ラインナップ(2000/７/１１ 改定): ■リミット もしも我が子が…■花村大介■愛をください■合い言葉は勇気■Summer Snow■フレンズ■フードファイト■催眠■
途中リタイア: ■バスストップ(7/3放送 第1話 まで)■億万長者と結婚する方法(7/5放送 第1話 まで)■20歳の結婚(7/6放送 第1話 まで)■つぐみへ(7/13放送 第2話 まで)■
最初から見ない: ■ナースのお仕事3■21時・22時台以外■時代劇■NHK■
※ 日記をつけ始めた経緯を、「ドラマ雑記(19９８年4月〜)」ページの最後にまとめてあります。※
各話を思い出すのに役立つ!?「キーワード」をつけてみました。タイトル右の「KW: xxx」がそれです。
※ 2000/8/1(火)以降の放送分は 別ページ です。 ※
有働公子(安田成美)と古賀さん(陣内孝則)は行動を共にするようになったね。
有働公子は警察内にいる犯人への内通者が片野坂泰弘(佐藤浩市)だと思っているようだけど、きっと違うな。だって、登場人物に怪しげな行動をさせて攪乱するのが得意な野沢尚さん作品だもの。(笑) 一番怪しい人物は絶対に本命じゃないよね。
やっぱりあの晩のこと、由夏(瀬戸朝香)は覚えてないんだって。おまけにコンビニで会った男は、翌日に死んじゃったし......ドラマ的に見れば、犯人は一番疑わしい由夏*以外*だって思えるし、「桜庭一希(矢田亜希子)とか倉石さん(藤竜也)とかも怪しいじゃん!」って言えるけど、ドラマの*中*じゃあ、そういう訳には行かないからなぁ。
由夏を疑い出し、もっと距離をとろうとし始めた嵯峨(稲垣吾郎)だけど、少年へのお見舞いまで禁止してしまうなんて......由夏もショックだし、少年もショックだし、何もいいことないよね。優秀な精神科医なら、そのぐらいのことには当然配慮できるはずなんだけど、相手が由夏だと何も見えなくなっちゃうのかなぁ。
満(草なぎ剛)との対決の最終段階で、冴香さん(宮沢りえ)の弟が仮面を外し、心から楽しそうに大福を食べ続ける様子を見て、劇中の人物も俺も感激してしまった。そのあと、彼が宮園恭作(佐野史郎)とつるんでいたことや、顔の傷が嘘で今は治っていること、便器についた血もフェイクだったことがわかったときのショックと言ったら......
ニューキャラのボンボン・田辺誠一さんは良かったね! 満以上のダジャレ好きだし。(笑) 次回の対決相手らしいけど、それが終わっても出続けて欲しいなぁ。
このドラマでは、どんなことでも「取り返しの付かないこと」にはなっていないのが、なんか嬉しくて仕方ないな。例えば今回なら、弘人(今井翼)が知佳(池脇千鶴)に「堕ろしてくれ!」と言って悲しませてしまったあと、夏生(堂本剛)が弘人の親に頭を下げたのをきっかけに弘人が家を出て、「知佳の側に居たいんです!」と篠田サイクルに転がり込んできて、知佳と微笑み合っていたところとか。
脚本の方(すいません、名前失念)の持ち味なのかなぁと思う。現実の世界では、取り返しが付きそうなことでも「もうダメなんだ」と思い込んで、自分だけの思惑で希望を捨てて諦めてしまうことって多いと思うんだよね。だから余計に感じ入ってしまったんだ。
それにしても、弘人の父の様子を見ていると、弘人がひねくれて親を否定してしまった気持ちって、わかる気がしたよねぇ。きっと夏生もそれを痛感したんじゃないかな。だから、家を出てきた弘人のことを歓迎したんだと思うな。
一方のユキ(広末涼子)は、青児(中村俊介)との海外行きの件、どうするんだろうね。
自分を押し殺して非情に振る舞い、仕事で一定の位置を保ち続けてきた順平(浜田雅功)が、自分の本当の気持ちを無視できなくなって、だんだん仕事が上手く行かなくなってきている。なんか、感情移入してしまうなぁ。
ラストで順平は、頭部に激しい痛みが走って倒れ込んでしまった。あの様子だと、脳内の出血か何かかなぁ。脳関係の病気・怪我には無条件で反応してしまう俺には、この展開はちょっと辛いものがあるよ。仕事ができなくなるとかいった致命的なことにならなきゃいいんだけど。
工場の抜き打ち調査を漏らしまくった仁太郎(役所広司)の軽率さは、ちょっとヤバすぎたね。それで調査は失敗して、犬塚村長(田中邦衛)は追い込まれて、怪我して死んじゃった。(泣) 間接的にせよ、責任の一端は仁太郎にもある。でも犬塚村長は、仁太郎を恨むんじゃなくて、希望を託す言葉を残していった......
