ラインナップ(2001/7/23(月) 改定): 【日】■恋がしたい恋がしたい恋がしたい 【月】■できちゃった結婚 【火】■救命病棟24時■ウソコイ 【水】■ファイティングガール■マリア 【木】■渡る世間は鬼ばかり■非婚家族 【金】■世界で一番熱い夏
途中リタイア: ■フレーフレー人生!(7/9放送 第2話まで)
最初から見ない: ■ビューティ7■氷点2001■ネバーランド■金田一少年の事件簿■21時・22時台以外■時代劇■NHK
※ 日記をつけ始めた経緯を、「ドラマ雑記(19９８年4月〜)」ページの最後にまとめてあります。※
各話を思い出すのに役立つ!?「キーワード」がつけてあります。タイトル右の「KW: xxx」がそれです。
※ 2001/10/7(日)以降の放送分は 別ページ です。 ※
「店を休む」と朝からフテ寝状態の大吉さん(藤岡琢也)を、みんなで心配して大騒ぎ。
まずはタキさん(野村昭子)が、店の馴染みの沢村医師(山口崇)を呼び、体温や脈拍・瞼の裏・扁桃腺等をチェックしてもらい、とりあえず問題無し。気力を無くした原因を言おうとしない大吉さんに、「念のため、精密検査を受けてみては?」と沢村医師。が、この発言が波紋を呼ぶことに。(笑)
いつものご飯を届けに来た良さん(前田吟)がこの話を聞いて「きっとガンの疑いがあるんだ」と深読みしてしまい、妻の弥生さん(長山藍子)に緊急 Tel. さらに弥生さんが、妹たち 4人に「お父さんを説得しよう!」と Tel. その日の昼には姉妹 5人が おかくらに集結、父・大吉さんの枕元で、「店に出ない理由を言って!」「精密検査を受けるか店に出るかハッキリして!」と詰め寄る。「どこも悪くないんだ」「やる気が出ないだけだ」「ほっといてくれ」と大吉さんが言っても、その無気力ぶりや強がり方が「ガンの初期症状かも」という話になったりして。
その一方で、「今日は店を閉めていい」と大吉さんが言っているのに、タキさんと勉ちゃん(山田雅人)が「ダンナが元気になるまで、二人で何とかします!」と頑張っていたり。
騒ぐ娘たちをうるさがって追い返した大吉さんだったけど、そのあと、五月(泉ピン子)が言った言葉を思い出していた。「お父さんが元気でやってくれていることが、私たちの力になるのよ。」......前回の葉子(野村真美)と長子(藤田朋子)のことがあって、もう自分が娘たちにやってやれることは無くなったと痛感し、やる気を無くしていた大吉さんだったけど、自分のことをこんなに多くの人が心配してくれたこと、娘たちがブツブツ言いながらも全員集まってくれたこと、自分が元気に働いているだけで娘たちの力になることを再認識していた。
ま、正直に気持ちを表したおかげで、そういうことがわかったんだし、今回の件は無駄じゃなかったと思えるね。
そして大吉さんは、午後から店に出ることに。
さらには、娘たちを安心させるために、精密検査も受けることに。
精密検査の結果は「異常無し」。5人姉妹 + αが集結してそれを祝って、今シーズンはめでたく終了!
今回は、大吉さんを説得したのも、精密検査に付き添うと言い張っていたのも、お祝いのときに配膳する側に回っていたのも、ラストの平ちゃんナレーションで心理描写されていたのも、五月こと泉ピン子さん。5人姉妹の中で、父・大吉さんと一番ケンカして、家出して幸楽に拾われて、だからこそ今、父との時間を取り戻したいんだ......という役の上での想いもあったんだけど、それ以上に、橋田ファミリー内での泉ピン子さんの「力」を感じてしまったり。(笑)
その一方、今回の大きな話題として、加津(宇野なおみ)が幸楽を出て、実父・野々下さん(大和田獏)と義母・邦子(東てる美)と一緒に暮らすことになる、という話もあった。そのきっかけは、小島家の教育上はご法度の携帯電話を加津が使っていたのが問題になったからなんだけど、加津にそこまで寂しい想いをさせていたことに気付いて深く後悔した五月は「ちゃんと両親と暮らす方が、加津にとって幸せなんだ」と考え、加津が幸楽を出て行くことに反対しなかった。
が、幸楽を出て両親のもとに行った加津は、メシも食わずに「私は誰の役にも立てない。邪魔にされるぐらいなら死にたい。」と、大吉さん並に気力を無くしていた。俺としては、そこまで加津に嫌われちゃってる邦子の方が不憫だった。(苦笑) ていうか、親と一緒に暮らしていても寂しさを感じていて携帯に心の拠り所を求めている子供たちは、今の世の中一杯いるんだけどねー。
結局、眞くん(えなりかずき)が加津を幸楽に連れて帰り、加津は元気を取り戻した。携帯電話のことがどうなったかは語られなかったけど......ま、「黙認することになった」と予想しておこうかな。
で、最後の最後の字幕には「また来春お会いしましょう」と! あら。またやるんだ。(笑) スペシャルなのか、1年シリーズなのかは不明だけど、少なくとも橋田壽賀子さんの目が黒いうちは、「渡オニ」が終わることは無さそうだね。
次のシーズンで予想される展開としては......
それ以外でも、役者さんたちの高齢化に伴い、現実での予想外の事態がストーリーに影響を及ぼすことも考えられるね。年齢的には、弥生さんトコのおばあちゃんとか、赤木春恵さんとか。(←そんなの期待しちゃダメです! 不謹慎です!)
