正夫(渡部篤郎)の見合い相手は、車椅子の妹が居ると知って断ってきた。異質を排除することが「育ちの良さ」だという環境で育った娘......お見合いの場では爽やかな表情を見せても、異質に出会ったときにはきっと驚くほどゆがんだ表情を見せるだろう。彼女は一生、閉じられた世界でぬくぬくと生きていくことが相応しい。悲しいけど......
正夫が杏子(常盤貴子)をそんな目でしか見れない相手に憤る気持ちに、共感した。
話をたまたま立ち聞きしてしまった佐千絵(水野美紀)は、破談に対する密やかな喜びと、杏子をないがしろにされた悲しみが混じって、複雑な気持ちだっただろうね。
柊二(木村拓哉)は杏子が自分を避けていた訳を知り、杏子をドライブに誘った。杏子も心を解放した。二人が対面できるまでのちょっとした障害が、ごく普通の恋愛模様として描かれていたのは良かったと思う。
それにしても不安になるのは、2人の関係を最後の想い出として語るモノローグ。東芝日曜劇場には、不安を煽っておいて最終的にはハッピーエンドというパターンもあったから、そうなることを期待しちゃうな。
死んでしまった真理子ちゃん(←ちょっとうろ覚え)を演じていた子が醸し出す雰囲気は、なかなか真似できるものではなく、すごく惹かれた。少なくとも、一人前の女優・安達祐美さんでも演じきれないでしょう。
安達祐美 & 榎本加奈子が並ぶ図は、感慨深いものがあるね。それにしても、二人とも変わってないねぇ。
真理子ちゃんが自ら命を絶ってしまったなんて、悲しすぎる。残された友達の後悔の念を最強に増幅する事実だった。ショックが大きかった分、警察の事情聴取が済んだあとに瀬名先生(陣内孝則)がケータイに残ったメッセージを消去してみせたのが、より鮮烈に感じられた。
援助交際は道義的なことを抜きにしても非常に危険なんだよ、という警告が含まれていたのは、文部省推薦に値する? いや、人の心を一方的に覗くという究極のプライバシー侵害もやってるから、絶対無理だな。
「2万円貸せよ」と健次郎を脅していたクラスメートは、健次郎の兄のことを知らないようだった。どういう気持ちで「2万円貸せよ」と言っていたのか、わからなくなった。
推薦に落ちたと報告する健次郎に、「お兄ちゃんは受かったのにねぇ」と言ってしまう母の不用意さ、余裕の無さ。仕事を大義名分にしている父。第一志望受験の前日にまで健次郎を苦しめる兄。許されない罪を犯した健次郎は、本質的には責任感の固まり。状況を背負いすぎている彼に、高校受験という壁は厚すぎる。
高校受験に、人生最初の関門としての意味づけをする金八さん(武田鉄矢)。またもや納得させられた。自分自身はもう高校受験を経験することがないから、実感は伴わないんだけど。
美雨(薬師丸ひろ子)の事実を知って、創路先生(鹿賀丈史)が悩んでいたのは、ちょっと意外だった。「美雨を引き受けられるんですか!?」と叫ぶ元夫(寺脇康文)......引き受ける、とはどういうことなのか。妻や秘書さん(櫻井淳子)以下、全ての女性関係の整理までが含まれるのだとしたら、そりゃあ悩むかもしれないけどね。
美雨が病院で、元夫の浮気相手(奥貫薫)に「ごめんなさい! ごめんなさい!」と迫るシーンは、すごくキツくて、良かった。
「自分のチェック漏れだから」と、夜を徹して招待状の差し替え作業をした碧(今井美樹)。でも、翌朝にその封筒の束を見た由里(佐藤藍子)の気持ちは......由里はきっと、自分も呼んで欲しかったと思うだろうし、自分を呼んでくれることが信頼の証なのにと思うだろう。おまけにその晩、宗一朗(市川染五郎)も一緒だったとなると......あぁ、次回が楽しみ。
不倫も含めて数をこなしてきた碧が、宗一朗の強引なキスであんなに取り乱すとは......なんというか、三十路女の可愛らしさが出ていて、良かった。
軋轢を感じて、言い合って、後で互いに相手の言葉をかみしめて、互いに謝って仲直り。理想的な展開じゃん。心対心のレベルでは、問題のない関係になったね。
さて今後は、「Hiroshi」ライターに始まる過去のしがらみ段階に突入。取り敢えずその「Hiroshi」ライター、オレにクレればいいのに。
「貴子(高峰陽)は恋人じゃないよ。」と明るく言い切った洋平くん(中村俊介)。いきなりキス寸前まで行くは、微笑み合ってるは、前回の心配はどこへやら。「こんな展開ってアリなの?」と心で言う有羽(深田恭子)。それはこっちのセリフだって!
それ以降は、幸せな展開で、水族館での初キスに至った。ほぉー、そうなの。と思っていたら、次回予告により、前回の心配(というより期待)は次回に描かれることが判明。やったぁ!
「お母さん(黒木瞳)のおなかの中にいる子は、私が面倒を見るよ!」という有羽に、ビシッと釘を刺した母が印象的だった。有羽ほどの生活力とひたむきさがあれば安心して任せられると思っていただけに、余計に感じ入った。生活力が皆無の母だけど、こういう信念があるから「母」たり得ているんだなぁ、と思ったよ。
※ 2000/1/31(月)以前の放送分は 別ページ です。 ※