ラインナップ(2000/５/８ 改定): ■天気予報の恋人■永遠の仔■ショムニ■アナザヘヴン〜eclipse〜■太陽は沈まない■池袋ウェストゲートパーク■QUIZ■伝説の教師■
途中リタイア: ■サラリーマン金太郎2(4/9放送 第1話 まで)■ナースのお仕事3(4/11放送 第1話 まで)■天使が消えた街(4/12放送 第1話 まで)■君が教えてくれたこと(4/13放送 第1話 まで)■ショカツ(5/2放送 第4話まで)■
最初から見ない: ■21時・22時台以外■時代劇■NHK■
※ 日記をつけ始めた経緯を、「ドラマ雑記(19９８年4月〜)」ページの最後にまとめてあります。※
各話を思い出すのに役立つ!?「キーワード」をつけてみました。タイトル右の「KW: xxx」がそれです。
※ 2000/7/1(土)以降の放送分は 別ページ です。 ※
悟郎(大沢たかお)は紀子(本上まなみ)を救うために、恨みを晴らしたい村の仲間たちと怒りにまかせて月蝕祭に乱入、多くの死者が出、紀子は飛んで消えて、戸津山を殴り殺しても虚しく、むしろ戸津山は満足気に殴り殺され、周囲は崩壊の光に包まれて......それはマルデックの末裔が悟郎に埋め込んだ「未来の記憶」の断片だった。
現実の悟郎は、何もしなかった。何も起こらず、紫の石のみが消え去り、悟郎と紀子は抱き合った。
あっさりとした幕切れだったけど、クライマックスで「何もしない」というのは割と俺の好みであり、意外にも最後に来て、良い印象が残ったんだよねー。主題歌の映像もうまく絡めてあったし、なかなか上手な締めくくりだったんじゃないかな。
散り散りになった元満帆商事のメンバーたちが、ショムニーズの誘いを最初は断り、だけど当日は集まってくる。ショムニーズの計画は泥棒。だけどフタを開けてみれば、プレゼン再挑戦へのチャンスでもあり、元満帆商事のメンバーたちは右京さん(石黒賢)を中心に一致団結、勝利をもぎ取る。千夏さん(江角マキコ)の幼なじみ(風間トオル)の秘めたる想いを絡めつつ......うーん、「ショムニ」フォーマットの王道って感じだったね。
さすがに最終回、神谷くん(沢村一樹)もしっかり活躍してたし、「油田開発失敗」新聞を絡めたシーンのリフレインという重要なポイントにも登場していたね。
制服じゃない千夏さんには見とれてしまったなぁ。特に競馬場の雑踏の中の千夏さんったら、映えること映えること。
祥子(深津絵里)は番組の私物化により(笑)、矢野さん(佐藤浩市)の背中を押した。早知(稲森いずみ)を抱きかかえ満面の笑みでスーパーを出ていく矢野さんを見て、あぁ、普段控えめな人ほど、こういうときに大胆なのね、と共感してしまった。そして、予報ではなく願いの力で、雨を降らせてしまう矢野さん。もちろんそれは、スタッフの努力があってこそなんだけど。(笑)
生まれ変わった須藤さん(米倉涼子)に打ちのめされ、立場が逆転した田口くん(矢部浩之)。しかしその結果は......これがこのドラマのラストシーンだとは! (笑) これで笑えるのも、フラれたのが矢部くんだからだね。この現象だけを味わえば、なんかすごく身につまされて仕方なかった俺なんだけどさ。(泣)
「一番初めまで戻るんだ。」......開始から CM 無しで約 30分、笙一郎(渡部篤郎)は淡々と死に至ってしまった。息をつかせない展開は、見ていて苦しかった。
彼は病院時代から、三人のまとめ役のような役割だった。嘆き叫ぶ優希と梁平をなだめ、大人になってからも優希を陰ながら見守り弟を援護し、三人が再開後も二人の相談相手となり二人のために走り回っていた。許されない過ちを犯した後も、残された娘のためにお金を用意し、「犯人は死んだと伝えてくれ。」と最期に至るまで配慮を忘れなかった。自分自身に対する救いは無いままに......
