ラインナップ(2000/１１/８ 改定): ■やまとなでしこ■編集王■神様のいたずら■ストレートニュース■渡る世間は鬼ばかり■スタイル!■ラブコンプレックス■真夏のメリークリスマス■オヤジぃ。■
途中リタイア: ■涙をふいて (11/1放送 第4話まで)■
最初から見ない: ■明日を抱きしめて■教習所物語■新宿暴走救急隊■21時・22時台以外■時代劇■NHK■
※ 日記をつけ始めた経緯を、「ドラマ雑記(19９８年4月〜)」ページの最後にまとめてあります。※
各話を思い出すのに役立つ!?「キーワード」がつけてあります。タイトル右の「KW: xxx」がそれです。
※ 2000/12/1(金)以降の放送分は 別ページ です。 ※
前回分のドラマ雑記で、邦子(東てる美)が加津(宇野なおみ)の件で「ドラマに出るのをやめさせてよね!」と言った理由を予想したけど、大ハズレだったね。実は邦子の娘・ミカ(小此木麻里)もドラマのオーディションを受けてて、落ちちゃってショックを受けているのに、加津が合格してドラマに出る姿を見たりしたらミカが可哀想だ、というのが理由だった。
加津のドラマ出演に反対していたキミさん(赤木春恵)が、意外なことに邦子の前では加津の味方っぽくなっていたのは、邦子のわがままにさんざん懲りているからかな? 五月(泉ピン子)はもちろん邦子の味方なんてしないから、邦子はすっかり孤立。「くそー、絶対阻止してやる!」とか言ってるし。(笑)
たしかにミカは可哀想かもしれないけど、ミカが落ちて加津が合格したことを悔しがらないで済む理由(と言うより口実?)がちゃんとあるのにね。それは、加津がやるかもしれない主役の女の子は「男の子と間違えられそうなルックス」悪く言えば「ブサイク」である必要があったのだ、ということ。「ミカは可愛いから落ちたんだ」って思えば、悔しくないじゃん。なんで誰も言わなかったのかなぁ。まぁ本当のところは、加津の存在感や演技力が認められたから合格したんだけどね。
母・常子(京唄子)が実質上の縁を切ってくれたおかげで平穏が訪れている英作(植草克秀)は、久しぶりに幸楽に寄った。キミさんと勇さん(角野卓造)が文句を言い合っているのを「ケンカできるのも仲がいいからですよ。うらやましいです。」と英作が言うものだから、キミさんはすっかり上機嫌。英作の母想いな気持ちを感じたのか、いつものひがみも影を潜めて、「勇には感謝してるのよ。」なんて普段は言わないことまで口にしていた。「たまにはお母さんに電話してみたら?」というキミさんの言葉で、英作は本間病院の母に電話してみたり。
電話での英作と常子のやりとりは、お互いが元気にやってるかを確認するだけのそっけないものだったけど、なんかとてもリアルというか、それだけで確認できる家族同士の絆というものを感じたりして、俺も実家に電話しちゃおっかなぁとか思ったり。でも英作は、それだけでは物足りなかったみたい。(笑) おかくらで大吉さん(藤岡琢也)相手に、いつもよりは軽い酔っ払いぶりで、ブツブツ言っていたね。
妹夫婦が病院経営をうまくやれるわけがなく本間病院は危ういだろうという英作の指摘は、当たらずとも遠からず。実際には妹のダンナさんは予想外にしっかりした人で、妹夫婦は病院経営の厳しさを痛感してシャカリキに働いており、そのために常子が望むコミュニケーションが疎かになり、本間病院というより本間家が危うくなっていた。そしてラスト、いきなりおかくらに現れた常子。あ〜あ、また始まるのかなぁ。楽しみだけど。(笑)
響子さん(村上里佳子)のキャラって、なんかすごく村上里佳子さん自身が反映されているように感じた。里佳子さんを理想の女性像と思っている女性は多いし、ドラマ中では離婚寸前だけどご本人はダンナの渡部篤郎さんと子供とうまくやってるから、ドラマ中のセリフにも説得力がアリアリだったよねー。でもねー、なんか見ていて辛かったなぁ。
響子さんに「俺たちに道は無いのかな」と言ったり、倉田さん(戸田恵子)になんとかしたいと相談してしまう玉置さん(佐野史郎)を、すごく痛々しく感じたし、すべてを終わらせようという一方的な想いでカオルの前に突然現れた響子さんが、カオルを振り回した挙句、最後には「もっと自分の気持ちに素直になりなよ!」なんて叱咤してしまうあたりも、あなたに言われるのは辛いねぇ、ていうかよく言えるよねぇ、と感じたし。「相手に合わせようとするカオルは物足りなかった。」とか、「玉置は自分の気持ちを見せてくれた、でもベストパートナーじゃなかったけどね。」とか、なかなか辛辣(しんらつ)というか、リアルというか。
響子さんが去ったあと、「俺たちが思い悩んでいる間、響子はちゃんと自分の道を切り拓いていたんだよなぁ。」と言い合う玉置さんとカオルも、なんか胸にズキズキと来たなぁ。男って女々しいんだよねぇ、という感じで。
ま、良かったんじゃないかな。女性はどう感じたのかなぁ。「男よ強くあれ!」という想いで共感しまくっていた人も多いだろうし、もしかしたら部分的に抵抗感を感じる人もいたのかもね。わからないけど。
まぁこれで、響子さんの件はチャンチャン! となり、カオルには栞(竹内結子)と美咲(坂井真紀)から宣戦布告があったし、障害がなくなった玉置さんには倉田さんからの積極的なアタックが予想されるし(笑)、楽しみ楽しみ。
唯一お気楽な感じだったミン(一戸奈未)にも、隠された本性が。秘書の仕事なんて片手間で、実は世界をまたにかけた金融ゲームをしていて、秘書室の出来事はしらけた目で見ていたという。これで全員の怪しさが出揃ったわけだ。
そして、いよいよ怪しいのが竜崎ゴウ(唐沢寿明)。脚本の君塚良一さんは、とある番組で、ストーリーはけっこう行き当たりバッタリ的なことを言ってたから、最初はこんな「影の支配者」的な設定じゃなかったのかもね。いやー、どうなるんだろう。なんか、横領の犯人なんてどうでも良くなってしまった気も。(笑)
しっかし、うーん。どう見てもウテナだよなぁ。ゴウ(唐沢寿明)がシズク(木村佳乃)に父の死亡診断書を見せているのが球場だったり、アユム(反町隆史)がシズクに自分の過去を語るときに部屋の隣が再現シーンの舞台になっていたりとか。俺にはウテナにしか見えないんだけど、着想は違うのかなぁ。ゴウなんて「世界の果て」さんかとか思っちゃうんだけど。
うーんついに、その回のメインストーリーが完結しなくなってしまった。登場人物関連で、死者まで出てしまった。矢島(三上博史)は刺されてしまった。矢島の用意した素材は放送されなかった。うーん。
ひとみ(黒澤優)の件は「矢島の子じゃない」ということだけが明らかになった。
矢島が関わって死んでしまった男の娘を引き取った、というあたりかな。
営業部からやってきた富樫役の豊原功補さん、相変わらずハッ倒したくなるような憎々しさでナイスだったね。環八(原田泰造)が言い出した「直前に 20ページ増」って、現実には相当難しいというか、不可能なことなんだろうね。ドラマ中では割とスンナリ行ってしまった感じで、ちょっと物足りなかったかな。
今回の主役は、葉月(財前直見)のお母さん。何が怖かったって、神谷さん(阿部寛)との初対面のときに何も喋らず怪訝(けげん)な表情のままでずっと神谷さんを見ていたことだね。もちろんいつかは表情が弾けるとわかっていたけど、でも怖かったぁ。
「お姉ちゃんのこと、好きなの?」と問う柊(板谷由夏)に、「そーんなわけないでしょ!」と笑って答えた賢三(岸谷五朗)。本人はうまく誤魔化したつもりだけど、3秒間の沈黙が命取りだったみたい。(笑) もともと女性は鋭いけど、相手が自分の好きな人となったら、より鋭いからねぇ。
「自分はどうなってもいいからエリ(鈴木杏)は幸せにしたい」と言う賢三に、「あなたも幸せにならなきゃダメよ。エリちゃんもそれを願ってるんだから。」(←例によってうろ覚えっす)とアドバイスした葉月のお母さん＠病院ベッド。なかなか泣かせるね。駆けつけていたエリと葉月になかなか気が付かないのには、頬が緩んだけど。