心配しなくても、いくらでも出る幕はありそうですよ、大吉さん! (笑)
ていうか現実においても、「渡オニ」の大黒柱たる藤岡琢也さんには、ぜひ精密検査してもらって、俺たちを安心させて欲しいよね。
城代正則くん(宮下裕治)と愛ちゃん(吉村涼)のことで、あれほど反対していた父・勇さん(角野卓造)が、今ではすっかり将来の結婚までを夢見て舞い上がっているというのに、当の愛ちゃんの方が、だんだん気持ちが冷めつつあったりして。要は、城代くんのファザコンぶりにウンザリしているらしく。
愛ちゃん曰く、「城代さんはいつも『父が』『父が』と言ってばかり。」......愛ちゃんをいち早く父親(神田正輝)に会わせたのも、自分が愛ちゃんを好きかどうかではなく、父親が愛ちゃんを気に入ってくれるかどうかが大事だったから。城代くんと父親はいつもセット。今回のデートも、二人っきりではなく父親も込みでの映画鑑賞だったというし。
俺としては、城代くんがまだキスさえも求めてないことも問題だと思うんだけど。(笑)
ま、「別れちゃえ別れちゃえ!」って感じだけどね。
大吉さん(藤岡琢也)は、葉子(野村真美)に頼まれた「出張おかくら」で、予想通り疎外されまくり。すっかり母親きどりの政子(草笛光子)に「ビジネスですから」という口実でもって他人扱いされるは、葉子は葉子で父を気遣う余裕も無くはしゃぎまわっているは......葉子・政子・宗方(井上純)の三人が擬似家族としての生活を「理想的だ」と喜ぶ様子は、大吉さんにとっては「実の父よりも大事だ」という意味になってしまうのに......堪らずその場で「帰る!」と言い出した大吉さんを、タキさん(野村昭子)と勉ちゃん(山田雅人)が止める一幕まであったりして。
そんなこんなで家に戻って来ると、長子(藤田朋子)・英作(植草克秀)・常子(京唄子)の三人が何やらお祝いしていた。実はその日(9/23(土))は、長子の誕生日でもあったのだ! 内心「しまった!」と悔やんでいる大吉さんをよそに、「これで長子も本間家の人間だ!」と嬉しそうな三人。
葉子も長子も、自分の娘だと思っていたのに、すっかり他人......気持ちが沈む大吉さん。
翌日の葉子と政子の来訪が、大吉さんにとどめを刺した感じ。夕べの「出張おかくら」の代金について、大吉さんが「娘(=葉子)への餞(はなむけ)のつもりだから受け取る気は無い」と言っているのに、葉子と政子の二人して「ビジネスだから」「宗方さんの顔を立てて」と言って小切手を置いていき、そそくさと帰ってしまったのだ。大吉さんの顔は立てなくていいのかってーの!
小切手の額面は、なんと 100万円。恐らくタキさんが作った請求書の数倍の額なんだろう。葉子・政子・宗方の三人は、それで誠意のつもりなのだろう......大吉さんが欲しかったのはお金じゃないのに。葉子から、娘から父への言葉として、心のこもった「ありがとう」を聞きたかっただけなのに......
小切手を破り捨てる大吉さん。その翌日から、大吉さんは体調を崩すことに......
知華子(鈴木京香)は久木田くん(MAKOTO)を選び、その上で彼を、彼の夢である海外での PKO の取材に行かせた。「この子が待ってるから、この子に恥ずかしくない仕事をしてきて。」と言って。
久木田くんが居ない間の、出産〜育児については、洋介(真田広之)がサポートした。
1年後、知華子と久木田くんとの結婚式。洋介は赤ちゃんを、自分の手から久木田くんに託す。それをレギュラー陣が祝福している。
密かに洋介とよりを戻す気持ちになっていた ひかる(米倉涼子)は、今までは気持ちを言い出さなかったが、一段落したこれからは、もしかしたら......でもセリナ(黒谷友香)も居るから、また楽しく(?)バタバタするのかもしれず......という感じ?
なるほどね。
無難だね。
原作の漫画がまだ連載中だから、衝撃的な結末は避けて無難にまとめた、という感じかな。
結局、annion としてやってきたことは、全て「一から出直し」になって。
しかも、亜美(ユンソナ)は人材派遣のビジネスを始めるために、韓国に帰ることに。
これからの annion は、小夜子(深田恭子)ひとり。
小夜子と元(坂口憲二)も、互いの道を進むために離れることになって。
でも確実に、みんな初回の頃に比べると成長している訳で。
亜美が韓国に帰るのは、以前の「逃げ」ではなくて「攻め」な訳で。
洋輔(勝村政信)は亜美を追って、韓国に旅立とうとしている訳で。
もちろん小夜子も元も、これからの自分が見えている。
子供の頃、アニメなんかが終わるときには、よく感じていたことなんだけど。
最終回でみんなと別れることを寂しく感じたのは、久しぶりかもしれない。
それだけ、彼女ら・彼らが、活き活きと飛び回っていたんだと思う。
みんなの姿、もっと見守っていたかったな。
前回のドラマ雑記の願いも虚しく、小田切医局長(渡辺いっけい)は脳死状態に......倒れた直接の原因は「くも膜下出血」なんだけど、転倒による頭部打撲もあり、発見の遅れと心停止により脳の壊死も進んでしまい、そういう不幸な状況が積み重なって、手遅れになってしまったみたい。
みんな医者だから、脳死とはどういうことかは理解しているけど、身近な人が突然そうなってしまうと、なかなか受け入れられるものじゃない。だって見た目はそのままだし、心臓は動いていて体は温かいし。ただ、その目が二度と開かない、というだけで......
臓器提供は本人の意思だし、奥さんも承諾しているし、その意義はみんなもわかっている。でも、小田切医局長の体が臓器を摘出されるために運んで行かれる様子からは、今や彼は新鮮な肉の塊にすぎないのだという、直視したくない現実が突きつけられて来て、残酷に思えてしまったな。
でも後日、臓器提供先の女性の子供から送られてきた手紙。
小田切医局長の想いが確かに報われているその文面に、みんな泣いていたね。
救命救急センター開設に GO サインを出した神宮教授(津嘉山正種)は、金儲けではなく「この人を助けたい」という想いを貫こうとする新藤(江口洋介)たちを、最終的には認めてくれた。もちろん良心からではなくて、「センターの成果を自分の手柄にすれば、数年後の自分の出世に役立つから」なんだけど......