彼の幸せはどこにあったのだろう。三人で過ごした日々、母との数少ない思い出、優希を見守る気持ち......男性機能を無くし、優希に対して資格が無いという想いに苛(さいな)まれ、自分に深く関わろうとする人々を拒絶し、抑え込んでいる衝動が取り返しのつかない罪を犯させ、激しい吐血という神の最期通告を受け、もはや母と出来ることも時期はずれの花見ぐらいしか思いつかなくなり......幸せは、他人との相対で計れるものではないけど、それにしてもこの、精神・肉体・行動における閉塞感を、他人はどう感じるだろう。例えば、何にでも挑戦し飛び回ることが信条の活動的な人々から見たら......
彼の気持ちを理解できるとはとても言えないけど、彼の閉塞感には共鳴してしまった気がする。主に肉体面で......鍛えようとしても甲斐なく絶妙なタイミングで綻びるこの躰。穴という穴から、時には穴以外から、何度も鮮血を迸(ほとばし)らせた。もう血は慣れっこかも。神が俺を飛躍させないように遊んでるのではないかと感じてしまうことも多かった。こんな躰を騙し騙し、なんとか普通の社会人と同列に居られたりするあたりも、彼に共鳴してしまう一因かも。まぁ、つまらない不幸自慢にすぎないんだろうけど。
笙一郎は死んでしまった。彼を愛し、全てを捨てて彼と歩こうとしていた優希(中谷美紀)をも拒んで。それは彼の、最後の優しさ? 二人に見守られ、母の手によって死ぬことができたのは、せめてもの救い?
前回から梁平(椎名桔平)に感じられる逞しさは、叔父・叔母と過ごした一日の後から際立った。そして梁平は、笙一郎の残したもの全てを引き受けた。「私たちは、生きていいのよ。」......手紙の中で優希は言う。二人は全てを引き受け、生き続けていく決心ができている。
こういうときに言うんだろうか。「彼の分まで」と。
浅井龍二ことホンモノの「伝説の教師」・南波次郎(竹中直人)が、ミョーに説得力のある木下次郎(松本人志)の姿を見込んで、彼をニセ教師に仕立てたのね。借金返済の金を稼がせるために。そしてそのニセ南波次郎が、やっぱり伝説を産み続けてしまった訳だ。
生徒たちの前で口をつぐんだままの南波(松本人志)に、「常識」という言葉で火を付ける絹香先生(永作博美)。「人に与えられるものを一つでも持っていたら、婆さんでも子供でも教師になれるんとちゃうんかい!」という部分は、説得力があったなぁ。
無免許でクビの南波と、結局は連帯責任でクビの風間(中居正広)の前に、後任の担任と副担任、浜ちゃんと木村くん現る! (←確か昔共演してたね。) この小憎らしい二人がちゃんと教員免許持ってるなんて! と憤り、「俺も教員免許を取る!」と言い出す南波。何だかんだ言っても法律が変わんない限り教員免許は要るしなぁと俺は思っていたから、この展開はちょっと嬉しかったね。
確かに南波次郎こと松本人志さんがまくし立てた理屈は、ハチャメチャだけどミョーな説得力があったよなぁ。割と松本さんの地に近い考え方なんだろうな。やっぱ好きだわ。
永作博美さんも、今回はお堅い感じだったけど、やっぱ好きだわ。(笑)
G-BOYS と BLACK ANGELS の前にやっと現れたマコト(長瀬智也)は、初めは事件の背景を説明し、彼らを止めようとしていた。でも彼らの高揚した気持ちは治まらず......「ああぁー! メンドくせえぇー!!」と叫ぶマコト。そして、マコトの顔面とタカシ(窪塚洋介)の右拳とがぶつかり合う鈍い音が繰り返され、赤く染まる顔面と右拳が、G-BOYS と BLACK ANGELS の行き場のない怒りを吸収していった......ってキレイにまとめすぎ!? (笑)
タカシが少女に刺され、ヒカル(加藤あい)が飛び降り自殺し、マコトは叫んでうずくまり、一時はどうなるかと思ったけど、時間が飛んで、三人とも無事な姿を見せてくれちゃった。各人の振るまい方は変われど、本質的には何も変わってない池袋の街......ていうか、ヤクザの手から池袋を守った? まぁ、そんな格好いいことじゃないね。
第1話と同じくボーリング場に現れ、第1話から格段に上達した腕前を見せた横山(渡辺謙)。「横山探偵事務所 真島マコト」という名刺が、結局はメンドくせぇことが好きなマコトにうってつけなのかもね。
しっかし、加奈さん(小雪)をふっちゃうマコトって、うらやましぃー!
