ラインナップ(2000/１/１７ 改定): ■月下の棋士■二千年の恋■お見合い結婚■イマジン■3年B組金八先生■恋愛中毒■ブランド〜BRAND〜■バーチャルガール■ビューティフルライフ■
途中リタイア: ■モナリザの微笑(1/12放送 第1話 まで)■金曜日の恋人たちへ(1/14放送 第1話 まで)■
最初から見ない: ■シンデレラは眠らない■貯まる女■平成夫婦茶碗〜ドケチの花道■京都迷宮案内■恋の神様■おばあちゃま、壊れちゃったの?■他、時代劇・NHK■
※ 日記をつけ始めた経緯を、「ドラマ雑記(19９８年4月〜)」ページの最後にまとめてあります。※
各話を思い出すのに役立つ!?「キーワード」をつけてみました。タイトル右の「KW: xxx」がそれです。
※ 2000/4/4(火)以降の放送分は 別ページ です。 ※
「魂」には鬼がいる。「魅」力にも鬼がいる。「祝」という字にはお兄さんがいる。
「洋」(俺の名)には羊がいる。でも俺は、午(うま)年生まれで獅子座。(笑)
卒業式当日、兼末家の全員は、好奇の目にさらされることを承知の上で、むしろ好奇の目にさらされるべきだと考えて、桜中学に現れた。仕事で来れなかった父親もタクシーで駆けつけたのは特に印象的。
「健次郎を 3B の教室に呼んできて!」と叫ぶ生徒たちに「健次郎の気持ちを待とう。」と言った金八先生(武田鉄矢)。呼べば確かに来るだろう。でも待つべきだ......
生徒たちが「卒業式の前に」と言っていたのに卒業式は終わってしまったなぁ、と思っていた。でも、健次郎が校長室で卒業証書を受け取る直前に、「10分だけ、10分だけ待ってもらえますか!」と叫んだとき、健次郎の、そして 3年B組の卒業式は、まだ終わっていなかったんだと気づいた。
生徒たちにせがまれ、生徒のひとりひとりの名前について、親御さんがこめた願いを(想像しながら)説明していく金八先生。いくつかムリヤリっぽい感じもあったけど。(笑)
金八 「(俺の名前)。」
俺 「はい!」
金八 「『洋』は、ひろびろとした海を表す字です。海のように大きな心で、まわりの人々を優しく癒してあげられる人になってください。」
俺 「はい!」
なんて想像したりして。
悲しい問題にぶつかった全ての人々が、それを乗り越えた姿を見せてくれたことに、感動してしまった。「立ち直れない人もいるのが現実」として描かれるドラマが多いから特に。
ドラマとはいえ、希望を見せることって大事だと思う。
大切な最終回なのに、事情あって他の作業をしながら見てしまった。
後日にもう一度、ちゃんと見直そうと思う。
一歩一歩確実に近づいてくる死と向き合う杏子(常盤貴子)、残された時間を素晴らしいものにしようと行動する周りの人々。退院後に旅行を勧める兄・正夫(渡部篤郎)に、「ビータで図書館に出勤したいな。」と言う杏子。その気持ち、わかる気がした。
時間は慌ただしく流れていく。正夫と佐千絵(水野美紀)を祝うパーティ。新しく借りた家での柊二(木村拓哉)との生活。一戸建ての家にバリアフリー化を施す様子が印象的だった。刻まれる時間の中で杏子と離れていることに耐えられず、「仕事よりも杏子と一緒にいたい」と願う柊二の気持ちに、ちゃんと釘を刺せる杏子の気持ちは、充実していたと思う。
柊二のショーの終盤に杏子は倒れた。駆けつけた柊二をとにかく救急車に乗せようとする兄と母の姿。病院に向かう救急車の中で、柊二に見守られながら、杏子は息を引き取った。
病院で独り立ちすくむ柊二の姿を見たとき、もう杏子がいないのだという喪失感がオレを襲い、最初の涙が流れた。それからは、鼻がツンとしっぱなしだった。杏子が焼かれたあと、正夫が柊二に「ありがとう。」と言ったときに、二度目の涙が流れた。
海辺に小さな美容室を開いた柊二は、壁の写真を心の中だと言った。
杏子はぜんぜんみじめじゃなかった。「どんな人生でも...」