今まで生半可な気持ちだった仁太郎が、これで本気になってくれることを願う。次回予告によると、俺が期待してた(劇中の)脚本家・毛野(山寺宏一)も仲間に加わってくれそうだし、今後の展開に期待が膨らむよ。
李理香(菅野美穂)は確かに不幸なんだけど、感情移入しきれない。この辺の微妙さは、ストーリーの巧さであり、菅野美穂さんの巧さであると思う。単なる可哀想話になってないよね。
逆に木場(杉本哲太)には、杉本哲太さんの雰囲気作りの巧さもあって、誰でもイヤ〜ンな印象を持つと思うけど、俺は完全には憎みきれない。と言っても、彼の気持ちまで想い計れる人って、あんまり居ないんじゃないかなぁと思うんだけどね。
未明(原沙知絵)のやったことは確かに裏切りだけど、李理香はそれに対して「気にしてないよ」と言いながら、心の中では未明への恨みが頂点に達していて、さらにそれが人間全体に対する恨みを強めていたりする。初めて会った実の父が別の家族と幸せそうにしている様子からも、恨む気持ちしか導き出せていない。
李理香に可哀想な点があるとすれば、神様によって、男を誤らせる魅力を身につけさせられたことかなぁ。
柿崎プロデューサー(筧利夫)には、めげずにどんどん押していって欲しいよね。
花村大介(ユースケ・サンタマリア)は人一倍に足を使っていろんなことを調べてくるんだけど、それが単に依頼人を救うためだけじゃなくて、敵である相手側女性の心までも救ってしまっている辺りが、なんかたまらなくいい感じで、涙ぐむものがあったよね。普通なら裁判において、敵の心なんてズタズタにしてもオッケーだし、その方がこちらに有利な戦法なんだっていう暗黙の了解もあるのに。なんか「踊る大捜査線」の青島刑事(織田裕二)を彷彿とさせたなぁ。魅力的だよ、彼は。
有働公子(安田成美)は捜査の目を逃れるために、いち早く変装してパッと見の特徴と年齢を変え、必要な情報をパソコンショップで得て、すぐ居場所は特定されたものの、なんとか一歩先を行って逃げ続けながら、息子を救い出すために動き続けていた。警察官としての知識を活かしながら、強い目的意識を持って行動し続ける緊張感はいいね。安田成美さんの鬼気迫る雰囲気もいい。
警察の中に、犯人に通じている者がいるとか。一体誰なのかなぁ。こういう謎解き要素もちりばめてあるのは野沢尚さんらしいね。
放送から半年後に書いているこの日記に、いったい何の意味があるんだろう......(苦笑)
前回の嵯峨(稲垣吾郎)と由夏(瀬戸朝香)の抱擁は、そのとき限りのことだったね。東京に戻ってから、嵯峨は「医者として」の態度をとり始め、由夏に冷たくあたった。もちろん嵯峨自身も、そうしないとまた流されてしまうから敢えてそうしているのだけど。
朝比奈先生(羽田美智子)に付きまとう患者の青年に、由夏は朝比奈先生の住所を簡単に教えてしまう。嵯峨に冷たくされている自分の辛さを彼に重ね合わせて、共感してしまったのかな。でもその彼は、朝比奈先生の家の前で待っていたことでより辛い思いをしてしまい、由夏を逆恨みして、今度は由夏の部屋へ押し入って来た。しっかしドラマを見ていていつも思うけど、不用意にドアを開ける人が多すぎ。(苦笑)
青年にああだこうだと責められて、倒れた由夏のスカートがめくれて、それを見た青年が欲情。由夏を強姦しようとするが、由夏に振り払われて頭をぶつけ、うなだれてしまう。それまで抵抗していた由夏の気持ちが、その様子を見てなぜか反転!? マリア様のような気持ちになったのかしら? 自分から彼を胸に抱きしめ、彼の額にキスし、そして......
由夏の身を案じてやって来た嵯峨は、青年が由夏の部屋から出て来たのを目撃。あとを追って出て来た由夏との、あまりに親密すぎる様子。心配して来たのに、肩透かしというか拍子抜けというか。見ていて「嘘だろ!?」って感じだっただろうね。それに、振り返る由夏の顔には、なにやら妖しい光が......医者として感じてはいけない嫉妬心。しかも相手は問題の青年。さらには自分に見せたことのない妖しい表情。今まで無条件に信頼してきた分だけ、疑いの気持ちがどんどん膨らんでいくだろうな......
嵯峨敏也役の稲垣吾郎くんの声はいいね。話し方も催眠向きだと思う。よく見る催眠術師のような怪しさがなく、スッと心に入ってくる感じ。少年に催眠療法を施している様子を見てて、そう思ったよ。
桜井幸子さんを見て「結婚してー!」とつぶやく満(草なぎ剛)と雄太。俺も同感だ。(笑) なーんか昔から桜井幸子さんが気になってて、付き合ったらぜーったい一筋縄じゃいかなそうだなぁと感じるのに、見るたびに惹かれてしまうんだよね。なんでだろ。
一筋縄じゃいかなそうな点では、麻奈美こと深田恭子ちゃんも同様だけどね。(笑)
中絶手術当日の病院前、知佳(池脇千鶴)に会うなり「金が用意できなかったんだ。あーどっかに金が落ちてねぇかなぁ。」とふてくされる弘人(今井翼)。これを見た視聴者の予想は、知佳が「こんな男、もうダメだね。」と見切りを付けることだったんじゃないかな。ところが知佳は、そんな弘人さえも思いやって、金のために悪い道に走ることを危惧して、冷たい川の中に入っていったんだよね。
弘人の本当の優しさ・思いやりを小さい頃から感じ取っていて、ずーっと「この人のお嫁さんになりたい」と願っていたと言う知佳。このことがちゃんと描かれたから、自分の道を見つければ弘人は立派にやれると信じる知佳の気持ちにも、お腹の子を「産みたい」というドラマにありがちな展開にも、説得力が出ていた気がするよ。
妊娠したら「当然中絶」と考え、しかもそれさえまともに準備してあげられず、知佳の微妙な気持ちも思いやれていなかった弘人には、やっぱりまだ大きな甘えがあるんだけどさ。
まだ学生で、しかもろくに登校してなくて、さらに不良に引き込まれている現在の弘人を見れば、夏生(堂本剛)ならずとも、二人が付き合うこと、ましてや結婚することなんて猛反対するだろう。でも二人の真剣さを見て、弘人がこれをバネに一皮むけてくれるんじゃないかという期待を、夏生は持ち始めるんじゃないかな。
ユキ(広末涼子)は心臓のことを夏生に隠したままだね。もちろん夏生がそのことを知ったら、絶対にスキューバダイビングをさせないだろうけど......