母が田舎に戻る朝、なぜか訪れた賢三とエリとともに母を見送り、幸せをかみ締めていた葉月。それをムッツリと見ていた柊がぶっちゃける。「賢三さん、お姉ちゃんのこと好きなのよ。そうじゃなきゃ来るわけないでしょ!」......鈍感な葉月を責める柊。嘘でしょ!? という表情で、離れていく賢三の背中を見つめる葉月。
だからと言って......さて、どうなるんでしょうねぇ。
桜子(松嶋菜々子)ったら、欧介(堤真一)のお母さん(市毛良枝)が「一緒にいたら、わかるでしょ?」と言ったからって、実際に行動を共にしてみるなんて、なかなか真っ直ぐなお方だこと。(笑) しっかしそれにしても東十条くん(東幹久)ったら、とことんいい人。欧介の言い訳、それも桜子への想いも混じった言い訳を、まったく疑う気配もなく信じて、桜子に「疑ったりしてごめん!」まで言うんだから。泣かせるよホントに。
「フライトから戻ったら、食事にでも行きませんか!」......初めて若葉(矢田亜希子)を積極的に誘った欧介。若葉の驚きが喜びに変わり、湧き出る情熱が若葉を欧介の元に駆け寄らせた。そして若葉の方から、欧介にキス。しかも、かなり長め。(笑) 驚いてずっと固まっていた欧介。おうおう、恋愛ドラマの王道じゃないの! 女の子から積極的にで、男が驚いてなんて、男の潜在的な願望そのものだね! 唇がゆっくり離れると、二人の間に穏やかな空気が流れ、若葉が「じゃ、行って来ます!」......こういう余韻に無駄なトークは不要! って感じかな。
でも次回予告では、桜子が欧介の肩にもたれかかっていたり。ぜったい若葉には見せたくないって感じー。なんだかんだ言ってモテモテな欧介に、感情移入は不要かも。まーがんばってちょうだいな。
小百合(水野美紀)を担任からおろせと父兄の署名を集めて学校に怒鳴り込んできた母親衆。小百合は、母親衆が自分のことを責めるのは我慢できても、親まで責められるのは我慢できなかった様子。バンとテーブルを叩いてタンカを切り出した小百合を見て「おお、ついに!」と思ったけど、想像だったのね。ちょっと残念。
いろんな人と関わりあって異質を許容しあうことって、大事だよね。それに、異質な人間に対する子供の初期反応は、下手すると大人よりもえげつなかったりするから、細心の気配りが必要になる。親御さんたちから学力面だけでも厳しい要求をされている私立の進学校で、そんな「余計なこと」にまで配慮した教育をしていくのは、かなり大変なことなんだろうけど。
でもね、思ったんだ。担任の先生が父親のいない子供を産もうとしていることよりも、そんな小百合に事あるごとに嫌味を言って傷つけるような教頭をはじめとした大人たちに子供が教育されていることの方が、よっぽど問題なんじゃないかとね。大人には目立った問題しか見えないけど、子供は、大人が気づかない小さな問題や矛盾を、敏感に感じ取っているんだから。
真知子さん(石田ゆり子)が訪ねてきて、シュンとしている小百合を見て「もしかして、堕ろそうかな、とか思った?」と聞いたときに、小百合が「ちょっとね。」と答えたのは意外というか、けっこうショックだったけど、それだけプレッシャーは大きいんだろうね。なんだかんだ言っても「働いて食って」いけなければ話にならないからねー。
美矢子さん(黒木瞳)の「お腹空かない?」 → 食事シーンというのが良くあるけど、なんかホッとするなー。楽しい食事って、いろんなことを癒してくれるよね。「ラブとエロス」を見ていたとき、よくそう思ったなぁ。
前々回から正(岡田准一)は、住み込みで自動車修理工で働き出したけど、それは自活していくための手段であって、「本当にやりたいこと」だったわけじゃなかったんだね。俺、ちょっと勘違いしてたかも。で、今回、なぜか写真に目覚めたみたいで。これとて一人前になって食っていくには相当の努力が必要だし、業界の理不尽なしがらみ、みたいなものもありそうだけど、それが「本当にやりたいこと」なら、がんばっていけるのかもね。
前回の予告で見た、真知子の「本気です!」も、美矢子さんの元カレ登場も、ラスト近くだったね。予告以上に話は進展せず......予告がラストシーンなのはけしからんと、何度も言ってるのに。
愁一役の深沢邦之さんは、たしかに演技は......だけど、醸し出す雰囲気は「愁一兄ちゃん」らしかったと思う。実直で、いい意味で存在感が薄く、年下の涼(竹野内豊)を認めるとともに劣等感も感じていて、だけどみんなが信頼し誇りに思っているお兄ちゃんで......今まで自分がやってきたことに矛盾を感じて、思い切った行動をした......これがもし渡部篤郎さんだったとしたら、役になり切る力量はすごいけど、やっぱりちょっと合ってなかった気がするんだよね。
その愁一が、波流(中谷美紀)に想いを告白。夏見(加藤あい)も涼にハッキリと告白。波流も涼も、そうやってお互いが幸せになるのがいいと思っていたけど、でも、一緒に住むことを決めた。朝起きると居て、いつもそばに居て、いつでも話せて、笑いあって......その幸福感、すごくわかる気がした。
次回予告を見ると、夏見は鬼畜のようになって涼を責めている。涼は波流と結ばれる可能性がゼロ。自分(夏見)は涼を愛しているし、問題もほとんどないばかりか、いろんな面で涼を助けてもいける。それなのに......その相手が大好きな波流ねえちゃんなんだから、余計に辛くなるよね。
いつもラストは、過去を振り返るような波流のモノローグ。二人の生活は、短いものだったらしい......エンディング映像 & 主題歌への繋ぎが秀逸だよね。
それにしても、竹野内豊くんはカッコいいし、美しいよねー。俺もいきがって同じような感じにヒゲ生やしたりしてるけど、竹野内くんを見ているとレベルの違いを再認識させられて、落ち込んでしまうほどだよ。あーあ、俺なんて単なる「ヤらしい感じのオヤジ」だもんなぁ。(泣) でも、もはやヒゲを剃り落とす勇気もないけど。(笑)
秋葉家に嫁いだ娘・あかり(山辺有紀)が無事出産、弥生さん(長山藍子)と良さん(前田吟)は入院中の 1週間の世話を終えて東京に戻り、さっそく大吉さん(藤岡琢也)に報告しにやってきた。ひ孫のスナップ写真を見て目を細める大吉さんのリアクションがなかなかナイス。「はぁ〜アクビしてるよ〜おい。」とか、もしかしてアドリブ? あの小さなフォトアルバムには、実は写真が入っていないと思うんだけどね。(笑)
姑・満枝(木ノ実ナナ)の遠慮の無さを大吉さんにブツブツ言っていた弥生さんに対し、「事情があるんだから仕方ないよ。」とフォローし続けていた良さん＠現在無職は「お人好しすぎよ!」 息子が「俺の気持ちだから」と差し出した 10万円も素直に受け取っていたし、見ようによっては能天気にさえ見えるこのお気楽ぶり・お人好しぶりは、実家の父に激似。良さんも、きっと AB 型だね。(笑)
もしかしたら葉子(野村真美)、久光さん(榎木孝明)に惚れちゃった!? いくら理由があったって、「二人っきりでスケッチ旅行」なんて誰が聞いたって怪しいでしょう。それがわからない葉子でもないだろうに。このまま自然の成り行きでそうなるなら、それもいいかも......とか、心のどこかで思っているに違いないな。やたらと押しの強い宗方さん(井上順)に対して、久光さんは離婚経験のこともあって控えめな態度。押しまくられると退いてしまうけど、押しが物足りないと惹かれてしまうのが葉子だしねー。うん、間違いないな。(笑)
心配しすぎのタキさん(野村昭子)は、息子・久光さんに「スケッチ旅行を中止せよ」と指令。どう言ったら自然に断れるのか不安だったけど、「母からの急な金絡みの処理の依頼があり、自分の方が旅行に行けなくなった」という久光さんの言い訳は、対葉子的にはなかなかだったと思うよ。大吉さんにはバレバレだったけどね。(笑) すっごく残念そうにしていた葉子......やっぱり間違いないな。うん。