(2000/4/3(月)追記) 見直しましたが、「病院で独り立ちすくむ柊二」はいませんでした。そこは、正夫と泣いている佐千絵のシーンでした。でも、心の中にはそういうシーンがクッキリと残っているのは、なぜなんでしょうか。
「はーい手と目と声で、べんきょーしよー!」というのは、いつの間に出てきたんだろう? 特別授業を受ける 3B の生徒たちも妙に神妙で、授業の内容も原則に立ち返ったものだったなぁ。
今の時代、あらゆる「こうすればいいのに」に対して、複雑すぎて動かしづらい各方面の「言い訳」があり、何かを改善していこうという気力を萎えさせるよね。特別授業における原則論に立った現状認識に違和感を感じてしまうのも、自分が「言い訳」に毒されているからかもしれないな。ここに立ち戻ることは必要なことだと感じたよ。
健次郎と中野先生(ラサール石井)、3B の生徒たちと中野先生は、お互いに「ごめんなさい」をした。今の時代、あらゆるしがらみのせいで、素直に謝ることさえ許されないことも多い。汚職・医療ミス・体罰問題・交通事故......非を認めることで、法の下で不利になるから。組織が体をなさなくなってしまうから......だから、特に中野先生が謝るところで、ジンときてしまった。心から謝れることは、人間にとって大切なことだと思ったよ。
堀口(吉田栄作)はホントに愛すべきヤツだし、その分別はかっこよすぎるよねぇ。
「最後に、抱くぞ。」とか、しびれてしまったよ。
Dion のマネージャー・日向さん(江波杏子)も偉いね。イマジンの奥山くんと同じで、碧(今井美樹)を手放したくないと努力した結果、碧は脱皮して Dion を捨てる決意をしてしまった。そんな彼女と握手して、ちゃんと送り出してあげるなんてさ。
橋の上で碧が「人間として」と左脳的理屈を語りだし、宗一朗(市川染五郎)に家元を継ぐ意志があるとわかったとき、あららどうしようと思ったけど、その後に宗一朗が「女と男でいたいんです!」と言って、二人で泣き出したり、別れるに別れられなかったりしていたから、良かったというか、ホッとしたよ。
家元でありかつ碧の「自分らしさ」を損なわない環境を、宗一朗は碧が待てる期間内に構築できるのかどうか......ムリかもしれないけど、その心意気や良し、という感じかな。
1年後のお見合いの席に、ケータイで話しながら現れた光太郎(ユースケ・サンタマリア)は、確かにたくましい感じがしたね。中国他の数ヶ国でのビジネス立ち上げを、きっとこの 1年間でやり抜いたんだろうなぁ。この 1年間の節子(松たか子)が、良くも悪くも、ていうか主に悪い方面で(笑)、自分らしさを失わなかったというのも微笑ましいね。
ユースケさんと松たか子さんの、顔の印象の差や、張り上げる声質の差が、見ていて気持ちよかったな。
有羽(深田恭子)に対する奥山くん(鈴木一真)のアタックは、有羽を羽ばたかせることになってしまった。きっと彼は彼女の成長を素直に嬉しいと感じているだろうから、その傷心ぶりには感情移入してしまうなぁ。
「優しさは、うまく使わないと、人を傷つけるんだよ。」......貴子さん(高峰陽)のこの言葉も良かったね。そして自ら身を退いてみせる貴子さん。彼女は本当に、洋平(中村俊介)のことを大切に思っているんだなぁと感じたよ。
会社を辞めて、洋平くんのいる仙台に行くけど、でも一緒に暮らさないで独りでがんばろうとしている有羽にも、むちゃくちゃ共感してしまったなぁ。彼女は世間知らずかもしれないけど、あの真面目さと仕事の確実さを見抜く企業はきっとあるね。
「君を殺せるわけないだろう。」......ユーリ(金城武)の冒頭の言葉が、二人の最後の時にまで、頭に響いていた。最後の障害は、組織の力ではなくて、一人の女のやり場のない嫉妬心だったなんて。でも、理不尽な大義名分を支えている気持ちって、意外にそんなものなのかもしれない、と思った。
死んじゃうっていうオーソドックスな終わり方も、エピローグ部分に二人が一切でてこなかったことで、いい感じの余韻を残してくれたんじゃないかな。