「私たち別れたじゃない」と言われても、何かと理由をつけて梨沙(和久井映見)に連絡を取る直哉(宮本浩次)。なんか、憎めないよねー。なんでだろ。宮本浩次さんの醸し出す雰囲気のおかげかな。つきまとう様子は「愛をください」の木場(杉本哲太)と同じでストーカー気味なんだけどね。俺なんかが直哉と同じことをしても、きっと木場のように見られちゃうんだろうなぁ。顔も杉本哲太さんみたく骨張ってるしね。(笑)
ちゃんと製本された脚本もできあがって「やっとだ!」という感じで盛り上がり、梨沙とも喜びを分かち合った直哉だったけど、プロデューサーの電話一本で奈落の底に......ひどいよね。電話一本だなんて。ダメになった辛さを梨沙にも言えなくて、追いつめられていった彼の気持ち、わかるよ。俺も、仕事でなかなか他人に認められる成果が出せてないからさ。(泣)
レギュラー陣の揃い踏みは、割と自然な流れ。こうして集まることができたのって、腰の低いタクシー運ちゃん・八雲(村田雄浩)の行動によるところが大きいよね。なんかとっても怪しい感じで、しかも仕事をないがしろにしてクビ寸前な感じの彼だけど、自分の前で展開される友情ベースのやり取りをうらやましがっている様子は、感情移入し易いな。俺も、いつでも会えてグチを聞いてくれる友達っていないからさ。(泣) 彼のような努力が足りないせいもあるんだけどね。
順平(浜田雅功)の背中で安らぎを感じる美雪(竹内結子)。理屈で割り切れない自分の気持ちに素直に従うことができて、良かったね。
大山くん(香取慎吾)が仁太郎(役所広司)とのテレビ初対面時に感じた気持ちを、今回は大勢の村人たちが感じたわけだ。大山くんの目に狂いはなかったという感じだね。仁太郎がニセ弁護士と知ってしまった犬塚村長(田中邦衛)が「俺は彼に賭けてみたいと思う!」と言ったのは嬉しかったな。
木場(杉本哲太)は、李理香(菅野美穂)と以前のように連絡が取れなくなったために不安に苛まれ、せっぱ詰まって深夜に彼女の家にアポ無し訪問をしてしまう。その場での二人のやり取りだけを見れば、李理香の言うことはもっともで、木場はもう立派なストーカーという感じ。
李理香にしてみれば、不倫相手でしかない木場が鬼気迫る顔つきで押し掛けてきて、嫌がってるのに「30分だけ」とか「愛を確認したい」とか、幸せな家庭があるくせに身勝手なことを言ってきて、踏み込んで欲しくないところまで踏み込まれて、迷惑もいいところだと感じていたに違いない。でもそのとき、幸せそうな家庭で優しい夫と父親をやっていた木場をそういう人間に変えた原因が自分にあるということは、きっと忘れているんじゃないかな。
基次郎(江口洋介)への返信を書きあぐねていた李理香は、木場の襲撃がきっかけで「復讐することにしました。」とペンを走らせた......葛井(陣内孝則)に招待されたホテルでの素晴らしい夜景を見ても、彼女は自分の不幸ぶりを再確認するだけだった......もちろん客観的に彼女は不幸な人生を過ごしてきたと思うけど、彼女の考え方はそれに拍車をかけている。今まで他人を恨むことが生きる原動力になってきたからだけど、このままじゃいけないよ......
下北の高架下で音楽プロデューサー・柿崎保(筧利夫)に見そめられたことが、李理香の気持ちにプラスに働くといいな。
「あの中に幸せがたくさんあるんだね。あの仲間に入れたと思ったのに。」......夜のマンションの、いくつもの窓の明かりを見上げながら、依頼人・頼子(梨花)は言った。けっこう心に響いた。
自分の言葉を信じてくれる花村大介(ユースケ・サンタマリア)と出会えて、娘・チカちゃんを夫(板尾創路)と姑から開放してあげられて、一緒に居られるようになって、良かったねー。
約束どおり単独で、金を積んだ車で現れた公子(安田成美)は、犯人・智永(田中美佐子)とケータイで会話する。「部屋に子供が居る」という智永の嘘を見抜いたのは、やはり、犯罪心理学のプロだからか。
公子 「ホントに子供が居るなら、ここに連れてきて!」
智永 「だめだ。金を車に置いて、子供たちを引き取りに来い。取引は中止だぞ。」
公子 「中止にすればいい! ここに金はあるのよ! 手に届くところにあるのよ、この金が欲しくないの!?」
公子の迫力に、智永は思わずたじろぐ。さらに「今すぐ子供を連れてきて!」と車のわき腹を蹴り上げる公子。しかし、智永が子供の声の録音を聞かせると、公子は思わず指定の場所へと向かってしまった。やはり、母だから、なのか。
公子は確実に、智永を翻弄した。智永が金を奪って気が済むとは、とても思えない......
嵯峨(稲垣吾郎)が由夏(瀬戸朝香)と一緒に北海道に行ったのは、これを最後に二人の関係を「恋人同士」から「医者と患者」へと切り替えるためだった。嵯峨にとっては、由夏を愛すればこその苦渋の選択だったんだろう。でもね......
すごく楽しかったデートのあと、ホテルのフロントで部屋のキーが 2つ用意されたのを見た由夏の気持ち、別の部屋に入る嵯峨から「これからは医者と患者になるんだ」と言われた由夏の気持ち......彼が自分を大切に想ってくれてるからだと痛いほどわかるけど、これから以後、彼と抱き合うこともキスすることもできなくなるなんて、あまりにも辛すぎる......