葉子と同居中の政子さん(草笛光子)は、葉子が宗方さんに気が無いということを、やっとわかってくれたみたい。それも葉子が初めて「宗方さんと結婚する気は無い」と言ったから。葉子がそういうことをハッキリ言えない性格だと知っている政子さんは、それを聞いて「きっと、好きな人ができたのね!」と図星なツッコみ。なかなかどうして、鋭い人だね。
前回は加津(宇野なおみ)のドラマ出演に「大反対!」だった野々下さん(大和田獏)だけど、加津の「おまえなんか父さんじゃない!」という言葉が相当ショックだったのか、前回分のドラマ雑記での忠告が効いたのか(笑)、持てる人脈を活かしてドラマ制作の事実関係や芸能プロダクションの裏を取り、今回はすっかり「大賛成!」に変わっていた。「きっと詐欺だから」という理由で反対していた聖子(中島唱子)とキミさん(赤木春恵)は、これで敗北だね。
野々下さんと言えば、五月(泉ピン子)への「インターネットのススメ」の件もあったけど、こちらも「眞くん(えなりかずき)はネット上のある女性が好きになって、彼女の意見に左右されてるみたいですよ。どうなってるのか知りたいと思いませんか?」との上手すぎる誘導で、五月をすっかりその気にさせてしまったね。ノート PC はプレゼント、プロバイダや DoCoMo のカード型 PHS「P-in」も既に契約済と来た。きっと通信費もすべて野々下さん持ちなんだろうなぁ。さすが高給取り! (笑)
加津の件に戻ると、次回予告では邦子(東てる美)が「ドラマに出るのはやめさせてよね!」と言っている。俺の予想では、注目の個性派(笑)子役・加津にマスコミが注目、「有望なこの子はどんな家庭環境で育っているのか?」と取材の申し込みが殺到、このままでは加津をないがしろにして幸楽にあずけている邦子のこともバレて、邦子が非難の的になることは必須......という状況を恐れて、「やめさせてよね!」となるんじゃないかと思うんだよね。
また長々と書いてしまったけど、書いててけっこう悩むのが「誰に『さん』を付けるか」だったり。あかりや葉子は年下あるいは同年代っぽいから付けるのをやめたけど、満枝とか聖子とか五月とか邦子とかに付けようと思えないのは......キミさんが一番微妙だね。(笑) 回によって「さん」付けはバラバラだったりするから、そんなトコをチェックしながら読んでも面白いかも。まぁ、長すぎて読み飛ばされてることが多いと思うけどね。
お客様夫婦の方が、なんとかヨリを戻せそうな結末になって、ホッとしたな。あっちも別れる、こっちも別れる、それが最善策なんだから仕方ない......じゃあ、なかなか見ていてキツいからねー。
玉置さん(佐野史郎) & 響子さん(村上里佳子)の方は、響子さんが海外に行った頃から既にすれ違っていたそうで。カオル(本木雅弘)に対する玉置さんの視線は、「原因はおまえなんだよ。」と言っていた気が。カオルが泥酔して栞(竹内結子)に白状していたことによれば、カオルと響子さんは「付き合っていた時期もある」とのこと。いやー、なかなか。どんどんもつれて欲しいね。美男美女がもつれるのを見るのは楽しいから。(笑)
カオルの響子さんゾッコン話を聞いた栞は、カオルにそんな想いをさせている女性の存在にショックを受け、それによって自分の気持ちまでハッキリして、余計に辛くなって、大泣きしていたね。一方の美咲(坂井真紀)は、響子さんのこと知ってるのかな?
玉置さんの夫婦危機を感じ取った倉田さん(戸田恵子)は、なんか妙に嬉しそう。さんざん男に翻弄されてきた倉田さんには、自分が翻弄できて珠玉のいじめられっ子的リアクションを見せてくれる玉置さんが、とっても魅力的なのかもね。(笑)
ゴウ(唐沢寿明) & アユム(反町隆史)になびくこともなく、アユムには一矢報いたはずの蜷川キイコ(小雪)だったけど、アユムからの鋭い指摘のショックは、まだ拭い切れていないようだね。うん、いいぞ。こういう後のひき方が一番面白いや。(笑)
荒瀬シズク(木村佳乃)とパンチラインミノルの同棲が公になり、しかもミノルは出て行った。シズクにとっては、ミノルがどこかで心の拠り所になっていたはず。その彼がいなくなり、どうもキレだした感じのシズク......
シズクの父は、既に死んでいた。しかも自殺で。しかもその亡骸を、シズクは目撃していたらしく......自分で「父は死んだの。」と言いながら、父と現在も電話やメールをしていると話すシズクを、柊サダ(りょう)は恐怖した。「ああなったらオシマイ」と......でも、貴女も既に同レベルまでイッてましたよ。(笑) まぁ、サダが思い直してくれたおかげで、ゴウは助かったんだけどね。なんて運のいいヤツなんでしょう。そう言えばゴウは政治家に「こんなところにいらっしゃったんですかぁ!」と敬語を使われていたなぁ。ホント、何者なんだろうね。
なんかいろいろだったけど、とにかく「謝るべきことを謝ることができる」というのは、良いよね。
櫻井淳子さんが、別れた夫・三京(川端竜太)に対して敬語交じりで話していたのが、ちょっと意外だったかな。引き抜かれた 3人の漫画家には原作能力がなくて、「ネームは全部、俺(三京)が書いていた」というのは、なかなか痛快なオチだったかも。
それにしても、ピカリンは相変わらずピカリンだね。(笑)
前回ラストの神谷さん(阿部寛)からのプロポーズのあと、ずーっとボーッとしていた葉月(財前直見)だったけど、「あまりに嬉しくて、幸せで、どう表現していいかわからない」からだったとは! なんというか、素晴らしいね。って陳腐だな俺。(笑)
「好きな人には、ずっと笑顔でいて欲しいってことだよね!」......葉月 & 神谷さんを賢三(岸谷五朗)が応援していることに反対だったエリ(鈴木杏)だけど、前日に神谷さんを怒鳴りつけた賢三の気持ちを感じて、父の想いに共感してくれたみたい。すごく切なかったと思うけど。
映画「卒業」よろしく、神谷さんのお見合い現場に乗り込んでいった葉月。そこで葉月が見たのは、院長の娘さんに土下座して謝っている神谷さんの姿だった。俺は嬉しかった。葉月さんが神谷さんのもとへ向かう間じゅうずっと、「神谷さん自身に決断して欲しい!」と願っていたから。
神谷さんが決断できたのは、前日に賢三が言ってくれた言葉のおかげ。葉月が玉砕覚悟でお見合い現場に乗り込んで行けたのも、賢三が叱咤して背中を押してくれたおかげ。二人は駆け寄って抱き合い、葉月は神谷さんのプロポーズに「はい」よりもぜんぜん積極的な「結婚してください!」という言葉で答えた。それを見届けずに立ち去った賢三だけど、見届ける必要もないと確信していたんだと思う。あの二人は、もう大丈夫だ......賢三のうつむいた顔に、穏やかな笑みが浮かぶ。「これで良かったんだ」と言うように。
エリ 「お父さんには、私がいるよ! ずっとずっと、一緒だよ!」
賢三 「ああ。ずーっとずっと、一緒だ。」
肩を抱き合って歩く二人を見ながら、エリが大きくなってお嫁に行くときは......とか考えちゃったけど、今は「余計な心配」かな。(笑)
話は戻って、お見合いの現場でフラれちゃった、院長の娘さんのこと。神谷さんとのお見合いが実現して、すっかり有頂天だったろうから、その落差からくるショックは大きかっただろうね。彼女はどう思ったのか......自己中な人なら、「彼女がいることをここまで隠していたなんて、言うならもっと前に言ってくれればいいのに、なんてひどい人なの!」と神谷さんを責めただろうし、他人の気持ちを感じやすい人なら、「私のわがままで、お父さんの力まで利用して、無理強いしてしまった......ここまで悩ませてしまったなんて、私はなんてひどい人間なの!」と自分を責めただろうね。いずれにしても、傷は深そう。なかなか可哀想かも。この中間ぐらいだといいんだけどな。
欧介(堤真一)の競馬予想の外れ方が「走路妨害」だったというのが、なるほどという感じ。