理得(中山美穂)の妊娠を知ったときの佐伯(宮沢和史)の驚き方が、何か拍子抜けしていて、妹と一緒にプッと吹き出してしまった。それ以外にも最終回では、理得に対して自分の気持ちを言いかけたり、理得なき部屋で最後を締めくくったりと、彼は大活躍だったね。
重体だったくせに子供を産んだのが納得行かないと、会社の女の子が休憩コーナーで力説していたけど、チッチッ。違うね。君はまだ、自分の愛の力にリミッターがかかってるんだよ。なんてな。(笑) 自分の論理に囚われすぎると、本質が見えなくなるよ......とか、本人は読んでないと思うから書いてますけどね。
やはりオレの周りで評判だったのは、ユーリこと金城武さんとの、手を握っての激走と、フェンスを乗り越えてのキスでしたね。いいオトコに否定的なウチの妹までがイイと言ってたぐらいだから、女の子なら誰でも憧れちゃうことなんだろうなー。かといって自分が真似しても滑稽なだけだから悲しいっすね。あのかっこよさにはホント嫉妬しちゃうな。
ところで、リエルって、ガブリエルだったのね。うーん、ナットク。
遊園地でのデート。観覧車での柊二(木村拓哉)と杏子(常盤貴子)のやりとりは、誰かと一緒に見てたら、こっ恥ずかしくて仕方なかったに違いない。(笑) こっちも、「しとく?」
兄・正夫(渡部篤郎)には見せなかった笑顔や涙を、柊二には見せていた杏子。柊二を否定していた正夫も、以前から心の中では、杏子にとっての柊二のかけがえの無さに気づいていたんだと思う。肉親であっても、逆に肉親だからこそ、打ち明けられない気持ちがあるんだね。
病院で眠れない杏子は、柊二宛の日記を付けて気を静めようとした。でも書き進むうち、会いたい気持ちが募り、さらに会いに行ける状態なのは今だけかもしれず......杏子は病院を抜け出し、柊二の元へ......「オレにウソつかせんなよ。」と杏子を抱き寄せる柊二。「お願いがあるんだ......抱いて。」と言う杏子。柊二は少し戸惑った後、その決意と意味を理解し、杏子を抱きかかえた。
手元の TV ぴあでは次回が最終回になっているけど、予告では「最終回」と明記されていなかったなぁ。どうなんだろう。
留置場に入れられ調書もまとまらず家に帰れない健次郎。彼の事情を知った 3B の生徒たちが「ザマアミロ」の気持ちだったのは衝撃的だった。彼への恨みは、休火山のように、なりを潜めていただけだったんだね。特に「かまって病」にかかっている女生徒の言葉は、胸にきつかったな。
事件直前の健次郎がどんなに純粋な気持ちだったのかは、金八先生(武田鉄矢)と何人かの生徒にしか理解されていなかった。兄の秘密を自分たちに言わなかったことを「裏切り」と感じていたり、「彼には深く反省して欲しい」と主張したり......自分の論理に執着し、他人の気持ちを量れきれていない、子供たちの、純粋な残酷さ。
健次郎についての調査が進み、警察が中野先生(ラサール石井)にたどり着いたときにはとても不安だったけど、中野先生は健次郎を理解していた。泣かされたよ。
調書がまとまらない理由は、母の証言の食い違いだった。母の切り裂かれたお腹から流れ出た血に健次郎が染まったことを、「健次郎くんを産み直したんですよ。」と表現した金八(武田鉄矢)。久しぶりにコテコテの金八節が出たね。
「性」にも「悪」にも「心」がある......漢字の構成要素で語る金八節は、さんまさんにも通じるものだなぁ。
元秘書さん(櫻井淳子)の寝返りでのばらサンの罠から抜け出すことのできた美雨(薬師丸ひろ子)だったけど、執行猶予の最終日、創路先生(鹿賀丈史)の娘を監禁したことで、ついに逮捕されてしまった。
しかし、刑務所での美雨の顔は晴れやかだった。「執行猶予を乗り切ること」にポイントを置いて見ていたオレは、彼女が新たな罪(としか理解されない救出行為)を犯すことで、晴れて放免されることよりももっと大事な「心のステップアップ」を成し遂げたことに驚かされ、感動させられてしまった。