真犯人が超意外で「やられたぁ!」と思ったよ。なるほどぉ、彼らが真犯人だと、不可解な出来事の数々に説明がつくよねぇ。メールがひらがなだったり、一気に何十本もの矢が刺さったり、事件がきっかけで各家庭の問題が浮き彫りになったりと、ヒントはあちこちにちりばめられていたしねぇ。
でも周りの人に聞いてみると、みんな気づいてたみたい。(笑) ある人なんて第3話ぐらいで確信したらしい。俺はまんまと、大人たちの怪しさに惑わされてしまった。なんて鈍感なんでしょう。でもおかげで、最終回を楽しむことができた。わかってた人たちはつまらなかっただろうから、ちょっと得した気分。
彼らが真犯人とはいえ、これだけの組織的行動を見ると、やはり薫(内山理名)と蓮見(竜雷太)が、彼らにきっかけを与え、後藤さんが協力するようにし向けたり、ボウガンを与えたりと、いろいろと補助してきたんだろうね。そして薫と蓮見の本当の目的は、子供たちの願いを叶えることよりも、桐子カヲル(財前直見)に立ち直るきっかけを与えることだったんじゃないかな。彼女たった一人のためだけに、これだけの大事件を引き起こしたんだと思うなぁ。
大人たちの行動をずっと監視していた子供たちに対して、子供たちを救うために走り回っていた大人たち、すなわち刑事たちの行動も「見てたでしょ?」と言う桐子さん。不眠不休で走り回り苦しみ傷ついてきた刑事たちの奮闘が、意味のあるものとなった感じがして、嬉しかったな。
高野生くん(神木隆之介)にかけられた手錠は、スルリと抜けてしまった。手錠は彼ら用には出来てないんだな。突入しようとする機動隊を必死で止めようとしていた、白砂(内藤剛志)さんや小沢(生瀬勝久)さんを初めとする捜査本部の面々......どちらも何か象徴的だったなぁ。
いやぁ、それにしても、白砂さんが死ななくて、良かった良かった。(笑)
なんか一生懸命、段取り踏んでる感じ。最終回への繋ぎ? 綿引亜希美さん(室井滋)が死ぬというイベントはあったけどさ。一応、最終回も見るけどさ。
何も言わずに、ゆっくりと、深々と頭を下げる伊瀬谷慶蔵(大杉漣)を見たときには、さすがに涙があふれたよ。
直への想いを遂げるよりも、これから苦しい毎日が待っている両親を支える道を選んだ亜美(優香)。亜美が迷っているときに「気を付けていってらっしゃい。」と言った母(伊藤蘭)も泣かせる。判決後に約束の場所に来なかった亜美のことを、「彼女がそういうコで良かった。」と言う直(滝沢秀明)。いいねぇ。
慰めに来たはずなのに、直の「いい試合でしたよ。」で涙が止まらなくなってしまった桐野さん(松雪泰子)。彼女が泣きやむまで、黙ってそばにいた直。いいねぇ。
逢わなくなっちゃったけど、気持ちは繋がってる。直の書いた絵馬が、それを象徴していた。二人の気持ちは、今回の事件と裁判を通しても揺るぐことはなかった。もしかしたら、これから二人とも新たな出会いがあったりして、結ばれないのかもしれないけど、事件を乗り越えた愛は、一生モンだと思うよ。
そういや、千夏さん(江角マキコ)と梅(宝生舞)は幼なじみっていう設定があったのね。
井上課長(森本レオ)の娘と梅(宝生舞)......友達がいない者同士の共感、というのは、感情移入しちゃったなぁ。(笑)(泣)
あらためて矢野さん(佐藤浩市)に「好きです!」と告白する祥子(深津絵里)。矢野さんのどこが好きなのか、自分がどういう気持ちなのか、その全てをぶつける。そして、「返事はしないでください!」......まったくぅーって感じ。(笑) でも気持ちはわかるな。
好きなんだから「好きだ」って伝えたい。それが直接、付き合いたいとか結婚したいとか、何をして欲しいとか何をしてあげるとか、そういうことじゃないんだよね。好きって気持ちを、とにかく相手に知って欲しい。それでとりあえずは満足できてしまう。身勝手だけど、純粋な気持ち。もちろん人間は欲深いから、だんだんもっと色々なものが欲しくなってしまうんだけどね。
歳を取ってくると、付き合って将来どうなるかってすぐ考えちゃって、好きだという気持ちより、そういう現実問題が大事になってしまったりするけれど、できることなら、純粋な恋心をもうちょっと大事にしたいなぁと、俺は思っちゃうな。甘チャンだから。(笑)
矢野さんもまた律儀というか潔くて真っ直ぐだというか、早知(稲森いずみ)と祥子の二人の目の前で、「原田早知さん! 僕と一緒にジュネーブに行きませんか?」とハッキリクッキリ。驚いて「んんん」と唸ってしまったよ。でも早知は「行けません。」とキッパリ。なぜなんだか、今の俺にはわからない。(笑) 一度気持ちに整理をつけるとテコでも動かない、という女性の特質もあるけど、早知の場合はそれではない気がするなぁ。