欧介の母(市毛良枝)が言った、欧介のいいところ......「お金では買えない、たった一つのものを持っている」......それは何ですかと問う桜子(松嶋菜々子)に、欧介の母は「欧介と一緒に居たら、わかるでしょ?」と思わせぶりな返事。倒れて意識朦朧だったくせに、なかなかの策略家だ。(笑) 桜子にとってそれは、亡き母が自分に話してくれたのと同じ話。答えを教えてくれなかったところまで同じ。「大切なことは自分で見つけなさい」ということかもしれないけど、後を引いちゃって仕方ないよねぇ。それが狙いだろうけど。そうじゃなくて、実は自分でも言葉でうまく表現できないから、誤魔化してたんだったりしてね。(笑)
「魚春の立ち退きを延期してもらえませんか!」と土下座してきた欧介に対する東十条(東幹久)の態度は、なかなか紳士的だったね。前回のドラマ雑記での予想・「東十条が欧介と正々堂々と勝負するために病院建設を白紙に戻す」は大外れで、なんと桜子のおねだり(←見せかけだけど)で、病院建設は白紙に戻ってしまった。これにはご両親や関係各位もビックリしたことでしょう。東十条くん、本当に桜子にメロメロなんだねぇ。(笑)
密かに魚春を救いつつも、そのことを欧介たちには言わなかった桜子。気配りなのか、意地なのか......佐久間(西村雅彦)や粕屋(筧利夫)から罵倒されても、黙って受け流していた。いつか欧介たちにも、事実が判明してしまうだろうけどね。
小百合(水野美紀)のお腹の子の父親・堤(仲村トオル)は、「不倫相手」という言葉からの連想とは程遠い、小百合に似た、ものすごく真面目で責任感の強い人間だった。医師としては完一(田村正和)と似た信念も持っており、患者との会話を聞いていた完一は、すぐに彼がいい加減な人間ではないと気づいただろう。
3年前、自分の過労が原因の居眠り運転で事故を起こし、娘を亡くし、妻の足の自由を奪ってしまった堤。なにもかも抱え込んで苦しんでいた彼と出逢い、彼に惹かれ、彼に安らぎを与えたいと願った小百合。お互いに、制約の大きさを覚悟の上で、踏み込んだ関係だった。
車椅子の上で精気のない顔をした妻に、励ますように声をかけている堤の姿。彼がこうも頑張れるのは、小百合がいるから......小百合自身も完一に「ぜんぜん後悔していないんだ」と言う......誰かが手を下せばすぐに壊れてしまう繊細な関係。でも、その関係を大切にしている二人の健気で真面目な姿。完一の心は揺れただろう。
でも完一は、父として決断し、「もう小百合に会わないでください。」と堤に頭を下げた。そして堤は、小百合に別れを告げた......小百合が子供を「独りで育てる」と決意できたのも、堤を想えばこそであり、「わずかでもいい、このまま彼との関係が続くなら...」と願っていたからでもある。その堤を失うショックの大きさは......
堤も、こうすることがこのタイミングになってしまったことに、さぞ苦しんだことだろう。面と向かって小百合を感じたときには、決意も揺らいだと思う。でも、「もう俺は、小百合に甘えてはいけないんだ。」「言い出す勇気がなかった。」と自分を責めながら、彼は迷いを振り切るように立ち去っていった......彼にとっても小百合にとっても辛い選択。特に小百合にとっては「残酷な仕打ち」だと誰もが感じたと思う。でも、他に進むべき道はないんだという彼の真面目な決意は、小百合も痛いほど理解していたと思う。だから余計に辛くて......
不倫の経験はないけれど、そういう障害の大きい関係性って、もし個別に事情を聞ければ納得とか共感とかしてしまえるものなのかな、と思えた。もちろん、たくさんの人を不幸にするし、苦しみは時を追うごとに深まっていくだろうけど、それでもお互いにとって代えがたい想いって、きっとあるんだろうと......一方で、完一のように、勇気をもって断罪(←ちょっと言葉が強すぎるけど)することも大事なのかもしれない、とも思った。小百合がそうだったように、それを自分の幸せのカタチとして、他の可能性......当たり前で「ごく普通」の幸せな人生の可能性をすべて捨ててしまう様子、特に若い人がそうしている様子は、不憫で仕方がないものだから。
小百合の妊娠のことを偶然にいち早く知ってしまいショックを受けたものの、それからずっと「小百合さんのために!」と奔走し、「自分が父親になる!」と思ってくれているゴロー(加藤浩次)なんて、いわゆる「ごく普通」の幸せな人生をもたらしてくれる男性なんだろうけど、やっぱり「ゴローさんではなくて、堤さん」なんだろうね。なおここでは、ルックスとか収入のことは別にしているので注意。(笑)
いずれにせよ、難しいね。恋愛そのものの経験も浅いから、結論は出せないよ。結論を出すべきものじゃないんだけど。
さて次回は......真知子さん(石田ゆり子)が完一に「本気です!」と言い、美矢子さん(黒木瞳)の前にも昔の男(?)が現れ、他のメンバーもバタバタと大変な感じ。アットホームな印象があったこのドラマだけど、実はみんな「ごく普通」な人生が歩めない運命みたいだね。正(岡田准一)とすみか(矢沢心)が一番普通っぽいぐらいだから。
「兄妹」という事実に直面した波流(中谷美紀)と涼(竹野内豊)は、いろんな言葉を駆使して、なんとかお互いに納得しようと頑張っていた。でも、そう簡単になんとかなるものでもなく......「キスぐらい、しとくんだったね!」と泣く波流の気持ちは、とっても素直なもの。
人を想う気持ちが熟成されていく過程では、気持ちの自然な成長に任せっぱなしというわけじゃなくて、やっぱり世間的な「あるべきカタチ」というものを大きな指針にして成長させていくものだよね。信頼とか愛情とか尊敬とか、欠点さえも笑って受け入れる気持ちとかを、「親子」とか「兄妹」とか、「友人」そして「異性」とかいう指針に沿って、確かなカタチに成長させていくという......それが、ある日突然に変わってしまったんだから。
俺にも、目に入れても痛くない可愛い妹がいる。彼女を異性として考えたことが人生の中で一度もない、と言えば嘘になるけど(笑)、それでもやっぱり、そういう考えにはものすごく違和感があるし、現実味をまったく感じないな。それは生まれてこの方、当たり前のこととして何の疑問も感じることなく自然に受け入れてきた「習い性」なわけで......そう、愁一(深沢邦之)が嘯(うそぶ)いていたように、「血の直感」よりも「習い性」なんだろうね、人間の場合。
「異性」として、まさに「機が熟した」というぐらいに想いを高めあっていた二人には、お互いの相手の感じ方からして、既に「異性」になってる。顔を見るだけで、長年熟成されたそういう気持ちが湧いてくるんだから、ちょっと会うだけでも心が揺らぐだろうね。特に、二人っきりで、しかも相手の根源的な愛情を感じるような場面......今回であれば、雪を持ってきてくれた涼、それを手にとって感じている波流、といった場面では。
「18歳になったら...」と迫る夏見(加藤あい)に戸惑う涼。キョトンと目を丸くした様子には、ちょっと笑ってしまったよ。とは言え、二人が本当に付き合うことになったら、波流の気持ちは......ブスブス(夏見)はいい娘だし、涼にいのことを想う気持ちは強いし、二人はお似合いだし、お互いに幸せになるべきだし......とは思っても、目の当たりにしたら、複雑だろうなぁ。
あかり(山辺有紀)が出産のために何日も入院することや、弥生(長山藍子)と良(前田吟)が来たこと、入院費のことなどに対して、まったく遠慮がない姑・満枝(木ノ実ナナ)。息子・和夫(倉田てつを...じゃないんだよね、今の芸名は。なんだっけ?)が病院に来ることさえも止めようとする始末。その根底には、自分は入院などせず仕事を続けながらちゃんと出産してみせた、だからあなたも本当はそうするべきなのよ! という思いがある。そうは言ってもねぇ、出産時のトラブルを限りなくゼロに近づけるために、今はこうなってるんだから......ま、それもわかってて言ってそうだけどさ。でも、なんでもそうだけど、「後を継ぐ者も自分と同じ苦労をすべき!」って考えは、やめたいもんだね。後を継ぐ者は後を継ぐ者で、また別な苦労があるものだから。