「治らなくてもいい。あなたが好きなの。」と嵯峨に抱きついた由夏。嵯峨の手も由夏を抱き寄せた。治療にも警察とのやりとりにもマイナスにしかならない決断なのに、見ている俺はすごく嬉しくて「良かったね」と思った。どんな事情があれ、愛を封印するのは悲しいからね。
久美子ちゃん(大平奈津美)は、お父さんが借金苦で自殺しようと家に放火するのを目の当たりにした女の子、だもんなぁ。けっこうハード。心を閉ざしちゃっても仕方ない感じ。「お父さんと一緒に死にたかったのかも」という満(草なぎ剛)の分析も胸が痛かったな。そして彼女がこだわっていたのは、犬の「シロ」......
犬が見つかったという保健所で、またもやパンツの色を聞く満に、麻奈美さん(深田恭子)は「赤」と答えた。「今日はなんか、思い切っちゃったって言うか。」......なんじゃそりゃ。(笑) 雄太に「なんで今日は思い切っちゃったの?」と聞かれて、「いや、だから、あのね、女ってときどき、自分で自分がわからなくなるの。」と答えたのも、深田恭子ちゃんならではの可愛らしさ全開って感じで身もだえしちゃったよね。
満と冴香さん(宮沢りえ)とのやり取り......「今日のあんたのパンツの色は?」「え...純白!」「ばあか重要なことなんだ!」「黒よ。透け透けの黒。」「透け透けの黒。すけすけ。すすけた(ニヤリ)」......そして「シロ」は見つかった。確かに「重要なこと」だったかもね。(笑)
「心の扉は、内側からしか開かないんですから。」 by 満......「シロ」こと犬のぬいぐるみが、心を開くきっかけになって、ホント良かったね。
「実は(カレーが)大好物でね。インド人になりたかったぐらいだよ。」という満の言葉は、絶対「夢 MORI」ネタだよね。(笑) それと、つよポンの髪型、なんか凄いことになってなかった!?
前回ラストで夏生(堂本剛)がユキ(広末涼子)を怒鳴ったときの誤解が、今回始まるやいなや解けてしまったのは良かったな。勘違いを解く。素直に謝る。ちゃんとやれば、何も問題ない。どうしてこういうことを、やりにくく感じてたりするんだろうね。
純(小栗旬)の難聴の原因となった怪我に、夏生はずっと責任を感じていたんだね。代わってやれないから、夏生はずっと純を守ってきた。でも、純にとってそれは......ゲームセンターで不良に絡まれた純を救う夏生。視聴者的には「待ってました!」という感じの登場だったけど、純はそれを悔しがっていたよね。ちょっとショックだったなぁ。
守られている安心感と引き換えに、「自分は独りで生きられない」と暗黙のうちに言い聞かされ従ってきた純。でも今彼は、どんな障害があっても止められないほどの衝動に突き動かされている。放って好きにさせることは、守ってあげることよりも苦しいけど、でもそれがホントの意味での「守ること」なんだよね。
「神様なんていないよ。幸運な人間と運のない人間がいるだけなんだ。」......ユキの幼なじみかつ医者の青児(中村俊介)が言った。どうなんだろうね。
妊娠した知佳(池脇千鶴)。相手は弘人(今井翼)......いつも口をすっぱくして「ちゃんと避妊しろ!」って言ってるのに、無くならないねぇ。この事実を知ったときに、青児の「幸運な人間と運のない人間」ってのが思い浮かんだ。
どんなに運転が下手でも一生交通事故に遭わない人がたくさんいる一方で、運転が上手なのに悲惨な交通事故に遭ってしまう人がいる。避妊がおざなりでもぜんぜん妊娠しない人がたくさんいる一方で、ちょっとした不注意でごく低い確率なのに妊娠してしまう人がいる。幸運な人間には、運のない人間のことなんてホント他人事なんだろうね。ぜひ一回失敗すればいいのに、なーんて思っちゃうよ。不謹慎だけど。
もちろん、ごく低い確立で起こる不幸のことを心配しすぎるのも良くないよね。俺なんかそうだけど。心労で参っちゃうし、悪い予想をしすぎてそれが現実化してしまうことも多いし......少々のことは「大丈夫!」って、根拠がなくても自信を持って明るく振舞っていれば、少々の不幸は吹き飛んでしまうのかも。そうできる人が「幸運な人間」なのかもね。
とにかく弘人には、現在の自分の力の中でできるだけのことをやって欲しいな、と漠然と思うよ。
殴ったことを謝りに来た梨沙(和久井映見)に、順平(浜田雅功)は金を渡そうとした。
梨沙 「最低! あんなくだらない写真しか撮れないはずね。もう性格も悪いし顔も悪いし終わってるね。」
順平 「待てお前。お前謝りに来たんちゃうんかい。ケンカ売りに来たんか。」
梨沙 「もう一度会えば少しは冷静に話せると思ったけど、やっぱり無理だった。さよなら。」
順平 「お待ておい。おい! お前なんか勘違いしてへんか。もともとは全部お前のせいやろ。会社クビなりそうなんも男に振られたんも、全部お前のせいやないか。俺が撮った写真はただのきっかけや。お前みたいな自己中な女な、ムカつくんじゃ!」