いくちゃんこと須藤さん(米倉涼子)って、何かと強いんだねぇ。田口くん(矢部浩之)、惚れられた立場にも関わらず、尻に敷かれそうな気配。なんとなく、「ご愁傷様。」
明かされた事実......河川敷で死んだ 2人の女性のこと、奈緒子(石田ゆり子)のこと。
「奈緒子さんは違うんだ!......いや、同じだったのかも知れない。」......自分の両手を凝視する笙一郎(渡部篤郎)。「長瀬くん」「笙一郎!」「モールゥ!!」......一度は固く繋がれた手と手。だけど現実の要請が優希(中谷美紀)の手を緩(ゆる)めさせてしまう。振り返ると、笙一郎(渡部篤郎)の姿はもう無かった。
明かされた事実......母が自殺したこと、遺書は燃やしたこと。
むしろ梁平(椎名桔平)の方が、気持ちをしっかり保っていた。優希にキスするときに鳴り響いた、心がきしむ音が痛かった。
偶然の不幸というか幸福で借金を返済し終えた南波(松本人志)。「教師は今日限り」という謎、いつになくシリアスな様子、自分は無免許の教師なんだという衝撃の告白......不安気に始まったドラマだったけど、なんか今回は松本人志さんがメチャメチャかっこよく感じたし、終盤に向けて着々と盛り上がっている雰囲気だね。
横山(渡辺謙)の目的は、G-BOYS・BLACK ANGELS・暴力団×2 の壊滅だったのね。気持ちはわかるけど......「もう1人」のヒカル(加藤あい)に「リカ(酒井若菜)を殺したの」と言われて自暴自棄になってるマコト(長瀬智也)が、一体どう動くのか。楽しみだね。
「ああぁ、メンドくせえぇー!」......前回につづく今回のマコトの名ゼリフはこれかな。(笑)
捜査本部内に犯人(の一人)がいたなんて、ちょっと反則って気がしたけど、彼の部屋の様子......不遇な子供たちに癒しの場を与えようとしていた雰囲気を見ると、彼もまた被害者なのかなぁと思えて、なんか納得できてしまったよ。彼の母の気持ちを思いやる白砂さん(内藤剛志)って、白砂さんらしいよねぇ。
カヲル(財前直見)が言う「ボウガンは別人」説からすると、今回自殺した彼は、誰も殺してないのかな。死んだり怪我をした人たちって、今回の彼とは関係ないところで、自分たちが内包していた問題が爆発した結果、ひどい目に遭ってしまった感じだったし......あ、宮部は間接的に殺したかな。
中森あゆみ(鈴木紗理奈)を絞め殺す蓮見(竜雷太)を見れば、どう見ても真犯人は蓮見なんだけど、特定の学校の特定のクラスの子供たちを誘拐しまくる動機って、一体何なんだろうね。
カヲル・白砂さん・小沢さん(生瀬勝久)の 3人って、何か「温かい絆で結ばれました」って感じだね。まさかこの中にまで犯人関係者がいるとかは、もう勘弁してよねー。
暴行野郎も、矢野祥子(佐伯日菜子)が産んだ綾子(岡元夕紀子)も、紫の石な人々はみんな、自分の悪行三昧を悟郎(大沢たかお)と紀子(本上まなみ)が結ばれないようにするためにやったことだと言う。そんな大義名分があると、なんか現世の犯罪の罪深さをどうでも良くするような感じがして、ちょっとイヤかも。
綿引さん(室井滋)に接触してきた戸津山(佐藤誓)が語る真実の数々って、なんか今さらっていうか、ちょっと食傷気味っていうか、口で言われてもねぇという気がして、ちょっとイヤかも。
悟郎と紀子が結ばれることによって、紫の石関係が消滅し、地球に平和が訪れる......と見せかけて、実はそこには大きな悲しみもありそうで、紫の石の人々の言うことももっともだった......て感じになりそうな展開は、なんか「海のトリトン」の n番煎じな感じで、ちょっとイヤかも。
とりあえず「決着」を形作るため、綿引さんが暴走開始し、次回では撃たれて死にそう。
最終的には、俺、納得させてもらえるかなぁ。
法廷での南医師(京本政樹)への尋問。池澤(鶴見辰吾)の巧みな戦術に言葉を続けられなくなった桐野さん(松雪泰子)。そこに、突破口となる証言を持参して現れた直(滝沢秀明)。痛快だったね。
でも桐野さんは、直にとって最も辛い事実(なのか?)を語り始めた。母(竹下景子)を最後に手術したのは、亜美(優香)の父・伊瀬谷慶蔵(大杉漣)......病院「側」だから受け入れられそうと思っていたのに、母を「殺した」張本人だなんて......でもその真偽を追求することは、他ならぬ亜美の願いでもあり......