母・常子(京唄子)から実質的に縁を切られてしまった英作(植草克秀)の方はと言えば、これまた常子と縁が切れて開放され活き活きし出した長子(藤田朋子)が全面フォロー体制。おかくらの厨房前でお客さんもたくさんいるのに、「(お風呂に)一緒に入って背中流したげる!」と、周りの方が恥ずかしくなるような勢い! いい歳して人前でこれだけ言えるってのは、ちょっと羨ましいかもしんない。この勢いがいつまでも続くことを祈るよ。橋田壽賀子さんの掌の上では、ちょっと無理かもしんないけど。(笑)
加津(宇野なおみ)はオーディションに合格してしまった模様。そこまでになっても「その顔で!」「騙されてんのよ!」と相変わらずな聖子(中島唱子)とキミさん(赤木春恵)。そして、父・野々下さん(大和田獏)までが......野々下さんが加津を大切に思ってるのは確かなんだけど、その一方で、幸楽で騒ぎを起こすのを極端に恐れて、加津を押さえ込もうとしてしまっているのも事実。あっちこっちで板挟みで辛いのもわかるけど、たまに現れて娘を押さえ込むんじゃなくて、娘が伸び伸び成長できるよう陰ながらフォローすることに、もっと時間を割いて欲しいな。お金には困ってないんだし。
せっかく野々下さんが印刷してくれた眞(えなりかずき)のチャットだか掲示板のログを、まったく読む暇がないし気力もない五月(泉ピン子)。きっと几帳面な野々下さんのことだから、眞が書いた部分とか大事そうな部分にはマーカーがしてあったりもしそうなのに......野々下さんがもうひとがんばりして、読むべきところだけ抽出したり要約したり、字を大きく印刷してあげたりしないと、読み始めてもらえないのかもね。実際にはそれどころか、五月に「パソコンでインターネットして直接読みましょう!」と強く推奨していたりしたけどさ。まぁ、いったん読み始めてしまえば、成り行きが気になって、どんなに大変でも五月は読む努力をすると思うけど。
話は変わるけど、ウチの社長の娘さんもメールとかチャットにハマッてるらしい。「どうなんだ」と様子を聞いたら、「どのメールでも、好きなだけ読んでいいよ!」と堂々と豪語していたらしい。なかなか社長に似た性格の持ち主だと思った。(笑)
カレの好みに合わせよう合わせようとしすぎて、逆にいつもカレを退かせてしまっていた今回の女性客・庸子さん(笹峰愛)。自分の色を出せなくなった原因は、学生の頃に好きだった人に、胸の小ささを理由に全面否定されたこと。ストーリーの明快さのために「胸」とか「首」＠ユカ(佐藤康恵)という具体的な部位で示されていたけど、まぁなんでもそうだよね。自分が好意を寄せている人に自分を全面否定されることって、すごく後を引いてしまうもの。わかる気がしたよ。
今回はカオル(本木雅弘)の捨て身に近い努力があり、彼が庸子さんにキスされ元カレにノックアウトされることで、今度は元カレを自分の色で惹きつけ、庸子さんの自信は回復。それは同時に栞(竹内結子)と美咲(坂井真紀)の気持ちにも波紋を呼んだけど、二人の行動が対照的だったのが面白い。嫉妬に狂って強めにビンタする栞に対し、美咲はカオルを呼びつけて、いきなりしかもさりげなくでも熱くキスしてしまったんだから。俺もちょっと、ズキッと来ちゃったよ。(笑) そういう余裕があった分、美咲が一歩リードって感じかな。
さて次回は、カオルの憧れの女(「ひと」と読もう(笑))・響子さん(村上里佳子)が、実は玉置さん(佐野史郎)と離婚の危機だという事実が判明。カオルがどうするかも楽しみだけど、栞と美咲がどうするかの方が、もっと楽しみ!
見逃した前回、いつの間にか柊サダ(りょう)に加え、連城ミヤビ(西田尚美)・島木ミン(一戸奈未)までが、ゴウ(唐沢寿明)とアユム(反町隆史)の「明らかな味方」になっていた。うーん、ぐやじい。(泣)
そして今回は、佐原アミ(高橋ひとみ)と松方専務(段田安則)が二十年来の不倫関係であることが判明。当時 21歳のアミと 24歳の松方によるムリヤリ再現シーンは、その開き直り加減が潔い感じ。(笑) 結局この勝負は、アミの寝技の魔力に松方が完全敗北。(笑)
一途なミヤビの気持ちを、アユムはきっと「俺はシズク(木村佳乃)が好きだから」と受け入れられなかったんだろうけど、そういう気持ちが伝わる前に、アユム母(江波杏子)のネチネチ攻撃によりミヤビは......例の呪文を唱える唱える! (笑) ミヤビが抜け、「強い者につく派」なミンも抜け、味方はまたもやサダ一人に。しかもサダは、女性に対するゴウの一挙手一投足一視線にも嫉妬に狂う始末で、あてになりそうもない感じ。
なんか、怪しさ・妖しさよりも、ドタバタの混戦状況の方が際立ってきたなぁ。どうなるんでしょうねぇ。
見逃した前回から、矢島(三上博史)はなにやら厄介な事件を追っているようだね。何回も彼の元へ「手を引け。さもないと...」というような脅迫めいたメールが届いているし、娘のひとみ(黒澤優)をあずかる姉は、家の周囲に監視の目を感じて不安がっているし。
あと、矢島とひとみの間にも、なにやらやり取りがあったみたいで、前々回と比べると信じられないくらい、二人はとても打ち解けた雰囲気になっていたね。うーん、前回はけっこうポイントの回だったのかなぁ。ぐやじい。(泣)
加藤(金子賢)が、殺人容疑をかけられてしまった女性に電話して、「警察に出頭して、当日に火事の現場にいたことを話すんだ。君がそこにいたとき、まだ炎は燃え盛っていたんだ。」(←うろ覚え)と言ったのを聞いて「ありゃりゃまずいな。」と思った。嘘だし、すぐバレるし。幸い取材カメラマンがすぐ気づいて、矢島が止めてくれたけど。まぁそうしなくても、取調べの話を聞く限り、女性は自分から嘘をつこうとはしなかったみたいだけどね。
「一生懸命に真実を貫いている間は誰も見向きしないが、一度嘘をついてしまったら、誰もが決して忘れない。」......痛い言葉だね。逆に、「良心の呵責にさいなまれようとも、一度ついてしまった嘘は、死ぬまでつき続けた方がいい。」というのもありそうかな。
環八(原田泰造)が社長宅まで呼び出されたその場に、夏見さん(菊川怜)が結婚したい相手・フリーライターを連れて来て、環八は実質フラれて......それからしばらく環八が、柄にもなくズーンと落ち込んでいたことや、ひかる(真中瞳)が夕飯を用意しただけで、それ以上干渉しようとしなかったことが、なんか印象的だったな。
ヤングシャウトの仲間が一致団結して、大学館の全体会議から社長を連れ出して......実は社長にも、娘と亡き妻を幸せにしてやれなかったという想いがあって......か。ま、こんなもんかな。って冷たすぎですか?
「普段もお父さんと話なんかしないよ」とエリ(鈴木杏)に言っていた同級生の男の子だけど、いざ父親が来てみると、共通の話題・ TV ゲームの話で楽しそうに盛り上がっていた。仲がいい故の余裕の発言というか、そんなの当たり前すぎて意識していないというか......いずれにせよ、エリにとってこんなに羨ましい光景はなかったと思う。
三社面談のことでエリと賢三はケンカになり、エリが「お父さんなんて大っ嫌い!」と叫んで家を飛び出し、葉月さん(財前直見)のところへ......葉月さんがドアを開けてから、ベッドで「我慢しないで、泣いていいのよ。」と抱きしめるまで、ずっと涙をこらえていたエリの気持ちを思うと、痛くて痛くて......翌朝、賢三がやってきて、暗い顔でエリに言った。「エリは、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒にいた方が、きっと幸せだったんだ...(中略)...父親失格だ。」......エリの表情も暗いままだった。激しいケンカを振り返るときには、よくこういう雰囲気になるし、このままだったら間違いなく、エリは田舎に戻ることになっていたと思う。後ろ髪をひかれたまま、ずーっと後悔が消えないまま......