一時は暴走しかけた荻ちん(岡本健一)だったけど、今回の奔走ぶりと、美雨から自分宛に来た手紙を「宛先が間違ってましたから。確かにお渡ししましたよ。」と創路先生に渡すという粋な配慮を見て、すっかり彼のことを見直してしまったよ。そして、このドラマ中ずっと豪快に笑い続け、美雨を魅了し続けた創路先生。その存在感も良かったね。
刑期を終えた美雨を「水無月美雨! 前科二犯! ハーッハッハ!」と出迎える創路先生。そのままシーンは、第1話冒頭のシーンに舞い戻る。第1話で男に付きまとう女性を叱咤した美雨の秘密は、これで全て明らかになった......うまく繋がったねー。
ただ、クランクイン直後に撮影した第1話冒頭よりも、クランクアップ直前の最終回の薬師丸ひろ子さんの方が、ぜんぜん魅力的に見えてしまったのは、目の錯覚ではないでしょうね。彼女はほんの数ヶ月で変化がわかるほど、女優だったんだねぇ。制作側はそこまでわかって、撮影順を考えないとね。といっても TV ドラマのスケジュールじゃ無理かな。
今回の碧(今井美樹)と宗一朗(市川染五郎)の会話シーンは、妙に芝居臭く、古臭かったと感じたよ。感情移入できなかった。お互いに激しく言い合った後、プッと吹き出すなんて、いくらなんでも......(泣)
堀口(吉田栄作)が宗一朗に掴みかかるのもちょっと抵抗あったけど、終わった後で堀口があっけらかんと周囲の客に「どーもすいません、大丈夫ですかぁ! こちらにお酒一本!」と営業マンらしく切り返したのは良かったね。あの迫力の後にこう切り返されちゃあ、周囲の客も怒りのやり場をうしなうよ。
許嫁の彼女が宗一朗の別れを受け止めるくだりも、割とジーンとしたんだけどね。
仕事を辞めなければいけない、子供を産まなければいけない......というテーマ設定には、感じ入った同年代の女性が多かったかもしれないね。
「何か僕に、隠してること、ありません?」......大畑くん(窪塚洋介)の問いに恭子さん(川原亜矢子)は笑顔で「ないわよ。」......熱い恋の終局の痛みは、彼を一回り成長させてくれただろうね。
かたや光太郎(ユースケ・サンタマリア)と節子(松たか子)の方は、光太郎の自分をかけた転職願望によって、なにやら事務的な感じに危機が訪れてる。ふぅー。別にどうでもいいけど。
たぬー(今井雅之)はあの彼女を受け止めるのかなぁ。
前回終盤から今回冒頭に洋平くん(中村俊介)が発揮した空間ワープ力は、やっぱり印象的だったので、今後ぜひパクらしてもらおうと思います。(笑)
美津子さん(黒木瞳)を心底愛する本能寺さん(阿部寛)のオーラは、やっぱりどんな女性にも魅力的なんだなぁ。愛への自信から来る本能寺さんの落ち着きぶりに、逆に不安をかき立てられてしまう美津子さんの気持ちも、よくわかるなぁ。
成長のジレンマか。今まで洋平くんとの距離感に押しつぶされそうだった有羽(深田恭子)は、今回、万難を排して彼に会いに行く行動力とともに、会えない寂しさを補完する世界の広がりをも獲得してしまった。こんな急激な成長って、両刃の剣。これから彼女を動かす衝動は、今までの彼女にあった石橋叩き能力をスポイルしてしまうでしょうね。傷つかなきゃいいけど。
詰みが明らかな対局を最後の一手まで諦めずにさし続ける気力が、滝川(田辺誠一)の強さだった。月光蝶＠∀の惑わしで、氷室(森田剛)は子供のようなミスをしてしまった。この負け方が、とても印象的だった。血みどろの戦いの終局は、実際にこんな感じなのかもしれないね。
時は流れ、今度は正式の場で、再び相対した滝川(田辺誠一)と氷室(森田剛)。
本当の勝負は、これから。
だけど、サヨナラ。
気持ちを隠してテログループに参加していたユーリ(金城武)の目的が、ユーラル穏健派の代表をはじめとする両国の人々をテロ活動から守ること、さらに最終的にはテログループを壊滅させることだったとは......もっと消極的な動機かなぁと思っていたから、感動したよ。
しかし、失敗に見せかけた救出行為の代償で、ユーリは「女(中山美穂)を殺せ」と命令されてしまった......