直と自分を永遠に断絶させてしまうかもしれない真実でさえ、直のためには明らかにしなくちゃいけない。そういう決意ができてしまう亜美。本当に、直のことを、愛してるんだね。泣けてきちゃうよ。裁判がどういう結末を迎えようと、二人の最終的なカタチがどうなろうと、亜美の愛は本物。それだけは、永遠に変わらない、確かなことだと思うよ。
客観的(に見える)テストの結果よりも自分の想いを重視するのって、難しいよねぇ。
塚原(京野ことみ)にとっては、自分がショムニのみんなに必要されていると感じたことが、大きな救いになってた。それさえ感じられない場合の気のもちようって、やっぱ難しいかもー。
別れた妻・潤子さん(原田美枝子)に電話相談する矢野さん(佐藤浩市)。「私もあなたに嘘をついたことがあるわよ。」と言われて、「どんな?」と聞くと、「なーいしょ!」だって。くぅー! 女性らしい意地悪だね。そのあとに潤子さんが独りで言っていた、「嘘? そうね。離婚しましょうって言った事かな。」(←相変わらずうろ覚え) というのも女性らしい。矢野さんはそれを真に受けて、あれよあれよという間に離婚が成立してしまったんじゃないかな。
怒濤のお約束オンパレードという感じだね。
祥子のアドバイスで、測候所行きのスケジュールをいじった須藤さん(米倉涼子)。田口くん(矢部浩之)と一緒にまるまる 1週間だなんて、だいたーん! このパワーに、田口くんはどう対処する!?
「取り返しのつかないことを!」と涙を流す優希(中谷美紀)を、「あなたは生きていいのよ。」と優しく抱き寄せるおばあちゃん。
「あなたたちに似たかった!」と号泣する梁平(椎名桔平)を、「ありがとう。」で包み込むおじさん・おばさん。
「僕には資格か無いんだ!」と泣き叫ぶ笙一郎(渡部篤郎)を、「大丈夫よ。」と抱きしめる奈緒子(石田ゆり子)。
優希と梁平は、心の解放に身を任せることができた。
笙一郎は、行き場を失った者同士の悲しい共感に沈んでいった。
今まで 3人を見ていて、笙一郎が一番しっかりしていて、頼りがいがあると思えた。でも、笙一郎が一番、気持ちを抑え込んでいたんだ。自分で自分を罰しようとして、それさえも思い通りにならなくて......そして......悲しみの再生産が、始まった。
南波(松本人志)が寝ている横で、風間(中居正広)がモノローグを声に出して言ってるのには笑ったね。
竹中直人さんが南波を救うという展開は、そうなればいいのに! と期待しながら見ていたから、まさにその通りになって痛快だった。竹中さんに助けられて、松本人志さんが目をハートマーク状態にして竹中さんを見つめていたのも面白かったね。
風間は「少年の挑発に、まんまと乗せられてしまった。」と言っていたけど、少年の方も、風間の「(俺を殺すにしても)どうせオヤジに頼むんだろ?」という挑発に、「俺一人で十分だよ!」と乗ってしまった訳で、そういう意味だと風間の方が上手(うわて)だった訳だ。それにしても風間は、刺されて、抜かれて、蹴られて、もがいてと散々で、なんだかんだで半日以上経っているのに、フツーに助かってるもんなぁ。これはちょっと現実離れしていたよねー。
若者のドラマによく居る「主人公(長瀬智也)に憧れる、女の子らしい女の子」、言い換えればマスコット的存在だと思っていたヒカル(加藤あい)が、実は事件に深く関わっていそうな雰囲気だね。最初のリカ(酒井若菜)の事件がぜんぜん進展ナシだなぁと思っていたら、今回こんなことになってきて、けっこうビックリしてるよ。
密かにヒカルに想いを寄せていたシュン(山下智久)は、マコト(長瀬智也)に対してうしろめたさを感じていたみたい。マコトに「俺のこと、キライにならないでね。」なんて、健気だね。そんなシュンがなんで殺されなきゃならなかったのか......山井(坂口憲二)の反感を買ったのならまだいいけど(←良くないけど)、ヒカルが指示したのだとしたら、悲しすぎるよなぁ。