暗い表情の二人に、「(父親として)合格よ!」と切り出した葉月さん。二人は初めてちゃんとケンカできたんだ、これで本当の親子になれたんだと。エリと賢三の表情が、パァッと明るくなった。目からウロコが落ちる感じ。もちろん葉月さんの説明には多少ムリヤリな部分もあったけど、物事は捉えようによってプラスにもマイナスにも解釈できるんだよなぁと、あらためて感じた俺であった。
これからのことを話すエリと賢三。「もう嘘はつかない」と宣言した賢三は、葉月さんへの想いもエリに告白。鼻息荒く「俺は、北沢葉月が好きだ!」と叫ぶ賢三を見て、そのあまりのストレートさに、俺は思わずプッと吹き出してしまったよ。あざ笑っていたわけじゃなくて、すごく感情移入して、気持ちよく、ね。
一方の葉月さんは、神谷さん(阿部寛)の病院へ向かい、出勤してきた神谷さんに告げる。「あたし、ホントは無理してました。『神谷さんに嫌われたくない』、その想いで、電話するのも我慢してました。でも、もうそういうのやめにします。無理してるってことは、自分を誤魔化してるってことだし、神谷さんに嘘ついてるのと同じだし......逢いたくなったら、逢いに来ます。声が聞きたくなったら、電話します。あでも、そういう女イヤだったら、ハッキリ言っちゃってください。私、フラれるの慣れてますから。」 神谷さんも、感激して言った。「そういう葉月さんが、僕はいいんです!」
でも俺は、葉月さんのこの決意を、素直には喜べなかった。なぜなら、「逆もまた真なり」だから。すなわち、神谷さんに嘘をつかないためには、「逢いたくなくなったとき、声も聞きたくなくなったとき」にどうするのか、ということ。
葉月さんの今までの恋愛経験は、相手を好きな気持ちで突っ走り、その圧迫感で必ず相手が先に冷めてしまったという「フラれ人生」だったんだと思う(実は俺もそう(笑))。でも神谷さんの場合は、葉月さんの好き好きパワーに応え続けられる大きな懐があるように思う。そして、突っ走り続けた挙句、いつか自分の方が先に疲れてしまうことや、訳も無く冷めてしまうことって、けっこうある。特に女性の場合は......
そうなると、「葉月さんのパワーに負けないように」と応え続ける神谷さんのパワーが、いつの間にか葉月さんを上回ってしまい、逆に葉月さんに圧迫感をもたらすことになる。その圧迫感が、葉月さんをさらに冷めさせていく。立場が逆になった葉月さんは、今まで経験の無い「自分の気持ちの変化」に驚き、自分に嘘をついて、我慢することになる。神谷さんはきっと、そんな微妙な気持ちには気づけない。そして......「もう、自分の気持ちに、嘘はつけません。」
もちろん、考えすぎ。俺と違って神谷さんには、ルックス、性格の良さ、周囲からの信頼の厚さ、医者としての地位や財力、そして人間としての魅力があり、冷めた目で見てもまだまだ魅力的な男性だと思うし。なんといってもドラマだし。今後の展開には、ここで書いたこと以前の、外的な障壁が描かれそうだしね。
欧介(堤真一)がボストンへの留学を途中で止めて日本に戻ってきたのは、亡き父の残した「魚春」を継ぐために潔く夢を諦めたのではなく、魚春を継ぐことを、夢に挫折しウジウジしていた自分に踏ん切りをつけるための言い訳にしていたんだね。日本の仲間内では右に出るものがいないほどの秀才ぶりだったのが、本場に乗り込んでみたらぜんぜん太刀打ちできなかったと......でも、本当にそれだけなのかな? と邪推してしまう。例えば、すごい論文を仕上げたのに、誰かに盗られて先に発表されてしまったとか......もし本当に単なる挫折なのだとしたら、ずいぶんと情けない話だね。留学して、彼女をほったらかしにしてがんばったけど成功できず、彼女にも愛想をつかされ、すごすごと日本に帰ってきたんだから。堤真一さんだから、情けなくてもカッコがついてるけど。
「東十条司病院」の建設予定地の買収が始まり、魚春もその予定地に含まれ、信用金庫が立ち退きを目論んで厳しい借金取立てを始めた。別の信用金庫に勤める粕屋(筧利夫)から見ても、魚春に存続の見込みナシ......ラストで桜子(松嶋菜々子)に敗北宣言する欧介。「僕の負けです。心より、金ですよね。」
次回からは、「貧乏欧介 v.s. 金持ち東十条」という構図がハッキリしそう。欧介に金なんて無いから、できることは、誠意を持って拝み倒すことだけ。東十条家による買収に後ろ暗いところが無い限り、欧介に勝ち目ナシ。ただ、予想するに、「桜子がまだ欧介のことで揺れている」と東十条司(東幹久)が気づいて、「男として正々堂々と勝負したい!」という青臭い想いに囚われ、病院の建設を白紙に戻してしまう......という展開はあり得るかもね。
粕屋紳一郎こと筧利夫さんの弾けぶりを見ていると、「踊る...」の監理官と同一人物とはとても思えないよねぇ。トーク番組とかで見る限り、粕屋紳一郎の方が筧さん本人に近いみたいだけど。(笑)
花嫁に逃げられ、ゲイであることが判明し、実質的に会社をクビになってしまった博くん(及川光博)。それを知った完一(田村正和)は、博くんが居たオフィスに直談判しに行った。
何をやってもどうにもならないなら、放っておく方が賢いし、波風も立たない。それでも、そうせずにはいられないという完一の気持ち......ジーンとしてしまう。まったく無駄だった訳じゃない。完一の気持ちを感じた博くんは涙していた。職場の面々も、実際に何する訳ではないにせよ、自分が当然のようにやっていたことを恥じる気持ちが少しは芽生えていただろう。一瞬かもしれないけど......
博くんが隠していたのが「ゲイであること」だったのには、ちょっと驚いたというか、拍子抜けした。最初は「それも本当の理由を隠すためか!?」とさえ思った。まぁ東芝日曜劇場的には、この辺が落としどころなのかもね。
完一がすず(広末涼子)を式場から連れ出した理由が、博くんに問題があったからではなく、「すずの気持ちがいい加減だったから」だというのも、ちょっと意外だった。基本的に完一は、博くんのことを気に入っていたようだね。
小百合(水野美紀)の妊娠は、やっぱり「私立の進学校」という職場では、認められないみたいだね。なんだかんだ言っても食えなきゃ話にならないけど、さて、どうするんだろう。真知子さん(石田ゆり子)と同業になって、逞しい背中の競演!? 俺的には嬉しいけど。(笑) (←茶化すなよ!)
小百合のアパートも追い出された正(岡田准一)は、ラストには住み込み可能な修理工を訪ねていたけど、それまでの間、どうしていたのかな? まさか本当に完一が言っていたように「ガングロ(矢沢心)の所に居た」のかな? すみか(矢沢心)のパワーに正が勝てるとも思えないし、なんだかんだ言っても結局なし崩し的に......いやあ、この二人の展開も楽しみだ。(笑)
ところで、進学を止めて本当にやりたいことが修理工っていう展開は、なんかちょっと使い古されている気がしたな。もちろん悪くないよ。ドラマ(「渡る世間」の武志くんとか)や身近にも、明確な目的意識と誇りを持って一人前にやっている人間、さらには俺なんかよりずっと稼いでいる人間がたくさんいるし、想像よりぜんぜんハイテク化(←もはや死語!?)していて、コンピュータ業界にいる俺でも太刀打ちできないことだらけだし。ただ、そこまで描かれるとは思えず、相変わらず「油まみれで車の下」しか描かれなさそうな気がするし、作り手の発想としては短絡的に思えてさ。
次回は、小百合の不倫相手を神崎一家揃って襲撃の模様。さて、完一は何を願うのか。
涼(竹野内豊)の態度の変化が理解できない波流(中谷美紀)。「あたしたち、付き合ってるのかな?」と聞く波流を、「キスもしてないけど。」とはぐらかす涼。おお、「神様のいたずら」に引き続き、ここでも出たぞ、「付き合ってる」というテーマが! (笑)
「逃げていると、目が腐る。そのうち顔が腐って、全身も腐っていくんだ。」......大橋(大杉漣)が涼に言っていたこの言葉、けっこう自分にもグサグサ来た。「気持ちはちゃんと伝えないと、一生後悔するよ。」(←ちょっとうろ覚え)......そのあと良がちゃんと「ありがとう。」と言っていたのは、いい感じ。
事実と気持ちの両方を伝えるべく「サザンクロス」に走った涼だけど、そこには一足先に愁一(深沢邦之)が......たぶん確信犯的に、ぶっきらぼうでトボけた風に、波流と涼が兄妹であると言う事実を告げた愁一。その仕打ちは、愁一が秘めている波流への想いが、ねじ曲がって表出したものと言えよう。
波流にとってはどうだったか......もし涼に事実を告げられたなら、そのときの涼の言葉遣い、涼の声色、涼の微妙な表情が、一緒に心に焼き付いて、一生離れなくなっていたと思う。涼への恋心を断ち切るという目的でなら、愁一から事実を告げられて良かったのかも、とも思える。ショックは大きかったかもしれないけど、事実自体に涼の面影が付かなかったから。そして波流は、自分の気持ちを整理すべく、涼への手紙をしたためた......