でも、組織を運営していく中で、神宮教授のような人は必要だと思う。新藤たちだけでは、赤字部門の救命救急センターは遅かれ早かれツブされていたと思う。私利私欲が中心だとは言え、神宮教授は確かに新藤たちの能力や仕事ぶりに価値を見出したのであり、採算ベースではなく世間的な評価に価値を見出したのであり、それは、派閥の力関係と採算ベースにのみ拘り今回の院長選に勝利した教授には、見抜けなかったことなんだから。
いい見方をすれば、神宮教授のような人が、純粋に突っ走る新藤たちと、その純粋さを理解しない人たちの間に立って、救命救急センターを守ってくれているんだよね。もちろん、ちょっかいの出し方がほどほどである場合には、なんだけど。
馬場先生(宮迫博之)は、桜井(須藤理彩)が一年間職場を離れている間、「新藤先生に悪い虫がつかないように、俺が見張っといてやるよ。」と言った。すると桜井は、「馬場先生に悪い虫がつかないようにしといてくださいね!」と微笑んだ。それって......少なくとも俺は、そんなこと言われたら、本気にしちゃうぞ。(笑)
桜井の真意は、ラストで発表されていたスペシャルで明らかになるのかなぁ。
そう言えば先日、「プラトニック・セックス」の前編を見ていたら、城島先生役の谷原章介さんが、やっぱり医者役でちょっと出ていた。でも、髪がすっかりストレートだったんだよね! けっこうビックリしちゃったよ。
結局最後まで、何もかもが気に入らなくて、ずっとイライラしながら見ていたんだけど。
聞いていると呼吸が苦しくなる渡部篤郎さんの癖のある喋り方や、菅野美穂さんの「え?」のわざとらしさが、ずっと気に障っていた、というのも少しあるんだけど。
本当の原因はわかっている。
彼らが言ったりやったりしてきたことって、恋愛における俺の甘っちょろい考えや、的外れだったり煮え切らなかったりする行動ぶりに、あまりにもよく似ていたんだと思う。ほら、自分に似すぎている人は気に食わないものだって言うし。
さらには、そんなみなさんが互いに気を遣って、最後までフォローし合い励まし合っていたのも、傷を舐め合っている感じがして気持ち悪かった。逆に言えば、俺には今まで、感情剥き出しで嘆いて迷惑をかけても最後まで笑って甘えさせてくれた相手なんて居たことが無くて(←それは自分がそういう人間関係を築いてこなかったせいだよ)、二重に後悔したり、自分を責めたりしながら、時間が解決してくれるのをじっと待つしかなかったから、彼ら・彼女らが羨ましかったんだと思う。
なお現在は、互いにぜんぜん逆の人生を歩んで来たのになぜか意気投合してしまった 10歳も離れた先輩がいて、いつでも羽目を外して何でも話せるようになっている(と一方的に思ってる)ので、ご心配なく。←ってその「羽目を外して」が心配だよ。(笑)
妻・来未子(和久井映見)が大輔(岸谷五朗)に面会に来たとき、「(服役は)5年ぐらいかな」という具体的な数字が出てきていたから、俺は先回りして「5年後」なんてテロップを想像して、+5歳じゃ、あの ちえみちゃん(=大輔の娘)のままという訳には行かないけど、どうするんだろう? とまで心配したりしていた。
東城(小野武彦)が面会に来たときも、大輔が言っていたように、東城が自首以外のやり方で罪を償う、すなわち、総理大臣として、より住み易い日本を実現する、という償い方もアリだと思っていた。「夢の島問題が現状のままではいけない」という当面の具体的な目標まで示されていたし。
だから、CM あけで、新総理の記者会見の場に大輔が現れたときには、本当に驚いたよ。
敗北感に打ちひしがれている榎本涼子(原沙知絵)が、何も手に入れられなかった自分と逆に全てを手に入れている大輔を「ずっと憎かった!」と言う気持ちには、共感できてしまった。そんな彼女をガシッと抱きしめる大輔も、大輔らしいというか何というか。
「翼が無くても 奇跡が起こらなくても あなたは独りじゃない」
主題歌のこのフレーズは、榎本のためにあったのかもね。
心配事があるとすれば、恐らくアメリカでの移植手術が受けられなくなったのであろう東城の娘が、ちゃんと元気にやっているのかなぁ、ということ。
彼女を救える医者になるため、まずは中高生レベルから勉強を始めたタカシ(風間俊介)。
日本の政治を変えるため、まずは区議会選挙のレベルから出発した大輔。
いずれも、総理大臣としての東城が成し遂げたであろうことにくらべれば、その道はあまりにも険しくて遠い。
でも、彼らの強さは、どんな困難にも負けずに目標に到達してくれるだろうという安心感・信頼感を感じさせてくれる。
「信じていれば、奇跡は起きる」 by 大輔。
その奇跡は、自分と、信頼できる仲間とで、起こしていくものなんだよね。
ドラマ全体を通して......やっぱり、大輔と来未子そして ちえみちゃんの深〜い絆って、感涙モノだったね。相手は自分、自分は相手、信じて疑わない、「所詮人間はひとり」という考えとは対極の、「永遠」という言葉を信じさせてくれる絆。