◆
文緒(鈴木砂羽)の店を訪ねる梨沙。
梨沙 「全部あたしが悪いのかな? 日頃のあたしの行いが悪かったから、クビになったし、振られたし......ある人に言われたの。『自己中だ』って。」
文緒 「あぁ、当たってるかもね。」
梨沙 「あなたもそう思ってたんだ。」
文緒 「んん。」
梨沙 「あたしが田舎帰ったって心配なんかしてないでしょ!?」
文緒 「はは、そんなことないけど。」
梨沙 「電話一本くれなかったじゃない!」
文緒 「な、それはだから忙しかったから!」
梨沙 「あたしたちそれでも友達なの?」
文緒 「なに急に。」
梨沙 「友達だったら忙しくったって何だって気になるはずでしょ?」
文緒 「友達なんてさ、いっしょに映画見たり、お茶したり買い物したり、その程度の付き合いなんじゃないの? 他人に自分のこと心配してもらいたいなんて、それって自己中じゃない?」
梨沙 「そうかな。あたしはそうは思わない。」
文緒 「じゃ言わせてもらうけど、あんた自分のことばっかり言ってるけど、あたしのことどれだけ知ってるの? もうさー、あんたの泣き事聞くのはウンザリなのよ。口開けば『どうしよう』『どうしたらいい』って、大体今日だって『家具貰ってくれないかな』なんて、ホントは話聞いてもらいたくて来たんでしょ?」
梨沙 「あたし『聞いて欲しい』なんて言った?」
文緒 「言ってないけど顔に書いてある!」
梨沙 「帰るあたし。」
店を出ていこうとしたとき、展示してある皿にバッグの持ち手が引っかかってしまい皿が落下、割れる。
文緒 「ちょっと!」
梨沙は他の皿を手でつかみ、わざと床に落として割る。
梨沙 「お金払えばいいでしょ!」
さらにもう 1枚割る。そして財布から 1万円取り出してテーブルの上に置き、
梨沙 「おつりいらないから。田舎帰ったらお互い会うこともないから清々するでしょ。元気でね。」
文緒 「はぁ。あーぁ。なんてことをしやがる。」
◆
話があるという直哉(宮本浩次)と「隠れ家」で会う梨沙。
梨沙 「悪いけど断って。写真の現像所が嫌ってわけじゃないけど、自分のことは自分でできるから。それに、失業保険もらえるから慌てて働かなくたっていいの。わざわざ持ってきてくれてごめんね。」
直哉 「いやさ、俺はいいんだけどさ、ホントに帰っちゃうの?」
梨沙 「うん。」
直哉 「帰って欲しくねぇなぁ。」(頭をかきむしる)
梨沙 「ふふ......ね、聞いてもいい?」
直哉 「ん?」
梨沙 「何であたしのこと振ったの?」
直哉 「やそりゃさ、」
梨沙 「なんで振ったのよ?」
直哉 「いや、おれこんなんだろ? で自分に自信ないしさ。梨沙が『結婚したい』って言ったってさ、こっちはできねぇだろ?」
梨沙 「そ。」
直哉 「でもね、俺間違ってたよ。」
梨沙 「え?」
直哉 「好きなら付き合えばいいんだよ! 結婚とかそんな面倒くさいこと考えないでさ。」
梨沙 「そこがあたしと直哉の違うところよ。あたしは直哉との結婚、面倒なことだなんて一度も考えたことなかった。あたしたちやっぱり別れてよかったんだよ。」
直哉 「梨沙。」
梨沙 「元気でね。シナリオがんばって。テレビ名前出たら見るからね。」
直哉 「ホントに帰んのか?」
梨沙 「うん。」
直哉 「田舎に帰ってもさ、俺はいないよ。」
ちょっとうつろな笑顔を浮かべる梨沙。
直哉 「梨沙。」
梨沙 「じゃあね。」
梨沙を座ったまま見送り、頭をかきむしる直哉。
しかしその翌日、梨沙は直哉の紹介したプロラボ(現像所)に面接に行っていたのだった。(笑)
◆
実はこの回、3回も見てしまったのであった。なぜなら見終わっても感想が言葉にならなかったから。(笑) で、結局、気に入ったシーンのセリフ起こしになってしまいましたとさ。
とにかく、地味で優柔不断で甘えん坊な梨沙というキャラが、よく描かれてるよね。一人称が「あたし」だしね。それでまた彼女の友達・文緒が、梨沙のことをよくわかってる感じがするんだなぁ。なんだかんだ言って梨沙が好きな直哉も、憎めないキャラだよねぇ。
つぐみちゃん(春名美咲)、生きてたんだね。でもラストには瀕死の状態。そして来週......予告では「絶望か!? 奇跡か!?」とか言ってたけど、番宣で死ぬってわかってるのに......謎の老刑事・日下部役の山崎努さんも、前回も今回も吉村(金子賢)を怪しんでいたくせに、つぐみちゃんを助けるでもなし。まぁ、助けようもなかったんだろうけど。
きっとこれから日下部は、口ではハッキリ言わないまでも両親を叱咤激励していきそうな、「味方」的な気配はするんだけど、どうもね......ダンナ(仲村トオル)がなんとなく浮気してそうな気配もイヤだな......