最後のバイク引ったくり & 波流意識不明は、俺的にはちょっと、余計に思えたけど。
以前からこのドラマ雑記で何回か「加津(宇野なおみ)には、邦子(東てる美)が父さん(大和田獏)を救った大切な人だということを、早くわかって欲しい」というようなことを書いたけど、今回の加津の口ぶりを見ると、それはもう前からわかっていたようで。その上で、邦子を嫌っている訳ね。
じゃあ、救いようがないや。(笑)
倉田さんこと戸田恵子さん、すっかりお母さんだよねぇ。
美咲(坂井真紀)の気持ちを知った栞(竹内結子)は、カオル(本木雅弘)とのやりとりがちょっとギクシャク。カオルと美咲のやり取りを遠目で見る栞の様子なんて、まるで先週までの美咲のよう。美咲の存在がなかったら、なーんも意識せずにずーっと職場のケンカ相手だったろうに......いやー、人の気持ちって面白いね。
録画失敗した......(泣) ちょっと痛いかも。
録画失敗した......(泣)
目白さん(京野ことみ)がまだ入社 3年目だというのが、ちょっと驚き。
ひかる(真中瞳)はすっかり、環八(原田泰造)一筋になっちゃったのね。
働く女性への理解ぶりを示しながら、職業への差別意識が露呈してしまった見合い相手の男。こうなると、働く女性への理解ぶりも、本心なのかどうか、怪しく感じてしまうね。まぁ、破談にして正解だったんじゃないかな。その場にいたご両親の心中はお察ししますが。
仕事に対する意欲を取り戻した目白さん。二人の漫画家が彼女を担当者から外したけど、それはそのままっていうのが、なんかいい感じだったな。
夏見さんこと菊川怜さん、現実にも東大出の才女らしいけど、その魅力はイマイチ出てないかな。環八との関わり方もあいまいな感じ。次回は彼女がメインだね。
同級生の男の子とのことでモメたあと、賢三(岸谷五朗)が家に帰ってこないことを気遣う葉月さん(財前直見)。彼女がエリ(鈴木杏)に電話してきたり、翌朝エリのところへ来たりする様子が、そうするのが当たり前のようにとても自然にやっているのには、ジーンときたな。
同級生の男の子に「エリをよろしくね!」と頭を下げる賢三。そんな賢三に恐縮するどころか煙たがっている風の男の子を見て、エリと同じ気持ちになった。「お父さんに怒鳴られたぐらいでビビっちゃう男なんて、こっちから願い下げよ!」......こう言った後にエリが作った激しめの笑顔が、後ろにいた葉月さんの笑顔に似ていた気がして、なんか、嬉しかった。
柊(板谷由夏)は賢三を父代わりのように慕っているのかと思っていたけど、今回を見ると、どうもそれだけじゃなくて、男としても意識しているみたいだね。そこそこモテるだろうに、賢三とパチンコに行ったり映画を見たりしている方が好きそうだし。なんか、嬉しいなぁ。なんで嬉しいのかわからないけど。(笑)
葉月さんは神谷さん(阿部寛)と、デートを重ねるようになった。そうなる前に、いろんな人に「付き合うことにした」と言っていたけど、付き合うことにするって、なんか不思議というか、面白い表現だなぁと思った。特に、三十代半ばでのこういう宣言の意味って。
じっくり時間をかけて考えて決める余裕があるってことかな。そういう余裕、経験ないし。いつも「付き合う」とか言い始める前に、次に行っちゃってた気がする。(笑)
業火に包まれた桜子(松嶋菜々子)のマンションから欧介(堤真一)が救い出したのは、二人が始めて会ったときの白い服だけ。
焼け出された桜子はその夜、佐久間(西村雅彦)の家に泊めてもらうことに。眠れない桜子に、欧介の学生時代の元カノ・真理子さん(森口瑤子)は、欧介の良さや昔のエピソードをしつこく話して聞かせる。「親友でもないのに、しつこい女だなぁ。」と思ったけど、よく考えたら、俺はよくこういうおせっかいを推奨する発言をしていたと気づいた。(苦笑)
俺が気にしていた「欧介は桜子が昔の彼女に似ていたから好きになった」という件は、「単なるきっかけ」として不問にふされそうだね。ホッとしたというか、ガッカリしたというか。(笑)
翌日のパーティーにに桜子が着て行ったのは、デザイナーとして成功した同級生の男が大量に送りつけてきた服ではなく、欧介が救い出した服。「一度来た服は二度と着ない」と言っていたにもかかわらず。桜子の心境の変化も気にならないではないが、それを見た若葉(矢田亜希子)の気持ちの方がよっぽど心配だった。
欧介の魚屋で、かいがいしく手伝う若葉を見ていたら、彼女がそうできる喜びでハツラツとすればするほど、彼女の報われない気持ちが際立って、涙ぐんでしまった。こんなに想ってもらえて、客観的にもすごくいい子で、欧介はいったい何が不満なの? と言いたくなるけど、恋する気持ちって、そうじゃないんだろうねぇ。いやあ、恋愛って難しいね。ドラマだけど。
小百合(水野美紀)に宿った子供の父親は、妻子もち。すなわち不倫。けっこうショック。ひかる＠編集王につづき、小百合も......出会ってしまったのね......という感じ。
「真面目なあの子がどうして!?」と言われるけど、初めて会ったときから「ああ、この人とは...」と直感するもので、真面目とか常識とかいうガードがすべて無効化してしまうもので......小百合の場合は、そう感じてから深い関係になるまで、流れに身を任せていたわけじゃなくて、ちゃんと自分なりに覚悟を決めて一線を越えたみたい。それがまた、悲しいと言うか、想いのパワーってすごいというか......涙ぐんでしまう。無責任だけど、そういう想いに満たされ保ち続けていることを、羨ましいとさえ感じてしまう。
自分の本当の気持ちを、父・完一(田村正和)にぶつけた正(岡田准一)。その願いも、父を責める気持ちもわかるけど、「予備校に行かない。大学に行かない。病院を継がない。」と今はナイナイづくしで、何がしたいのかは皆無。だから、完一が認めようとしないのも、もっともかも。
血が繋がってるらしい、波流(中谷美紀)と涼(竹野内豊)。そう来たかぁ、という感じ。愛し合う二人が兄弟だったという設定自体には古臭い印象があるけど、どんな風に料理してくれるのかな。
前回から気になっていた、橋田壽賀子用語: 食事は「こしらえる」んだね。子供たちまでそう言ってるよ。(笑)
大吉さん(藤岡琢也)もタキさん(野村昭子)も、久光さん(榎木孝明)を全面サポートの体制。大吉さんは久光さんの謝礼を受け取ろうとせず、お客さん経由で画商を紹介しようとしてるし、「今後も食事はウチでどうぞ」まで言ってる。タキさんは久光さんのアトリエ & 住居用マンションを既に手配済み、かつ改装費を含め全額負担してる。もう、恐縮してしまうぐらいだよね。俺なら、謝礼の件は「受け取ってもらえないと、今度またおかくらで個展をさせていただきたいときに、頼みづらくなりますから!」と言って、なんとか受け取ってもらおうとするかもね。
もちろん、なるべく自分の力だけで道を切り拓いていくのも大事だし、実際、上記のような好意を「自分を甘やかしてしまうから」と頑として断る人も多いけど、まぁ、甘えられる部分は甘えて、それを期待値の高さと受け取って励みにし、自分の思う道を一心不乱に邁進するのもいいんじゃないかな。迷いが生じたときの「経済的に大変だから」「○○もやらなきゃいけないから」といった口実をあらかじめ無くしておく、という効果もあるしね。
弥生さん(長山藍子)トコは、良さん(前田吟)が会社を辞めちゃったけど、二人とも慌てたり険悪になったりせず、これからのことを長い目で考えているようで、良かった良かった。庭の手入れをしている良さんや、父をタメ口で心配して頼もしいことも言う息子・武志(岩渕健)を見ていたら、実家の父のことを思い出してしまったよ。まだ働いてるけどね。