「いろんな気持ちがわかるんだな。」と杏子(常盤貴子)に言った柊二(木村拓哉)に同感。いろんな気持ちをわかろうと思うのがオレの信条でもあるから、杏子を人として尊敬できた。
巧(池内博之)に言葉で説明せずに、「やっぱオマエしか頼れるヤツいないわ。」と返したのが柊二らしかった。巧もそれで笑顔を取り戻してくれたし。なんだかんだ言っても信頼し合っていた二人に言葉はいらないって感じだね。
想い出の湖畔で自殺寸前だった杏子に「なんでこんなことすんだよ!」と柊二。「わかんない。」「もういいと思った。」と言った杏子がリアルだった。これからは辛い展開かもしれないけど、最後まで見守ろうと思ったよ。
本当にお約束通りの展開だったけど、すべてに決着がついてスッキリしたよ。逃亡中の開発メンバー(川平慈英・ナレーションもそうだったのね)を射殺したハナ(篠原ともえ)が死なざるを得なかったのは、加藤紀子の回にも感じたように、犯した罪をキレイに清算させてあげるためなんだろうねぇ。
VR 2000 は 3機あったんだね。
瀬名(陣内孝則)の所にあったのが、リサ(榎本加奈子)による動作確認のためのプロトタイプ。
地下にあって、最新の接続用カメラが使えたり、他の VR 2000 に接続できたりするのが、早川ひかり(村上里佳子)が開発し瀬名や匠が改良を加えて守り続けてきたテストタイプ。
BISHOP 本部にあったのが、洗練されたデザインのプロダクションモデル。
零号機、初号機、弐号機だね。(←違うって。)
零号機と初号機が逆だという意見もあるでしょうが、地下にあったヤツは消去されるときに、埋め込まれた母の人格がリサに話しかけてきたから、やはり初号機でしょう。(←だから違うって。)
しかし、3機あって母の人格が埋め込まれているなんて、MAGI っぽいなぁ。(←だーかーらー。) 母の人格が浮かび上がる点は、第1話・第2話の日記で予想した通りだったから、うれしかったなぁ。
なにもお約束通り壊さなくてもいいのに、と思ったけど、まぁいいか。
健次郎の兄は確かに健次郎のことを思いやっている。でも、その表現手段の意味のなさが悲しい......
のばらサンはそうきましたか......彼女を助けようと窓まで割った美雨(薬師丸ひろ子)の優しさなんて、ちっとも感じないんだろうなぁ。まぁ、敵そのものだしねぇ。
さて、次回は最終回。初回の堂々とした美雨に、うまく繋がってくれるか......
碧(今井美樹)に対する一仁(吉田栄作)の態度って、すごく共感できるなぁ。厳しく言うべきことはビシッと言ったり、退くところは退いたり。「何を言っても、グチになっちゃうな。」「今日はおごってもらいますよ。」......うーん、いい男だ。
「上司と部下だと言っていたのに...」とわだかまる由里(佐藤藍子)に、碧は全てを正直に打ち明けるというやり方をした。ちょっとだけ「それでいいのか!?」と思った。これからのプレスは大変だよ。
オレには碧と宗一朗(市川染五郎)の未来が見えないなぁ。年齢のことはすぐに受け止めたけど、宗一朗の実家における立場を心配していた父・哲雄さん(宇津井健)には、深くご同情申し上げるよ。きっと「娘のためなら...」と覚悟を決めているんだと思うね。
爽やかに現れた加勢大周さんだったけど、節子(松たか子)に対する一方的な告白や、ふられた後に部長夫人(ジュディ・オング)まで使っての強引なアプローチ続行など、期待通りのしぶとさを発揮してくれたね。やはり彼はこうでなくっちゃ。(笑)