マコトが言った「ああぁー、消えて無くなりてえぇー!」という言葉は、なぜか心に響いたよ。
妻(浅香唯)がその昔に人気ランパブ嬢だったということに腹を立てる亭主。「あなたと出会う前のことでしょ!?」と言い返す妻に「出会う前だろうとダメなものはダメだ!」と叫ぶ夫には、ちょっと反感を感じたな。過去まで遡(さかのぼ)って束縛しようなんて、あんたは相手に何を求めているんだって感じ。
高野家の防犯カメラのモニター映像は、やっぱり犯人がジャックして見ていたんだね。それにしても、相手が警備会社だとしても、日常生活を覗かれてるのって嫌じゃないのかなぁ。近所で押し込み強盗が多発していたりすると背に腹は代えられなくなるのか、最初は気になってもそのうちカメラの存在が気にならなくなるのか......
銀縁メガネの高野啓(村井克行)がココリコの田中くんに似てると気づいたら、声まで似てる気がしてきて、すごく深刻なシーンなのに可笑しくて仕方なかったよ。
なんか蓮見(竜雷太)が怪しい感じだね。彼が犯人なら、人の心を読めるカヲルさん(財前直見)にバレそうなものだけど、バレないってことは彼にも特殊能力(心を読まれないように閉ざすとか)があるのかな。前回に薫(内山理名)と一緒に現れた少年は、蓮見かもね。
紫の石は、紀子(本上まなみ)が触れたら消失した。以前にも紫の石が消えたことはあって、それはどこかに飛んで逃げていった感じだったけど、紀子の場合の映像は、石自体が溶けて蒸発して無くなってしまった感じだったよね。紀子は「紫の石を消滅させる人間」だってことかな。そんな紀子に対して、なぜ悟郎(大沢たかお)なのか。悟郎には何があるのかな。
いろいろと自分にわからない謎が多かったけど、今後はこの辺に注目して見ていればいいみたい。なんか気が楽になったよ。
かたや、謎を調べる側だった綿引さん(室井滋)までが、紫の石を手にして......いよいよクライマックスなのかな。
「法廷で会おう!」......証人尋問という全く不向きな舞台に、果敢に挑もうとする真崎父(尾藤イサオ)の姿には、ジンと来たね。しかしその証人尋問は、病院側弁護士・池澤(鶴見辰吾)の姑息な手段と心理攻撃で、はっきり言って玉砕してしまった。
「いつ終わるんだい、この裁判は......」と打ちひしがれる真崎父を救ったのは、末っ子の瑠奈(井上結奈)。俺もまんまと泣かされた。相変わらずこの子はうまいね。
裁判を通した関わりの中で、直(滝沢秀明)は桐野さん(松雪泰子)に対して、弁護士以上の信頼と、家族同然(またはそれ以上)の想いを寄せている。事務所で何か言いかけて言えず、「タバコ、吸いすぎですよ。」と桐野さんの手からタバコを取るシーンは印象的だったね。その後、また桐野さんがタバコに火を付けかけて、ハッとして止めて、直と笑い合っていたのも良かった。
亜美(優香)が母(伊藤蘭)から聞いた事実って何だろう。父(大杉漣)がその晩に何をしていたかについて、「政治家と飲んでいた」以上の事実なんだろうけど......そして亜美は、何を調べていたのだろう。恐らく、大切な両親の関係や、自分と両親との関係をも壊してしまうほどのことなんだろうけど......でも、「真崎さん(滝沢秀明)のために」という亜美の決意は固くて......辛い努力が報われて、それで失うものがあっても、直と亜美が最終的に微笑み会えればいいなって、みんな願っているよ。
佐々木医師役は小木茂光さん。事前情報がなかったにもかかわらず、何故か「やっぱりあんたかい!」と思ってしまった。彼の実直な雰囲気は、味方になってくれそうな期待を抱かせるね。思い起こせば、松雪泰子さんとは「きらきらひかる・3」繋がり。どうりで違和感がなかったわけだ。