幸楽の聖子(中島唱子)は、相変わらずだねぇ。変に口達者だからまた、始末が悪いよ。周ちゃん(岡本信人)に対する「10年も勤めて弁当も手伝ってるんだから、もっと分け前をもらうべきよ!」なんて主張には、確かに一理あるわけだし。周ちゃん「いいひと」すぎるから、聖子が言うようにもうちょっと自己主張しないとね。聖子は自分の都合しか考えてないけどさ。
葉子(野村真美)は、久光さんのマンションのアトリエ向け改装を引き受けることに。長子(藤田朋子)はさっそく「二人はお似合いじゃない!?」なんて茶化してたけど、実は俺もそう思った。(笑) マンションの改装打ち合わせでは、普段控えめな久光さんが葉子にガンガン要望を言えていたみたいだし、相性はいいんじゃないかな? 少なくとも、情熱に任せて政子(草笛光子)にまで取り入って一方的に話を進めそうな宗方さん(井上順)とよりはね。きっと葉子は、ああいう一方的な情熱は苦手で、でもそれを断れない性格で、フラストレーションを溜め込んでしまいそうだから。
長子 v.s. 常子さん(京唄子)の方は、来週が山場みたいだね。(笑)
美咲(坂井真紀)はついに言っちゃったねぇ。相手を間違ってたけど。(笑) でも予想通り、まずは栞(竹内結子)にバレちゃったね。栞*だけ*が知っちゃったというのが、逆に栞を悩ませそうだな。
何度か似たようなことを書いてるけど、「自分の気持ちに素直になりなさい!」というようなことは、ずーっと素直になれなかった美咲のような人に対して言うから意味があるんだよね。いっつも自分の気持ちのままに行動していて「自分の気持ちに素直になるのが正義!」と周りを顧みない人に対して言っても、増長させるだけだから。
とは言え、自分の気持ちに素直になったことのない人が、いざそうしようとしたときには、抑制が効かずにちょっと暴走気味になっちゃうから、十分に注意しないと周りに迷惑をかける危険性があるんだけどさ。
歴代の秘書室長たちにもそうしてきたように、竜崎ゴウ(唐沢寿明)と真行寺アユム(反町隆史)もギャフンと言わせて追っ払っちゃおうとしていた秘書室の面々だけど、今回はなかなかてこずってるね。ていうか、逆にかき回されちゃってる感じ。
アユムに気持ちがぜんぜん通じない連城ミヤビ(西田尚美)。 CF 撮影の現場では、思い切って口頭で直接誘ったのにダメだったんだから、ちょっと可哀想だったね。彼女とただれた関係の野乃リリ(伊東美咲)は、その現場を見ていたし。
キャバクラでアユムを落とそうとしていた蜷川キイコ(小雪)は、ゴウの登場もあって立ち直ったアユムに逆に痛いことを言われ、ムキになって見返していたり。アユムに対してムキになった段階で、今までの「見下し」から、対等な関わりに変わってしまったんだよね。竜崎ゴウは相変わらず、「マニュアル通りだねぇー!」ってすかしていたけど。
柊サダ(りょう)に至っては、すっかり竜崎ゴウのしもべ。佐原アミ(高橋ひとみ)と島木ミン(一戸奈未)に「荒瀬シズク(木村佳乃)と蜷川キイコは悪魔よ!」なんて吹き込んでる。新興宗教から足を洗ったのに、ゴウから教わった謎の言葉を相変わらず唱えているんだから、可笑(おか)しいよね。
シズク(木村佳乃)が得意先の息子にホテルの部屋に連れ込まれそうだったのを、アユムが阻止。彼女は「マニュアル通りで大丈夫だったし、もしそうなっても大したことじゃない!」と憤慨していた。でも、アユムに連れ出されたとき、少しはホッとしていたんじゃないかな。終始無表情なシズクだけど、佐原さんにマニュアルの行動を指導されていた様子とかを見ると、実は彼女、ホテルでは不安に押しつぶされそうになっていたんじゃないかと思うんだよね。そもそもこれを引き受けたのも、アユムを意識しすぎて、アユムをギャフンと言わせるために無理に引き受けた、という面があったし。
アユムが母(江波杏子)の受け売りで言った「男を父親と比べているんだろ!」という指摘も、シズクはかなりグサッときていて、しかも母の受け売りだとは(まだ)気づいていない気がする。見くびりすぎかしら?
相変わらずひとり意気揚揚な竜崎ゴウ。アユムに自殺を「お願い」して「ダメぇん?」と甘えん坊な表情。まったく。(笑) 初回のアユム転落死の件がこれでチャンチャン! ならいいけど、そうは行かないのかなー。一方のキャバクラでは、またもや NASA とのルートを見せ付けたりしてるのは凄いけど、なにもペンに仕込んだレーダーが、モーターで回る必要はないんじゃないかと。(笑) 次回は彼が窮地に立たされるみたいだけど、きっと飄々(ひょうひょう)と乗り切りそうな気がするね。
キャバクラでの請求額「\.88,160」は、なかなかリアルな感じがした。あれだけ女の子をはべらせた割には、かなり良心的な気も。(笑) 「初見さん特別料金」かもしれないけど。実は相場なんてぜんぜん知らないし行ったこともないけど。
シズクが富士通の Crusoe 搭載 新ノート PC 「LOOX」で、H"in のメール着信通知から始まって父親とチャットをやってみせたあたり、ちょっと(かなり)グッときた。(笑) でも俺は先日、仕事を重視して ThinkPad X20 を購入済みなので、もう手が出なかったり。ホントはああいうのが欲しかったんだよぉ! (泣)
最悪だった。
お約束のカウントダウンとかトレーニングシーンとかは百歩譲って許すとしても、それ以上にいろいろと。
良太(神木隆之介)は、必然的に転んだ。ドラマの作り手に転ばされたんだ。「トレーニングの成果は描きたい。だけど 1週間がんばっただけで 1位になるんじゃ、ちょっとご都合主義かも......じゃあ、転ばせるしかないでしょう!」という感じで。
前回に転院した母親(岡田奈々)の新しいシーンは、一切なし。「遠くに行っちゃったんだから、一回ぐらい出てこなくてもいいでしょ。岡田奈々さんも忙しいし。」という感じ? 俺としては、例えば、開けた窓から陽光が射している快適そうな病室の中とか、緑いっぱいの病院の庭で看護婦さんを伴った車椅子の上とかで、子供たちからの手紙を読みながら微笑むお母さん、という、ほんの 1カットだけでも入れておきたい......と思うんだけど。
あと、小道具としてビデオカメラを使ったんだったら、もっとあの、スタートは出遅れたけど中盤はトップに立っていたこと、周りをグングン追い抜いていたことをビデオで再確認し、良太は実際に速く走っていたんだという事実に注目して欲しかったんだけど。なのにオチが「キャバクラではしゃぐ勝男(江口洋介)」。それは、働く健太(二宮和也)を撮影したものを上書きしたんだと言う。ぜんぜん笑えない......
さらには開き直った勝男が、健太と良太を罵倒......本心じゃないとしても、これは許せなかった。
いざというときに優しさや思いやりを発揮しても、いざじゃないときとかにデリカシーのないことをしていたら、一発で見向きもされなくなってしまうのが、現代の、つまり女性主導社会の常識。それまでの功績が「帳消し」になるだけでじゃない、「無意味」になる。そして一生、許されることはない。大きな愛情よりも、ほどほどの愛情と最低ラインの引き上げの方が大事。反省を込めて言ってるけど。
ここまで嫌になると、冒頭のドアップでカットをバチバチ切り替えていく、どっかで見たようなカメラワークまでが鼻についてきた。作りの雑さに、もう堪えられない感じ。
リタイアします。
「遺書をニュースで公開したら、私死ぬから。」と電話で言ったのも、企業の重役に脅されて言わされていたみたいだね。あの企業の重役の役者さん、いつもああいう「世の中の悪の象徴」的な役だなぁ。
金メダルをとった女の子の、ホテルのプールでの吹っ切れ方が、悔いが残った感じでもなく、かといってスッキリしていた感じでもなく、気だるくて、なかなかいい感じだったかも。
オープニングの globe (←あれ、今は大文字だっけ?)、けっこう気に入ってるんだよね。オープニングへの入り方とかも。
※ 2000/10/31(火)以前の放送分は 別ページ です。 ※