節子が光太郎(ユースケ・サンタマリア)に、親や仲人の前で一発かましてくれるのを期待しちゃう気分もわかるけど、心の絆だけで繋がっている関係の危うさも気遣って欲しいなぁ。光太郎はまだ「どんな障害もどんとこい!」と言えるほど自信満々にはなれないよ。オレ的にはやっぱり、とっとと体の絆を、と思ってしまうなぁ。(←しつこいって)
熱烈なアプローチをし続ける大畑くん(窪塚洋介)に、ついに「(ダンナと)別れるわ。」と言った恭子さん(川原亜矢子)......ミカ(さとう珠緒)の「悲しいときに他人にサービスしなきゃいけないなんて、一番イヤ!」というのは、名セリフだと思ったよ。
仙台に行った洋平くん(中村俊介)と繋がっていたい一心で、ケータイを購入した有羽(深田恭子)。ケータイ同士は長距離になると一般回線よりおトクだったりするし、かかってくるのを待ちわびたり、いろんな場所でいろんなことをしながら楽しげに話していたりと、ケータイ購入意欲を刺激するのに最適なシーンのオンパレードだったね。
約束の土日に仕事で会えなくなったと聞いて「いつになったら会えるの!?」と叫んだ有羽。しかし洋平くんはその場で、「今から行くよ。」......うーん、オレまで感激! ていうか、自分も昔そういうマネをした覚えが。(笑) 東京都内だったけど。今はそんな気力ないけど。(泣) 深夜バスが東京に 6:10 着で、6:53 発の新幹線で仙台に戻るんだってー。わずか 40分の再会かぁ。ドラマチックやのぉ。
大原巌(中尾彬)は「指せない!」と苦しんで、そのまま倒れて、死んでしまった。死ぬ前にセリフやモノローグで「楽しかった。満足した。」というような遺言を言わなかったのが、複雑なわだかまりが残って、良かった。
オレも氷室(森田剛)がなぜ対局を中断しなかったのか疑問だったけど、「大原が楽しそうだったから、途中で止められなかった」という言葉を聞いて納得できた。刈田にも、大原にも、本当の意味で「将棋に勝つ」ことができなかった氷室......往年の名人たちを、若者たちが簡単に越えたりしないストーリーは秀逸だ。
滝川(田辺誠一)の「手相がない!」には笑わせてもらった。彼のもとに駆けつけた千代子さん(川島なお美)......なぜか、鏡に映った逆向きの川島なお美さんが、すごくキレイだと感じてしまったオレであった。
ユーリ(金城武)との一夜で、心もすっかり結ばれたつもりだった理得(中山美穂)。海辺で風に吹かれながら、無人島や山奥ですごす二人の姿を語る彼女の心は、まさに少女そのもの。その願いはかなり本気なのに、「そんなの夢だってわかってるけど。」と自己フォローしてしまうあたり、大人の性(さが)とか気恥ずかしさとかを感じてしまった。
しかし終盤、理得はユーリがテロ活動のメンバーであると知り、残虐さへの拒絶反応と裏切られた悔しさで、ユーリへの信頼を象徴していた手袋を突き返してしまった。
ユーリがテロ活動を肯定する発言をして理得を突き放したのは、理得がこれ以上かかわると組織レベルで抹殺される恐れがあるとわかっていたからでもある。いつか理得も、その気持ちに気づくだろう。そのとき、理得は......
ついに最初の日本人被害者が出てしまった。今後のテロ活動の行方も心配だ。うまいこと金をせしめようとしている成次(東幹久)が、身内で最初の被害者になりそうな気がする......