ごめんなさい、リタイアします。
仕事にも浮気相手にも妻にも見捨てられた仁太郎さん(役所広司)は、自分が他人から「求められる」ことを切望してたと思うけど、村で自分を拍手で出迎える大勢の人々を見たときの喜びようったらなかったね。ツボを突かれた人間の感激の大きさ。わかる気がするよ。
大山くん(香取慎吾)には「裁判に絶対勝てないことを説明して」と頼まれてるのに、仁太郎さんはきっとそうしないだろうね。それって村の人々からの熱いまなざしを失うことだから。
さて、これからどうなっていくんでしょうねー。
喫茶店で仁太郎(役所広司)が離婚裁判の相談をしてた脚本家(山寺宏一)は、法律に詳しいって言ってたし、絶対今回限りじゃなくて、今後も仁太郎を陰から支える重要な人物になりそうな気がするなぁ。なんと言っても、スパイク＠BEBOPで元祖「おっはー!」の山ちゃんだしね。(笑)
「君が苦しいとき、僕も苦しい。」と手紙に書いた基次郎(江口洋介)。感情移入な人だねぇ。すっかり共感してしまったよ。
李理香(菅野美穂)に惹かれ責任感と罪悪感に苛(さいな)まれている木場さん(杉本哲太)とは違って、脚本家の葛井(陣内孝則)は、持ち前の分析力と表現力でもって自分の気持ちや李理香の立場・性癖を客観的に分析してみせた。第三者から見た自分、という点では基次郎の言葉と同じだけど、李理香にとっての葛井の言葉は、基次郎とは正反対の、負の意味を持ってるね。
保育園の先生仲間・進藤未明(原沙知絵)は、李理香の前では友達のように振る舞っていたけど、裏の顔が出たねぇ。李理香が男を惹きつける力......自分にはないそういう天性の才能を目の当たりに感じたことによって、嫉妬や憎しみの気持ちが湧いてきて......そうなると、彼女が孤児院(←今は何て言うんだっけ?)出身だとかいう境遇の違いまでもが憎くなってしまうんだろうね。やっぱり、女が女を見る目って恐いな。
裁判経験のない弁護士が、誠意と信念と足で勝った! って感じだね。写真家のさらなる罪までも暴いてしまったのは凄かったな。長沢さん(川島なお美)も言ってたけど、「ビギナーズ・ラック」なのかな。まぁ、めでたしめでたしってことで。
いくら警察通報を明かしたからって、あのカーチェイスとマラソンでの刑事たちの激走ぶりには、唖然とするものがあったよねぇ。警察同士の縄張り争いまであって、醜いこと醜いこと。それでも、あんなに近くでケータイで話してた澤松智永(田中美佐子)にも全く気づかなかったし、一体どこを見ながら走ってたんだろうね。面白かったけどさ。
泉水(新山千春)は篤志(妻夫木聡)が智永と関係してたことを、たぶん女の勘で見抜いていて、内心かなり嫉妬してるようだね。この辺から犯人側に亀裂が入ると、警察側にもチャンスが出てくるのかな。
例によって「原作読まない派」の俺は「催眠」の原作も映画版も知りません。映画を見とくと、より面白いのかもしれないけど、余裕無いしね。で、この世界を初めて覗いた印象は......
嵯峨敏也(稲垣吾郎)は催眠療法の第一人者で、過去の事件で大活躍したものの、ある女の子を救うことができずに死なせてしまったんだね。ビルの屋上で女の子が落ちないように掴んでいた手を、支えきれずに離してしまって、女の子は落ちて死んで、嵯峨の右手にはそのときの感触が残っている。それ以来「催眠」から手を退き、しがない占い師として貧乏な生活をしていたんだ。
そんな嵯峨が由夏(瀬戸朝香)と出会い、気が合って部屋に誘われるものの一度断って、でも後日、やっぱり彼女のことが気になって家の前で待っていた。部屋の入り口で「調子良すぎるよね。」と自省して帰ろうとする嵯峨を「居て欲しいの。」と引き止めた由夏......冒頭でプロの女性とのエッチが上手く行かなかった嵯峨だけど、由夏とは「まだ興奮してる」状態となった。(笑)
嵯峨は、死なせてしまった女の子のことを愛してたんだね。それで、女性と関わると彼女を思いだしてしまって、エッチも上手くできなかった。そんな彼の心のわだかまりを解いてくれたのが由夏。「出会いって素晴らしい!」って感じだね。
少年が交通事故にあったことをきっかけに、再び「催眠」パワーを発揮する嵯峨。その一方で、由夏が連続殺人の容疑者であることがわかって......彼はどうするんだろうね。
痩身でスッとした顔立ちで無表情にしゃべる稲垣吾郎くんには、肉感的で派手目の顔立ちで感情豊かにしゃべる瀬戸朝香さんのような女性が似合うよねー。「危険な関係」で藤原紀香さんと共演してたときにも、同じような印象を持ったよ。
うーん、起承転結の「承」って雰囲気の話かな。基本はこういう感じの展開なんだろうね。
あと、満(草なぎ剛)が麻奈美(深田恭子)と冴香さん(宮沢りえ)に毎回失礼な質問をするってのも、恒例になりそうだね。(笑)
賞金の 300万円を断る満。「冴香さんに代わりのモノを頂きましたから。」と言われたときの宮園恭作(佐野史郎)の焦る様子が楽しかったなぁ。
ストレートな優しさに、俺弱いんだよねぇ。夏生(堂本剛)の屈託のないお節介に、感じ入ってしまったよ。聴覚障害の弟・純(小栗旬)が夏生の言葉で振り絞った勇気は報われなかったけど、自分はダメだと嘆く純の優しさを理解しつつも怒鳴りつけた夏生の気持ちは、徐々に純に伝わるんじゃないかな。
心臓が悪い片瀬ユキ(広末涼子)は、ずーっとこの薄ーい感じで、ヒロスエっぽいハツラツとした表情は見られないのかなぁ。ていうか最近のヒロスエに、デビュー当時のハツラツさを求めちゃいけないのかもね。
弘人(今井翼)に知佳(池脇千鶴)が抱きつくのって、なんかすっげードキドキしてしまった。抱き合った後どーすんの!? って感じで。(笑) 弘人が「命がけ」っていうのも凄いね。いやぁ、早く夏生にバレないかなぁ。楽しみ楽しみ。
登場人物の年齢層がジャストミート! まず雰囲気だけで「見よう」と決めてしまったよ。幸田順平役の笑わない浜ちゃんもいいし、なんとなく毎日が不安そうで女性らしい優柔不断さも発揮してる梨沙(和久井映見)もいい。でも、なんと言っても梨沙の元(?)カレ・直哉(宮本浩次)がいいよね。
宮本浩次さん自身も、トーク番組とかで見ててすっげー好きだし、彼が演じてる直哉もいい。将来がイマイチ不安だったり、梨沙の部屋の鍵を返したのに実は合い鍵作ってたり、さんざん避けられてるのに呼ばれるとそそくさと来てしまったり、でもその後に「別れよう!」と言ったり、「ガツンとやってくるよ!」と電話しつつ喫茶店でセリフを考えてたり......なんか、感情移入ポイント満載! って感じ。
「謝ってください!」と迫っていった幸田順平に、至近距離で写真を撮られまくったときの梨沙の気持ちって、どんなだったんだろう。最終的には順平をはっ倒してたけど......怒り以外の戸惑いのような感情があったんじゃないかな。男の俺にはわからないけどね。
お父さん(仲村トオル)とお母さん(鶴田真由)とつぐみちゃん(春名美咲)との夕食シーンの温かさ、お父さんとお母さんのケンカを心配するつぐみちゃんの健気さ......両親の愛に包まれて、優しい子に育ってきたんだねー。
ドラマ開始前から「愛する娘を殺され云々」と宣伝されてるから辛いよねー。この髪が長くて両親思いのつぐみちゃんが殺されちゃうのかぁって見てしまうから。で、不謹慎だけど、殺されちゃうなら早くして! とまで思ってしまう。結局今回は、夜の公園で両親の仲直りを星に願っていたときに、男の手がつぐみちゃんの顔を鷲掴みにするところまでだった。
娘を失う悲しみ以外にも、ご近所さんや警察が敵になったりとか、いろいろ辛いことが描かれそうで、シチュエーションとしては「太陽は沈まない」に似てる気もするけど......歯科医・吉村(金子賢)が、その母親も含め最初から手をつけらんない感じで、「太陽は...」の病院側のようには感情移入できそうもないのがなぁ。ご近所さんをやってる女優陣を見ると、「太陽は...」のような人情味(最初から無いかも)が戻るようには見えないのもなぁ。
それに、戦うことによって、両親は何を得るというのだろう......