弥生さん(長山藍子)のぎっくり腰問題は、息子夫婦・武(岩渕健)と佐枝(馬渕英里何)がやってきて、佐枝が あかり(山辺有紀)の子供の世話をするということで解決。もちろんそれは弥生さんのぎっくり腰が良くなるまでで、良くなったら、弥生さんは工場で働き、あかりは子供の世話をするということになる。
でも あかりは、そうやって家に閉じ込められることに不満顔だった。離婚して、農家の重労働と人間関係から解放されたというのに、今度は子育てに縛られることに不満を漏らすとは......主婦の不満って尽きないんだね。そんな あかりをみんなで「子供には母親が必要」「家にいる間は資格取得を目指すといい」と気遣っていたりして。こういう肉親たちと一緒に暮らせるんだから、ま、大丈夫だろうね。
眞くん(えなりかずき)の同級生で引きこもりの森山くん(長谷川純)問題は、彼が公園で 4人グループにイジメられているのを加津(宇野なおみ)が発見して助けに入り、デッキブラシでそのうちの一人・議員の息子を殴り頭部流血という事態に。相手が議員の息子ということで、どうなるかとハラハラしたけど、その息子の余罪(複数の生徒たちからカツアゲしていた)が発覚して彼自身が転校することになり、無事解決。ホッ。
出逢いはケンカ腰だったけど、今回の件を通してお互いに「似ている」と認識し合い友情を深め合った森山くんと加津。さらには平ちゃんの「加津が始めて好きになった男の子でした」(←うろ覚え)なんてナレーションまで入り、なんと恋愛沙汰に! 驚き! 10年後の「渡オニ」を見越しての展開なんでしょうか。(笑)
「たまたま近くに来たから、幸楽のラーメンと餃子を食べに来た」と言う城代正則くん(宮下裕治)＠愛ちゃん(吉村涼)のカレ。勇さん(角野卓造)から「愛の仕事ももう終わる。2階に上がってゆっくりしてってくれ。あとで酒も飲もう。(←まったく(笑))」とか言われても、「ここ(=店内)で、働く愛さんの姿を見られるだけで幸せですから。」と歯の浮くようなセリフ。愛ちゃんも幸せそうに微笑んでいたり。うーん出来すぎな若者たち。君らには「抑え切れない欲望」というものが無いのかね。(笑)
久しぶりに葉子(野村真美)が おかくらを訪れたと思ったら、にっくき政子(草笛光子)も同行。(苦笑) 葉子が「ただいま」じゃなく「お邪魔します」と言っているだけでも気に入らない父・大吉さん(藤岡琢也)なのに、さらに葉子と政子は、「得意先を呼んでパーティを開くから、そこで『出張おかくら』をやって欲しい。もちろん店を休んで。」と不躾な要求。もちろん引き受けたくなかった大吉さんなんだけど、タキさん(野村昭子)に「その日はご予約はありませんよ。」と言われ、勉ちゃん(山田雅人)に「葉子さんのためですよ。立派な姿を見せなきゃ。」と説得され、渋々引き受けることに。きっと当日は宗方さん(井上順)もいて、予想通りの疎外感を感じるだろうし、包丁さばきに影響しなきゃいいんだけど。
常子(京唄子)の「日向子(大谷玲凪)を将来医者にする作戦」の方は、わざわざ大阪から由紀(小林綾子)が母・常子を止めに来たにもかかわらず、長子(藤田朋子)は「お母さん(=常子)にお任せします。」と......ま、しばらくはこれで安泰かな。
でも、問題は数年後かもね。つまりきっと、日向子自身が「医者になるのはイヤ」と言い出すだろうということ。そのときの常子の怒り様を想像すると、今から胃が痛いよ......数年後ならいいんだけど、他人に影響され易い幼稚園児だから、いつ「スチュワーデスになりたい!」「歌手になりたい!」と言い出さないとも限らないしなぁ。
次回予告では、久しぶりの英作(植草克秀)の顔も。新展開か!? (笑)
セリナ(黒谷友香)のことはちゃんとフッた洋介(真田広之)だけど、知華子(鈴木京香)に「一緒に子供を世話しよう(= 一緒に暮らそう、だよね)」と言っていながら、舞台当日に転倒して翌日からセンターを降ろされる ひかる(米倉涼子)のことを心配して会いに行ったりして。そこでついに、焼けぼっくいに火がついちゃった。「焼けぼっくい」と言うにはまだ早いんだけど......そんな二人を知華子が目撃しちゃうあたりは、ドラマの定石すぎてちょっと「ウンざり(＠米倉涼子さん)」だったけど。
知華子は、そんな洋介を予感していたっぽいよね。彼女がスーパーで洋介に「久木田くん(MAKOTO)が妊娠を喜んでいろいろしてくれる」けど「きっと長くは続かないわ」と話していたとき、この「長くは続かないわ」って、洋介のことも指していたように感じられたし。
焼けぼっくい目撃後、堪らず立ち去ろうとした知華子は、お腹に激痛が走って倒れこんでしまう。妊娠できたとは言え、やはり流産の後遺症ってあるのかなぁ、という感じ。次回予告では、これとは別の容態急変もありそうだし。
知華子って「私はひとりで生きていかなきゃならないのね」って感じで、女性たちの共感を呼びそう。そんな彼女は、久木田くんを受け入れるんだろうか。少なくとも、彼の夢であるプロジェクトに彼をちゃんと参加させようとしているのが、今の知華子なんだけど。