先週はちょっと心配したけど、最初の予想通り幼なじみ(小雪)は身を退いてくれた。柊二(木村拓哉)の潔さも含めて、やっぱり東芝日曜劇場らしいね。(←またかい)
杏子の母の話し方や言葉の選び方は、妙に雰囲気があった。シーン自体も長かったし、際立っていたね。みんな計算したと思うけど、「43分の13」って 30% なんだね。「43」とか「13」というのはきっと、同じ病気だった人々の人数なんじゃないかな。こういう数字の捉え方って難しいね。
柊二の将来を想う余り「別れ」を切り出した杏子(常盤貴子)に、「オレはクリスマスツリーの飾りじゃない。」と返した柊二の気持ちは、自分の気持ちに近くて嬉しかった。「死んじゃってもいいの?」と問う杏子に、まず頷いてみせた柊二を見て、ジンときてしまったな。「死なねぇよ。ていうかオレが死なせねぇ。」という強烈な願いもまた悲しげで良かった。
今回のセリフは、木村くんらしさ全開だったね。
先週の予告で予想したストーリー(人の尊厳の話)とは違っていたけど、でも良かった。リサ(榎本加奈子)が自分と同様に「失った記憶を取り戻したい」と悩む女性に向き合ったことで、記憶の回復が辛い結果にもなり得ることや、瀬名(陣内孝則)がそこまで考慮して VR の可否を決定していること、そして、心を覗いたからといって全てを知ったことにはならないこと(これは本当に目からウロコ)を知ったのだから、非常に意味のあるエピソードだったと思う。
それに、下請工場のボルトに対して舐めきった発言をした父親は、恨まれて殺されても仕方ないなーと感じてしまった。恨まれる立場の人間も必要だと思うけど、開き直ってその立場にあぐらをかいているだけでは偉くも何ともない。自分を恨む相手を思いやって白髪が増えるぐらいでないと、その存在に意味はないと思う。
「BISHOP」というのが古尾谷雅人演じる黒幕の名だとすると、瀬名は BISHOP に従いつつも密かに亡き早川ひかり(村上里佳子)の意志を継ごうとしているみたいだし、怪しい目つきを見せたハナ(篠原ともえ)は BISHOP の命令で瀬名とリサを監視している感じだった。初登場の川平慈英さんは BISHOP に目を付けられているようだけど、リサを拉致したりして、BISHOP と同じ目的で横取りを目論んでいるのか、瀬名と同じ意志なのか、イマイチ不明だ。
そしてなんと、次回が最終回!? 別に打ち切りじゃないよね!?
高齢者は、風邪で亡くなっちゃうんだね。そう言えばインフルエンザが流行ったとき、何人ものご老人が亡くなっていたし......
出棺のために開け放たれた縁側の窓から、太陽の光が降り注ぎ、爽やかな風が頬を撫でていく。蓋の開いた棺桶が外の空気にさらされ、全員の献花で埋められていく。遺影を中心にした昨夜の典型的な光景とは明らかに異なる空気感が、忙殺されていた心を呼び覚ましていくのを感じた。
長い間会いに行かないまま亡くなってしまった祖父の、エタノールで清められた顔を、祖母が皺だらけの手で撫でたとき、積み重ねられた愛の清らかさに圧倒されて、オレは嗚咽した。
蓋の閉じられた棺桶の重さ。ご老体ばかりの列席者の中、それを運ぶ役割ができたことは喜びだった......まるでそれに呼応したように放送された今回のエピソードを見て、思い出して、涙があふれてきてしまった。
じっちゃんが 3B の一人一人に宛てた手紙......心の支えになってくれる、大切な宝物だね。
荻ちん(岡本健一)の前で「もうブレーキが効かない。私を見張っていて!」と言った美雨(薬師丸ひろ子)のブレーキの壊れぶりは凄かった。創路(鹿賀丈史)から入った留守電を満面の笑みで聞いているし、創路に「今日はおまえの誕生日だ。」と言われても、保護士さんとの面会の約束をちっとも思い出さないし。
創路の妻・のばらサンのどうしても譲れない 1日を奪ってしまった美雨と創路。特に創路は、相手の気持ちを思いやる能力がまったくない感じ。電話で自殺をほのめかすのばらサン......次回予告ではなぜか、のばらサンの件が解決済みで創路の前からいなくなっているようで、逆に心配だよ。
発表会の開催時刻をずらした碧(今井美樹)には、拍手を送りたいと思った。もちろん身勝手ではあるけれど、プレスの責任者として、プレスのメンバーたちのフォロー能力を信じ、「いける!」という確信もあったんだと思う。そして、見事に期待に応えてくれたメンバーたち。一仁(吉田栄作)のフォローもあり、発表会は大盛況のうちに幕を閉じた。
「自分の気持ちに正直になる」という碧の言葉は共感できるものがあったけど、それというのもその言葉が、今まで自分の気持ちを押し殺してきた碧や宗一朗(市川染五郎)から出たものであればこそ。「自分の気持ちに正直に生きる」ことと単なるわがまま・身勝手を取り違えている人々が、これを見て、自分の生き方がやっぱり正義だと勘違いして、より横柄になるのではないかと、ちょっと心配になるんだよなぁ。
碧が宗一朗に「私も、あなたが好きです。」と言った後のベッドシーンは、限りなくお約束っぽかったけど、碧が上になって笑いながらじゃれ合っている様子だけ、妙にリアルに感じてしまったのは、自分の経験のせいなのか!?
※ 2000/2/29(火)以前の放送分は 別ページ です。 ※