山崎努さんがまだ活躍してないから、一応次回も見てみるけど、その印象によっては、リタイアもあり得ると思います。
温かいホームドラマって感じがいいねぇ。主役の蓮子役・優香ちゃんは「太陽は沈まない」での抑えた雰囲気とはまた違った開放的な魅力を出してるし、対する島村瑛二役・押尾学くんも、最近見ない四角い顔立ちで堂々としてて骨のある感じだし、両親の宮崎美子さんと中尾彬さんも子供たちへの愛を感じさせるし、米倉涼子さんも出てるしねー。
でもなぁ、いかんせん、世代的なギャップを感じてしまって(笑)。
ドラマ自体はぜんぜんいいと思うんだけど......すいません、リタイアしまーす。
三谷幸喜さんはハズレもあるから心配してたけど、大丈夫みたいね。ドタバタが中心じゃなくて、役者に弁護士をさせることになってしまう経緯とか、様々な人々の想いを、ちゃんと描こうとしてるなぁと感じたよ。
村長の娘・信乃さん(鈴木京香)が醸し出す懐かしげなヒロイン感とか、一回り歳上の彼女に熱い想いを寄せている大山くん(香取慎吾)とか、部分的なベタさ加減も逆にいい感じ。話の中心となる役者・暁仁太郎(役所広司)が、ラストでやっとホテルのテレビに登場、というのも、俺的にはちょうどいい感じの引っ張られ方だった。
「住民運動は村全体をまとめてこそ意味がある」という当面の目標も示されてる。最終的にはきっと、勝利を勝ち取るんだろうなぁ。それまで犬塚村長(田中邦衛)には、ぜひとも死なないで欲しいなぁ。
遠野李理香って菅野美穂さんしかあり得ないって感じだよね。
長沢基次郎も江口洋介さん以外に思い浮かばないな。いいキャスティングだね。
「カズちゃんのお父さん」こと木場さん(杉本哲太)はたぶん、李理香(菅野美穂)のために家庭を捨てることになりそう。でもきっと、長沢基次郎(江口洋介)が手紙で言ってたように、木場さんの献身は李理香の幸せには繋がらなくて、木場さんは......うーん、身につまされるね。
一方のキョンちゃんのお父さん・葛井さん(陣内孝則)は、同じようには行かなそう。今回は自分の妻に責められる李理香に優しい顔を見せていたけど、その視線には身勝手そうな雰囲気が漂う......葛井さんとバーで笑い合った後、うなだれてトイレに行き、声を上げて泣く李理香の気持ち、俺はよくわかるなぁ。
「あのとき死ななくて良かったのかな」「自分が怖い」という李理香。復讐の中に幸福を見始めていると......基次郎にそれを伝えられることは、せめてもの救い。でも「助けて!」という叫びに、自分で「訪ねあわない」というルールを決めた基次郎は、自分の言葉を手紙で伝えることしかできない。これからきっと、状況は悪い方向に向かうだろうけど、そこから抜け出すことも、李理香が自分自身でやらなければ......もちろんそれは本質的なことだけど、辛いよね。
李理香に好意を持った地下道の男の子・中也くん(伊藤英明)が、彼女にどうか変わってくるのかも、気になるところだね。
手紙かぁ。書いてないなぁ。昔からそうだけど、ペンで文章をスラスラ書くことってできなくて、手紙を書くときにも下書きしてた気がするんだよね。(笑) こうしてキーボードで打って、その場で修正して、そのまま仕上がりって、ホントありがたいよ。
下北(沢)かぁ。高校のときの乗換駅で、よく降りたなぁ。でも恐がりの俺は、下北らしい文化にあまり触れられなかった気がするよ。(泣)
うーん......やはり予想通り、リタイア決定だなぁ。
主演の 3人はやっぱり人気女優さんたちだから、どうしても悲壮感が感じられなかったし......いかに苦労して金に困ってるかを、一生懸命に*口で*説明されてもねぇ。億万長者を目指す一方で、自分たちに想いを寄せる 3人がレギュラーとして居るってぇのも、なんか余計な感じがするんだよなぁ。そういう存在もなく、本当の意味での「背水の陣」の方が、俺的にはしっくりくるんだけどなぁ。
(余談だけど、ほとんどのドラマって、どんなに苦労している登場人物にも、頼りになる友達とか、いざというときの逃げ場とかが、ちゃんと用意されてるんだよね。そうすると俺は、感情移入がちょっと鈍ってしまうんだな。)
それと、肩口から上だけ写ってる画面で、体揺らされてもねぇ。(笑) 人気女優＠ TV ドラマじゃ、この辺が限界なんだろうけど。 V シネマとかで、いわゆる「体当たり」演技でこの辺に変な制約なく描かれてるのは、逆にさわやかに見れたりするんだけどなぁ。このドラマは見てて、役の前にその女優さん自身の立場が気になって、ストーリーにも集中できなそうだし、なんかフラストレーション溜まりそう。藤原紀香さんはだいぶ前に「もうビキニ着ない」宣言してるから、そんな楽しみ方もあまり期待できなそうだし。(笑) そもそも俺、そんなに巨乳フェチじゃないしね。まぁ、確かに目は奪われるけど。(笑) そういうときって、なんか悔しくてさ。
現実の、ソープで働く女の子たちって、しっかりした子も多くて、割と好きなんだけどね。
ちょっと頼りないけど人一倍の正義感を持ってる花村大介をユースケ・サンタマリアさんがやってる時点で、安心感が漂うよね。損な立場なのにぜんぜん悲壮感もなくて張り切ってるし、いいよ。「踊る」仲間の水野美紀さんも出てるし、イヤなライバル役・いしだ壱成くんも思ってたほど敵意をむき出しにせずむしろおっとりしてるし、もうこれは毎回見る感じでしょう!