妊娠のことを始めて知ったときの久木田くんは、洋介に「二人でイチャイチャする未来を思い浮かべていたからショック」とこぼしていたけど、俺から見ると彼は、いったん彼女と子供を受け入れると決めたら「それこそが自分の幸せ!」と信じて彼女を支えて行ける人に見える。このあたり、「君には知華子を支えるのは無理だ」という洋介の見解とは違うんだけど。
米倉涼子さんったら、化粧バリバリに決めてても、顔をグシャグシャにしてても、キレイだったらありゃしない。いろんな意味で悔しい感じ。(笑)
セリナこと黒谷友香さんは、もう出て来ないのかな。「ジャグラーはもういい」ってか。
前回ラストで、浩太郎(安居剣一郎)を見つけて追いかけていた小夜子(深田恭子)だったけど、結局取り逃がしちゃったんだね。
小夜子は元(坂口憲二)に、亜美(ユンソナ)は洋輔(勝村政信)に対し「酷いことをした」と後悔してお互いに沈んでいると、冬実(平山綾)が突然「二人とも自業自得でしょ!?」と入ってきて泣き喚き始めた。つられてみんな泣き出して、階下の父・祐三さん(萩原健一)にまで聞こえるほどの大合唱。ひとしきり泣いたあとは、なぜかみんなスッキリ。そそくさと仕事を始めていたりして。
前にも書いたことあるけど、女の子って、泣くことで全部ケリがついて、逆に冷静、というより冷徹になっちゃえる生き物なんだよねぇ。女の子に泣かれたからといってその子に心酔してしまうと、逆に痛い目にあうから注意! (笑) ＞男の子たち
予告では悪魔に見えた TABOO オーナー(野村宏伸)だったけど、小夜子への助言、すなわち、「亜美はきっと離れていく」という話は割と納得させられるもので、いい人なのかなぁ、と思えたりして。でも次回予告を見ると、彼は小夜子の独立支援をダシにして、小夜子に関係を迫りそうな感じだったり。やっぱり悪い人なのかなぁ。
第1話のドラマ雑記から期待していたんだけど、ついに、そしてやっと出たねぇ、三井さん(天海祐希)の大変身! 小夜子作のドレスで、メガネをとって化粧して。待ち合わせをしていた祐三さん(萩原健一)も、最初は気付かないほどの麗しさ。彼の驚き方も面白かったし、かけてないメガネを押し上げるしぐさをする三井さんも良かった。さらに、舞台を見終わったあとのいつもの居酒屋でも、三井さんは積極的になっていた。やっぱり「隣の席に座る」ってのがキーポイントだったねー。
ずいぶん待たされたけど、待たされて良かったと思ったよ。さんざん地味ぃな三井さんを見て来て頭に刷り込まれていたから、天海祐希さんご本人のいでたちを知っている俺でも、祐三さんと一緒に驚くことができた。この辺、第1話ラストでキレイに変身させたけど見ている側には「元通りになった」としか感じられなかった「ビューティ7」の上原多香子さんとは大違いだったなぁ。←見てたんかい!
んもう、ハラハラさせて! あんな予告じゃあ、てっきり「陽世(ひよ/後藤真希)は助からないもの」と思っちゃうじゃないのよぉ! ←なんで女言葉?
宇宙(そら/浅野温子)が北海道に行ったのは、亡き陽世の思い出を追いかけて*ではなく*、病気と闘っている陽世にとって「一番効く薬」を集めるためだったんだね。すなわち、北海道の仲間たちの姿(写真)、陽世への励ましの言葉(文字 + 肉声)、おみやげの数々......それまで落ち込んで食事を拒否していた陽世だったけど、おみやげの夕張メロンを口にしてくれた。病は気から、だね。
オネエマこと一海(岸恵子)は、陽世に海外で先進の治療を受けさせるため、自らも仕事を辞めて陽世に同行することに。
大陸(りく/岡江久美子)は、病院の事務長を辞めて、医者を目指すことを決意。
美美(みみ/菊川怜)は、甘い自分を律するために、一人暮らしを始めることに。
新之助くん(岡田義徳)は、体の弱った父親を気遣い、実家に帰ることに。
坂元先生(東幹久)は、医者としての自分を見つめ直そうと、無医村へ赴くことに。
別れが一時(いっとき)に来てしまい、急に独りになって、寂しさを抑え切れなかった宇宙だったけど......今まで通りに診療所には、彼女の大きな声が響いていた。そうやって毎日が過ぎて行って......
一年後、再びみんなが集まった。お互いの成長を報告し合う姉妹たち。スーツじゃなく普段着の大陸(りく)こと岡江久美子さんが「恋がしたい^3」の織江さんに見えてちょっと笑ったり。そしてそして、一番心配していた陽世が、想像以上の元気さで登場! しかも制服姿! もう学校にも通えるようになっていたんだね。直前まで登場するかさえも心配だったから、本当にホッとしたよ。
坂元クリニックの坂元先生の姿も見たかったけど、まぁ、そのぐらいの心残りがあってもいいでしょう。たった一年で戻って来たりしたら、無医村のみなさんに失礼だしね。
最終回まで引っ張るんじゃないかと思っていた、「香坂先生(松雪泰子)が治療しなかった問題」が、無事に解決してホッとしていたら......
小田切医局長(渡辺いっけい)が、突然目を剥いて倒れちゃうなんて......