直が大学に入って 3ヶ月は経っているから、現時点は 7月ぐらい。母・照子さん(竹下景子)が亡くなったのは、昨年の 4月。もう 1年 3ヶ月以上が経ってるんだね。
寺崎部長(高橋克実)の元妻の再婚って、最初に聞いたときから「ああ、他の人なんだろうな。」とわかったよね。復縁と思って喜んでいる寺崎部長には感情移入してしまったよ。それに、離婚したとはいえ、お互いを認め合っている元夫婦の姿って、美しくも悲しいものがあるよね。
現在は経費使い込みまくりで超いい加減な寺崎部長も、そうなったのは、過去に信念を貫き通そうとして失墜した経験があったからなんだねー。千夏さん(江角マキコ)が寺崎部長に対して、単にこき下ろすような言い方ではなく、どこかで認めつつ鼓舞するような言い方をするのは、その辺の事情を知っているからなんだろうなぁ。
田口くん(矢部浩之)って、要所要所で役立ってるねー。早知(稲森いずみ)が子供のことを告白して深刻な空気になったときも、明るくかつ客観的に分析してみせて、その場の空気を和ませていたしね。田口くんに「同じ女性としてどう思う?」と問いかけられて舞い上がる須藤さん(米倉涼子)も相変わらず可愛いし、脇役が生きてるよね。
祥子(深津絵里)の母の行動は、あまりにお約束すぎて笑ってしまった。でも、あまり意味がなかった気もするな。
早知が子持ちであるという事実を矢野さん(佐藤浩市)が受け入れていく様子は、ベストであったと言えよう。いきなり「ぜんぜん平気!」ではなく、最初は戸惑い、考え抜いた末にそれを受け入れ、早知に電話を入れるという......「僕がまだ独身だったら、迷うことなく受け入れていたんですけど」と川村さん(渡辺いっけい)に打ち明けていたのが、特に印象的だったな。
唯川幸の真実は、早知や祥子の口から聞くより前に、矢野さんが先に気づいてしまった。次回予告での「僕が愛した唯川幸は誰なんですか!?」という矢野さんの叫びは、期待通りの展開を予想させるね。
最初の頃は、現在と過去の回想シーンが無関係に進んでいる感じだった。でも最近は、母のために裏金を手にしてしまった笙一郎(渡部篤郎)の嘆きから、母から金を手渡される回想に入ったり、過去から逃げられなくなった優希(中谷美紀)から、壊れた父(古尾谷雅人)から逃げられなかった回想に入ったりと、現在と過去のリンクがどんどん密接になっているよね。
店を畳み田舎に戻ることを決めた奈緒子(石田ゆり子)。「慰謝料とか...」と切り出す先輩刑事が辛そうだった。彼女が梁平(椎名桔平)から離れようと決めたのは、彼を傷つけようとしてしまう自分が怖いから......そう考えているそばから、留守電で梁平を責め立て、包丁を携えて優希に近づいてしまう奈緒子。次回には、笙一郎にも......
当事者間で済めばまだマシかもしれないのに、当事者以外にも悲しみが広がっていることが、とても悲しいね。それは「事情」があるからといって許されるものではない、れっきとした「加害」だから。被害者にとって「事情」なんてどうでもよく、逆に「事情」の存在が憎しみを深くしたりもするし。
優希の母を殺したのは弟じゃないと言う笙一郎。優希の父の背中を押したのは自分じゃないと言う笙一郎と梁平......まだまだ悲しい真実がありそう。
ガンの女の子・悠理(黒澤優)が「(二人の漫才は)イマイチだったね。」と言ったあたりに愛を感じたな。二人の漫才の畳みかけるような展開に、俺はけっこう頬が緩んでしまったんだけど。お笑いはさすがに演技でなんとかなるものじゃなくて、松本人志さんと中居正広くんの努力の賜物なんだよね。ドラマへのお笑いの絡め方という点でも、良かったと思うよ。
今回、マサ(佐藤隆太)が一途な愛を見せていたのに対して、ヒカル(加藤あい)と付き合ってるマコト(長瀬智也)の方は、加奈(小雪)にどんどん惹かれ、ついには加奈とエッチしてしまった。浮気って許せないと思うけど、でもね......