弥生(水野美紀)の妹・あすか(山口紗弥加)のセクハラ問題から、裁判経験のない花村大介(ユースケ・サンタマリア)はいきなり有能弁護士と法廷で戦うことに! さて、どうなるんでしょう。痛快かつ無理のない勝利を願ってるよ。
密かに、花村大介の周りで雑務をやってる黄色い制服で眼鏡かけた女性が気になってるんだけど。(笑) ああいう感じの子、割と好き。
うーん、周りの噂通り、やっぱり「僕は死にましぇん!」系だねぇ。まぁそれはいいんだけどね。
スポーツカーがオーバーヒートしてボンネット開けてプシューとか、あまりにもお約束だったり、向こうから来たバスに抜かれる前に「乗りまーす!」と手を振ってれば絶対止まるだろうにそうしなかったりとか、最初からちょっと「あれ?」と思っちゃったなぁ。あと、花びらが舞うところとかも、ちょっと唐突すぎかな。ドラマのカラーがようわからんって感じだった。
夏生(飯島直子)は、親が居ないことと仕事をとったことで笹島小次郎(柳葉敏郎)と結婚できず、そうしてまで続けた仕事で失敗して今度は左遷、かぁ。まぁ成功経験は得られたんだからいいんじゃない? って思っちゃう。それに、飯島直子さんをして「賞味期限云々」と言われても、ぜんぜんリアリティないしね。
左遷されふてくされていた夏生が、新しい職場でがんばろうと思い直して、自分なりにまとめたデータを部長に。一度は受け取った部長だが、「いい気になってる三十路女」という偏見とひがみは変わらず、データを印刷した用紙を床にバラまく......確かに初めてまとめたデータは使いものにならないかもしれないけどさー、心意気を買ってくれてもいいじゃん! と思った。このときに部長が、データを受け取る度量を見せてくれてたら、「見続けよう!」という気も起きたんだけどなぁ。
ウッチャンも好きだし、妹役の内山理名ちゃんはもっと好きなんだけど......ごめんね。リタイアします。
隙がない、息をつかせない感じで来たねぇ。こういうの好きなんだよね。
このハードさ......「QUIZ」の誘拐事件なんて可愛い話だったなぁ、と感じてしまったのは、俺だけかな。
田中美佐子さんの犯人役は、期待通りだね。安田成美さんの刑事役は、見始めるまでは不安だったけど、優秀だけど拳銃などの実技が苦手だったりとか、なかなか合ってる感じだね。田中美佐子さんとのコントラストもハッキリしてていい感じ。佐藤浩市さんがムッツリしてるのも、「天気予報の恋人」と対照的で、気に入ってたり。
しかし、「臓器売買のために子供を誘拐する」ということを TV ドラマの映像でお馴染みの役者さんたちの行為として見せられると、キツいものがあるね。確かに世の中にはいくらでも悪いことがあるし、それを隠すことが良い訳じゃないのは分かるんだけど、ドラマの映像になってしまうと、それを世の中が日常茶飯事として認知してしまった気がして、イヤーンな感じがしてしまうんだよね。「池袋ウエストゲートパーク」の第1話冒頭でも、同様のことを感じたかな。
エンディングはチャラ。チャラは好きなんだけど......なんかこの枠伝統の「ミスマッチエンディング」が再発してないか? (笑)
やっぱり子供たちに囲まれてる草なぎくんっていいね! なつこさんも大喜びなんじゃないかな? もともとビストロ SMAP で草なぎくんが味見するときとかの食べる仕草が好きだったので、彼が毎回食べまくるこのドラマは、毎週見ることに決定でしょう! 深田恭子ちゃんも出てるしね。(笑)
園長先生(八千草薫)に「一流食品会社に就職した」と嘘をついているのは、心が痛むね。
そして、新入りの男の子と同様に満(草なぎ剛)にも、親に虐待を受けた傷跡が背中に......男の子の背中を映像として見せなかったところに、気遣いが感じられたなぁ。
負けたことによって刺されてしまう挑戦者(市川染五郎)。勝てば天国、負ければ地獄......金持ちの道楽のはずのフードファイトに、人生最後の望みを賭けちゃった悲しいオジサンがいたわけね。刺しても何も解決しないと判りながら、刺さざるを得ないんだろうねぇ。
※ 2000/6/29(木)以前の放送分は 別ページ です。 ※