あの数10cm の高さが、これまた命取りになり得る訳で。
意識なくなると、受け身とらないし。
平らな場所で倒れても、酷いことになったんだから。(←経験談)
小田切 「ウチの連中はホント良くやってくれるよぉ。
医者になって金儲けしたいとは思わなかったのかねぇ?」
新藤 「医局長はどうなんですか。意識不明の言葉も交わせない患者さんと、
家族よりも一緒に長くいる職場ですよ。」
小田切 「「人の命を救う現場には、物欲とか、企みとか、嫉妬とか、
そういうの何も無いじゃん。
『この人を助けたい。』......それだけだ。
そのために俺は、医者になったんだ。」
これが、遺言にならないことを、強く祈る。
突然の緊急報道で途中とラストが放送されなかったこともあり、作品としての不遇さに同情してしまい、前回までのこのドラマを否定する気持ちがちょっと冷めて、割と肯定的に見れたかもしれない。
「私を自由にして。私たち、別々の人生、歩こ。」......予告でも聞かれた恵美(仲間由紀恵)のこのセリフ。彼女の彰(中居貴一)に対する気持ちが、はじめはわからなかったんだけど。
恵美 「あたし、彰さんのために、上手な嘘つけたかな?」
杉野父 「ああ、恵美は立派に嘘をついた。」
恵美 「良かった。」
ということで、恵美も彰のためにウソをついた、ってことらしい。
実は気付かないふりをしていた恵美だけど、本当は彰の気持ちがまるわかりだったみたい。
「好きだけど身を退く」ことには抵抗があるけど、この場合は良い選択なのかも。
フェイ(フェイ・ウォン)の夢を、彰が叶えてみせて。
そこには、今まで余計に思えたアパートの在日外国人たちも、いい感じに絡んで。
ショーの主役をはってみせた恵美こと仲間由紀恵さんもキレイだったし。
夕日を撮りに山に登った彰。
恵美の手紙を渡しに来た亮一(生瀬勝久)がスーツ姿だという、軽い笑い。
大城戸さん(鴻上尚史)が毎回突然姿を眩ましていたのは、それが「もう一人の彰」だったから、というオチ。彼の意味不明な失踪→彰の慌てぶりにまで、ちゃんと意味があったと。そうなると、差し出がましく彰の気持ちを引っかき回した大城戸さんも、憎めなくなって。
予想通りも予想通りだけど、夕日に染まる景色の中に、フェイが現れた。
「ダーリン!」「ダーリンじゃない!」のリフレイン、そして、抱擁。
わずらわしかったシーンの数々も、フェイことフェイ・リンさんを中心にフラッシュバックされると、なんかいい思い出に見えてしまったりして。
キレイにまとまったんじゃないでしょうか。
再放送されても、たぶん見ないとは思いますが。(笑)
「嘘でしょ!?」と叫んでしまったよ。
一徹ちゃん(千葉真一)がチヨ(広末涼子)の妊娠日記を隆之介(竹野内豊)に渡したのは、仕事先で読んで欲しいからだとばかり思っていたのに......そりゃあ日記には「最近体調が悪い」と書いてあったから、仕事を放り出して駆けつけたくなる気持ちも理解できるんだけど......隆之介が病院に現れても、俺はまだ「きっとプロジェクトの人たちに頼み込んで、翌日の飛行機で行くことを許してもらったに違いない!」と思っていたのに......
例のプロジェクト、結局諦めちゃったワケ? しかもこれ以上ないぐらいのドタキャンで。
隆之介曰く「命より大切なものなんて、あるわけ無いだろ。」......それが答えなの?
もちろん「どんなことがあってもプロジェクトをやり遂げて欲しかった」という俺の願いは、男の勝手な言い分かもしれないけど。でも、チヨだって「仕事に一生懸命な隆之介が好きなの!」と言ってたし......彼女の願いより、隆之介の信念の方が強かった、ということ?
プロジェクトを諦めた隆之介だけど、病院で知り合っていた老紳士が実はどこかの社長さんで、新たな仕事を依頼されて「万事オッケー!」......仕事か妻子かで葛藤しているよりも、「なんとかなるっしょ!」と楽天的に振舞って本当になんとかなっちゃう方が、「隆之介らしい」ってことなのね......そうですかそうですか。
でも、俺が期待していたのとは、ぜんぜん違ったよ。
でもでも、今の俺も、隆之介と同じように妻子を選んじゃうんだよ。たぶん。
そこがちょっと、悔しくて。
前回のわだかまりを、俺はまだ引きずっているんだよね。
純粋な目で楽しめなかったよ。
全部、納得できなかったかもしれない。
納得できたのは。
それだけかもしれない。
今まで見ていて、集団行動する部分で、ちょっと退いてしまう部分はあったんだけど。
大輔(岸谷五朗)は、亡きヤブさん(田中邦衛)の「復讐なんて何も産まない」という言葉を思い出し、正義感で突っ走っていた自分が実は東城(小野武彦)を恨んで復讐しようとしていたことに気付き、東城を再び信じよう、彼と会って話そう、と考えた。
もちろん、それを選択するには、あまりにも回り道しすぎたし多くの犠牲もあった。
でも、そうするべきなんだと、大輔は決めた。
俺は、納得できてしまった。
東城が汚職をしてまで総理大臣になろうとした理由が、「心臓病で限られた命の娘の希望を、娘が生きているうちに叶えたい!」と焦り自分を見失っていたからだ、というのも、少々あざとくは感じるものの、「東城が本当は信じられる人間であること」を裏付けるのに必要十分であると感じた。
東城を打ち負かせるか、ではなく、東城の本当の人間性を引き出せるか、が焦点になった。
いいと思う。というか、大輔と来未子(和久井映見)の戦い方って、そういうものだと思う。
大輔こと岸谷五朗さんはいつも「信じていれば奇跡は起きる!」と言っているんだけど、
実際の妻・岸谷香さん作の主題歌には「奇跡が起こらなくても」というくだりがあるんだよね。
主題歌のその部分を聞いていたら、なんか涙が浮かんでしまったよ。
結局、加津(宇野なおみ)の予想通りだった訳だ。
得意先の男と彼が紹介した大阪の資産家オバサンとに勧められ、聖子(中島唱子)が懸命に走り回っていた「幸楽弁当の規模拡大に協力します」話は、思いっきり詐欺だった。聖子は幸楽弁当の運転資金を根こそぎ騙し取られてしまい、橋から川へ飛び込んで自殺しようとした。しかし、体の頑丈さでは右に出るものが居ない聖子が、簡単に死ねる訳もなく。(苦笑) むしろ、真下に船が居て被害者が出たりしなくて良かった、という感じかも。
聖子が入院した病院に、勇さん(角野卓造)と周ちゃん(岡本信人)が駆けつける。意識が戻った聖子は、彼らを見るなり「あわせる顔がない!」と泣き喚き「自分は死ぬんだ!」と言い張った。そこに、周ちゃんのビンタ一発。そして、もうこれ以上に優しい人はいないんじゃないかという程の、周ちゃんの慰めと励ましの言葉。カッコ良かったぁ。
かたや、聖子の泣き顔の汚いこと汚いこと。聖子役の中島唱子さんの捨て身に近い演技なんだけど、ちょっと見るに堪えなかったよ。良かった点としては、おかげで周ちゃん役の岡本信人さんがルックスまでカッコ良く見えたことかな。にしても、あんな醜態見せられても聖子を愛している周ちゃんって、ホント人がいいというか、ゲテモノ好きというか。(←失礼ですよ!)