笙一郎(渡部篤郎)＠永遠の仔 ほど深刻ではないにせよ、マコトは今まで彼女といざとなっても立たなかった。近所のヘルスの力を借りてもダメだった。なのに、加奈には立ってしまった......立たせてくれた女性って、特別なのかも。きしくも「永遠の仔」の次回(6/12(月)分)の予告では、笙一郎が奈緒子(石田ゆり子)と体を合わせているシーンもあって......
俺もかなりヤバい怪我をして入院したとき、誰にも言わなかったけど、男性機能がダメになりはしないか、すごく心配だった。大丈夫だったんだけどね。だからこの辺の気持ちって、割とわかるのかも知れない。そういうときに、加奈みたいな女性が現れたら、俺も......まあ、現れないけどね。(笑)
中森あゆみ(鈴木紗理奈)に最後の授業をさせてやろうとする白砂さん(内藤剛志)と、生徒たちの前でその授業を否定してみせるカヲルさん(財前直見)。どんな事情があろうと、犯罪は犯罪。まさにその通り。でも、「大人をそこまでいじめることはないじゃないですか!」(←うろ覚え)という白砂さんの言葉も、印象的だった。
蓮見(竜雷太)の口から、カヲルさんと高野啓(村井克行)の過去が明かされた。それとともに、薫(内山理名)が昔のカヲルさんであることもはっきりし、今まで不可思議だったカヲルさんの能力についても、それを蓮見が利用していたことも含め、はっきりと説明された。お腹の子供を殺したのも、カヲルさん自身......病院でカヲルさんの枕元に立った、薫ともう1人の男の子。男の子は誰? カヲルさんが「殺した」お腹の子? 「もうすぐ消えることができる」というようなことを言っていたけど、どういう意味なんだろう?
事件の方は、あまり進展がなかったかな。
紀子(本上まなみ)をセックス恐怖症に陥れた野郎が、医者かつ仕事上のプロジェクトメンバーとして、紀子の前に現れた。野郎が紀子に対して現在やらかしてることは、過去の件を別にしたって十二分にセクハラなのに、なぜか紀子が泣き寝入り状態なのが、どうも解せん! 騒ぎを起こすと大事な仕事に影響が出るからか、恐怖心で固まってしまい抵抗もままならないのか......おそらく後者が大きいんだろうけど、なんか不自然で、見ててイヤになった。
おまけに野郎には、加奈子(新山千春) & 例の石にそそのかされてやってるという大義名分がある。でもそれは、ドラマ世界の中でも、視聴者に対しても、なんの言い訳にもならないと思うんだよなぁ。
なんか自分でなにが言いたいのかわからなくなってきた。相変わらず謎もよくわからない、というか、謎に興味が沸かないし、とにかく見ていて気持ち良くなかった、1時間見ているのが退屈で辛かった、ということなんだけどね。やっぱ俺、楽しみ方を間違ってるんだろうね。
母(竹下景子)が当たり前のこととして日々コツコツと行っていた様々なことを、姉(佐藤仁美)はあらためて指摘し、父(尾藤イサオ)と直(滝沢秀明)はあらためてその意味に気づかされる......第1話冒頭のシーンもリフレイン......人の偉大さって、目立つことよりも、こうした地道なことの方が、心に刻み込まれるよね。
ドラマ中の裁判って、いつもいきなり核心から始まるから、初公判の淡々とした事務的な様子が描かれたのって、すごく新鮮だったなぁ。
「医療ミス」の「隠蔽」という二重の悪事が目的とはいえ、病院側は病院側で人々が心を一つにし、病院のために悪事を成し遂げようという共通の思いがあったはず。しかし、張本人の南医師(京本政樹)はそれにさえも従わず、自分の保身だけに走り、調和を乱し始めている。子供なら子供で、子供らしくしていればいいものを......まったく、救いようのないヤツ。鉄壁の病院側体制は、間違いなく彼からほころび始めるだろうね。
※ 2000/5/31(水)以前の放送分は 別ページ です。 ※