ま、幸楽弁当は以前の状態に戻ったということで、とりあえず「めでたしめでたし」だね。
ええと、あとはですね。
弥生さん(長山藍子)が孫の世話をしようとして腰をいわしちゃったりとか。
日向子(大谷玲凪)の件で長子(藤田朋子)は常子(京唄子)に到底かないそうもないとか。
ていうか、何でも買ってくれて何でも話を聞いてくれる人に、やっぱ子供は弱いんだね。
翔太(泉澤祐希)が、離れて一人暮らしの父・洋介(真田広之)に電話して、元気かどうかを訊ねたとき、炊事をしていた ひかる(米倉涼子)の手が一瞬止まったのが、印象的だったなぁ。
久木田くん(MAKOTO)の子供を妊娠していた知華子(鈴木京香)。実は 10年前、洋介の子供を妊娠したけど流産してしまったとき、医者から「今後妊娠できる可能性は非常に低い」と言われていたらしい。今回の妊娠は、医者の予想を覆す、本来は喜ぶべきことなんだけど......そんな事情を、知華子は 10年前からずっと今まで、洋介に隠していた。「同情の愛は嫌だったから」......今になってその話を聞かされ、「同情じゃないだろうに!」と嘆き悲しんだ洋介の気持ち、よくわかる気がしたな。
それを隠して、今まで独りでやって来て、仕事で成功を収めて。自分が生きてきた価値は、そこにしかなくて......「後悔していない」という彼女の言葉が、本当に切なかったよ。
妊娠のことも「独りで貫くべきだ」と彼女は悲痛に決意し、子供を堕ろそうとした......が、出来なかった。駆けつけた洋介は「産めよ! その子を俺と育てよう!」と言った。その言葉に、その場は身を任せた知華子だったけど、本当にそうするかどうかは、また別問題のような気がするな。なにしろ、「柴門ふみ原作」なんだから。(苦笑)
久木田くんが知華子に対するのと同様、野口セリナ(黒谷友香)も洋介に対して、ストレートに気持ちをぶつけて来たね。そこには、洋介を押し倒しちゃうほどの勢いを感じるよ。
あからさまに言えば、冬実(平山綾)は浩太郎(安居剣一郎)と一夜を共にして処女を失ったんだよね。
しかも、吉田家に戻ってからいったん帰らせた浩太郎は、約束の時間に現れず......
そうやって傷つくことも覚悟の上で、冬実は自分の意志でそうしたんだけど。
でもちょっと、彼女の様子を見るに、簡単には立ち直れそうもない感じ。
ラストで浩太郎を見つけた小夜子(深田恭子)は、彼をとっ捕まえて、次回に「何か」をするんだろうけど、その気持ち、冬実にちゃんと伝わるといいな......
「自分はここに必要な人間ですよね!?」と訊く元(坂口憲二)に、「お前なんか居なくても、何の問題も無い!」と答えた祐三(萩原健一)。元の存在意義が否定されてしまった。
もちろん、甘やかすよりは厳しくする方がいいとは思うけど......祐三は「若い奴らの甘っちょろい夢」を否定するけど、自分が元と同じぐらい(よりもっと下だったろう)の頃、「尊敬する人に『お前が必要だ』と言われたい」と願ったこと、本当に一度も無かったの? と俺は言いたかった。
その晩、「二人の未来は無いんだよな!?」と迫る元(坂口憲二)に、何も言えなかった小夜子。彼にとってそれは「Yes」を意味した。元にとって、吉田家にいる意味が、完全に無くなってしまった。翌朝、吉田家を出て行ってしまった元には、同情できたかも。
初登場時から怪しさを醸し出しすぎていた TABOO オーナー(野村宏伸)だけど、次回予告を見ると、やっぱり「企み」があったんだねー。納得。
膝が骨肉種のダンサーの女性が「最後に踊らせて!」と言い、宇宙(そら/浅野温子)も「お願い! 彼女の人生のために!」と言い、決断を迫られた主治医・坂元明(東幹久)。彼が出した結論は......
「右足を軸に、ターンするだけだ。」
ポンと膝を叩いたね。思いつかなかったから。
彼女がターンしたあとに宇宙が感動する様子が、ちょっと大袈裟に見えたけど。
でもそれは、自分があの場に居なかったからだと思うよ。
巨大なキャンバスをみんなで組み立て、2時間/日で大作に取り掛かった陽世(ひよ/後藤真希)。
「完成するまで見せないよ!」という彼女の主張も、それに従う宇宙も良かったんだけど。
倒れちゃったんだ......
次回は最終回だからね......
でも、次回予告を見ていても、とても陽世が助かったようには見えなくて......
おまけに、新之助(岡田義徳)が実家から「帰って来い」と言われていたりもして......
ストーリーの悲しさと共に、時間不足によるストーリーの消化不良までが気がかり。
植物状態の三上さんが心筋梗塞を起こし、香坂先生(松雪泰子)がそれを抑える注射を打とうとしたとき、奥さん(田島令子)が香坂先生の手を押さえた......新藤先生(江口洋介)が気付いた頃には、三上さんは既に心停止、香坂先生は注射器を持ったまま立ちすくんでいた......続々と集まってくる関係者たち......ほくそ笑む銀行関係者に腹が立ったり。
次回予告によると香坂先生は、三上さんの娘(国分佐智子)に訴えられるらしいし、矢部(伊藤英明)にも「あなたは見殺しにしたんだ!」と責められていたね。でもきっと、既に痴呆症気味だった奥さんが、あの瞬間だけ、とてもハッキリと、「もう夫を解放してあげて!」という意思表示をしたんじゃないかな。
桜井(須藤理彩)に対する新藤先生の「俺はそんなに鈍感じゃない」なんてコメントがあったり、馬場先生(宮迫博之)がいつも和気あいあいにツッコミ合っていた桜井をやっぱり意識していたり、またまた彼女の新藤先生に対する熱い視線を目撃してしまったり、半年付き合って手も握らなかったという今時珍しい矢部くんがいたり(笑)と、ラブストーリー的な面での進展もあったんだけど。
全体としてはもう終盤、ついに一話完結展開も終わり、小田切医局長(渡辺いっけい)が沈痛な面持ちだったり、またしても上層部がしゃしゃり出てきたりする、シリアスな展開になってきたね。
前回のドラマ雑記では、フェイ(フェイ・ウォン)の表情のことを深読みしてしまったけど、実際にはぜんぜんそんなことはなくて、「グランプリを取れなかったら、日本を離れ、デザイナーを目指すのもやめる」とキッパリ決めていたみたいだね。でも、たった一度のコンテストに全てを賭けるなんて......まぁ、外国人が日本に来るからにはそれだけの意気込みが必要なんだろうし、それを目指せるだけの天才的な才能がフェイにはあったんだろうけど。
ストーリーを無視して、フェイのことだけをジーッと見ていれば、割といい感じなのかも。フェイ・ウォンさんは場面によって顔の印象がぜんぜん違うから、見ていて飽きないし。特に空港での見送りシーン、彰(中居貴一)もカッコ良かったけど、フェイもすごく可愛かったなぁ。ぜったいまた「ダーリン!」と呼ぶと思っていたけど、ここでしたか。
それを恵美(仲間由紀恵)が目撃しているのを見て「ああっ! やはり」と悲しかったけど。
最終回予告によると、恵美は彰に「私を解放して!」なんて言ってるし、やっぱり最終的には「彰とフェイがどうなるか」が焦点らしいね。二人をくっつけるのか、あるいは*あえて*くっつけないのか......いずれにしても、納得はできそうもないんだけど。
一徹ちゃん(千葉真一)が怒っていたのは、自分自身が隆之介(竹野内豊)に対して腹が立ったからではなくて、隆之介がプロジェクトのことを事前にチヨ(広末涼子)に相談したり説得したりせずみんなの前でいきなり打ち明けて、チヨのことを悲しませたから、だったんだね。
チヨの気持ちはもちろん、隆之介の気持ちも、手に取るようにわかってしまう一徹ちゃん。
あの場でとっさに「二度と、この家の敷居をまたがないでいただきたい!」と言ってしまったことを、一徹ちゃんは後悔していたし、仕事を優先させる男の気持ちも、十分に理解していた。自分も過去に同じことをしていたから、なんだね。
老成した今の自分は「どうすればいいか」がわかるけど、若い隆之介にはそれがわからない。自分の若い頃と同じように......でもそれは、他人に教えられることでもなくて。
一徹ちゃんが奥さんと話している様子を見ていたら、なんか泣けちゃったよ。
隆之介の方はというと、プロジェクトの仕事を断り、引き止めようとする電話でも断り、しかもチヨに「あれはクライアントの都合でダメになった」なんて嘘を言っていたりして。チヨは、無理している隆之介を感じながらも、強がって笑う隆之介に微笑み返していたけど、ついに「もう疲れちゃったの」と......この言葉、とても怖いよね。
「隆之介にプロジェクトに参加して欲しい」とチヨが思い始めていただけに、このすれ違いようは、すごく悲しいな。
チヨを想う隆之介の気持ちそのものは正しいんだけど、やっぱり彼は、巧(妻夫木聡)にも指摘されていたように「詰めが甘い(自分の作品以外)」ところがあるんだよなぁ。次回は最終回だけど、やっぱり自分自身で道を切り拓くことはできずに、一徹ちゃんを奮闘させることになっていたりして、「ふがいないなぁ」という感じ。でもまぁ、そういうところも含めて「隆之介らしさ」なのであり、チヨもそこに惹かれたんだと思うんだけどね。
亜紀(石田ゆり子)と英太郎(阿部寛)の方は、小松原先生(沢村一樹)が「鹿児島行きは延期しましょう」→「結婚できません」となった。やっぱり彼は、ただの暴走男じゃなかった。彼の目は節穴じゃなかった。ていうか、好きな相手の「本当の気持ち」を感じてしまう自分がわかっていたから、英太郎の存在を知った直後にも彼は暴走を続けていたんだよね。相手の気持ちを感じすぎて、自分の気持ちを抑えてしまわないように......ジーンと来たよ。
「みんな、彼らのような想いを、誰かに聞いてもらいたくて仕方ないんでしょ?」と言いたげ。
実際ああいう話は、聞かされた経験も、聞かせた経験も、誰にでもあるんだけど。
俺にとっては、酔っ払ってグチを言い合い慰め合う、というレベルの実の無い話であって。
しらふで真剣に話し合ったり、ドラマとして見せられて感情移入するような話ではなくて。
ていうか、これに自分が感情移入してしまったら、自分が嫌いになりそうで。
確かに、お悩みはごもっともなんだけど。
「そうやって悩んで甘えられるのも、日本が平和だからなんだよねぇ。」って、
憎まれ口をたたきそうになっちゃった。
※ 2001/8/31(金)以前の放送分は 別ページ です。 ※